バーサーカー

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バーサーカー - (2020/01/29 (水) 01:08:03) の編集履歴(バックアップ)




プロフィール
身長:253cm/体重:311kg
属性:混沌・狂
イメージカラー:鉛
特技:狂化している為なし
好きなもの:狂化している為なし
苦手なもの:狂化している為なし
CV:西前忠久

「 ▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▇▂▂▅▆▆▆▇▇▇▇ !!」


TYPE-MOONから販売されている18禁ゲーム『Fate/stay night』(PS2・PSV版は全年齢対応)、
及びそのファンディスクである『Fate/hollow ataraxia』の登場人物。
『Fate/ZERO』のバーサーカーはこちら
『アラド戦記』のバーサーカーはこちら

また上記の作品を題材とした同人ゲーム『Fate/sword dance』や、
カプコンから販売された格闘ゲーム『Fate/unlimited codes』にも登場している
原作では唯一のボイス付きキャラ(と言っても上記の雄叫びだけだが)。
アニメなどでの担当声優は西前忠久氏。

生前偉大な功績を挙げ、死後においても尚信仰の対象となった英雄が成る「英霊」と呼ばれる存在であり、
「バーサーカー(狂戦士)」のサーヴァントとして第五次聖杯戦争にて召喚される。

狂戦士のサーヴァントとして召喚された英霊は「狂化」のクラス特性により正気を失い、マスターの魔力負担も増える代わりに能力が強化される。
魔力の消費・サーヴァントの制御の難しさ故にマスターにとって大きな負担となり、
イリヤ以前の冬木でのバーサーカーのマスターは全て魔力切れで自滅している。
基本的に弱い英霊を強化して使い物にするためのクラスだが、第5次といい第4次といい、
この原則から外れているため強力だが法外な能力と魔力負担をもたらしている。
また、後の作品では流暢に喋れるために意思疎通が可能そうだが、正気を失ってるために何をしでかすか分からず、最悪の場合マスターに反逆し兼ねないバーサーカーもいる。

今回のバーサーカーは元が強力な英霊であったため手が付けられないほどの破壊力を得ており、
上半身裸に無骨な石の斧剣を獲物とする身長253cm体重311kgの巨体から繰り出される暴風の如き一撃は、
人間はおろか地面を陥没させ自動車を吹き飛ばし、サーヴァントも粉々にする破壊力を持つ。
また異常な耐久力と速度も兼ね備えているなど、「最強のサーヴァント」として紹介されているのは伊達ではない。

理性を奪われ狂ったサーヴァントながら、裏切り主殺しが横行するサーヴァントだらけのこのゲームの中でも、
全ルート最初から最後まで主を守ろうとし続けたサーヴァントであり、原作シナリオ担当からは「Fate本編中、最も漢度が高い方」と言われている。

+ 以下ネタバレを含む
真名は、ギリシャ神話に登場する大英雄「ヘラクレス」。
非常に高潔な人物であり、狂化してなお理性を奥底に残している。
かつて自分の子を失ってしまった経験からマスターであるイリヤの心身共に守ろうとした。
ギリシャ随一の英傑であり、ヨーロッパ全土で十全、日本でも十分すぎるほどの知名度を誇る。主にカブトムシとしての
勇気!知恵!力! 俺がヘラクレスだッ!!!!!
余談だが、『ドラゴンボール』のミスター・サタンリングネーム宗教問題に引っかかる事から、
ヨーロッパでは「ミスターヘラクレス」に変更されている。

生前に神に課せられた十二の試練を乗り越えた際、神々の祝福(あるいは呪い)を受けた事で、
肉体そのものが宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」と化しており、純度がAランクに達していないなら、
例え世界を滅ぼせる威力であろうと干渉を受け付けない
(なお、試練を課したのは夫である主神ゼウスが浮気して作った子供を合法的に殺そうとした結婚の女神ヘラであり、
 「ヘラクレス」とは「ヘラの栄光」と言う意味だったりする。
 ヘラクレスと呼ばれる前の名前は「アルケイデス」で、この名でもシリーズに参戦している)。
シナリオ担当曰く「格闘ゲームで言うならば、スーパーコンボ以外の全ての攻撃にスーパーアーマーかつノーダメージ」。

おまけに、計11回までの自動蘇生が可能で、Aランクの攻撃でも一度受けた攻撃には耐性ができるため、二度は通じない仕様
さすが大英雄。実にサギ臭い能力である。しかもアニメでは蘇生回数が一回追加された。多分ミスだけど。
ただし、現在は「完全に無効化するわけではなく、防御力が上昇する」程度になっているらしい。
菌糸類曰く「効かないとは言ったが無効化とは言ってない」。
また、マスターであるイリヤの常識を超えた魔力供給により、時間をかければ命のストックは回復する
もしその通りにMUGENで再現されたなら狂キャラなのは確実だろう。もちろん『Fate/unlimited codes』でも流石にこれは再現されていない。
ただ、原作でのとあるシーンで一撃で7つの命を滅ぼされるなど、一度に複数回蘇生回数を減らされる場合もある。
また、あくまでも「蘇生」であるため、命を奪う要因になった致命傷は超速で再生し復活するが、それ以外の傷は自前の回復力で治す必要がある。
現界の補助が完全でない時は、狼と戦った時に噛まれて血を流すなど、
明言されていないが「完璧な状態でなければ防御力が下がる」ような描写も見受けられる。

ちなみに『Fate/unlimited codes』ではスーパーアーマーが付くという形で、
『タイガーころしあむ』では相手を撃墜する度にタイガーポイントを倒したキャラクター毎に決められた数だけ得られるのだが、
バーサーカーのみ11回まではポイントが発生しない(その代わり12回目からは他のキャラとは桁違いのポイントを得られる)といった形で、
『十二の試練』は再現されている。
また、どちらのゲームでも『十二の試練』を同時に複数削る事ができる攻撃が用意されている。

ただし、元から強力なヘラクレスをバーサーカーとして召喚しているため、マスターとして極めて優れた性能のイリヤでなければ、
動かすだけで魔力が底を突いてしまう鬼畜仕様である
(そのイリヤもバーサーカーを律する為に特殊な令呪を刻んでいる)。

しかし、その能力の高さに比例してストーリー上では中ボス・噛ませ犬的な役割が多く、
どのルートでも強大な敵として立ちはだかりながらも、中盤から終盤にかけての戦いで退場してしまう。どんまい。

天敵は金ピカ。無数の高ランク宝具を持つ上、金ピカが所有している宝具「天の鎖」は相手の神性が高い相手ほど拘束力が高まる。
神性ランクAの彼にとって、致命的な効果を持つ。尤も、それすら引き千切る力を持ってはいるが。
この人と言い、四次ライダー(神性C)と言い、もしかしてこの能力、聖杯戦争ではハンデにしかなってないんじゃ…

一応、『Fate/EXTRA』では神性スキルに「粛清防御」と呼ばれる特殊な防御値をランク分だけ削減する効果と、
「菩提樹の悟り」「信仰の加護」などのスキルを打ち破る効果が追記されている。
が、同作で対象の能力を持っているサーヴァントはEXTRAのランサー(黒い方)と、ラスボス(救世者)くらい
(しかも主人公側のサーヴァントは本作では神性を持っていない)。
あれ……結局意味あまりなくね?皇帝特権で短期取得できるはずなのにしている描写すらないし
『Fate/Apocrypha』では、高ランクの神性がなければ攻撃が通らない(Aランク対軍宝具が直撃しても余裕で耐える)英霊が登場したので、
やっと神性がハンデではない状況が実現した。

金ピカはこれ以外にも様々な高ランク宝具を用いる為、バーサーカーを別々の手段で殺す事が可能であり、『十二の試練』をあっさりと敗る事が可能。
その為、原作ではなすすべなく12回殺され、バーサーカーは敗北する。
これは金ピカの射線からイリヤを守らなければならず、本来の速度を発揮できなかったのもあるが。
金ぴか程ではないにせよ多彩な高ランク宝具を扱うアーチャーとの戦いにおいては、6回命を滅ぼされたものの、彼を粉砕し消滅させた。
また、『Fate/unlimited codes』においては、一旦ギルガメッシュが飛び道具連射モードに入ってしまうと、
機動力が無いバーサーカーはまさに 詰み状態 となってしまう為、ある種の原作再現になっている
(同作には空中ガードが無い為、飛びながら近付く事もできない)。
そのダイヤグラム 9:1 とも言われ、余程の腕の差が無ければ勝てないとすら言われる始末である。

ちなみに単純な戦闘能力で言えばギルガメッシュよりも遥かに高い。というかどの英霊よりも抜きん出ていると言える。
表面的な強さばかりでなく、狂化の魔術を受けても理性を残し、アンリマユの精神汚染すら耐え切るほどの強靭な精神力を擁し(激痛で大暴れはした)、
その精神性すらサーヴァントの中で抜きん出ている。

なお、数々の武器を使い数々の伝説を作った大英雄だけあって、ヘラクレスは「キャスター(魔術師)」を除いた6つのクラスの属性を持ち、
バーサーカー以外のサーヴァントとして現界する事もできた。
これら通常クラスの内、最もヘラクレスの力を発揮できるのはアーチャーとされる。
これは、ヘラクレスのレンジャー(冒険家)としての能力が発揮しやすいためである。
その場合は状況・対象によって型を変える秘技、言わば「流派」であり、
ヘラクレスが最も信頼する万能型宝具「射殺す百頭(ナインライブス)」*1)をあらゆる武器で使用する。
他、「勇猛」と言った精神系スキル、武器の技量など、バーサーカーでは狂化によって使えなくなっている多数の力が使える。
そんなチートレベルの能力を持つヘラクレスが、スキルや宝具を封印してまでバーサーカーとして召喚された理由は、
彼を召喚したアインツベルン一族が前聖杯戦争で招いた外部のマスターとそのサーヴァント(衛宮切嗣とセイバー)に見事に裏切られた事に起因し、
「やっぱり外部の者は信用できねぇ!」と言うわけで一族からマスターを出すと共に、
サーヴァントの裏切りを防ぐ(自由意志を奪う)ために狂戦士として召喚させた為。
その裏切りの原因も、前の聖杯戦争でアインツベルン家がルール違反をしたせいであって、自業自得なのだが。
そのあたりの詳しい話は原作、ファンディスクをプレイして確かめよう。

ちなみに『Fate/unlimited codes』でライダーに倒された場合、
彼女が「ギリシャ一の英傑から理性を奪うとは、何と勿体無い事を…。貴方が万全であったのなら、私など敵ではなかったでしょうに」と溢す。
ライダーとて相当優秀なサーヴァントであるにも係わらず、本人にして敵足りえないと言わしめる辺り流石としか言いようが無い。
もっとも他の英霊と違い、五次のライダーとキャスターは同じギリシャ神話出身の為、ギリシャ一の英傑より格下なのは当然ともいえる。

裏切りを恐れられ、素の能力強化に特化したバーサーカーとして召喚されたヘラクレスだが、
戦術をやたら強化するのではなく、戦術と戦略のバランスが取れた本来の彼の方が良かったのかもしれない。
召喚したのが古い名門の魔術師なのだから、そこまで気が回らなかったらしいが。
てか古い名門なら神話のヘラクレスが如何に凄まじい存在であったかくらいは知っておけよという話である
(あえて言えば他所の英霊を軽く見ていたのかも知れない。それなら母国(ドイツ?)の英霊を使えと言う話になるが)。


余談ながら、狂化されていない彼の真の人格は『Fate/タイガーころしあむ』で垣間見る事ができる。
ただし「アッパー」では特に理由もなく、たびたび理性が無い状態に戻る。
『英雄の代名詞」たるヘラクレスに相応しく、非常に理知的かつ女性には優しさを忘れない、まさに「紳士的」な性格。 外見はそのまま だが。
原典だと短気で不遜な性格だった? 聞こえんなぁ。Fateでは原典荒くれ英霊が意外と紳士的でしたとかザラになりつつあるし
立ち絵でも薔薇を持っていたり、EDではタキシード(しかも白)を着ていたりする、勿論 外見はそのまま だが、何故か非常にカッコいいから困る。
キャスター曰く「ちょっとイリヤスフィール!こんな紳士的な殿方に狂化の魔術をかけろだなんて貴女酷すぎない!?鬼!悪魔!まさに外道!!」。
因みに彼女にここまで言わせたのは、不幸な人生を送ったキャスターが幸せに生活している事に泣くほど感激したため。
ちなみに伝説では、アルゴー船に同乗していたこの二人は基本的に言及されないが、顔見知りの可能性が高い。
更に物語によってはヘラクレスが行き場をなくして放浪している彼女を匿うというものもある。
というか、イリヤがキャスターに相談したのも「アルゴー船に同乗していたから」という理由であり、キャスターもそれを認めているため、
『タイガーころしあむ』設定としては顔見知り確定のようである。
もっとも「英霊として具現が長いから記憶の磨耗で(本当にこんな性格だったか)ほとんど覚えてない」ともキャスターは言っているが。
で、感涙にむせぶバーサーカーを見た途端(直前まで狂化の魔術をかける事に賛成していた)掌を返して上記の台詞である。
更に、もう一つの重要な事実も判明する。

「実は私、はいてないキャラだったのです!」

……ちなみに、「はいてない」事が確定したキャラとしては二人目である。 一人目もマッチョ親父
全裸コートといい、なんなんだこのメーカー
余談だが派生作品にも穿いてないキャラのバーサーカー(アーケード版とアニメ版では穿いている)が登場し、
更には裸エプロン、裸オーバーオール、マイクロビキニ、パンツ一丁(男)、裸マント(男)など、
ヘラクレスよりも際どい恰好になるバーサーカーも少なくない。

ついでに続編の『アッパー』で「魔法 少女 」の適正持ちだという事が判明、どこかで聞いたような台詞を口走った。
バーサーカーがアレと同等の砲撃能力を習得してしまったら、本当に手の付けようがなくなるぞ…。
もっとも、『タイころ』の描写を全て真に受けていいかは微妙な所ではある。

スピンオフ作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』(第1期)では遂にラスボスとして登場。
攻撃力と防御力と再生能力のチートっぷりをこれでもかと言うほどに見せ付けてくれた。
こちらでは『約束された勝利の剣』でも 1回しか殺せない ため、2本のカレイドステッキを必要とする奥義「並列限定展開(パラレル・インクルード)」で、
エクスカリバーを9本持ってきて ようやく倒せた。

『Fate/Grand Order』ではサービス開始時からバーサーカーとして登場。
ランクは星4で、プレイヤーが行う最初の10連召喚で登場する可能性のある英霊の1人でもある。
序章の『炎上汚染都市冬木』では、ボスのセイバーオルタに操られたシャドーサーヴァントとして登場
レベル62、体力も20万以上などボスより強いステータスだが、ストーリー上は戦う必要がなくスルー可能。

流石に『十二の試練』はプレイヤー召喚時は無効になっているが、第3章での敵対時にシナリオ描写や1.5部のアガルタ、
2部のゲッテルデメルング、イベント『復刻ネロ祭』の際は再現され、改めてその脅威を知らしめた。
ちなみに前者では、 所有者以外が触れると耐性を無視して絶対殺す宝具 に押し付けて10回纏めて消滅させられている。
また、アップデートで「3回分の蘇生」という効果を持つ専用礼装「雪の城」が追加され、プレイヤー使用時も擬似的に『十二の試練』を再現可能になった。
この礼装により、味方パーティの壊滅後に一人残ったヘラクレスが敵から致死量のダメージを何度も受けては立ち上がり、敵が全滅するまで暴れ続けたという事も珍しくない。
もっとも専用礼装の入手難易度(絆ポイント最大)も相応に高く、それこそ礼装を入手出来る頃には既にメインストーリー第1部がクリア済みになっている程。
逆に言えば、それほどまでにこのゲームに手慣れたプレイヤーが万策尽きた時に手を伸ばす、ゲームのインフレの波に飲まれぬ最終兵器としての認知度は高い。

リヨ氏が手掛けるコミックス『もっとマンガで分かるFGO』の21話で初登場。
新規ユーザーのために、最初の10連ガチャでは確定で星4のサーヴァントが一騎当たるようになった事を記念した回だった。
リセマラ(リセットマラソンの略)でオススメのサーヴァントに「初心者にも優しい」という理由でヘラクレスが挙げられたのだが、直後にリヨぐだ子から、
これは「自分が抱かれたい相手」が分かる心理テストだった事が明かされ、彼を指名したロマニ・アーキマンはホイホイと個室に連れられてフェードアウトした。
以降出番なし。

『Fate/strange Fake』では極めて特殊な変質を経て、神の子を自覚する前の「アルケイデス」の名でアーチャーとして参戦する。

+ ステータス
筋力 A+  魔力 A
耐久 A  幸運 B
敏捷 A  宝具 A

ステータス画面のパラメーターでは狂化でアップしてこの数値のように取れるが、後の設定や描写を見るに、どうやら素のステータスのようだ。
つまりここから狂化でさらに一段階アップする。

+ 『unlimitedcodes』において
流石に原作通りのチート性能にするわけにはいかなかったのか、格ゲー補正が効いて他のキャラと対等な戦闘力になっている。
その結果、敏捷Aの設定はどこへやら、技やダッシュの発生速度に欠けるただのパワーキャラに成り下がってしまった。
一応移動スピードだけは歩幅が大きい分、セイバーと変わらないなど見た目ほど遅くはない。
ただし、ダッシュはステップ式で動作も機敏とは言えないため、それを加味すると機動力は非常に低い。

…とはいえ、腐っても狂戦士。
「飛び道具」「突進技」「対空」「コマ投げ」と、レパートリーは非常に豊富。
その上一部の技にはだいたい1~2hitまで耐えられるスーパーアーマーを完備し、真名は伊達ではないと言う事を教えてくれる。

なにより注目すべきはその原作を完全再現したかのような火力。
機動力が足を引っ張って間合いを縮めるのには苦労するが、一度そのリーチに相手を捉えてしまえば、圧倒的な火力で文字通り相手を瞬殺する事も可能。
しかも、コンボに特定の技を組み込む事によって相手の魔力ゲージを削り、場合によっては解放抜けすら許さない。
さらにさらに、コンボ中にある技とリフレクトキャンセルを組み合わせる事でダウン状態の相手を強制的に立ち状態に戻し、コンボを繋ぐ事ができる。
そしてダメ押しとばかりに、シビアではあるが彼もまた『uc』の補正切り」が可能。
まさしく狂戦士。

稼動当初こそ超火力とアーマーから理不尽キャラと捉えられていたものの、
そのために真っ先に各プレイヤーの研究対象にされ、やりこみが進むにつれて多くの弱点が露呈。
悲しい事にその機動力と発生の遅さが足を引っ張り、このゲームの世紀末っぷりが露呈する頃には、ランク的には中堅下位あたりに落ちぶれてしまった。
原作の扱いと似ていると言えなくもないから泣ける。
取り柄のスーパーアーマーも、多段技の前に為す術も無く無力化されてしまうため頼り切るわけにも行かず
(それでもバーサーカー特有の大きな長所だが)、
デカキャラの宿命でバーサーカー専用の高火力コンボも存在するため、高い体力も油断するとすぐ消し飛んでしまう。
特に飛び道具を持つキャラクターに対しては、非常に不利な戦いを強いられる事必至。
一応バーサーカーも大地を隆起させて攻撃する飛び道具は持っているのだが、
彼の飛び道具は出が遅い上に射程が有限であり、多くの飛び道具キャラとまともに撃ち合えるようなものではない。
ギルガメッシュアーチャーに当たるともう泣きたくなる。
ネタバレの項でも述べた通り、ギルガメッシュに対しては9:1という絶望のダイヤが付けられている。

魔力ゲージ最大の状態で魔力解放を行うと『十二の試練』が発動し、11回まで耐えられるスーパーアーマーが付加される。
近接戦を主体とするキャラには非常にプレッシャーを与えられるが、これも飛び道具キャラの前に無力。
原作でバーサーカーと縁のあるキャラの特定の必殺技相手だと一発で複数剥がされたり、そもそもスーパーアーマーの意味が無かったりと散々である。

ちなみに肝心のマスターは戦闘前後のデモで姿を確認できる。


筋骨隆々な見た目通り、第5次に登場したサーヴァント中最もでかくて最もマッチョ(ちなみに二番目にムキムキなのはアーチャー)。
これより大飯喰らいなセイバーってなんなんだろう、わからないな。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

「早く呼び出さないと死んじゃうよ、お兄ちゃん」
バーサーカーのマスター。愛称はイリヤ。
アニメやゲームなどでの中の人は一貫して門脇舞以女史。
理性を奪われているバーサーカーには自由意志が殆ど無いため、他のサーヴァントのようにマスターとある程度離れて行動する事も殆ど無く、
基本的にバーサーカーは彼女の指示や命令に従い戦う
戦闘においての関係を言うならば、バーサーカーはポケモンでイリヤはトレーナーみたいなもの。

天使であり悪魔でもある、恐怖のロリっ子。
とある事情で主人公・衛宮士郎を「お兄ちゃん」と呼んで執着しており、油断すると即座にバッドエンドに叩き込む。
しかも大抵グロい方法で。彼をバッドエンド送りにする回数での総合的な順位では一位こそ逃しているが、
記念すべき第1回バッドエンドではモザイクがかかってもおかしくない、凄まじいスプラッタな姿へと変えた(具体的に言うと逆土下座から…)。
最初の0:00~3:40 グロ注意
「お兄ちゃんは、どんなに痛くても壊れても、頭を潰すまでは意識がちゃあんと残ってるの。
 だから───こんなコトをしても、まだ生き物としてのたうちまわれるわ」

バッドエンドに送る回数は多いが、デッドエンド送りにはしていない。つまり一度も殺してはいなかったりする。
死ぬよりもえげつない末路だったりするが

+ 色々ややこしいネタバレ設定
妹と見せかけて実は衛宮士郎より年上であり、年齢は18歳以上であるため、どちらかと言えば姉キャラ。
というか父親(遺伝子を提供しただけであるが)が士郎の養父である衛宮切嗣なので、実際に士郎の義姉である。
母親はホムンクルスであり、また胎内にいる時から魔術的な処置を受けていたため、容姿がロリのまま成長しなくなった*2
ホムンクルスと人間の間に生まれた彼女は、存在自体が奇跡そのもの。

イリヤの母親であるホムンクルスを作り、またイリヤを調整した一族である「アインツベルン」は、
英霊をサーヴァントにして聖杯を奪い合う聖杯戦争を始めた三つの魔術師の一族の内の一つ。故に御三家の中でも聖杯への執着心が最も強い。

アインツベルンの魔術は戦闘向きではないが、一方で「魂」に直接アクセスする技術に長ける。
聖杯が英霊の魂を再現できるのも彼らの技術あってこそ。
そんなわけで、聖杯戦争にあたっては常に「切り札」を用意する。そして常に裏目に出る

イリヤは今回のアインツベルン代表マスターであると同時に「切り札」でもある。
聖杯戦争のためだけに調整をされ続けた彼女は、魔術回路の塊に人間としての機能を被せたようなもの。
魔力をサーヴァントに供給するマスターとしても破格の性能で、このバーサーカーを使役できるのもイリヤだからこそ。
一方で、ロリのまま成長できない所からも分かるように、人間としての機能はかなり不完全である。
運動もあまりできず、聖杯戦争が終わった後もあまり長く生きられない発言もある。

こんな美味しい立場なのに専用ルートはない
元々はイリヤがメインヒロインの展開も作られる予定だったが、18歳以上とはいえロリはさすがにヤバイから…ではなく開発期間の都合で削除され
イリヤの出番は第三ルート“Heaven's Feel”に統合された。そのためか“Heaven's Feel”ではそのルートのメインヒロイン間桐桜とほぼ同等に目立っており、
主人公にツンデレ発言されたり殴り愛を繰り広げた言峰と共に「“Heaven's Feel”の真のメインヒロイン」ではないかともファンに言われている。
……まぁ半分はネタだろうが、その“Heaven's Feel”ルートのメインヒロインが人気投票で男キャラに負けるという、
エロゲヒロインとしてあるまじき失態を演じたのもその一因であるかもしれない。
ちなみに年齢が18歳以上なので、開発期間的にもエロシーンは可能であったはずのファンディスクでも、イリヤに18禁な展開は無い
真のお兄ちゃんなら添い寝で我慢しろ!若しくは後述の外伝!

+ 外伝での彼女

「あまりに突然の出来事だったけど…私の直感が告げていた——–こいつはうさんくさい!」

外伝作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』では魔法少女な主人公を努めている。
こちらでは普通の住宅に住んでいる普通の(?)小学生であり、堂々と士郎と同居している
この作品はstay nightとはパラレルワールドであり、色々な分岐によりあちらの主舞台である第五次聖杯戦争はおろか、
彼女が本来アインツベルンで受けていた筈の聖杯戦争でのマスターとして、そして聖杯としての教育や施術は一切受けずに日本で平和に育った。
普段は家にいないがアイリスフィールママも切嗣パパも生きているし、性格も見た目相応の天真爛漫な小学生で(開始時点では)魔術とも無縁。
ちなみに士郎は切嗣の養子ではあるが、切嗣とアイリは諸事情で籍を入れていない為、イリヤとは戸籍上は兄妹ではない。つまり合法です!
イリヤ自身は士郎の事は「自慢のお兄ちゃん」でしかないという風だが、彼が相変わらずこの世界でもフラグを建てまくる姿にはやきもちを妬いたりと、
異性として彼を好きになりつつある。しかし今の兄妹関係の居心地の良さを壊したくもない、という複雑な早めの思春期を迎えている。
そんな彼女が、ある時魔術師の少女怪しげな魔法の杖と出会ってしまった所から物語は始まる。
どう見たってあの人を踏襲しまくっているが、角川だから仕方ないね。

こんないかにも「Fateで萌え萌えな魔法少女ものをやってみました☆」に見えるが、中身は萌え美少女漫画の皮を被った超絶燃えバトル漫画である。
型月ではよくある事。
他Fateより女性比率が高め、女性キャラの平均年齢が低めなのは事実なのだが、
イリヤも魔法少女として怒涛の魔術師と英霊の跋扈する世界に巻き込まれていく。
親友の美遊を、家族皆を、果てはこの世全ての人類の命運をかけて、ただの一般家庭に育った少女に過ぎないイリヤが信念を以て戦う姿は、
最早彼女の兄の士郎や父の切嗣と並ぶまごう事無き「正義の味方」となりつつある。

「でも、本当にバカだったのは、逃げ出したことだ!
〝友達〟を見捨てたままじゃ、前へは進めないから…ッ!」

そして、原作三期『3rei!!』では、魔法少女としての相棒であり親友である美遊・エーデルフェルトの元いた世界である平行世界へ、
遂に現れた黒幕一味に攫われた彼女を追って向かう事となった。そしてそこで出会った美遊の兄とは…。

主武装のカレイドステッキは魔力を別次元から無限に供給されるが、一度に使える量は本人の資質に左右される(水道の蛇口みたいなもの)。
二期にあたる『2wei!』の最終決戦ではカレイドステッキを2本を使用したカレイドライナー・ツヴァイフォームに変身。
神経、筋肉、血管、リンパ腺に至るまでを擬似魔力回路として使用した捨て身の全力砲撃により、「天地乖離す開闢の星」を打ち破るという快挙を成し遂げた。

ちなみに、番外編であの人と競演した事もある。まあ向こうのシリーズと型月作品は角川の二大巨頭ですしね。
彼女の魔法少女力はイリヤ(魔法少女力1万)の53倍(=53万)にあたるらしい(公式設定)。
イリヤ曰く「こんなにかわいいのに何か圧倒的なプレッシャーを感じる…!」との事。
彼女の相方に至っては「測定不能」。マジパねぇ。

『タイガーころしあむアッパー』では、何故か第四次聖杯戦争当時の姿で現代に現れた切嗣と、ifの世界で幸せに暮らすアイリスフィールと再開する。
再開直後こそ切嗣に対してジャーマンナックルしたりなど怒りを向けていたものの、親子として仲直りを果たす。
最終的に旅に出る二人と別れ、イリヤは街に残る選択を選んだ。
なんでもありなギャグゲームではあったが(むしろギャグゲーだからこその)ハッピーエンドを迎えたと言える。

『Fate/Grand Order』では空の境界コラボ嘘予告と概念礼装のイラストとしてsnイリヤが、キャスターのサーヴァントとして『kaleid liner』版が、
コラボイベントを通じて出演した。



「真名はシトナイにしたわ。外観によく現れているのが、シトナイのようだから。よろしくね、マスターさん」

後に『Fate/stay night』のイリヤも他の女性陣同様、女神と魔女(フレイヤ、ロウヒ、シトナイ)の依り代という形でサーヴァント化して登場。
クラスはアルターエゴ。シトナイが主人格で装いもアイヌの民族衣装となっているが、
バーサーカーの事を知ってたり自分の事を「イリヤ」と呼ばせているなど、ある程度の記憶を引き継いでいる模様。
本編では第二部・第二章から登場。敵勢力に捕らわれた主人公の脱出を手引きしたり、バーサーカーと協力してスルトの攻撃を防ぐなどの活躍を見せた。

2018年のハロウィンイベントではアイヌの黄金を守るため、北海道に現れた特異点オニランドを舞台に主人公達に協力した
(このイベントと本編のシトナイは別人らしく記憶の共有がない)。
『Fate/stay night』でイリヤが使用していた人払いの結界(周囲に自分や近くの人物の存在を認識できなくさせる)も使えるらしく、
作中では主人公や負傷した味方を隠れ家に匿ったり巨大な敵を民間人に認識できなくさせていた。

マイルームでは別の世界の自分を見て困惑する様子が描かれているが、向こう側のイリヤは無反応。
身内では天の衣(イリヤの母)がまた会えた事を喜んでいた。
上記のハロウィンイベントで赤いアーチャーとの接触を避ける一方、黒い方には「もしかして、シロウグレちゃった!?」と心配している様子も見られる。
また、『Fate/stay night』でギルガメッシュに心臓を抜かれたルートが正史なのか、
彼と契約している場合、怒りを露わにしている。
一方で、キャスターの方には立派に王様をしている姿に驚いていた。

スキルは自分に無敵を付与しつつ味方全体の防御力をアップできる「スノーフェアリー[EX]」や、
宝具『吼えよ我が友、我が力(オプタテシケ・オキムンペ)』を含めたアーツを強化する「感情凍結[B]」など、
自己強化に特化していてサポート面がピーキーだったイリヤとは逆に、自他ともに守りに長けた構成になっている。

バッド・デッド時のお助けコーナー「タイガー道場」に登場する師範タイガの弟子“ロリブルマ”とは一応別人。
この辺りの経緯は『トラぶる花札道中記』を参照の事。バーサーカーはどちらの事も大切に思っているようである。


MUGENにおけるバーサーカー

『Fate/sword dance』の画像を使った物が、チョイヤー氏により製作されていた。
氏が『sword dance』を所持していなかっためアレンジキャラに近い。
あまり強力ではないもののAIも搭載されており、長いリーチの必殺技はそれなりに強力である。
バーサーカーが喋れないため戦闘前・終了後、超必殺技時にはイリヤが喋る。
カットイン絵はアニメ版のイリヤの物を使っているようだ。
だが、氏曰く「恥ずかしい出来」だったそうで、残念ながら公開終了となった。
他にバーサーカーは製作されていないため、現状では正規入手可能なバーサーカーは存在しない。

また、イリヤの方も「sword dance」を元にした“ロリブルマ”としての姿で師範とセットのキャラクター「たいが~&ぶるま」が、死門氏によって製作されている。
ちなみに、このキャラはブルマをコマンドで攻撃させる事が可能だが、相手のコンボ中だろうが攻撃できるため、人操作だと結構ヤバめだったりする。
しかもプレイヤー判定があるため、タッグでは先にたいが~が倒されても判定が残るAI殺しも起きる。
更に厄介な仕様が、ブルマには当たり判定がないため、攻撃を妨害する事ができない。逆にたいが~側が盾に使う事もできない。

単体のイリヤも旅人氏によるものが公開されていたが、現在は入手不可となっている。

出場大会

シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中


*1
元々「射殺す百頭(ナインライブス)」は生前、ヘラクレスがヒュドラを殲滅した時に使用した弓。
ヘラクレスはこの弓の能力を模した攻撃方法を言わば「流派」として昇華させ、状況・対象によって型を変え、どんな武器でも使用可能な秘技にした。
ちなみに、技名の「射殺す百頭」は、確立したナインライブスによるラドン百頭同時殲滅に由来する。
公式設定として明言されているカタチは、ハイスピードな9連撃を放つ「対人用」と、
ドラゴン型ホーミングレーザーを9発同時発射する「対幻想種用」があり、作中では「対人用」が剣を用いたカタチで登場した。
しかし、同じ剣を用いて撃ち下ろした剣から「レーザーっぽいのがマルチに広がる(公式設定文)」形で「射殺す百頭」を使用する事も可能であり、
攻撃専門とはいえまさに「万能型宝具」である。
なお、本来のヘラクレスがメインで使うのは「対幻想種用」との事。
もしヘラクレスがバーサーカー以外で現界していたら、ギルガメッシュの『王の財宝』による宝具雨あられと9つのレーザーの対決が見れたかもしれない。
また、Fateの世界観を説明したコンプリート・マテリアルⅢにて、めでたく盾のナインライブスが追加された。
更にプリズマ☆イリヤzweiにてオリジナルである弓のナインライブズがめでたく披露された。使ったのギルガメッシュだけど。

ちなみに、『unlimited codes』では100回に及ぶ攻撃を繰り出す「射殺す百頭」が見られるが、
その「射殺す百頭」がどのようなカタチでの物なのかは不明。少なくとも狂化している状態で使えるのは格ゲー補正の産物と見られている。
まぁ格ゲーの花形である超必、しかも潜在能力やウルトラコンボのレベルの最強技の演出で、地味に岩剣で一撃とかどうよという話である

*2
ちなみに、彼女の母親であるアイリスフィール・フォン・アインツベルンは姿や物腰こそ淑女ではあるものの、実年齢は9歳
娘が合法ロリなら違法BBAと呼ばれたりする淑女だったりする。なんなんだホムンクルス。