映画『ウルトラマン物語』では、宇宙の帝王ジュダが生み出した怪獣 グランドキングと戦う。
兄弟達の光線と共に放ったM87光線が通用せず(舞台は無人の惑星だったため加減はない)窮地に陥ったが、
救援に駆け付けたタロウに全員の力を集結させ、コスモミラクル光線で撃破した。
グランドキングは強敵であり、全員が苦戦していたためゾフィーだけがやられ役という印象はない。
ビデオ作品『ウルトラマンネオス』の最終話では、エネルギーの殆どが失われてしまったネオスに、
戦闘禁止忠告と命を持ってくるという約束をする形で登場…したのだが結局地球には来なかった。
尤も、これはゾフィーが来る前にネオスとウルトラセブン21がラスボスを倒して物語が終わった為で、
この間劇中ではそれ程時間が経っておらず、命を取りに光の国に戻らなければならないという都合もあったので仕方ない面もある。
バードン戦でタロウが死亡した時は地球と光の国一往復半は1日程度で済んだ?知らんな、そんな事は。 それに、そのせいで一人の平和を願うザム星人(十億人の同胞の遺伝子を持っていた)が死んじゃったんだけどな!
なお、ザム星人の遺伝子は地球人に託される形で無事残っているのでご安心を。
前述のように、『ウルトラマンメビウス』では普通にカッコよく活躍している。
ウルトラの父のような別格の扱いで、しかも最終回においては ラスボス・エンペラ星人との戦いに、
防衛チームGUYSの隊長でありゾフィーにとって友人とも言えるサコミズと合体して参戦
(ゾフィーとサコミズの親交は最終話以前に描かれていたので、この2人が合体・共闘した事に違和感は無い)。
専用の変身シーンやグングン人形が初めて作られるなど、かなりの高待遇であった。
既にメビウスが最終形態「フェニックスブレイブ」となり形勢逆転した上、
防衛チームGUYSの兵器ファイナル・メテオール「スペシウム・リダブライザー」を通してパワーが増幅した、
メビュームナイトシュートをエンぺラ星人が受けている最中の参戦だったので、
別にゾフィーがいなくても倒せたようなとか思われがちだが、
スペシウム・リダブライザーはエンペラ星人の念力で徐々に壊れていっていたので、
下手をするとトドメを刺し切る事が出来ずにエンペラ星人に逆転される恐れもあった。
ゾフィーのM87光線による援護でようやく倒せる所まで行けたので、立派に勝利に貢献している。
また、1人だけ皆と一緒に戦えず見ているしかなかったサコミズの意を汲んだ、というのもあるのだろう。
なおこの『メビウス』放送開始前には 「ゾフィーの人間態が登場する」という宣伝がなされており、
当初から思わせぶりな素振りを見せていたサコミズがファンから注目されていたのだが、 テレビ局の広報の勘違いだったことが後に判明している。
だがサコミズをゾフィーの人間態として登場させる案は実際にあったらしく、ゾフィーとサコミズの一体化はそれらを上手くアレンジした結果とも言える。
『ウルトラマンメビウス』のスピンオフ作品『ヒカリサーガ』でも、
M78星雲へ帰還する途中のウルトラマンヒカリが ベムスターに襲われ苦戦している所へ助けに駆け付けた。
そして地球に向かう一匹のベムスターを見て、止めようとするヒカリに「地球にはメビウスがいる」と押し留めた。
その後『メビウス』本編に続くのだが、この時見逃したベムスターは 地球の宇宙ステーションを一つ丸呑みにしていった。
無人だったから人的被害は無かったものの、もし有人だった場合どう責任を取るつもりだったのだろうか…。
更に2009年の映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、
ウルトラマンベリアルを相手にマン、セブンの3人で戦い、二人が先に撃破された後単騎で善戦するが、
最強光線のM87光線も通用せず、蹴りで地面に叩き付けられて敗北した、しかも 一人だけカラータイマーが鳴った。
尤もこのベリアル、「光の国最強最悪のウルトラマン」という劇中の台詞は伊達ではなく、
地球防衛経験のある 歴戦のウルトラ戦士が十数人同時にかかっても全く歯が立たないほど強い奴なのであるが。
新人のゼロに負けた?あいつセブンの息子でキングが見守る中レオ兄弟にしごかれた超サラブレッドウルトラ戦士なんで
直後に光の国が氷に覆われた時、マンとセブンはバリアで難を逃れたが、
ゾフィー だけダメージで動けずにバリアも張れず氷漬けにされた。
しかもヒッポリト星人の時と違い、空気を読んだポーズを取る事も出来ずに非常に情けない格好で凍ってしまった。
だがしかし、ゾフィーは単騎で善戦出来た数少ないウルトラ戦士であり(他はウルトラの父とタロウのみ)、
ベリアルは自身が持つ「ギガバトルナイザー」でウルトラ戦士達の光線技を一発で弾き返すのだが、
M87光線は他とは違い光線を弾きながら止めに行ったため、直撃していたらベリアルも相当危なかったのが分かる。やはりゾフィーは強いのだ。
逆に言うとそれを受け止め続けて無傷のギガバトルナイザーの方がよほど凄いのだが*7
また氷漬けの件も、光の国でベリアルと戦ったウルトラ戦士は、
ウルトラ兄弟やウルトラの父といった歴戦の勇士を含めほぼ全員氷付けにされている。
助かったのはマン、セブンと宇宙に吹っ飛ばされていたメビウスの3人のみ。
ゾフィー以上にダメージを受けてそうなタロウはカラータイマー鳴らなかったが
なお、回想シーンでスターマークがない新人時代のゾフィーを確認出来る。
余談だが同映画の劇場パンフレットの初版にて、「宇宙 整備隊隊長」と 誤記されてしまっている。
その後日談の2010年の『 ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』では、
本人は登場しないが、サロメ星人が作ったロボットの ニセゾフィーが登場。
何気にシリーズ初の彼の 偽者が登場した訳なのだが、扱いはと言うと、
冒頭で他のニセウルトラ兄弟と共にゼロに向けてM87光線を発射したり、他のニセ兄弟と共にゼロに迫る場面があったものの、
その後は ニセジャックと共に既に破壊され、残骸になった後の登場だったり、
以降の量産型もゴモラの超振動波で あっさりと粉砕されたり、宇宙警備隊隊長のロボットなのに 隊長機がニセセブンだったりと、
(色んな意味で)悲惨な有様であった。マンやセブンのロボットはそれなりに活躍してたのに…。
まあ、それを言ったらニセジャックも殆ど同じなのだが。
形状の被っている兄弟が多いから纏めて先に処分されてしまったのかもしれない…。
そして、てれびくんの付録DVDに収録された『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』では、
遂にバードン(バット星人に改造された怪獣兵器ver)を打ち倒し、リベンジを果たした。
しかもアンチウルトラフィールドという不利な場所での戦闘で。ついでにピンチのゼロを助けたりと大活躍だった。
39年越しの雪辱にゾフィーファンも溜飲が下がった事だろう。
『ウルトラマンギンガS』では本人はOPとギンガストリウムの幻影のみの登場だが、
ウルトラ兄弟の技が使えるギンガストリウムによってゾフィーの技も使われている。
特にM87光線は防がれたりせず、最強光線としての強さを存分に見せている。
『ウルトラファイトオーブ』では、亡霊魔導士レイバトスが蘇らせた怪獣達に苦戦するオーブやゼロのピンチに駆け付けた。
そしてこの時の隊長の相手はあのにっくきバードン。
かつて自分を苦しめた火炎放射の直撃を受けてしまうも
(不意打ちとはいえまともに受けたゼロを大きく吹き飛ばし、ルナミラクル形態を解除までしている)
炎の中から立ち上がってみせる。
ご丁寧に頭にだけ炎が残っていたものの、それに怯む事もなくノーダメージで一歩も動かず、気合で鎮火し反撃開始。
格闘戦ではバードンの攻撃を上手くかわす大立ち回りを見せ、最後はM87光線でバードンを見事撃破。
ウルトラ戦士の光線は最低でも1~2秒照射して倒すという演出が基本である中で、
M87光線のみ直撃した瞬間爆散させ、単独では最強光線という設定も見事に生かされていた。
遂に単独でバードンにリベンジを果たしただけでなく、かつてはやられている場面だったものを、
「ゾフィーの強さを知らしめる」形に昇華するという見事な演出が取られている。
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』ではタロウ共々全体を通じて登場。
Chapter1では同時期に起きた2つの事件に対して光の国の重鎮の1人として対応する。
過去を描くChapter2前半では暴れるアーリーベリアルを止めようとする一人としてスターシンボルをつける前のゾフィーが登場。
他が吹き飛ばされている中ゾフィーは1人だけ食い下がるという実力の片鱗を見せていた。
後の同位体のベリアルとの会話を見る限り、ウルトラの父以外では唯一ベリアルとそこそこ交流があったらしく、
「スターマークなどつけて偉くなったな」と皮肉交じりに褒められていた。
もっとも、ゾフィーの父はウルトラ大戦争で戦死したウルトラの父の友人という設定もあるため、
ベリアルも共通の友人で闇落ち前は忘れ形見を気にかけていたと考えれば十分辻褄は合うが。
時系列が現代に戻ったChapter2後半ではジュダ・スペクターとモルド・スペクターのグア兄弟相手に同じ6兄弟のマン~タロウと共に交戦。
マンとジャックと同時発射する形で初めてスペシウム光線を披露している。
グア兄弟撃破後に奇襲してきたアーリーベリアル・トレギア、そして騒動の裏で暗躍するタルタロスの脅威を目の当たりにした後、
光の国で ウルトラの父によるゼロへの精鋭部隊結成任務の受領に立ち会う。
Chapter3ではグア兄弟戦での消耗もあってか前線には立たないものの、光の国で重鎮の1人として対応にあたる。
ルーゴサイト討伐に向かった ウルトラマン80達に送ったウルトラサインをネオスが読む、
ジュダの「アンドロ警備隊を連れてこい」発言に対し「アンドロ警備隊だと!?一体いつの話を…」と反応する、
アンドロメロスからかつて助けていただいたことへの変わらぬ感謝を送られるなど、
過去作を知っている人がニヤリとするネタが多く含まれている。
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そして、2022年…(ネタバレ注意) |
「君はこの男の生命を奪ったのか」
「リピアー…」
「いや、この星に合わせ"ウルトラマン"と呼ぼう」
2022年公開映画『シン・ウルトラマン』にて登場する存在、その名は 「ゾーフィ」。
我々がよく知る所の誰かに名前が似ているが…?
一つ上の折り畳み項の通り、原典における先行勘違い憶測記事ネタである「ゼットンを使役する宇宙人ゾーフィ」
なる存在が公式のウルトラシリーズで現実に登場しまった。
しかし庵野氏によると上述の「宇宙人ゾーフィ」ネタについては映画公開まで全く知らなかったとのこと。どんな偶然ですか…。
一応は原典のゾフィーに倣いウルトラマンの同胞でありながら、同作シン・ウルトラマン世界における宇宙の秩序を護る機構「光の星(光の国ではない)」の方針は時に冷酷かつ苛烈であり、
そこに帰属するゾーフィも生体兵器となりうる事が判明した地球人には良くも悪くも(全宇宙の秩序の観点から)公正過ぎた。
彼を原典ゾフィーと同一に扱うかについてはファン間で賛否が分かれているものの(わざわざ名前が微妙に変えられているあたり別人扱いが多数派だけど)、
ひとえにこれまで色々な意味で愛されてきたゾフィーというキャラのファンには特大の爆弾であったことは間違いないであろう。
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