ジェダ・ドーマ

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ジェダ・ドーマ - (2011/01/10 (月) 14:52:34) の編集履歴(バックアップ)




「詩人の憂いは
    永久の闇との邂逅
      つまりは、そういうことだ」

初出作品:ヴァンパイア セイヴァー The Lord of Vampire
出身地:魔界
生年月日:B.C.4045年 誕生日は不明(1890年頃一度死亡後、再生)
身長:216cm
体重:12 - 1002kg(可変)
種族:魔族
キャッチコピー:漆黒の救世主

「漆黒の救世主」
ヴァンパイア』シリーズに登場するキャラクター。
『セイヴァー』においての主人公兼ラスボス兼中ボス兼乱入キャラである(『セイヴァー2』では全キャラでラスボス固定)。
ぶっちゃけラスボスとしての印象が強すぎる所為か主人公扱いされていない。だが決してキャラが薄いわけではない。
CVは『ストリートファイターIII』(1st&2nd)のショーン、『ジャスティス学園』シリーズの鑑恭介やアーケード版『北斗の拳』の
レイ、『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOなどを演じた千葉一伸。

魔界三大貴族の一つドーマ家の当主であり、“冥王”と呼ばれるS級魔族。
たまに“魔王”などと間違われるが、そっちはモリガンの養父(故人)であり別キャラ。プレイヤー間でのあだ名は
「悪魔番長」*1
性格は常に沈着冷静、紳士的且つ丁寧で理知的な喋り方をする。その割りに文法は壊滅しているものもある。
「自分で言うのもおこがましいが 私は聡明なのだ……あきれるほどに」
「雑誌の懸賞に当たるよりも簡単だ この私の真意を理解するのはね」

このように言動の端々には傲慢さやプライドの高さを感じさせるが、GC技の「スプレジオ*2」で自らの首を撥ねて血飛沫を
浴びせ、勝利ポーズでは血涙を流しながら狂ったように笑うなど狂気染みた面も伺える。
+ 若干グロ注意



ミッドナイトブリスを受けるとナイトドレスを着た美女に姿を変える。
CFJ』に登場した際は講説的な台詞がさらにレベルUP*3。他の多くのキャラから「話が小難しい」「要件だけ喋れ」的な
台詞を言われている。
また、(『CFJ』内の設定に限るかもしれないが)イングリッドの素性を知っているらしい。
+ エンディング
『Devil May Cry』のダンテ(らしき人物の後姿のみ)が登場する。

コンパイルハートの『XEdge』では、ラスボスに関わる重要な役割として話の核に食い込む活躍を見せている。
どのシナリオでも立ち回り、単独中ボス・共闘中ボス(シナリオ共通)、中ボス・ラスボスに関与?で登場と様々な対決パターンがあり非常に優遇されている。
その割に性能はテクニックを要するものばかりで、独自のシステムを最大限に活用して初めて機能する、どちらかと言うとやり込みプレイヤー向けである。そのあたりも原作に倣っていると言えよう。

キャラクター設定

+ ドーマ家の当主ジェダ――憂いの冥王
  • 3大魔界貴族の中ではもっとも若い……とはいえ6000歳を超える(復活時)
  • 液状の本体はあらゆる形状に変化が可能*4
  • 他者の魔力を体内に吸収し、瞬間的に魔力をUPさせることができる

彼は「魔界」という世界そのものの未来をつねに憂えていた。
ベリオールのごとき傍観者にまかせていては、魔界は老い、朽ちてしまう。
あまつさえベリオールはそれすらも「寿命」「摂理」とほざきかねない。
ジェダにとってベリオールとは、存在してはならない異物であった。
彼は確実にベリオールを葬り去る方法を模索し、実行の機会をうかがっていた。

霊王ガルナンの死後まもないころ。
ジェダには、オゾムという若い腹心がいた。
彼はひとことで言えば美食家。ジェダのもとについたのも、もともとは「うまい魂のこぼれにあずかる」のが目的であった。
魔界貴族としての実力は2級だが、悪だくみに長け、人心をまどわす話術は1級品。
他人を利用するという能力にかけては天才的であった。
彼は「扉」悪用の策をジェダに進言した。
魔力吸収の能力にかけて絶対の自信のあったジェダはこれを聞き入れ、オゾムに「扉」の封印の一部破壊を命じる。
「扉」にたどり着いたオゾムは、そこに予想以上の魔力の奔流が渦巻いているのを目の当たりにする。
「さすがのジェダとて、これを一度に取りこめば自滅はまぬがれない」
オゾムはこれが当主の座を奪うチャンスだと考えた。
「魔力の流出が思わしくないため、封印のすべてを破壊する必要あり」……ジェダに虚偽の報告をし、自身は封印の破壊後、魔界の辺境にのがれた。

ジェダの自滅=己の出世、あわよくば余った魔力をそっくり頂戴することも可能。
かくしてそのたくらみは成功した。
思ったよりもジェダの魔力吸収能力が優れていたため、すべてを収めきってしまうかと思われたが、そうなったらなったでオゾムにはなんの損もない。
ギリギリの限界を超え、ジェダは四散してしまった。
オゾムは広範囲に爆発・拡散した「扉」の魔力を集め、ドーマ家の居城に貯えた。
これが新たなドーマの主、帝王オゾムの誕生のいきさつである。

そして100余年……。*5
魔界に蘇ったジェダは、すさんだ魔界、おろかな奪い合いに心血をそそぐ魔界貴族たちに眉をひそめる。
裏切り者の腹心オゾムに対しても、怒りよりむしろあわれみを覚えていた。
すでにジェダは決意を固めていた。完全復活、そして魂の完全救済。そのために必要な儀式、「魔次元」の用意。
ジェダはドーマの居城に降り立つと、オゾムに一瞥をくれ、片手をかざす。
魔力は完全にはもどっていなかったが、すっかり「美食家きどりの腑抜け」と化したオゾムを消し去る力は十分にあった。
恐怖の目を見開き、言葉を失う「帝王」。「冥王」ジェダが静かにつぶやく。
「オゾムよ……申しわけないが、この私に力を貸してくれたまえ。君の魂は『魔次元』の礎となって、魔界の未来のために役立つのだ……」
ドーマの居城はオゾムごとねじれた空間に切り取られ、闇の奥に沈んでいった。これがジェダの「救世」のはじまり、「魔次元」構築の合図となる。

電波新聞社『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』より

+ ストーリー
魔界の辺境に蘇った彼は、滅亡に瀕する末世の惨状を嘆き、つぶやく。
「争い、奪いあうことのなんと無意味で愚かなことよ。この世界を救うのは、私をおいて他にいない」
すべての魂を等しく救済するには、それらと完全同一化すればよい。
たったひとつの魂ならば、どんな争いも起こりえないからだ。
ただ、100余年前の魔王ベリオールとの戦いでの失敗をくり返さぬためにも、膨大な魂を収めきる堅牢な容器が必要であった。
彼は一計を案じる。
まずは礎となる「価値ある魂」の持ち主を集め、我が身と同化し、最終的な容れものとなる「神体」を作り上げるのだ。
慈悲の心を宿し、冥王が闇に降り立った。
その空間こそ彼の作り出した魂のオリ、「魔次元」であった。
「さあ、我が魂に与せよ。永遠の安息と平和をもたらそう……!」

因みに、この段階でリリスQ-Beeをそれぞれが望むものを条件に「価値ある魂」を集める協力者として傘下においている。
…計画が完遂した後には最終的に彼女らも「同化」させるつもりだったようだが。

+ エンディング
ジェダ自身のエンディングでは全ての「価値ある魂」と融合したジェダが全世界の魂に自らと同化する事を呼びかけるが、
この先「魔次元」を脅かすであろう存在…人間側の統率者が真の目覚めを迎える前に、
人間界そのものを消し去るべく再び動き出す。
他のキャラのエンディング*6では魔次元と共に消滅してしまう。
しかし神体(ジェダステージ背景兼上記の「器」)は消滅せず、復活を示唆している。

キャラクター性能

操作の自由度が高く、ラッシュ力や空中制御に優れたキャラ。
しかし総合的な能力は高くはなく、殆どのキャラに不利が付くというとても可哀想なキャラでもある。

ホバー型のダッシュや飛行、滞空による空中制御を使った中下段・前後の揺さぶり能力は『セイヴァー』内でも高い部類に
入り、フェイントとしてスカしたりタイミングをズラしたりすれば割と安定してダメージを奪い取れる。
他にもダッシュ強Kモード*7によるラッシュは強力。ジャンプ高度も高く、端に追い込まれても垂直ジャンプ→滞空で楽に
逃げることが可能。
また、設置型飛び道具の「ディオ=セーガ」は全体的に飛び道具の位置付けが低い『セイヴァー』においてなお戦いの軸と
なる程の性能を誇る。まずセーガを出してから試合を作ることがジェダの基本と言ってもいいほど。ES版セーガは
滞空時間が長く、攻撃判定も広い便利な技。
『セイヴァー』のダークフォースは役に立たないと良く言われる中、ジェダのDFは実践で役に立つ数少ないDFである。

しかしジェダは相手をダウンさせる手段に乏しく、全キャラ中唯一屈強Kを当ててもダウンさせる事が出来ない。ある意味
斬新である。
その為にラッシュ自体は強力でも攻めの継続力に欠け、コンボ終了と同時に切り返され劣勢に陥るなんてことになったりも。
また各種通常技は全体的に判定が弱め、さらにレバー入れ等の特殊通常技の類が存在せず、振りの大きい技ばかりで
小回りが効かないなど攻撃性能は今ひとつ。

身体が大きいため当たり判定も大きく、空立屈どの状態でも色々な技に当たるのでなかなか動き回れない。
また、GCも上方にリーチが長いのだが発生が遅かったり下方には判定が無かったりする為小さいキャラにはスカったりして危険。
ESで使うと3ヒットするのだが、1~2ヒット時はダウンしないので下手するとGCが命中したのに反撃を食らうという妙な状況になったりもする。
他にも投げの性能が貧弱で、自動二択ができないどころか投げ抜けが暴発したときの立中P・強P共に
至近距離で出すと死に直結する程の隙があるため、投げ抜けを読まれてジャンプされた日には神に祈るより他に無くなってしまう。
さらに画面端で投げに受身を取られると不利となり、逆に投げ返されたりもしたり。コマンド投げは発生までの予備動作が
長く、無敵なし。
防御面でも泣きたくなるほど不遇。開発スタッフは男主人公に恨みでもあったのだろうか。
「前方ダッシュ>強P×n」という一見簡単そうに見える永久はあったが、猶予が1Fしかないため狙って繰り出せるものが殆ど
おらず、性能差をひっくり返すには至らなかった。

そのため『セイヴァー』ダイヤグラム上ではかろうじて最下位組のビクトルアナカリスの上に食い込んでいるという不遇ぶり(しかもそのビクトルには不利が付くという有様)。
しかし続編の『セイヴァー2』では小技からコンボでダウンが取れる・コマ投げに無敵がつくなどの強化が入り上位に
食い込んでいる。
さらに『CFJ』ではヴァンパイアのシステムの恩恵と空中セーガの後に空中で行動可能、攻撃判定変更などの超強化が
なされ、ダイヤグラム最上位を奪取するに至っている。


「言いたいことは解るよ 希望にそえぬのは残念だが」
「ところで君は知っているかね?真理にそむく愚者の哀れな末路を」
「感性のリビドーが質的崩壊により パライソに達する……わかるね?」
「ああ、ひとつ言い忘れていたよ 君と話すのもこれが最後だ、とね」

MUGENにおけるジェダ

+ Deuce氏製作 原作再現仕様
少々パターン気味だが、人操作で程よく苦戦するボスにちょうどいいAIが入っている。
AI戦でも活躍している。

+ rei氏製作 原作再現仕様
こちらはセイヴァー、セイヴァー2、CFJのシステムを選べるようになっている。
AIも対人向けながらレベル調整が可能なかなりの出来のものが入っている。
最近の動画ではこちらが主流か。

また、gal129氏製作のパイロンデミトリと戦わせると、
体力ゲージがセイヴァーのインパクトダメージゲージに変化するという凄まじい仕様。

+ KONG氏 MVCアレンジ仕様
kong氏おなじみのMVCアレンジ仕様。
氏のキャラ共通の仕様としてMVC仕様なのにコンボ補正が全く実装されていない上、
全ての攻撃が残りのLifeに依存するので、Lifeが高ければ楽々10割が可能(水影氏制作の東方キャラなら数発で即死)、
かと思えばLifeが低いと3ゲージ使ってコンボしても300程度しか減らないことが多いなど火力のムラが凄まじい。
おなじみのデフォAIも実装済みだが、こちらのジェダのAIは体力が減ると空中で待機し追跡セーガを放ったり、
これでもかというほどスプレジオでホーミングする生首を乱射したりしてくる。
なお自重方法はこちらを参照。

また、君麻呂氏によってAIパッチが作成されており、自重しないパターンで狂キャラを撃破する。

+ 出雲氏 MIXアレンジ仕様
アレンジ版で、オリコンブロッキングも搭載。
CFJ版をベースにオリジナル技を追加。
エフェクトや効果音の変更、暗転演出の追加も行われている。
KELN氏のAIが公開された。

これらの他にTenebrous氏のCrossOver Jedahというものも存在する。




「心静かに待ちたまえ 死への旅立ちを望む者よ」
「ただ死に向かうだけの生命なら せめて我がためにささげるが良い」
「『死』によってのみ救済される命 矛盾ではない、論理的帰結だ」

出場大会

+ ...
シングル
ダブルス
  • 「[大会] [ダブルス] [ジェダ・ドーマ]」をタグに含むページは1つもありません。
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み

登場ストーリー

+ ...
Monochrome
MUGEN STORIES INFINITY
Qの平和な日々
Revelations
アイマスハート
アリスさん姉妹
イングリッドの愉しい学園生活
影気ままなストーリー
クロス・イン・ワンダーランド~夢幻武闘劇~(主催)
クロス・ゼロ便利屋のリーゼさんからの出張)
魂魄セカンドライフ(主夫)
サイキョー流珍道中第二幕 サイキョー漫遊記
ストーリー動画対抗戦・無限交差(ゲスト出演-便利屋枠)
戦国無限
戦極夢限-帝レース-
てんこちゃん愛してる!
ナイトメア・ハンターズ
七夜が往く
便利屋のリーゼさん(主夫)
無限市吸血鬼事件
燃えよ陰陽!!
ロック・ボガードの憂鬱便利屋のリーゼさんからの出張)

*1:開発当初ジェダは「ベリオールJr.」(仮)という名で、その名の通り魔王ベリオールの息子という設定だった。
その際の企画書にはデザインポイントとして「美少年」「線が細い」「 学生服 」が挙げられている。
この時点で既に少年(Jr.)という点を除けば現在におけるジェダのコンセプトは出揃っており、
「ベリオールの息子」設定が廃案となってもデザインコンセプトはそのまま引き継がれ、今に至る。
…あの格好、どう見ても・・おや、誰か来たようだ。

*2:ジェダの技名は基本的にイタリア語で構成されているが、
スプレジオだけは「sprecone(無駄な)」と「regio(尊厳)」を組み合わせた造語になっている。
「sfregio(斬)」のスペルも語源のひとつ。自分の首を掻っ切る動作と掛け合わせている。
参考文献:『ALL ABOUTヴァンパイアセイヴァー』

*3
+ 実に哲学的な台詞の数々
「さて…どこまで話したかな そう『悪の対極は正義か?』という問いだね」
「さきほどの例に倣うなら、生存=勝利とは いささか性急な結論となりはしないか?」
「もう少し議論を重ねたかったが… 今のままでは接点が見つからぬようだ」
「重ねた議論は報われず、費やした時間も 戻らない…往々にして人生はそうなりがちだ」
「薄氷の上に飾られた氷細工のような危うさ この世界を例えるならそんなところか」
「今の私は、沈みゆく太陽に溶ける水平線… 愉悦とも寂寥ともいえぬ複雑な気分だよ」
「存在を否定する存在、その存在があるからこそ 存在は存在足り、非存在の存在を認められる」

*4:シリーズ初期、デミトリのサイドストーリーに描かれたジェダの姿と全く異なっているのは、このジェダの身体が魔力で
構成された可変液体で作り出された仮初の肉体だからである。

*5:この百年の間にデミトリは開きっぱなしの門を使って無尽蔵の魔力を操ることに成功。
魔界の覇権を簒奪するため、その魔力を使ってベリオールに戦いを挑む。
ベリオールは始めデミトリを侮っていたが、デミトリの無尽蔵の魔力に対し危機を感じ始め、
最終的にはデミトリの無尽蔵の魔力の源である扉ごと魔界の一部を破棄しそのまま人間界に追放、辛くも勝利した。
しかし、魔界における空間の破棄は魔界自身を自らの肉体とするベリオールをも傷つけることになり、
ベリオールはその時の傷が元となり百年後に衰弱死する(『ハンター』モリガンED)。

*6サスカッチのストーリーでは彼の住む村の同属達を魔次元に連れ去り、自身と同化させた…
と、思いきや何故か彼らを手厚く招待、そして山盛りのバナナを与えて持て成しビックフット族達に「 ジェダさん 」と呼ばれ
親切で良い人などと言われていた。
フォボスのエンディングではなんとも間抜けな顔で息絶えていたりする。

*7:空中判定になるダッシュから、多段の中段である空強Kを繰り返すというもの。
下弱Kからのチェーンと対になり、座高次第では裏に回るため、稼動初期から受け継がれるほど強力な連携である。