夕萩心中

  • 分類:短編小説
  • 初出:「小説現代」1982年6月号
  • 雑誌時挿絵:朝倉摂
  • 収録短編集:夕萩心中

あらすじ

 薄ヶ原は果てしなく広がって、西の空へとすべり落ちている。最前まで、辺りを炎の海のように燃えあがらせていた夕焼けも、夜の色を含みはじめた雲に空の端へと追いやられ、それも朱墨のような暗い色に変りかけている。

八歳の私が薄ヶ原で目撃した情死事件。それは、大臣の妻・但馬夕と、書生の御萩慎之介が起こした、世に「夕萩心中」として語り継がれるものだった。政府高官の暗殺事件に端を発した社会主義者の弾圧事件「賊子事件」と絡めて論じられる、御萩慎之介の遺した日記「夕萩の記」に隠された秘密とは……。

登場人物

    • 語り手。
  • 但馬夕
    • 但馬憲文の妻。34歳。
  • 御萩慎之介
    • 但馬家の書生。26歳。
  • 但馬憲文
    • 明治政府の重鎮。
  • ツヤ
    • 但馬邸の女中。
  • 高見桂太郞
    • 暗殺された内相。
  • 半田弥二郎
    • 「私」の大学の同輩。

解題

(スタブ)

掲載号「今月登場」より

 日本推理作家協会賞受賞作『戻り川心中』がTV朝日で2時間ドラマになる。大野靖子氏が脚本を書く大作で、放送は今秋の予定。

各種ランキング順位


収録アンソロジー

  • 清原康正監修『ラブミーワールド 第6巻 愛と死と』(2001年、リブリオ出版、大活字本)
    • 清原康正監修『恋愛小説・名作集成 第6巻 愛と死と』(2004年、リブリオ出版、大活字本)

関連作品


名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年08月10日 12:04