夜の自画像

  • 分類:短編小説
  • 初出:「幻影城の時代 完全版」2008年12月刊
  • 雑誌時挿絵:宇野亜喜良
  • 収録短編集:連城三紀彦レジェンド2

あらすじ

 ふと目をあげると、浴衣姿の女がひとり、路地に立っておりました。
 私は店の奥で売り物の李朝の壺を必死に磨いていて気がつかなかったのですが、もうかなり前からそこに立っていたようです。店に入るのをためらい、私が客に気づいて声をかけてくるのを待っている……そんな気配で、所在なげに、狭苦しい店を埋め尽くした骨董のあれこれを外から遠目に眺めている風でした。

大正末年、画商の父は囲っていた若手画家と諍いを起こし、ひとりがもうひとりを殺害、逃走した。だが、死体が火に焼かれてしまい、どちらが殺されたのかがわからない。手がかりは現場に残された自画像と、羽織の裏に描かれた絵……。

登場人物

    • 語り手。
    • 「私」の店に現れた女。
    • 画商。
  • 波島遼五
    • 若い画家。
  • タヅ
    • 下働きの女。
  • 笠野フミ江
    • 父の愛人。

解題

(スタブ)

収録アンソロジー

  • 日本推理作家協会編『ザ・ベストミステリーズ2009』(2009年、講談社)
    • 日本推理作家協会編『Bluff 騙し合いの夜 ミステリー傑作選』(2012年、講談社文庫、上の文庫版)

関連作品


名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2017年11月18日 00:20