うしろ髪 - 連城三紀彦データベース（仮）

• 分類：短編小説
• 初出：「別冊婦人公論」1986年冬号
• 雑誌時挿絵：東谷武美
• 収録短編集：『一夜の櫛』

あらすじ

「誰か木に登って、あの花をとってきてくれないか……」
　目を閉じ、眠ったように静かな顔のままだったから、田衣子にはその声が、シズの唇からもれたものだとは、すぐにはわからなかった。

農家に嫁いで三十年になる田衣子は、義母のシズを看取ろうとしていた。生死の境をさまよいながら、シズは庭の朴の木の花をとってくれないかと言う……。

登場人物

• 田衣子
  • 農家の嫁。
• シズ
  • 姑。
• 良一
  • 田衣子の夫。
• 嘉一
  • シズの夫。故人。
• 佳代子
  • 田衣子の娘。
• 道夫
  • 佳代子の夫。
• 次代
  • 良一の妹。
• ショウさん
  • かつて家に来ていた庭師。

解題

（スタブ）

関連作品

• 『一夜の櫛』収録作
  • 「一夜の櫛」
  • 「忘れ物」
  • 「娘」
  • 「プラットホーム」
  • 「葉陰」
  • 「針の音」
  • 「裾模様」
  • 「梅の実」
  • 「交差点」
  • 「昔話」
  • 「十年目の夏」
  • 「ヴェール」
  • 「通過駅」