ぼくを見つけて


あらすじ

 警視庁通信指令本部にその通報が入ったのは、十月九日午後五時のことだった。八杉俊江が夕方の休憩に出ようと席を立ちかけた瞬間である。座り直しレシーバーを耳にあてながら、俊江は嫌な予感がした。こういう瞬間に鳴る電話はかならず面倒な事件をもちこんでくる。三年前、日本中を騒がせた連続絞殺事件の第一報が入ったのは俊江が帰宅しようと席を立ちかけた瞬間だったし、六年前、不意に腹痛がして持ち場を離れようとした瞬間に連絡が入った小さなカッパライ事件は一カ月のうちに東京に大きな組織をもった窃盗グループの大犯罪に発展した……

110番に掛かってきたのは、「ぼくは今ユーカイされているみたいです」という子供の声の、助けを求める電話だった。通報者の少年は石黒ケンイチと名乗ったが、石黒健一は九年前に誘拐されて殺されたという……。

登場人物

  • 石黒健一
    • 九年前に誘拐され殺された少年。
  • 石黒修平
    • 健一の父。私立病院の内科部長。
  • 石黒悠子
    • 健一の母。
  • 石黒研市
    • 石黒夫妻の現在の息子。七歳。
  • 津田和彦
    • 研市の友達。
  • 高本清美
    • 研市のクラスメート。
  • 前島
    • 研市の担任教師。
  • 八杉俊江
    • 警視庁通信指令本部の職員。
  • 安原
    • 荻窪署の刑事。

解題

(スタブ)

各種ランキング順位


収録アンソロジー

  • 日本推理作家協会編『推理小説代表作選集 1990年版』(1990年、講談社)
    • 日本推理作家協会編『明日からは、殺人者 ミステリー傑作選26』(1994年、講談社文庫、上の文庫版)
    • 日本推理作家協会編『東野圭吾選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001』(2006年、講談社文庫、上からの採録)

関連作品



  • 僕を見つけて -- 山下耕司 (2025-01-09 20:21:17)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年01月09日 20:21