顔のない肖像画

  • 分類:短編小説
  • 初出:「週刊小説」1993年1月22日号
  • 雑誌時挿絵:大竹明輝
  • 収録短編集:顔のない肖像画

あらすじ

 旗野康彦はその狭い画廊の、一番奥まで来て、「あれっ」と声を洩らして顔をしかめた。
 昨日までの絵がない――
 この展覧会には初日から毎日通っていて、今日で五日目になる。そうも熱心になったのはたった一枚の絵のためだったが、それがなくなっている。

夭折した天才画家・荻生仙太郎の没後三十年の展覧会で、美大生の康彦は、仙太郎の妻・頼子から奇妙な依頼を受ける。仙太郎の幻の作品が出品されるオークションで、「顔のない肖像画」という絵を必ず競り落としてほしいというのだが……。

登場人物

  • 旗野康彦
    • 美大生。
  • 荻生仙太郎
    • 画家。
  • 頼子
    • 仙太郎の妻。
  • 晃子
    • 仙太郎の孫。
  • 弥沢俊輔
    • 仙太郎の前妻の父。財界の大物。
  • 大倉
    • 大物美術商。
  • 本宮
    • 画廊経営者。
  • 松木修三
    • 美術評論家。
  • 花子
    • 康彦の祖母。

解題

(スタブ)

掲載号「筆者の近況」より

 今、連城氏は香港映画に凝っている。それで香港に行って実際ナマで映画を楽しみたいのが本音だが、連載等を抱える身ではとうていかなわない。幸い香港に行った知人に買ってきてもらったビデオがたくさんあるので、執筆の合間に見るのがささやかな楽しみ。

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最終更新:2017年08月10日 16:16