ファイヤー(ポケモン)

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ファイヤー(ポケモン) - (2018/11/20 (火) 15:47:19) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/05(月) 20:05:38
更新日:2024/04/13 Sat 15:59:00
所要時間:約 14 分で読めます




ポケットモンスターシリーズに初代から登場する伝説のポケモン


■CONTENTS


■データ


全国図鑑No.146
英語名:Moltres
分類:かえんポケモン
高さ:2.0m
重さ:60.0kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:ほのお/ひこう
特性:プレッシャー(相手が使用した技のPPを1つ多く減らす)
隠れ特性:ほのおのからだ(直接攻撃をしてきた相手を30%の確率でやけど状態にする)

HP:90
攻撃:100
防御:90
特攻:125
特防:85(初代のみ125)
素早さ:90
合計:580

努力値:特攻+3


■概要


フリーザーサンダーと同じく伝説の鳥ポケモンのうちの一匹である。
オレンジ色の身体に燃え盛る炎のような羽やトサカ、尾を持っており伝説の火の鳥のような姿をしている。

その炎の身体は見る者を圧倒し夜空をも明るく照らす輝きを見せる。
ポケモン世界の火の鳥伝説としても語り継がれており身体が傷付くと火山でマグマを浴びて傷を癒すと言われている。

また南国からやって来ると言われておりファイヤーが訪れた地域は早めの春の季節が訪れるとも言われている。
ジムリーダーカツラは山で遭難したとき、ファイヤーの炎のおかげで下山できたという。

初代の攻略本では「とある学者が性別を確かめたところメスだった」という記述がある。


確 か め た ら メ ス だ っ た


その影響か、ポケモンが喋るような作品(ポケダンなど)では女性口調になっている。


■ゲームでのファイヤー


初代ではチャンピオンロードに生息しシンボルエンカウントで出会う事が出来る。レベルは50。

しかしリメイクのFRLGでは追加マップである「1のしま」の「ともしびやま」頂上に生息地を移し*1
更に金銀リメイクであるHGSSでは「シロガネやま」へまた場所を移したりと、
シリーズが変わる度に引越しを繰り返しているのが特徴(ちなみにリメイク前の金銀には登場しない)。

同じ伝説3鳥のサンダー&フリーザーはずっと同じ場所にいるのにね。特にサンダーの発電所に対する執着はヤバい。
実は初代でファイヤー専用ダンジョンをスタッフが作り忘れてた(らしい)という事実があるので引越しを繰り返してる。

プラチナではクリア後のオーキド博士との会話後にサンダー、フリーザーと同じく各地を徘徊する。レベルは60。

XYにも登場。
殿堂入り後、最初にケロマツを選んでいるとカロス地方を飛び回っており、運よく出会うとコマンドを選択する間もなくすぐ逃げられてしまう(特性「かげふみ」も無効)。
しかし、何度も出会っては逃げられ…出会っては(ryを繰り返していくと海神の穴に固定シンボルで現れ、バトルできる。レベルは70。

USMではウルトラスペースゼロの空ステージで三鳥全てを捕獲できる。

トレーナーでは「ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア」にて、シャドーボス・デスゴルドがダークポケモンとして使用する。
スナッチして入手することもでき、特別な技として「じんつうりき」や「あさのひざし」を覚えている。
後者は「はねやすめ」を使った際に地面技に弱くなることを気にする際に代用技として使えるかもしれない。


色違いは身体がやや白っぽくなる。


■対戦でのファイヤー


炎タイプの中でもブーバーンと並んで高めの特攻を誇り、それ以外の能力もなかなか高水準。


初代では種族値合計が495と三鳥の中で最も高い。
しかし自力で威力の高い炎技を覚えられない上にそもそも炎タイプの需要が皆無であった為、実際は3鳥の中では最不遇。
特にレベル51で覚える技がサンダーは「かみなり」フリーザーは「ふぶき」と威力120の各タイプ最強技なのに対して、
ファイヤーは何故か「にらみつける(笑)」と非常にショボく多くの人達からネタにされている。

その代わりにひこうタイプ最強技の「ゴッドバード」をレベル60で覚えはするのだが、
サンダーが当時としてはかなり高威力で使いやすい「ドリルくちばし」を覚えることもあって、イマイチパッとしない。
「だいもんじ」でない理由はこれがジムリーダーカツラわざマシン収録技であり、
初代ではピカチュウ版を除き、ジムリーダーのマシン技は誰も自力習得できなかったためであるが、
「かえんほうしゃ」ですらなく「にらみつける」なのはなんともお粗末で哀れ。

ある人が解析したところ、初代の技内部コードで、「0x2B(43) にらみつける」の10個後には「0x35(53) かえんほうしゃ」があったとのこと。
開発者が覚える技を10進で打ってて、タイプミスした可能性がある。
ポケモン20周年の非公式オフイベでゲーフリのスタッフも多分ミスだろうと言う趣旨の発言をしている。

ちなみに、PWTのダウンロードトーナメントで配信された「伝説のローテーションバトル!」では、
すでに習得できなくなって久しいにも関わらず「にらみつける」(笑)を覚えている…と、まるで自らの黒歴史を蒸し返されるような扱いを受けた。


また初代では自力で覚える炎技が「ほのおのうず」のみ。
「かえんほうしゃ」すら覚えない為まともな威力の炎技を使う為には、当時は貴重だった技マシン「だいもんじ」を使うしかなかった。

炎タイプの伝説はネタポケになるというジンクスの始まりとも言えるポケモンである。


その弱さから他の2体との扱いの差は歴然であった。
97年度大会で活躍したフリーザーとサンダーは99年度に使用制限がかけられていたのに対して、ファイヤーだけは普通に使用が許可されている。
戦法ついては、当時はヒットする限りは相手の攻撃を不可能にする「ほのおのうず」が壊れ技だったので、
最初に「どくどく」や「こうそくいどう」を使ってから「ほのおのうず」を連打する、
という耐久ポケモンのようなチキンプレイがそこそこ強く、ファイヤーをまともに活かすにはコレか「だいもんじ」の運ゲーしかなかった。
99年度大会の主流ポケの1体であり、種族値では劣るが「きりさく」や「じしん」を覚えるリザードンがライバルだった。

その後のシリーズでは技がマシになったうえ炎タイプの需要も増加した為、第一線でも十分に戦えるようになった。
金銀では晴れて「かえんほうしゃ」をLv.49で自力習得。
…なのだが、金銀では野生出現せず初代から連れて来る必要がある上、手に入る最低レベルが50なのでぶっちゃけこれもネタ。
金銀から1年後に出たポケスタ金銀のスーパーわざマシンで技を思い出すか、ポケスタ金銀と同時に出たクリスタル版の教え技を使う必要があった。
当時は今と違い、気楽に技を思い出せなかったのだ。

ただ、金銀では「だいもんじ」の技マシンが複数入手出来るようになり、晴れ状態で「もくたん」を持たせれば非常に強力であった。
腐っても伝説であり、特攻125は伊達ではない。

その特攻から放たれる「だいもんじ」の威力は未だに強力。「にほんばれ」も合わされば鬼のような破壊力を発揮する。
「エアスラッシュ」や「ソーラービーム」も強力。ただし「ソーラービーム」は晴れパ以外なら「パワフルハーブ」必須。

しかしそれら以外の技バリエーションが少なくメジャーなドラゴンタイプ等で止まりやすいのが欠点。
出来るなら「めざめるパワー()」を粘りたいところ。
面倒なら「おにび」で対策するのも手だが特殊型には対応出来ない。


何気に攻撃力も高いがまともな物理技が「とんぼがえり」ぐらいしかなく炎タイプおなじみの二刀流には向かない。
一応「パワフルハーブ」を持たせれば「ゴッドバード」が使えるがややロマン

持ち物は「こだわりメガネ」や「いのちのたま」等の威力アップ系がメジャーだが素早さが中途半端なので「こだわりスカーフ」を持たせても良い。

岩4倍なので「ステルスロック」にも注意したい。食らうとHPが半分吹き飛ぶのでHPは奇数にすべきである。
無論、サブウェポンとして使用率の高い「ストーンエッジ」や「めざめるパワー(岩)」にも注意。


第五世代では強力な一致技「ぼうふう」を習得し、雨メタを潰しつつ後出しを許さない圧倒的火力で全抜きも狙える「雨パに入る炎タイプ」として一躍脚光を浴びた。
眼鏡をかけた暴風の威力はラティオスガブリアスが一撃圏内に入り本来の相性では絶対優位のはずのヒードランロトムすら粉砕しうるものであり、
雨下ではそれに必中及び混乱三割まで加わるのでやられるほうとしてはたまったものではない。


が、第六世代では特殊技の威力低下、天候の弱体化が逆風に。
さらに同タイプにファイアローや技範囲までも大きく被るメガリザードンYといった強ポケが登場したため、ファイヤーの活躍の場は大きく削られてしまった。
とは言え「ぼうふう」や「プレッシャー」を活かせば差別化した上での活躍も十分に可能なため、劣化ポケだと舐めてかかって痛い目に遭わないようにしたい。

第七世代ではライバルだったファイアローが弱体化。
しかし相変わらずメガリザードンYという大きな壁が立ちはだかる上、耐性が似通っていて暴風をZワザとして使う型のウルガモスも出現。
そのため上記のポケモン達にはできない差別化要素として優秀な種族値や、「プレッシャー」「はねやすめ」等を活かした耐久型がメジャーとなる。
特に高火力かつ耐性を変化させられる新技「もえつきる」を習得したことは大きい。
使用すると炎タイプ自体が無くなることでタイプ不一致になり、さらにこの技は交換しないと再使用できないというデメリットがあるが、メジャーな弱点を減らせるという利点がある。
同じ型のサンダーに比べて電気技への耐性では劣るがフェアリー技への耐性で勝り、「ストーンエッジ」はまもみがプレッシャーで削り切ることも可能。
またアタッカーとしても上記の通りタイプ一致暴風を撃てる、ひいては持ち物枠やメガシンカ・Zワザの枠を使わずに高火力を出せるといったメリットもなくはない。


■アニメでのファイヤー



「炎の島」に住む火の神だがジラルダンに一番始めに捕まるというやや情けない姿を晒す事に…
後に救出されるがサンダー・フリーザーと三つ巴の闘いを始めたりする。


地上波でも今は懐かしきバーローことヒロシが主人公の番外編に登場。
その際にはボーマンダを相手にし、巨大な炎の不死鳥を作り出してボーマンダの技を掻き消す等、
当時のネタポケ手前とはかけ離れたまさに伝説たる威容を見せつけた。

XYでは第86話でまさかのメイン回を飾る。
ファイヤーの噂を聞きつけたトロバと共にやって来たサトシ一行、特にヒノヤコマ(→ファイアロー)を相手に激しいバトルをした。


ポケスペでのファイヤー


グレン島でロケット団中隊長(ケン・ハリー・リョウ)の手持ちとして登場。
ニョロの水流でさえ蒸発させるほどの高熱の炎でカツラとレッドを追い詰めるが、秘密のコハクから復元されたプテラの反撃にあい、致命傷を負う。

次の登場はシルフカンパニー。
ロケット団三幹部・ナツメの手持ちになっており、サンダー・フリーザーと合体させ、「サ・ファイ・ザー」にした。
最後はカントー御三家の三体同時攻撃に押し負け、敗れた。

第3章ではブルーの手持ちとして登場。ルギアホウオウと空中戦を繰り広げる。


■『ポケモン不思議のダンジョン』でのファイヤー


多分一番ファイヤーが輝く作品。
  • 初期技2つの使い勝手の良さ(PP多めのタイプ一致技)
  • 急なモンハウ対策やタイマンに有効な高速移動の習得(しかも習得時期が早い)
  • 移動タイプが空中
  • 高い初期ステータスと伸びの良さ
等からゼロの島等レベル1ダンジョンの攻略のしやすさに定評があり、一部攻略wikiではあのフワライドら☆ランクに次いでSランク扱いを受けている。
欠点は全体技を習得しない事くらいだが、高速移動があればモンハウも割と切り抜けられるので大した欠点にはなり得ないだろう。
南部などがなかなかクリア出来ないという人は一度使ってみる事を勧める


■大乱闘スマッシュブラザーズでのファイヤー


DXでは三鳥そろってモンスターボールから登場。出現すると画面が赤っぽくなり、しばらく静止したあと、「そらをとぶ」で上空へ飛んでいく。
サンダーやフリーザーより一見地味だが、ファイヤーの体には常に即死レベルの判定(ダメージ40%)がついていると言う実は恐ろしい奴。
投げで相手をファイヤーにぶつけるのが定石か。
実はファイヤーの下はメテオ判定がついてる。
Xでは三鳥で唯一続投を果たした



追記修正はかえんほうしゃを覚えてからお願いします。

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