そ~らを じゆうに と~び~た~いな 「ハイ、タケコプター(但し安全は保障しない)」
「解説の時に便利な道具って書いてあったじゃん!!!」と言う意見も出てきそうだが、この道具も危険だったりする。
まず電池切れを起こすと墜落確定なのだが、
事前アナウンス(警告音や非常灯点灯等)が皆無でいきなりプロペラが失速して落下
。
徐々に高度が下がって行きヒュルヒュルと落ちるような形であり、さすがに「電池が無くなった途端ストーンと落とされる」ような危険極まる作りではない。
が、それにしたって海上など落ちたら死ぬような場所にうっかり電池の切れかけた状態で行ってしまったらどうなるかは目に見えている。
衣服等に付けた場合だと衣服が脱げて墜落したり、頭部につけた場合髪が巻きつく危険が有るとの事。
実際、のび太は最初に使った際に「どこにつけてもだいじょうぶ」とズボンに付けられて空を飛んだが
ズボンが脱げて落下して怪我をし、パンツ姿で家に帰る羽目になった
。
また、接続力もあまり強くないらしく、石をぶつけられただけで落ちる可能性があるようである。
一応、この道具が普及する22世紀の都市では墜落防止措置が取られているとの事(実際、のび太が高い塔の上から落下したときに速度が緩やかになって無傷で着地できるという描写のされた回があった)だが、そんな措置がとられていない現代そのほかの環境では気楽に使用できる道具ではない。
…というか、この道具に関しては22世紀どころかのび太の息子であるノビスケも使用してるんだから、もっと安全面が進化しててもいい気もするのだが。
みんな、みんな、み~んな 逝かせ~てくれる~ みらいのきか~いで か~なえてく~れ~る~
え?これも危険なの?と思う人もいるかもしれないが…とんでもなく危険だし、危険な描写も実際に描かれている。
文字通り「どこでも」行けるのだが行こうとした先で大変な事が起こっていると使用している所まで被害が及ぶ。
例を挙げると…
- 移動先に台風や洪水等が起こっていた為に水が流れ込んでくる
- 移動先で火災が発生しており火(熱風)が入ってくる
- 移動先が宇宙空間だった為に宇宙に吸い出される(話によって描写にブレがあり、理由は凄く不明だが平気な話もある)
と言う具合である。
更に大量の水が流れてきた場合、ドアは人の手ではまず閉められなくなる。
宇宙と繋ぐと更に深刻で、ドアが開けっ放し&壊れないと気圧差から風圧が許す限り様々な物が宇宙に放り出され続けていく。最終的には大気がほぼなくなるが、その前段階で地球全体の気圧が大きく変動していくため大規模な天変地異が地球全域で発生し、オゾン層破壊により紫外線も直接降りかかることになり、空圧が減っていくので水(雪や氷も)などの圧力が減ると常温でも沸騰する物体も悉く吸われることになる。空気がなくなっていくことにより直射日光の影響と放熱も激しくなり一日の寒暖の差が激しいってレベルじゃねーぞ!にもなる(例えば月面の赤道付近は昼110℃夜-170℃)。
なお、これらは宇宙空間にも繋げられることも空気が吸い込まれることも実際に描写されている。気圧差によって地球側から開けることは難しいはずだが、どこでもドアは最初開けきるまでは何らかの作用によってか基本楽に可能である。逆に宇宙から開くと…。
ご都合主義的に流れるが映画とかでよくある別惑星と繋げた場合、大気圧が同じである可能性は極めて少ないので気圧が同じになるまで物凄い勢いでどちらかに風が吹き、ほぼ同じ気圧になるまでの過程である程度大規模な被害に及ぶ可能性が本来なら高い。
ちなみにドアの耐久性は話によって物凄いばらつきがあり、簡単に壊れることもある一方で深海でも耐えたり太陽の至近距離ですら使用可能である。…ん?太陽……?
実際、コロタン文庫の「ドラえもんコミッククイズ3 ドラえもん未来へ過去へ」でも、
「『どこでもドア』はあらゆる空間を零距離でつないでしまうため、うっかり宇宙空間などに繋いでしまえば死の危険もある。
本当に恐ろしい道具だと理解した上で使わないといけない」
とドラえもんが言及している。
使用者を指定したパラレルワールドに送る道具。どんなパラレルワールドにもいけるが、行った先のパラレルワールドによっては命の危機に陥ることもある。
たとえば音のない世界では車の音が聞こえないため急に車にぶつかり、鏡のない世界ではバックミラーがないため交通事故が増え、魔法の世界に行ったら魔界星の大魔王が地球を侵略したりするなど。
項目にもあるとおり、思い通りの世界に行くことは意外と難しいため、このような事故に巻き込まれる可能性は割と高いといえる。
ここまででも十分怖いが真に恐ろしいのは
タイムマシンで使用前の時間にいくことでパラレルワールドの産物を現実世界に持ってくることができるということ
。
事実、魔界大冒険で魔法の世界の生物である
メジューサが超空間を泳ぎ、現実世界へ来てしまった。
幸い特に悪事を働くことなく速やかに魔法の世界へ帰っていったが、これは大問題だろう…
わさドラ版「ダジャレでやっつけろ!」に登場。この道具をつけてダジャレを言うと15分間そのダジャレの通りになる。
一見
微妙なひみつ道具のようだがいったダジャレによってはとんでもない事も。
作中ではのび太が「あの星がほしーい」といったことで
小惑星が地球に近づき地球滅亡の危機となった。(幸いのび太のパパが「星が逃げていった。スターこらさっさ」と言って星を逃がしたことで回避できたが。)
「ホームメイロ」、「お化けツヅラ」に登場。
福引のガラガラに似た形状のひみつ道具で家の中において回転させるとその家を迷路にする遊び道具。迷路の複雑さは回転させる数に比例し、回しすぎるとトンデモ大迷宮となる。
『危険なひみつ道具ランキング』で第一位を獲得した。
理由は、ドラえもん達が実際に自宅の中で遭難したから。
ホームメイロがある部屋が玄関と繋がってるとか無理ゲー…。
ただし「お化けツヅラ」ではのび太が通り抜けフープで壁を無視して進んでいるので、迷路の中で他のひみつ道具を使うことは可能。
「手にとり望遠鏡」に登場。
先述した取り寄せバッグ系道具の一つで、対象をレンズで覗きながら手でサッと視界を払うとそれを手元に瞬間移動させられる。
他の道具に輪をかけて酷いのは、「手を払う」という動作に純粋に対応しているため、視界に割り込んだものが何であっても本人の意思に関係なく手元にワープしてくるという点である。
仮にこれで悪戯して、うっかり視界に入ってきたバイクや車を掴んでしまった場合、室内で交通事故死するというわけのわからない結果を招く。
ラストのオチもギャグマンガじゃなきゃ地球滅亡してます。
「地平線テープ」に登場。
壁に両端を貼り付けることで、その名の通り地平線が目前に広がる程の無限に広がる空間を形成するテープ。
自分だけの無限の広さの敷地を手に入れることができるわけだが、一度でもテープが剥がれたが最後、
たとえどこでもドアを使っても絶対に外に出られない。
使用の際には別の出入り口を作っておくことが望まれる。というか必須。
映画「
ドラえもん のび太の月面探査記」では、機能の説明も無くこれを使用し、
敵のロボットを地平線世界に閉じ込める一幕が描かれた。
地面を泳ぐことが出来る道具。
しかし、触れているものは全て貫通してしまうため、「上がる陸がない」。
…つまり地中で溺れ死ぬ可能性を多く含んだ道具でもある。
と言うか大長編「のび太の夢幻三剣士」(漫画版)では巨大化したモンスター、ジャンボス将軍をこの道具で大地に沈めて倒した。
似た道具に「どんぶらガス」「ドンブラクリーム」「潜地服」があるが、これらはオンオフの切り替えが可能なようだ。
「ネンドロン」(日テレ版では「ネンドロン大騒動の巻」わさドラでは「町中ぐにゃぐにゃネンドロン」)に登場。
振りかけた物体を粘土状にして自在に変形させることができるようになる粉。
一見便利そうだが、もし誤って地面にこぼしたが最後大地は底なしの泥沼と化し、自分の体にかかったらヘタクソな粘土細工の如き醜悪な姿になってしまう。
材質や強度をすべて無視してあらゆるものを粘土にできるので、どれほど強固なものだろうが変形(壊す)ことが可能(宇宙漂流記より)。
材質変換機の下位互換だろうか。
「ロボ子が愛してる」に登場。
別名
ヤンデレロボット。友達になってくれるアンドロイドで、個人を好きになるように設定可能。
安物は非常に嫉妬深く(犬を可愛がっただけで怒る)、
100万馬力のパワーで敵を殲滅する。アトムより強い。
彼の気分を体験したい人は是非。
「いたわりロボット」に登場。
落ち込んだ時にいたわり、励ましてくれるロボット。
…と、これだけ書けば問題なさそうに見えるが、その程度が問題。
相手の意見や行動を一切否定せず、美辞麗句と(やや意味不明な理屈を含んだ)賛辞でもって正当化しようとするため、相手が間違った方向に進んでいても止めようとせず、相手の非を指摘することもしない。
そのため、あまりこの道具に頼り過ぎるとダメ人間(と言うかニート)、あるいは危険な人間を作り上げてしまう。
「
私がいるじゃない!」とは言いません。
作中では、「この道具を使い続けた場合の大人ののび太」が「ホームレス&乞食」になってしまった様子がタイムテレビで映された。
ちなみに全く逆の性質を持った「しごきロボット」も存在するがこっちもこっちで極端に厳しい。ひみつ道具に
中間はないらしい。
「あらかじめ日記はおそろしい」に登場。
該当項目参照。書き換えた運命は二度と変更できないという鬼仕様。数秒程度なら抗えるが。
「○○が××と△△する」で登場。
上記のあらかじめ日記の簡易版のようなもので、こちらは主語・修飾語・述語の部分の3箇所にそれぞれ追記していく形式となっている。
ただし、取り扱いが簡単な分抽象的な表現では思い通りの結果にならないらしい。のび太が静香にキスしてもらおうと述語を「チューをする」と書いた際には、静香の使っている万年筆のインクがチューとのび太に飛び出していく描写が描かれた。
1994年に新エネルギー・産業技術総合開発機構で製作されたオリジナルアニメ「ドラえもん のび太と未来ノート」に登場した道具。
ぼくドラ16号にオマケDVDとして収録されている。
外見は普通の大学ノートで、あらかじめ日記と同じく、書いたことが全て現実になる。
複数の記述を行った場合、なるべく矛盾が出ないように全ての記述のメリット面を実現するが、
デメリットに関しては一切の対策を行わない無責任な道具。
のび太たちいつもの4人が無計画に「夢の未来」について書いてしまったせいで、未来の世界は徹底的に環境が破壊され尽くした地獄のような惑星に成り果て、その世界になったせいでドラえもんが半壊した。
タイムふろしきでの白紙化が可能な分「あらかじめ日記」よりはまだマシだが、それでも平気で世界を滅亡させうる非常にハイリスク・ハイリターンな道具である。
大いなる力には、大いなる責任が伴うのだ。
ちなみに桂正和の『
ウイングマン』という漫画に同様の道具がある。
わさドラ「ジャイアンのいい所はどこ?」と、ゲーム「
ドラえもん のび太の牧場物語」に登場。
上記のあらかじめ日記のペンバージョンのようなもので、使われた人は書かれた内容のことを終わらせると、なぜそうしたのか疑問に残る描写が出ている。書くものが何でもいいあたりあらかじめ日記はおろかデスノートすら上回るチートアイテム。
ペンを壊すと効力が消え、のび太に操られていたジャイアンはとたんに襲いかかった。
「かげがり」に登場。
影を切り取って使役させることが可能な道具。
しかし、この影は30分以内に影のりで本体とくっつけれなければならない。
さもなければ、影は30分後に知能を持ち始めて、本体と入れ替わろうと考えるようになってしまう。
しかも時間が経過するごとに影が実体化を始め、逆に本体の方が影になっていくため、2時間以内に影とりもちで捕まえて影のりでくっつけなければ、影と本体が入れ替わってしまう。
あまりにもハイリスク・ローリターンな道具である。
似た道具に「影法師フラッシュ」があるが、こちらは球体から光を出し、それによってできた影が影法師として実体化して使役できるというもので、30分経つと自動的に消えるので影法師が暴走する心配がなく、しかも光を出す角度次第では巨大な影法師も作れるという優れものである。ただし使い捨てだが。
影切りバサミの失敗を踏まえて開発されたのだろうか。
「
かならず当たる手相セット」に登場。
クリーム、筆、目録の三点セット。
クリームで手相を消し、目録をめくって変えたい手相を捜し、それを筆で掌に書くとその通りの運命になる。
「
書いてはならぬ悪運の手相」というものもわざわざ目録に掲載されている。
的中率は100%であり、目録にちゃんと従えばひみつ道具の中でも有数の効果を得られるが、万が一目録を見ずに適当に書いた場合、
あるいは意図的に悪意の第三者にそれらを書かれた場合、どういう運命になるかは
お察しください。
「魔法事典」に登場。
発動条件と内容を書き込むとその魔法が実際に使えるようになる。逆さまから読めば効果取り消し。
ただし、条件が揃っていると文章の中にたまたま呪文が紛れ込んでしまったような場合でも勝手に発動する。
おまけに書き込んだ本人以外が条件を満たした場合も問答無用で発動する。「箒を持って『スーイスイ』と言うと空を飛べる」という効果をうっかりしずかちゃんが発動させた反省を踏まえて、のび太は「唱えると相手を転ばせる」という効果で寿限無並みに長い呪文の魔法を作ったが、長すぎて詠唱中にギタギタにされるというオチを迎えた。
攻撃魔法なんか書き込んだ日には……。
「チクタクボンワッペン」に登場。
針のない時計文字盤を模したワッペン。ペンで時計の部分に針を書くと分針が動きだし、ペンで描いた「予定の時間に爆発する」。
ドラえもんがのび太のパパのしゃっくりを止めるために付けた…のだが、このワッペンは時間差で
強力な爆発を起こす事ができ、
爆発に巻き込まれたパパが黒焦げになるほどの威力を持つ。しかも途中で爆発を止めることはできない。
アニメ版公式サイトの解説によると「
大きな音がして真っ黒になるが、ケガはしないので安心」らしいが、爆発で衣服が黒焦げになるので安心かどうかは保証できない。ドリフ的な感じで見た目だけ黒くなるのだろうか。
これほど危険なひみつ道具であるにも関わらず、のび太曰く「こっちの爆発(
野比玉子の説教)のほうが更に恐ろしい」とのこと。
……のび太からすれば「ワッペンの爆発」よりも「ママの説教」の方が恐ろしいのだ。
「エスキモーエキス」に登場。
哺乳瓶のような形状をした飲料。
これを飲んで「あつい」と一回いうたびに体感温度が3度下がるのだが、自分が言わなくてもまわりがいうだけで勝手に温度が下がるうえ、温度を上げる方法がない。
つまり外が30度あれば、自他問わず「暑い」と10回聞けば氷点下になり、それ以上聞いてしまうと凍死の危険性がある。
単純に計算すれば30度の状態で92回「暑い」と言われれば絶対零度になるぞ。
「雪でアッチッチ」に登場。
塗ることで触覚が逆に感じるようになり、冷たいものは暑く感じ、痛みはくすぐったさに感じる。
…サブタイトルの時点で薄々読めたと思うが、極端すぎる熱や低温は逆に感じるばかりであり、雪が降りだしたせいでドラえもんとのび太は火の粉を浴びるも同然の大やけどを負い、熱い風呂に飛び込んで冷まそうとしたら氷漬けになった。一体何のための道具なんだか…。
大長編「のび太の恐竜」等に登場。
腰に巻いて使用する個人用の小型タイムマシンの一種。
普段ドラえもんが使用しているタイムマシンと異なる点として、タイムマシンは時間移動機能と空間移動機能を搭載しているのに対し、タイムベルトは空間移動機能がオミットされている点である。
これがどういう事かというと、
例えばのび太の部屋からタイムトラベルを試みるとして、タイムマシンは現代ののび太の部屋からタイムホールを通って西部開拓時代のアメリカへ行くといった事ができる。
それに対しタイムベルトは100年前等に行く事は当然出来るが、100年前ののび太の部屋、時間移動を試みたポイントから一切移動する事が出来ない。
……まだ危険性がわからない?
つまり時間移動先の安全が一切保証されていないのである(幸い…というべきか、地球という座標には固定されているらしいので、宇宙空間に出たりはしないようだが)。
現代と大陸が大きく変動している1万年単位の時間移動は特に危険で、考え無しに使うと大海原の真上に放り出されたり、地形に埋められてしまう可能性もある。
この事はドラえもんも口を酸っぱくして注意しており、ドラえもん自身もあくまでタイムベルトは時間移動先でタイムマシンが使用不可能になった際の帰還用の道具として使用している。それでもかなりの危険性を伴う、融通の効かない道具。
「タイムワープリール」に登場。
リールを回すと、回した分だけ時間を飛ばすことができる。
ただし飛ばした時間は消えてしまったわけではなく、歩いていれば体力を使い、殴られていればケガを負っているのだが、使用した本人にその間の記憶は継承されないらしい……と思われたが、わさドラ版ではその間のことをのび太が覚えているような台詞がある。
また、飛ばす単位が「分」から「年」まで設定できるが、のび太のように一気に数十年後に飛ぶ、という行為は自身を「浦島太郎」状態にしてしまうのと同様であり…?
それに、自分の死期、今輪の際まで飛んでしまう恐れもある。
「いやになったらヒューズをとばせ」に登場。
身体につけ、肉体的・精神的にストレスを感じる事態が発生した際、使用者が15分間仮死状態になる。
一見かまってちゃん状態になれるので便利そうだが、この道具はいかなるストレスに対しても無条件で起動する。
しかも「仮死状態」である間は当然、意識が無く、身動きもできない。
危険な状況で仮死状態になった場合には、その間に発生する事態に対応できないことになる。
作中ののび太の場合、庭で蜘蛛が出てきたショックでヒューズが飛び、目覚めた時には全身を蚊に刺された怪物状態になっていた。
社畜が使ったらあっという間にクビだ!
「ロボット福の神」に登場。
見るからに縁起のよさそうな名前に縁起のよさそうな外見のロボット。ボタンを押して「ワッハッハ」と笑わせると、聞いた相手が気前が良くなる。
しかしこの道具、ドラえもんが買ったのは粗悪品だったようで、「ゲヒヒ」と下品な声をあげ、聞いた相手をカンカンに怒らせる始末。
顔も作者の相方が生んだ
ココロのスキマをお埋めするセールスマンにどこか似ている。
通常通り使ってもこの福の神は後述する「ゴルゴンの首」同様に勝手に歩き回り、際限なく
気前テロを巻き起こしていく。
その結果のび太は野良犬から骨を押し付けられ、ジャイアンが子分としてストーキング、泥棒からは盗品を擦り付けられ、警察は捕まえた泥棒を「つまらないものですが」と送り付け、挙句の果てには
のび太を国家元首にするよう国会で決定されてしまった。明らかに贈ってはいけないものが混ざっていたが気にするべきだ。
「けんかマシン」に登場。
話す言葉が全て罵倒になり相手を脅す「入れ舌」、目にも止まらぬ俊足を手に入れる「イナズマソックス」、
ブルース・リーより強くなれるパワー手袋の三点セット。
これさえあればどんな喧嘩も負けなしである。
まともな製品であれば。
ドラえもんがのび太に貸したものは案の定欠陥品であり、なんと
ゴリラでもイチコロというとんでもない代物であった。
その結果、のび太はチンピラのオープンカーを軽い蹴りで
粉々にぶっ飛ばしてしまい恐怖するが、一度つけてしまったが最後、自力ですら脱げない始末。
まだノリがドタバタギャグ全盛だった連載最初期とはいえバイオレンスすぎる道具である…。
余談だが本エピソードは連載第3話でありながら長らく未収録で、『さようなら、ドラえもん』の冒頭でのび太が「ほら、アレ出してよ。けんかが強くなる奴」と言っているのはこのけんかマシンセットの事である。
ブラックベルト(2巻収録の締めるだけで柔道の達人になる帯)だと勘違いしたTC版読者も多かろう。まぁどちらにせよ強くなる事には変わりないが。
「
雲ざいくで遊ぼう」に登場。
オーブントースター型の道具で、空の雲と同じ雲を作り出し、雲べらというヘラとピンセットを使って自由自在に雲細工を作る事ができる。
だが、スイッチを入れっぱなしにしておくと機械が焼けてしまい、その煙がそのまま空の雲に再現されてしまう上、大山版アニメでは、更に機械がショートを起こしたことで落雷が発生し、ドラえもんに雷が命中してしまっていた。
ドラえもんがロボットだったからよかったものの、もしこれが人間だったらただでは済まないだろう……
「ロケットそうじゅうくんれん機」という話で「何の訓練もなしに宇宙に出たら危ないから」とドラえもんが出した道具。
コクピット型のシミュレーターと小型の宇宙船の模型からできており、シミュレーターで宇宙船を実際に飛ばして操縦することができる。さりげないが22世紀の宇宙関連技術が窺い知れる描写。
ただし、宇宙船が壊れるとシミュレーター本体も大爆発する
。
…安全に訓練するための装置なのになんで連動しているのかが謎だが、ドラえもんの口ぶりからするとこういう「仕様」のようである。
これを履いて絵本に飛び込むと、その絵本の世界に行ける何ともファンタジーな道具。
アニヲタwiki読者は別の薄い絵本に飛び込みたいかもしれない。
だが案の定セーフティにかなり問題があり、両足揃って靴を履いてないと自力で絵本の世界から出られないという大きな欠点がある。
また、絵本に入っている最中に絵本を焼却廃棄されると最後、二度と出られない。
アニヲタwiki読者の皆さん、別の薄い絵本に飛び込みたい時は一人の時使うもしくは理解ある親の下で薄い絵本を買いましょう。
なお、細かい設定や作中での扱いは該当項目参照。
該当項目参照。
テレビの中のものを取り出せるという、百人中百人がエロいことを考えるであろう夢の道具。だが使い方を誤るとテレビの中に引きずりこまれてしまう。
動物番組とかカーレース中継とかはもちろん、特撮番組とかでも引きずり込まれる可能性が……。
ちなみにわさドラ「火星ピクニック」ではテレビとりもちの紙媒体バージョンとして「絵本とりもち」が登場している。
「巨大立体スクリーンの中へ」に登場。100インチの巨大テレビだが画面のなかに入れる機能がある。
水木しげる先生が喜びそうな設定。絵本入り込み靴のテレビ版といったところ。
これだけならアニオタの夢の道具(なんなら絵本より需要ありそうだ)だが
使用中にテレビの電源を切られると出入り口が消えてしまうというとんでもない欠点がある。
また、
テレビの中の人物・物体のサイズは、その時の画面の表示を元にされているらしく、テレビの中に入ったのび太は巨大化したアイドル歌手・伊藤翼に踏みつぶされそうになった(その後、カメラが引いた際に通常サイズに戻り、その隙に出ることができた)。
『ザ☆ドラえもんズスペシャル』では映画の世界に入ったのび太が
ラスボスに石にされて殺害された(幸いママがビデオに撮っていたので巻き戻して強制的に脱出させたが)。
わさドラ「本物3Dテレビ」に登場。これをかけてテレビを見ると画面のなかの物が立体映像として出てくる。
それだけならいいのだが立体映像にふれるとそれが実物としてでてきてしまう。上述のテレビとりもちに近いが番組によっては意図せずとも中の物を出してしまう恐れも。
『ザ☆ドラえもんズスペシャル』に登場する、異界である「桃源郷」と現世を繋ぐ壺。
この中に入れば美しい天女を侍らせ、この世の何よりもうまい桃と蜂蜜(下ネタに非ず)を食べる至高のニート暮らしができるが、逆を言うとそれしかできない。
しかもこの道具、2回しか使用できず、3回目に入ると二度と出られなくなる。
桃源郷の長である仙人から聖なる槌を借りて空の結界を破れば現世に戻れるが、実は桃源郷の1カ月は現世の1000年に当たり…。
- 架空水面シミュレーターポンプ&架空海水まきぞえガス
「深夜の町は海の底」、「ドラえもん のび太の人魚大海戦」に登場。
「世界の水面が上昇した時をシミュレートするための道具」であるポンプは、専用のメガネを着けている人以外には見えも触れもしないため基本的に無害。
だが、セットになっているガスと組み合わさると非常に危険。
このガスに触れた海のもの(生物、非生物問わず)は名前の通り架空水面に巻き込まれてしまうのだ。
つまり、
魚が夜の町を優雅に泳ぐ
というシュールな光景が繰り広げられることに…。
熱帯魚ぐらいならまだいいが、サメやクジラなども平気で巻き込まれるため、それらに襲われる可能性も含んでいる。
オマケに、架空水面を消しても魚はそのまま。魚の方は自力で戻してやる必要がある。
しかも、船などもやってくる可能性がある。本編では小舟だったので大した被害ではなかったが、タンカーが来たりしていたら…。
「ありがたみわかり機」に登場。
普段から何気なく使っているもののありがたみをわからせる機械…なのだが、作中では「空気」や「食べ物」など明らかに生きる上で必要な要素も「もの」の範疇に入っていた。
ドラえもんは何気なく言っていたが、悪用すれば相手を窒息させたり、餓死させたりすることも思いのままである(というか、実際に道具図鑑でやってる)。
しかしなにより恐ろしいのは自分の邪魔な人間の排除さえ可能なことである。
作中では、のび太が「ママのありがたみを教えて」と機械を作動させ、玉子を家から追い出している。
下手すると「警察」とかそういったものまでありがたみをわからせる「もの」扱いされている可能性がある。もし悪人が「警察のありがたみを教えて」なんて言った日には…。
一応他人でも電源を切れるのがありがたい。
わさドラ「メモリーローン」に登場。
自分の記憶を買い取ってお金に変えてくれる道具なのだが、親友・家族・死別した親族との記憶まで買取対象で、しかもそういった思い出ほど高額での買取となる。もしもそれらの思い出を売り払おうものなら…………。
逆に自分がお金を払う事で嫌な記憶を引き取ってもくれる。
大山版のアニメオリジナルエピソード「3分間カップ旅行」にてドラえもんが購入した22世紀で大人気のひみつ道具。
蓋を開けて、冒険の世界の素となるかやくを入れた後特殊なバイオ液を入れた後定員が揃うと3分間だけカップの中の世界で遊べる。
- 作中ではシンドバッドとその仲間たちとなって嵐の海でクラーケンと戦う『アドベンチャーカップ』
- 童話(作中ではシンデレラ)を体験できるメルヘンカップ
- 重力の小さい惑星で自由気ままに遊びまわれるスペースカップ
- 戦闘機に乗ったり巨大ヒーローに変身して怪獣と戦うSFカップ
- リアルなゾンビが迫りくるホラーカップ
が作中に登場。絶対安全な冒険ができるとの事だが、注意書きを無視すると大変な事になる。
その危険なカップがスペースカップ。カップの中は本物の宇宙と一緒なのでテキオー灯が必須となり、更に星から遠く離れると3分立っても戻れない場合がある。
ジャイアンとスネ夫が調子に乗って宇宙に飛び出した結果戻れなくなり、更にテキオー灯の効果が切れて生死を彷徨う羽目となった。
更にどこでもドアやとりよせバッグも使えなかったため、応急措置としてホラーカップと繋げたが、何も知らないジャイアン達からはホラーカップ内で死んだと思い込んでしまった上に、ゾンビ軍団に包囲されたまま3分間を過ごす羽目に……。スペースカップで心身共にボロボロになった彼らにとっては、ゾンビ軍団のど真ん中で過ごす3分はとても長いものだった……。
ちなみによく見ると、ホラーカップにも「このホラーカップを破損すると、中からゾンビが出てしまう恐れがあります。」という恐ろしい注意書きが…何故そんな無駄な機能が付いているのか。
◆番外
「未来からの買い物」という話でのび太が「つう心販売カタログ」で購入し、劇中で実際に事故を起こしたひみつ道具。
一漕ぎ100メートル、最高時速200キロ、衝突防止道順記憶装置付きという代物。
…だが、この商品「最高時速で走っていると分解する」という、リアルの航空機などでも起きた事があるガチの事故を起こす欠陥商品なのである。
そして、エピソード最後の方で販売元に追われ、いつしか家の屋根の上を走り回り、自転車は空中でバラバラになりドラえもんとのび太は落下し……
幸い事故ったドラえもんたちに大したダメージはなかったが、訴訟などの対策のため販売元は他に買った品を全て無料にしている。……隠蔽じゃねーか!
もっとも、のび太達は料金度外視で品物を買ったため販売元の来訪を最初「取り立て」だと勘違いしており、懐的には「無料化」にほっとし、ドラえもんは「どうしてぼくの分もうんと買っといてくれなかったんだ」とぼやいていたが。
自分と相手の中身を入れ替える道具で、普通に使用していれば問題ないが、「STAND BY ME ドラえもん2」ではとんでもない欠陥が追加された。
その内容は使用者同士が入れ替わった状態で1時間以上経過すると互いの記憶が無くなってしまうというもの。
作中でもこれを使った者同士が先述の事態に陥りかけた。ただし本作で登場したのはあくまで試供品だが。