ダーテング

登録日:2012/03/07 Wed 03:19:27
更新日:2025/03/10 Mon 21:51:51
所要時間:約 6 分で読めます





覇王翔吼拳(リーフストーム)を会得せぬ限り、お前が儂に勝つ事など出来ぬわっ!」






ダーテングとはポケットモンスターシリーズにルビー・サファイアから登場するポケモン


■データ



葉っぱのウチワをあおぐと風速30メートルの突風が巻き起こり民家を 吹き飛ばす。

全国図鑑No.275
英語名:Shiftry
種類:よこしまポケモン
身長:1.3m
体重:59.6Kg
タマゴグループ:陸上/植物
性別比率:♂50♀50

タイプ:くさ/あく
特性:ようりょくそ(晴れの時に素早さが2倍になる)
  /はやおき(ねむり状態から通常の半分のターンで回復する)(第八世代以前)
  →かぜのり(風系の技(ぼうふうふぶき・ねっぷうなど)を受けるとダメージを無効化して攻撃を1段階上げる。味方のおいかぜも対象。)(第九世代以降)
隠れ特性:わるいてぐせ(接触技を受けると相手から道具を奪う)

種族値
HP:90
攻撃:100
防御:60
特攻:90
特防:60
素早さ:80
合計:480

努力値:攻撃+3

コノハナが「リーフのいし」によって進化


■概要


コノハナのピノキオのような見た目から正真正銘の天狗となった。天狗は天狗でもこっちの天狗とは関係ない
名前の由来はダーク(闇)orダーティ(汚い)+天狗と思われる。ちなみに元々はドングリ(タネボー←ロックマンエグゼのメットールではない)。
白いもふもふの毛とウサギのような耳にヤツデの葉を模した手が特徴。

普段は人が訪れない密林の奥にある樹齢1000年の大木に住んでおり、森の神様として恐れられている。
両手の葉っぱのうちわからは風速30メートルの強風や木枯らしを巻き起こし、民家を吹き飛ばす。まさに天狗。
時たま自身が起こした木枯らしに乗って人前に現れることもあるという。

…確かに天狗は悪さする事もあるが民家をぶっ飛ばすのはやりすぎじゃあありませんか?

ダーテング「この程度の民家など…軟弱という他は無い!覇王至高拳(リーフストーム)!!」

コノハナはやたら図鑑でくさぶえを吹く点が書かれているが、この系統は「くさぶえ」は覚えないポケモンではよくあること。


■ゲームでのダーテング


ルンパッパとは対になる存在で、こちらはルビーでしか入手できない。
エメラルドでも序盤に出現するが、出現率が非常に低いためカナズミシティのジム右側の民家で交換して貰った方が効率的。
またクリア後にはタネボー系統の大量発生イベントが存在しており、こちらで捕獲すると本来タマゴ技の「やどりぎのタネ」を必ず覚えているおまけつき。
特に120番道路での大量発生の場合は「ギガドレイン」「ソーラービーム」「やつあたり」と貴重なマシン技3点も追加されている超豪華仕様であり、オス個体なら遺伝親として引っ張りだこである。

使用する著名なトレーナーはホウエン四天王カゲツなど。

ポケモンコロシアムシリーズやバトレボでは、技を繰り出すときや戦闘不能になった際、歌舞伎役者のような動きをする。


■対戦でのダーテング


ホウエン出身にありがちな両刀気質・中速・やや低めの耐久のアタッカー。
高めの攻撃、特攻が高いので両刀アタッカーとして適性が高い。

特性は天気が晴れの時に素早さが二倍になる「ようりょくそ」、眠りがすぐ解ける「はやおき」
そして隠れ特性として「わるいてぐせ」を持つ。

基本的にようりょくそ推奨、いわゆる晴れパで活躍が出来るだろう。
「はやおき」は眠りターンが短くなる特性だが、第六世代以降、草タイプが「キノコのほうし」「ねむりごな」を無効にすること、
「ねむる」での回復に必要なターンが短くなるが、本人のステータスが「ねむる」と噛み合わないことを考えると微妙だろう。

晴れパで使わない場合は隠れ特性の「わるいてぐせ」も候補になるがクセが強く扱いにくい特性のため運用が難しい。

よって前述の通り主に晴れパでの運用がメインになると思われる。
始動役として「にほんばれ」を発動、「だいばくはつ」で退場して後続に繋げたりそのままアタッカーを勤めたりするのもいい。

物理技は一致技が「はたきおとす」「ふいうち」「イカサマ」「ねこだまし」、
教え技の「タネばくだん」や「がんじょう」に強い「タネマシンガン」など。
サブウェポンは「いわなだれ」「けたぐり」等。

特殊は一致技の「リーフストーム」「エナジーボール」「あくのはどう」、晴れパなら有効利用できるソーラービーム。
裏の手として「こごえるかぜ」「じんつうりき」など多彩。
「じんつうりき」はLv習得できるのがコノハナのみであり、専用技に近い系統のものだった*1


変化技は晴れパの主軸となる「にほんばれ」「せいちょう」。
晴れパ以外で運用するなら「いばる」「わるだくみ」「つるぎのまい」、タマゴ技の「やどりぎのタネ」などがいいだろう。

晴れパでの運用前提のポケモンと思われがちだが、「にほんばれ」に頼らずとも「ふいうち」や「リーフストーム」撃ち逃げなどでも十分戦える。

ダーテング雨パが相手なら、覇王翔吼拳(リーフストーム)を使わざるをえない!」


しかし、「おいうち」は覚えられないのでエスパーゴースト狩りはやや不得手。
高確率で逃げられてしまうが変化技を使える余裕があると捉えるべきか。

第五世代では隠れ特性で「わるいてぐせ」を習得し戦法にバリエーションが広がったのだが使い勝手は悪く、やはり晴れパの起動要員向け。
しかしキュウコンが隠れ特性「ひでり」で習得したため、わざわざ晴れ起動に「にほんばれ」を発動する必要性をなくしてしまった。
晴れエースとして採用を考える場合も、優秀な炎アタッカー・葉緑素アタッカーも多く採用は難しく不遇な時期。

第六世代では「ひでり」を搭載しているメガリザードンYも登場。ますます晴れの起動要員としては出番が減ってしまう。

第七世代にも続投したが、「ひでり」要員も晴れエース要員も続投しており出番は少なめ。
どころかコータスが新たに「ひでり」を習得、やはり晴れの起点要員として使うにはやや厳しい。

第八世代ではなんと「ねっぷう」を習得、この時代に特性「ようりょくそ」とほのおタイプの攻撃技を両立できるのはダーテングのみの個性であり、
ダイマックスと組み合わせて「ダイバーン」を使うことで、天候を晴れにしながら相手を攻撃できるようになった。

おまけに長らく習得が過去作に限られていた「ふいうち」も基本技となり、
命中不安定の「ぼうふう」も「ダイジェット」として扱えるため採用しやすくなっている。

第九世代ではDLC「ゼロの秘宝」の前半「碧の仮面」から登場。
同タイプのくさ・あく複合が一気に3体も追加され、おまけに同タイプのノクタスが続投という大激戦区の中、
なんと特性「はやおき」がアノホラグサ専用特性だった「かぜのり」に変更されるという調整が入った。
「かぜのり」はSVで追加された新規特性であり、「ねっぷう」「こごえるかぜ」などの風技を無効にしてオマケに攻撃が上がる強力な特性である。
更に自身が「おいかぜ」を発動することで能動的に特性を発動させることが可能。「おいかぜ」から攻撃力を上げて「だいばくはつ」といったコンボも可能。
特にダブルでの定番サポーターのトルネロスに対してはいたずらごころ無効、風の技無効、おいかぜの撃ちあいも可能と徹底的にメタを張れる。

更に、新技として「おにび」「しんくうは」「たたりめ」「どくびし」を習得たたりじゃー!天狗様のたたりじゃー!
以上の特性の変化と新規技の習得により、同タイプのポケモンたちに負けない個性を得た。


■アニメでのダーテング


AG37話にてジョーイさんかっさらう。流石天狗汚い。
と、思ったら具合が悪くなった仲間のコノハナを治療して貰うためだった(タイトルは『美女と野獣!?ダーテングとジョーイさん!』)。

他にサトシライバルの一人であるテツヤやポケモンピンポンのチャンピオンのオウ、
フロンティアブレーンウコン等実力者が手持ちにしている場合が多い。
DPでは「タケシにおまかせ」に登場。

更に「七夜の願い星 ジラーチ」のOPでRSE主人公ユウキのポケモンとして銀幕デビュー。ユウキくんチョイスが渋いぜ。

と、アニメでは結構優遇されている。
また、オダマキ博士が「タネボーゴロゴロ~」などと言いながらタネボーと転がるシーンがある。


■ポケダンでのダーテング系


テングズのリーダーとしてやや傲慢なダーテングが登場。
サンダーに勘違いからさらわれた。が、元々は優しい性格と思われる。
踊るようなモーションが非常に特徴的。
ダンジョンの1つ「ちてい いせき」解放時に勝手に兄弟にされる

メインキャラクターとしてコノハナが登場。
記憶をなくし、いきなりオーベムたちに追いかけられる主人公に巻き込まれる形で出会った。「~だど」という田舎者口調が特徴。
オーベムたちを撒いた後はおだやか村で一緒に暮らすことになり、主人公にとって保護者のような役割になる。
その特徴的な喋り方と乳首のせいで「訛り乳首」と呼ばれることも


■進化前


タネボー

全国図鑑No.273
分類:どんぐりポケモン
英語名:Seedot
高さ:0.5m
重さ:4.0kg

タイプ:くさ
特性:ようりょくそ(晴れの時、素早さが2倍になる)
  :はやおき(ねむり状態から通常の半分のターンで回復する)
隠れ特性:わるいてぐせ(接触技を受けると相手から道具を奪う)

種族値
HP:40
攻撃:40
防御:50
特攻:30
特防:30
素早さ:30
合計:220

見た目はどんぐりに目と足がついた一頭身。
頭の先端を木の枝にくっつけることで水分を吸収する。栄養が溜まるとぼとっと落ちてくるが、強風でも取れてしまうらしい。
進化後と違ってあくタイプは無いが、この頃から木の実と思って近づいてきた鳥ポケモンをおどろかせるなど、いたずら好きではあるようだ。

ある意味ダーテング一族の代名詞であり、強さを支えている「だいばくはつ」をLv習得する唯一の形態。
その一方で草技の習得には常に難儀しており、「USUM」までは進化するまでLv技にくさタイプの攻撃技が全く設定されなかった。*2

コノハナ

全国図鑑No.274
分類:いじわるポケモン
英語名:Nuzleaf
高さ:1.0m
重さ:28.0kg

タイプ:くさ/あく
特性:ようりょくそ(晴れの時、素早さが2倍になる)
  :はやおき(ねむり状態から通常の半分のターンで回復する)
隠れ特性:わるいてぐせ(接触技を受けると相手から道具を奪う)

種族値
HP:70
攻撃:70
防御:40
特攻:60
特防:40
素早さ:60
合計:340

タネボーが進化した姿。
一頭身だったタネボーとは打って変わって人型に。尖った鼻と頭の一枚の葉っぱが特徴。鼻は弱点であり、捕まれると力が抜けてしまうため、触られるのを嫌う。

この姿になってようやく自発的な攻撃技を覚え始める……というには「だましうち」の習得までもまだ遠い。「ねこだまし」は1ターン目だけだし……
久方ぶりの旅パ起用が可能となった「ORAS」では進化時に「はっぱカッター」を覚え、「だましうち」「じんつうりき」の習得も早まり「リーフブレード」までLv技に加わるなどの強化を受け、旅パ要員としての使い勝手が大幅に改善された。おめぇ今まで何してたんだ?

登場当初からわざマシンで「はかいこうせん」を習得できるという妙な特徴がある。
進化前から「はかいこうせん」を覚えるのはミニリュウテッポウオギアルといった一族全員がLv技に設定されているケース、ラッキートゲチックといった後に追加進化を獲得した元最終進化のケースのパターンが基本だが、コノハナはそのどちらにも該当しないという唯一の特徴を長年にわたって有していた。
「XD」ではヘルゴンザのコノハナがぶっ放してくるが、本当に本来覚えられないエアームドと違ってれっきとした正規習得技である。
……だったのだが、「SV」で習得出来なくなってしまい「はかいこうせん」とお別れすることになった。*3


ダーテング「覇王翔吼拳(リーフストーム)を会得しても、お前が儂に勝つ事など出来ぬわっ!」}

コノハナ「いい加減にしろよ親父」

ダーテング「儂はお前の父親ではなぁい!儂の名はMr.カラーテ!」



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最終更新:2025年03月10日 21:51

*1 タマゴ技としてはゴニョニョ、バネブーが「RS」当初より遺伝可能な為唯一ではない。

*2 何なら「だいばくはつ」以外の自前でダメージを与える攻撃技すら基本的に覚えない。一応「がまん」と「しぜんのちから」はダメージソースではあるが……

*3 そしてキルリアヒスイゾロアがこの特徴を引き継いだ。増えてる……