スピアー(ポケモン)

登録日:2010/12/04 Sat 19:47:38
更新日:2023/11/08 Wed 21:56:43
所要時間:約 10 分で読めます




両手とお尻にある3本の毒針で相手を刺して刺して刺しまくって攻撃する。


ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No.15
分類:どくばちポケモン
英語名:Beedrill
高さ:1.0m
重さ:29.5kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし/どく
特性:むしのしらせ(HP1/3以下で虫タイプの技の威力が1.5倍になる。野生ポケモンとの遭遇率が上がる)
隠れ特性:スナイパー(攻撃が相手の急所に当たった際のダメージが2.25倍になる)

種族値
HP:65
攻撃:80→90(XYから)
防御:40
特攻:45
特防:45(初代)→80(金銀から)
素早さ:75
合計:395

努力値:攻撃+2、特防+1

ビードルがLv.7でコクーンに進化、さらにLv.10でスピアーに進化する。

毛虫がサナギを経てスズメバチになった。
大きな羽がついて飛行可能になったが、ひこうタイプは付属されなかった。
むしろどくタイプと紙すぎる防御のおかげで等倍の「じしん」で墜落する……

蜂型の虫ポケモンだが足は二対しかない。こいつに限った話ではないのだが。
両前足はランス状の巨大な毒針になっていてカッコイイ。
しかし毒自体は尻についた少し小さめの針が一番強いらしい。

猛スピードで飛び回り、たまに集団で襲い掛かる。
その様はまさにスズメバチ。でも素早さは微妙すぎる75。
時折花粉を集めることもあり、この花粉はヒメグマが手のひらに染み込ませ、舐めているミツの材料になる。

赤い目は意識を失うと電球みたいに暗くなる。
こらそこ電池切れって言うな。

■ゲームでのスピアー


初代のトキワの森に進化前のビードルが出現するため、捕まえて育てたことのある人もいるはず。
バタフリーと違って攻撃しながら追加効果で毒状態にできる技が多いため、ストーリー序盤では嫌がらせめいた戦い方で活躍できる。
ただ、初代ではタケシのポケモンに防御を積まれるとビードルの「どくばり」でかすり傷ひとつ与えられないというバグがあった。
これはダメージ計算の結果が小数点以下四捨五入で0になる場合、攻撃が外れたと判定されていたことによるもの。
結果、追加効果の毒状態も発生しないようになっていたのである。

さらに初代では行動直後に毒ダメが入る上、先手で毒を浴びせてもタケシは後攻で「なんでもなおし」を(しかも無限に)使用するため、積まれる前にを浴びせてもスリップダメージが全く入らない。
こちらは行動順が回ってきたときにNPCの行動内容が決定するという内部処理によるもの。分かりやすく言えば後出しジャンケン。
(NPCのアイテム使用に回数制限が付いたのは第ニ世代以降)

後述するアニメで悪役扱いされていたからか、あるいはバタフリーがサトシの手持ちだった影響か、旧ピカチュウバージョンでは入手できない。

ちなみに野生のコクーンやトランセルは「かたくなる」しか覚えていないのでビードルやキャタピーから育てた方が良い。
赤・緑・青ではビードルやキャタピーから進化した個体は「かたくなる」を覚えられなかった。
ピカチュウ版のトランセルは進化レベルであるレベル7で習得可能となったが上記の通りビードル系は野生で出ないためレベル技が修正されず、金銀版まで待つことになった。

長い間「ダブルニードル」が専用技だったが、BWシュバルゴに奪われてしまった。
いうて実用性が無さすぎて使われないという……。


■対戦でのスピアー


虫タイプは非常に格差が激しい。この格差が是正されたのは第五世代以降であり、それまでは一部の突出した実力者その他大勢といった様相であり、
特にこのスピアーはシリーズ初期の序盤虫のため非常に不遇。まず種族値の時点で最高値がたった80。
防御に至っては40しかなく、物理技はタイプ一致等倍はおろか、下手すりゃ半減ですら落とされる。

しかし特防は80あり、特化すればあのフーディンの「サイコキネシス」を一発耐える。でも実用性は無い。
しかも初代ではその特防すら現在の特攻と同じ値しか無かったため、特化したところでまず耐えられない。
今でこそ高火力紙耐久の印象が強いフーディンだが、当時の全ステータスに努力値を極振りできる仕様から当時は攻撃種族値100タイプ一致威力150物理技も急所無しなら確定で耐えるほど硬かった。
当然だが攻撃種族値がそれ以下のスピアーの、ダブルニードルなんてしょぼい威力の技で落とせるはずがない。何せ一致ダブルニードルで2倍弱点を突いても不一致「はかいこうせん」程度の威力しかないのだ。
というか虫4倍かつスピアーが先手を取れるナッシーの相手すら無理である。
初期の攻略本では最高火力の虫技を持つことからエスパーキラーと呼ばれていたが、こんな有様で本当にエスパーを狩れたかといえば……。
どうしても一致虫技でエスパーを倒したいのならパラセクトの強化前「きゅうけつ」でも使っていた方が遥かにマシ。

まぁポケモンは初めての「相性が非常に重要視される対人ゲーム」だったため、初代はタイプ相性が過剰に重んじられる傾向があった。
格闘技しか覚えないサワムラーより、多彩なタイプの技を使えるエビワラーの方が評価が高かったことからもお察しである。
ついでに毒技も威力15の「どくばり」しかないため、虫技以外でまともに撃てる攻撃技が「はかいこうせん」ぐらいしかなかった。

ポケモンスタジアムシリーズには初代から登場しレンタルでもマシな技を覚えていることが多いが、いかんせん元々のスペックがアレなので…。

第二世代ではとくこう・とくぼう分化、持ち物のおかげで一矢報いる力がないとも言い切れなかった。
第三世代で攻撃技の選択肢が一気に増えた上に「がむしゃら」を習得、第四世代では「どくづき」「シザークロス」なども習得した上に「どくびし」などの搦め手も得たものの、種族値の貧弱さを補えるほどの強化は見られなかった。
対となるバタフリーは「ねむりごな」や「ちょうのまい」でまだ頑張っているが、スピアーの場合見た目通り攻撃的な技ばかりを覚えるため低種族値のフォローが難しい。
そのバタフリーもビビヨン登場によってまた立場が危うくなってしまったが…
結局のところ虫物理アタッカーならヘラクロスペンドラーハッサムで事足りてしまうというのが結論であり、ぶっちゃけ第二世代の頃からずっとそんな調子の恵まれないポケモンだった。

しかし他の埋葬組に比べれば、まったく戦えない訳ではない。

低い耐久はきあいのタスキや「がむしゃら」と相性が良く、「どくびし」を撒ける数少ないポケモン。
むしのしらせ発動中の「シザークロス」で、「こうそくいどう」で積んでから攻めるのもアリ。
それでも火力不足感は否めない上、同タイプのペンドラーが「メガホーン」を習得してしまえるので結局微妙。
まもる」「みがわり」で様子見しながら、「いばる」「はたきおとす」でちょっかいを出し、
タスキが発動すれば「がむしゃら」や「むしのしらせ」補正付き「とんぼがえり」で揺さぶるのが一番実用的か。
教え技だが「おいかぜ」も自身の半端な素早さを補い、かつ後続も補助できる。直接戦うよりも間接的にプレイヤーをサポートする方に向いている。

相手が自分より遅いか速いかを見極めるのが重要。

隠れ特性は「スナイパー」だが、相性の良い技が「ドリルライナー」ぐらいしかない。
襷や蜻蛉返りと相性の良い虫の知らせを捨ててまで採用するには微妙な所か。

どの道他の虫の劣化になりやすいため、使うには愛が必要となる。
大事なのは「劣化になることを覚悟でしっかり役割を持たせてやること」。差別化に執心すると本当に何もできない子になっちゃうので。
まぁ、見た目はカッコイイから……。

BW2の教え技で「ドリルライナー」「エレキネット」を習得。
XYでは攻撃種族値が90になり、強化された「ミサイルばり」と、とどめを刺すと攻撃が2段階上がる「とどめばり」を習得。

さらにORASではまさかのメガシンカを習得するに至った。
足の部分も針となって合計5本のハリで、全体的に攻撃的なフォルムとなっている。
メガシンカにより不遇脱却に成功した例でもある。これに関しては後述。

そしてピカブイでは何を血迷ったか遂に「げきりん」を習得可能に。しかもレベル技。
更にスピアーの主力技はほぼ全て残されているなど、謎の優遇っぷりである。裏を返せばメガシンカなしではそれくらいしないとどうしようもないポケモンなのである。

さて、金銀時代のプレイヤーにはちょっと有名なネタとして、実はこのスピアー*1はポケモンの歴史上でも唯一はがねタイプをどく状態にすることができるという不思議な特徴を持っていた。
専用技のダブルニードルの追加効果が相手をどく状態にするというものであり、追加効果でどく状態にする技の中で唯一はがねタイプに無効化されない。
そのため金銀時代の仕様では、ダブルニードルの追加効果が出るとはがねタイプにどく状態になるという非常に奇妙なことが起きてしまうのだ。
第三世代以降ははがねタイプに「そもそもどく状態にならない」というどくタイプと同様の特別仕様が加わったため、この小技は使えなくなってしまった。
そのため第四世代にエネコロロのノーマルスキンでこの話を引き合いに出され、「スピアーはできるじゃん!」「それ第二世代だけだよ」「あれ、第三世代できなかったっけ?」というちょっとした議論が展開された。


■メガスピアー


両足も毒針に変化。手足の針で刺しまくったあと尻の毒針で止めを刺す。

種族値
HP:65
攻撃:150
防御:40
特攻:15
特防:80
素早さ:145
合計:495

能力上昇は攻撃に+60・素早さに+70
この時点で何かおかしいような気がするが、気にしてはいけない。
何せ元がメガシンカ可能ポケモン中ワースト3位の能力なのだ。これ位やっても罰は当たらないだろう。

その代わり、特攻が-30される。実は攻撃面の能力低下を引き起こすメガシンカはスピアーのみ
そのせいで特攻の数値はもはやネタすら成立しないレベルに…。ちなみにダルマッカと同じである。
もはや尖ってるとかそういうレベルじゃねーぞコレ!

特性は「てきおうりょく」
スピアーの一致技は威力が不安だった為、非常に相性がよく嬉しい特性である。
主力技は虫技「とんぼがえり」「シザークロス」と毒技「どくづき」
ミサイルばりがある? お主はミサイルばりを5発確実に当てる勇気があるのか?
サブウェポン候補は「ドリルライナー」「はたきおとす」。
「かわらわり」も使えるが、主流の鋼複合にはあまり効かないのが辛い所か。

ORASではメガシンカしたターンの素早さは据え置きのため、「まもる」がほぼ必須で、サブウェポンの枠を削らざるを得なかった。
しかし、「ドリルライナー」だけだとエアームド等浮いている鋼系が、「はたきおとす」だけだとメガクチートが重くなってしまう。

また、SM以前でもレートでサンダーと組ませてとんボルチェンを行う構築で結果を残したトレーナーも存在する。

しかし見た目も尖り過ぎたせいで結構使い手を選ぶメガシンカとなっている。
なにせメガシンカしても耐久はメガシンカ前のまま1も変化していない
メガシンカ故タスキは持てない為特に物理耐久の脆さが素晴らしいほど目立っており、下手するとメガって2秒で即出オチもありうる。

素早さの仕様が変更されたとは言え、先制技が無いので、おなじみ虫キラーファイアローは最悪レベルの相性の天敵。
「はやてのつばさ」が弱体化したので状況次第では返り討ちにできなくもないが、基本的には大人しく退いた方が無難。
ついでに攻撃特化珠ハッサムのバレパンでも確1圏内、メガクチートのじゃれつくですら確1圏内である。※半減です

第7世代ではメガシンカしたターンから素早さが変化するようになり、
守るが必要でなくなったのでサブウェポンの枠を増やせるようになった。

またXYで習得していた「とどめばり」が今作から威力が30から50に、
敵を倒した際の攻撃上昇が二段階から三段階と大幅に強化され、今までのメガスピアーになかった抜き性能の魅力が見出だせるように。
役割対象のフェアリーもカプ系を中心に環境で活躍しているのでかなり美味しい…はず。

ただ、やはり一致技範囲の狭さと技威力の足りなさに引き続き悩まされていると言う点は否定できない。
上記のとどめばりだが、通りの悪いむしタイプの技である為イマイチ素通ししてくれる相手がいない。
環境上位相手だと半分も行けば御の字である。そもそも実質威力100って素の一致威力70より弱いしな
一応、毒技で強力な対フェアリーとして立ち回れそうだが、困った事に対フェアリーの需要は鋼>>>毒なのでいまいち報われない。これもテテフのせいである。

ちなみに先制技に弱い欠点は、カプ・テテフと組めば簡単に解決できる。浮いてないし。
しかしカプ・テテフのせいで有利なタイプであるあくタイプが誰もいなくなり、エスパーも「テテフでおk」風潮が強まり、
くさタイプも対フェアリーの為に毒複合か鋼複合がメインになって現れたせいでますますとどめばりが使いにくいというのは何たる皮肉だろうか……。

ライバルはウルトラビーストの1匹であるフェローチェだろう。
向こうは毒ではなく格闘複合だが、そのために攻撃範囲の広さでは上回る。

さらに攻撃・特攻の両方が高く両刀も可能な種族値の上、素早さもメガスピアー以上。
「れいとうビーム」も習得でき、無補正無振りでも特防4振りガブリアスが確定1発。
「とどめばり」で差別化できそうだが、フェローチェも特性「ビーストブースト」により調整次第で好きな能力を強化できる。
そしてUSMでは遂に教え技復活により、差別化が辛くなる始末。

とはいえ、少なくとも強烈な火力と素早さを手に入れたスピアーには、長年不遇な立ち位置であった過去の面影は無い。
その色々な意味で尖った性能をどこまで活かせるかがトレーナーの腕の見せ所と言える。

通常時の特性は「むしのしらせ」を選んでおくと「トレース」対策になる。
元々「スナイパー」との相性が良いわけでもないので悩む余地もあまりないかも。


■ポケモンカードでのスピアー

ポケモンカードDP期の初期に有名だったデッキに、スピアーを軸にしたものがある。
カギとなるのは「月光の追跡」で登場したスピアーが持つワザ、「みんなでおそう」。

草 みんなでおそう 30×
自分の場の「スピアー」の数×30ダメージ。

2進化ポケモンであるスピアーを場にそろえる必要があるが、1エネルギーで90~120ダメージを狙えるという当時としては破格の火力を持っていた。
しかしこれだけだとスピアーをそろえるギミックが存在せず、重いスピアーを3つも4つも並べる前に間違いなく事故る。
しかし「時の果ての絆」で登場したスピアーが持つ「はねをならす」というポケパワー(特殊能力)がこの問題を解決してしまう。

ポケパワー
はねをならす
自分の番に1回使える。自分の山札のポケモンを1枚、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、山札を切る。このパワーは、このポケモンが特殊状態なら使えない。

1.はねをならすスピアーへ進化させ、「はねをならす」でスピアーやその進化前を手札に加える
2.様々な進化サポートカードで素早くスピアーを展開していく
3.みんなでおそうスピアーを出して毎ターン90~120ダメージを与えていく
というスピアーデッキが組めるようになり、「スピアーという原作不遇ポケモン*2で固めたデッキがポケモンカードで強いらしい」ということで、主に外部勢から非常な話題を呼んだデッキである。

当時このデッキについた俗称は「トキワの森」。ポケモンアニメ第4話のイメージである。つけた人の年齢がうかがえる
海外ではスピアーの英語名「Beedrill」とSpeedを引っかけた「Speedrill」という愛称で呼ばれたほどの、話題性に富んだ派手なデッキだった*3
ただし当時は炎ポケモンをメインに据えたデッキが強力になってしまった関係で、話題性に反してガチガチなトーナメントでの実績はあまり高くなかったようだ。


■アニメでのスピアー



ジロッ……!!


無印編第3話にて大群で登場。
サトシとトランセルを襲った。
逃げ切るもロケット団が空気読まず大声をあげた為気づかれてまた襲われる。
大量で襲いかかるスピアーの姿はトラウマレベルに怖い。


それ以降も、見た目も相まって敵役で登場することが非常に多いが、意外にもサトシにゲットされた事がある。
金銀の虫取り大会で捕まえ、さらにそのスピアーで優勝したにもかかわらず、阪s……エレブーズファンのナナコに引き渡された。スピアーェ……。

このようにアニメでも不遇な一面が多いが、XY編第70話のようにたまには活躍することがなくもないです。
また、番外編である「ライコウ (いかづち)の伝説」では、主人公ケンタの手持ちに抜擢。
バトルで善戦したり、落下するマリナをキャッチしたりと本編の扱いの悪さとはかけ離れた見せ場が貰えた。

なお後輩にやたらとヒカリに群れで襲い掛かるアリアドスや、単独で出現することが多いペンドラーがいる。



ポケットモンスターSPECIALでのスピアー


なんとロケット団ボス、サカキ様愛用のポケモンとして登場。

サカキのポケモンの中で唯一、自身の出身地・トキワの森出身のポケモンであり、彼自身「特別」と語っている。

そのため、ゲームの不遇が嘘のように強い。


……そう

強いのである。

第1章終盤のジム戦では最強と謳われるレッドを追い詰め*4
第2章のラスボスであるワタルとの戦いでは、イエローの手持ちを総動員しても突破できなかった、
天候を操るハクリュー2体とギャラドスによる、溶岩も余裕で耐える泡のバリアを、“ダブルニードル”で打ち破った。



「真下がガラ空きだ!」



「 ダ ブ ル ニ ー ド ル !!!」



スピアー好きならこのシーンは必見である。
はっきり言ってめちゃくちゃカッコイイ。

それまで劣勢に立たされていたサカキの窮地を救ったのがこのスピアーである。
トキワのトレーナーでなければワタルに対抗できないとされたなかで、トキワの森出身のスピアーのこの一撃はなかなかに意味深長だろう。

さらに第5章ナナシマ編では、サカキのデオキシス捕獲の際に登場。
三角の石状になって逃げるデオキシスをこうそくいどうで追い詰め捕獲に至らせた。

後に行われた「第二回人気投票」では敵勢力の手持ちの中では最高位となる13位を獲得した。

そして第13章ではついにメガシンカ。
2018年現在、メガシンカしての戦闘シーンこそないものの、サカキの懐刀として未だにその存在感を示し続けている。


虫タイプのポケモンの中では、カイロスやストライクと違って現実の虫感が非常に強く打ち出されたデザインだった。
特に赤版を選んでいる場合は入手が簡単なこと、無機質な顔や公式イラストのシュッとしたデザインはむしとり少年たちを虜にしたものである。
「ライコウ 雷の伝説」で主人公の手持ちに抜擢されたことや、ポケスペで理不尽なほどに強いことで人気を博しいまだに話題になるのはこういった要素が大きいだろう。
初代~金銀時代のプレイヤーの中にはスピアーに並々ならぬ愛着を持つ人も多く、X・Yでメガシンカという形で強化をもらえた時は喜ぶプレイヤーや懐かしむ元ポケモンキッズも多かった。
一方でそれ以前の世代では不遇であることは間違いなく、そんな不遇なスピアーを救うべく初代ポケモン赤版をスピアーだけでクリアしようとする者も現れた。
気になる人はニコニコ動画で探してみるといい。



「……真下がガラ空きだ! “ついき・しゅうせい”!!」

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最終更新:2023年11月08日 21:56

*1 ドーブルも可

*2 当時(第四世代)は使う意味がほとんどないポケモンであり、埋葬級と呼ばれてもしょうがないレベルで弱かった。オニドリルのような枠である。

*3 ポケモンカードも商売なので、強いカードは原作でも人気の高いポケモン、たとえば御三家やゲンガー、ミュウツーやハッサムなどに偏りやすかった。特に旧裏、eシリーズと二度にわたる互換切りを断行した後であり、さすがにメディアファクトリーも環境の整備の仕方が分かってきていた頃である。プクリンやエレブー、ベイビィポケモンといったかつての覇者たちが見る影もないほど弱体化し、進化ポケモンである人気組は露骨に強い……そんな格差的な風潮の中でスピアーという原作人気がそれほど高くないポケモンが環境に打って出た、しかもそれがポケモンexやLv.Xのような推されてるシステムではなかったというのはそれだけで大きな話題だったのである。

*4 とはいえこの時はさらっと「専門外のポケモン」としてパルシェンと同列の手加減ポケモン扱いされていた。