劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク

登録日:2018/07/14(土曜日)19:45:35
更新日:2019/08/24 Sat 17:41:15
所要時間:約 10 分で読めます




幻影に隠された未来が動き出す。


『劇場版ポケットモンスター』シリーズの13作目。2010年7月10日に公開された。


【目次】




【概要】

劇場版『ダイヤモンド&パール』の4作目にして最終作。
発表時のタイトルは『幻影の覇者Z』で、ゾロアとゾロアークが発表された後は現在のタイトルに変更された。
そのため当初は「あのポケモンが復活するのか!?」という声もあったとか

ちなみに前年の映画のエンディングでは、「次回作『ダイヤモンド&パール プラチナ』ではルギアホウオウが激突する」ものだったりする。
ゲーム版『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』は「集大成」がコンセプトだったことにならい、映画もついにホウオウが登場かと期待された。
しかし結局本作は『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の宣伝を兼ねたものとなった。なにか大人の事情のようなものがあったのだろうか…?

1作目『ミュウツーの逆襲』から出演していたタケシは『ダイヤモンド&パール』終了と共にレギュラーから降板したため、本作で劇場版連続出演がストップした。

前売り券では特別な技を覚えた色違いライコウエンテイスイクンが配布された。
後に発売された『ブラック・ホワイト』に転送するとゾロアークと戦える。

また、劇場ではセレビィが配布された。
ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』では時渡りイベントが発生し、更に『ブラック・ホワイト』に転送するとゾロアが仲間になるイベントが発生する。

本作の舞台のモデルはオランダとベルギー。

時系列としては、ヒカリの手持ちにトゲキッスが加わっていることなどから本編の171話から179話あたりと思われる。



【あらすじ】

ポケモンバッカー・ワールドカップを観戦するため、クラウンシティに向かっていたサトシ達。
その途中、人間や他のポケモンに化けることができる不思議なポケモン・ゾロアと出会う。
彼の目的は離れ離れになってしまった「マァ」を助け出すことだという。

その頃、クラウンシティでは20年ぶりにときわたりポケモン・セレビィが出現。
同時期に守護神である筈のライコウ・エンテイ・スイクンが暴れ、人々を混乱に陥れていた。
だがそれは、ゾロアが探していた「マァ」ことゾロアークが化けた姿であった。

そしてその影には、巨大企業コーダイネットワークの社長・コーダイの邪悪な目論見があった…。



【登場人物】

サトシ
CV:松本梨香
ご存知主人公。
ゾロアのサポートに徹し、スーパーマサラ人ぶりは控えめ。
しかしながら、ピカチュウとゾロアを同時に肩に乗せるという何気に凄いことをしている(2匹合わせて18.5kg) 。
また、久々に帽子を後ろに回す仕草をしている。ついでに続投のフラグも建てた。
初期の予告編では闇サトシもう一人の自分と対峙していたが、そんなことはなかったぜ!

ヒカリ
CV:豊口めぐみ
DP編ヒロイン。トップコーディネーターを目指す少女。
自分に化けたゾロアの仕草に慌てふためく。

タケシ
CV:うえだゆうじ
ぱっとしない元ジムリーダーで現ポケモンブリーダー。そして未来のポケモンドクター。
前述の通り、本作でいったん映画の連続出演がストップした。
これまで中々大きな出番こそなかったが、終盤でのサトシとの掛け合いに胸が熱くなった人も多いだろう。
「大丈夫!信じろ!」
「いつも信じてるさ!!」

ムサシ CV:林原めぐみ
コジロウ CV:三木眞一郎
ニャース CV:犬山イヌコ
ロケット団のいつもの3人組。
話にはあまり絡まないが、ラストを久々に「あの台詞」と共に締めくくる。
ラストシーンは4作目のオマージュと思われる。

クルト
CV:塚本高史
クラウンシティ出身の新聞記者。年齢は小説版で25歳。
コーダイの秘密を追っており、ゾロアークを探すサトシ達に協力する。
彼が被っている帽子のマークはコロモリを模している。
使用ポケモンはドーミラー。何気に影のMVP候補。

ジョー
CV:藤本譲
クルトの祖父。クラウンシティの時計職人。
ゾロアーク襲来後も街に残り、サトシ達に協力する。
使用ポケモンはグラエナ

トモ
CV:さとうあい
クラウンシティで花屋を営む老婦人。
セレビィの再来を目撃する。
使用ポケモンはモジャンボ

プルーフ
CV:中川翔子
ポケモンバッカーズ・テンガンファイターズのサポーター。ゾロアークの幻影に巻き込まれる。
ぶっちゃけ空気。

グリングス・コーダイ
CV:陣内孝則
本作の悪役。
巨大企業コーダイネットワークの社長。年齢は小説版で40歳。
矢印をあしらった白いスーツと黄色の独特な前髪が特徴。
20年前、古代の預言者たちが残した文献を解読し未来を予知する力を得る。
しかし月日の経過と共にその力が衰えていったため、再び力を得るためにゾロアークを利用する。
前3部作の規模が派手過ぎて地味に見えるかも知れないが、ゾロア・ゾロアークを拉致する、ゾロアを楯にゾロアークを脅迫するなど目的のためには手段を選ばない等冷酷非道な人物。
氷空の花束』のゼロや『超克の時空へ』のギシンが彼らなりの大義があって悪事を働いたのに対し、こちらは自らの利益のためだけに力を得ようとするなど歴代劇場版の悪役でも有数の外道。
しかしその一方でパスワードがガバガバだったり、自分の一番近くにいる「ある人物」の正体に気付かなかったりするお茶目さんでもある。
使用ポケモンはカゲボウズムウマージ。特にカゲボウズは回想シーンで「みやぶる」を使っていたため、タマゴから育てたと思われる(まあ、アニメでは遺伝技を自力で覚えるなんてのはよくある話だが)。
自身も「幻影キャンセラー」など多彩なマシンを駆使してセレビィの行方を追う。

リオカ
CV:加藤夏希
コーダイの秘書。黒いスーツと眼鏡が特徴的。
実はクルトと同じく新聞記者で、コーダイの秘密を探るためにスパイ活動をしていた。
眼鏡を外し、髪をおろした姿はとても可愛い。
かつては亡き姉のために戦う仮面騎士だったとかなんとか。

グーン
CV:山寺宏一
コーダイのボディガード。
使用ポケモンはテッカニンハッサム
ちなみに本作の公開前には、Wi-Fiコネクションで「グーンのハッサム」が配布された。なんというか謎のチョイス。
一応プレシャスボール入りでスターのみを持っている。



【登場ポケモン】

ピカチュウ
CV:大谷育江
ご存知サトシの相棒。
自分に化けたゾロアにびっくりしていた。

ポッチャマ
CV:小桜エツコ
ご存知ヒカリのパートナー。
ピカチュウと共にゾロアを見守る。

グレッグル
CV:小西克幸
ご存知タケシのツッコミ役。
終盤のバトルで活躍する。

ゾロア
CV:間宮くるみ
本作の主役のひとり。テレパシーで人間と会話することができ、語尾に「~だゾ」が付く。「~のだ」とか「へけっ」とは言わない。イタズラ好きだが勇気は人一倍。
かつてはゾロアークと共に静かに暮らしていたが、コーダイに拉致された。
ゾロアークから引き離され、飛空艇から脱走した所をサトシ達と出会う。
どんなポケモンや人間にも化けることができるが、人間に化けた時は尻尾が隠せないため、引っ張られると元の姿に戻ってしまう。また技や能力そのものは幻影をみせるだけで真似はできない。
担当声優の間宮くるみは『ポケモン不思議ダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊/空の探検隊~時と闇をめぐる最後の冒険~』でポッチャマを演じた。

ゾロアーク
CV:朴璐美
本作の主役のひとり。ゾロアからは「マァ」と慕われている。
ゾロアと共にコーダイに拉致された上にゾロアを奪われたと騙され、ライコウ達に化けてクラウンシティを混乱に陥れてしまう。
ゾロアとは対照的に言葉は発さない。朴女史の咆哮は必聴。
ちなみに朴女史は本編でもタケシの弟・ジロウなどを演じている。

セレビィ
CV:釘宮理恵
本作における幻のポケモン。4作目に登場したセレビィとは別個体。
時渡りのためのエネルギーが詰まった「時の波紋」を求めてクラウンシティに現れる。
そして今回も狙われるし殺されかける。また、彼(彼女?)の登場時のBGMは4作目のBGMをアレンジしたものとなっている。
中の人はくぎゅ。くぎゅビィである。本編でも度々ゲストキャラを演じているほか、18作目にも出演した。
予告編ではコーダイに狙われていたが、本編においては単なる邪魔者としか考えられていなかった。

何気に兄弟の中の人が共演しており、2009年版の放送時期も割と近かったので時折ネタにされる(他にもともに中の人繋がりが多い)。

ライコウ CV:小西克幸
エンテイ CV:三宅健太
スイクン CV:古島清孝
クラウンシティの守護神とされるポケモン。全員色違いなのが特徴。
街に危機が訪れたことで出現し、自分達に化けていたゾロアークに怒りの矛先を向ける。
彼らの登場時のBGMは3作目のBGMをアレンジしたものとなっている。



【用語(ネタバレ含む)】

クラウンシティ
水と自然、古い町並みと近代的な建築物が調和する街。ライコウ・エンテイ・スイクンを守護神とする。
ゾロアークが暴れたことで旧市街に繋がる橋が封鎖されるが、サトシ達はクルトの助けもあり地下からの侵入に成功する。
20年前に起きた事件で、街の植物が全て枯れ滅びかけるという悲劇に見舞われたが、人々やポケモン達によって復興した。

ポケモンバッカー
サッカーとラグビーが融合したスポーツ。
エレキッド、エレブー、エレキブルといったように3匹1チームで構成される。

時の波紋
セレビィの時渡りのためのエネルギーが詰まったポイント。
セレビィ以外の者が触れるとエネルギーが逆流し周囲のエネルギーを枯渇させる。

未来のビジョン
過去にコーダイが時の波紋に触れたことで得た、未来を予知する力。
これを用いて巨万の富を築き上げたが、月日の経過と共に衰えていった。



【以下終盤のネタバレ】






一時は飛行艇に囚われたサトシ達だったが、リオカの手引きにより脱出し、コーダイの目的が「時の波紋」だと知る。
一方のコーダイも「未来のビジョン」に従い「時の波紋」が現れるカウントダウンクロックを探して回るが、全て探しても見つからないことに焦りを募らせる。
そこでビジョンにそってセレビィを襲撃するがサトシたちに阻まれる。

ジョー達と合流した一同は、スタジアムの中にもう一つジョーが設計したカウントダウンクロックがあることを知る。
盗聴器で会話を聞いていたコーダイとサトシ達による追いかけっこが始まる。


ヒカリとタケシがグーンの足止めを、ジョーや町のポケモン達が伝説の3匹とゾロアークの説得を行うなか、サトシとピカチュウは負傷したセレビィを連れてスタジアムへ向かう(因みに3犬とゾロアークの戦いに巻き込まれてロケット団は「やな感じ~」になっていた)。
途中で逃げ出したセレビィとドーミラーをコーダイは追い詰めるが、実は正体はゾロアで、本物はサトシとともにそのままクロックに向かっていた(ゾロアが化けたセレビィはドーミラーのサイコキネシスで浮遊しており、本物のセレビィには治療の痕がある)。
ゾロアを楯にし、サトシやグーンを振り切りやってきたゾロアークを蹴散らしたコーダイは真実を暴露しながら「時の波紋」に触れ、20年前の悲劇が繰り返される……



誰もがそう思った時、枯れ始めた植物がもとに戻り出し、消滅したはずの「時の波紋」がまだ存在していた。
彼がずっと見ていたのは「時の波紋に触れる自分」ではなく、「ゾロアークがみせる時の波紋の幻影にふれた自分」だったのだ。
本来なら幻影キャンセラーで気付けたのだが、これもゾロアが組み付いた時に破壊されていた。

逆上したコーダイはゾロアークを徹底的に嬲るが、駆け付けたヒカリ達や伝説の3匹に囲まれスタジアム内へ逃亡。
しかしここでもゾロアークの幻影にかかり、その後クルトに撮られていた悪事の暴露を町中に流され逮捕された*1


一方、瀕死の危機にあったゾロアークは「時の波紋」で回復したセレビィに力を分け与えられ、無事回復。
サトシ達に見送られ、ゾロアと共に故郷へと帰っていった。





【主題歌】

エンディングテーマアイスクリーム・シンドローム 歌:スキマスイッチ
詳しくは当該項目を参照。







追記・修正、お願いするんだゾ!キシシッ♪


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