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グズマ(ポケモン)

登録日:2017/11/26 Sun 19:45:34
更新日:2026/05/24 Sun 10:53:03
所要時間:約 22 分で読めます





破壊 という 言葉が
人の 形を しているのが
この オレさま グズマだぜえ!



グズマとは『ポケットモンスター』シリーズの登場人物。
初登場は『ポケットモンスター サン・ムーン』。

CV:加瀬康之(TVアニメ版)/菊地達弘(ポケモンマスターズEX


◆概要


ポケットモンスター サン・ムーン』及び『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』(以下US・UM)の登場人物であり、
アローラ地方のならず者集団『スカル団』のリーダーを務める、自称・破壊という言葉が人の形をしてエネココアを愛飲している男。

ボサボサの白髪にクマのある目、背中にスカル団のマークが描かれたパーカー付きの上下黒ジャージという出で立ちで、同じくマークをあしらった巨大な金のネックレスと、片方のレンズが半月型になっている巨大なサングラスがトレードマーク。
腕には時計とブレスレットの他にもタトゥー(ペイント?)らしきものもあり、全体的に白・黒・金の三色で統一されている。

機嫌が悪い時には物に当たり、「ブッ壊しても ブッ壊しても 手を 緩めなくて 嫌われる」という自負からか、アニメで登場した際には舎弟からは「キングオブアウトロー」と称されるチンピラの元締めとして、厚い信頼と人望を集めている。
舎弟の殆どが島巡りの脱落者からか、アローラの風習をあまりよく思っていないようだが、かつてはハラの弟子だった時期もある。

ルザミーネに対する承認欲求を拗らせているような行動、不良然としたポーズに反してエネココアを愛飲などの要素から、ダメンズ好きプレイヤーに結構な人気があるとかないとか。

なお、トレーナーとしては意外にも約束は守り、負けても自分の手持ちを責めることはない。ただし、トレーナー戦で負けると、



グズマァ!!

なにやってるんだああ!!



と、自分に向かって怒りを表す癖がある。ちょっと怖い。
原作よりも過激な描写に定評があるポケスペでは自分を責めるどころか血が出るまで頭を打ち付ける自傷行為にまで発展している。大丈夫かこの人。



過去

メレメレ島2番道路のグズマの実家で少年時代の彼を垣間見ることができる。

部屋に飾られた複数のトロフィーはその殆どが銀や銅で、「1位」の二文字とはあまり縁が無かった過去が分かるほか、*1母親には悪いことをするような性格だと思われていなかったようで、彼がスカル団のリーダーとして悪事を働いていることも信じられていなかった。
父親からは「家出を止めようとしたらコテンパンにされた」という話が聞けるが、USUMで「ポケモン勝負で」という一文が追加された。*2

ハラの元から出奔後、スカル団を組織してそのリーダーとなり、廃墟となったポータウンを占拠。スカル団(とクチナシおじさん)の町として君臨。
ハラの孫であるハウには「グズマさん」と呼ばれる仲だが、「しまキングの孫だからと島巡りをする必要はない」「島巡りをしても得られるものなんてない」と忠告している。

町丸ごとという歴代悪の組織からしても大きな本拠地を持ちながらも、やり場のない力と思いを持て余していたところ、プルメリ「強さを認めてくれる唯一の大人だからグズマは代表のことが好き」と発言するように、自分を認めてくれるルザミーネの側についた。

『US・UM』においてはルザミーネのネクロズマ討伐に参加したのも、アローラへの愛着からであるとプルメリに見抜かれている。



◆ゲームでのグズマ


◇サン・ムーン

ストーリー中盤、マリエ庭園にて初めてその姿を見せ、島巡り中の主人公にポケモン勝負を挑んでくる。
以降も二度に渡って主人公の前に立ち塞がり、終盤ではルザミーネと共にウルトラホールの先へと向かうが、
ウツロイドの神経毒の件で弱気になったことでルザミーネから切り捨てられてしまう。
それでもウルトラスペースから帰還後は、(ハプウの指示ではあるが)衰弱したルザミーネを運んでポニの大峡谷を下山している。

この事件を通して心境の変化があったのか、エンディングではサングラスが左右対照の普通の形になっており、背中のスカル団マークは雑に×印で消されている。
殿堂入り後に彼の家を訪ねると再び勝負することができ、主人公との勝負の末にハラの下でもう一度学び直すことを決意したようだ。
このバトルでは肩書も「スカルだんボス」から「ポケモントレーナー」へと変更されており、BGMも通常トレーナーと同じになっている。


◇ウルトラサン・ウルトラムーン

『US・UM』ではルザミーネ共々ネクロズマによってウルトラメガロポリスから叩き出されてしまう。
その後は主人公を応援し、騒動が収束した後には感謝の意を示した。
この時ハウとも再会しており、グソクムシャが島巡り以前からの「大事な相棒」であることや、他の手持ちも島巡りで出会った仲間であることを明かしている。

新たなエンディングでは衣装の変更と共にスカル団を解散させるも、したっぱ達はグズマの下を離れる気は無かったようで、
その後については13番道路で話を聞く事ができる。どうやらしまキング等の地位に囚われずにしたっぱ達の面倒を見るという形に落ち着いた模様。

殿堂入り後に発生するストーリー『エピソードRR』ではレインボーロケット団の襲来の際、占拠された屋敷に駆けつけ、主人公と共闘する。
「思想も理念もない半端者」とRR団したっぱになじられるも、「ゆずれない…… かけがえのない ものも 持ってんだ!」と啖呵を切った。
一言で言うと劇場版ジャイアン的な立ち回りをする。

そして『エピソードRR』クリア後には、ポケモンリーグチャンピオン防衛戦にもランダムで挑戦者として登場するようになる。



また『ムーン』『ウルトラムーン』ではバトルツリーに出現し、彼をパートナーにして挑戦することも可能。(『サン』『ウルトラサン』ではプルメリが出現する。)


手持ちポケモン


おまえを ブッ壊すには!
おれさまを ブッ壊すほど 追い詰め
自分自身を 強くしねえとな!!


歴代の悪の組織のボスとしてはサカキ以来のタイプ統一パ(ツリーを除く)。
使用タイプはなんとむし

むしとりしょうねんや序盤ジムというイメージからどことなく弱い印象があるかもしれないが、
6・7世代種族値上昇や技の追加があったメンバーを中心に採用しており、エースであるグソクムシャのポテンシャルの高さや、
ストーリー攻略中にはひこうタイプのポケモンや技があまり手に入らないこともあって、悪の組織のボスに相応しい力量を備えている。
『サン・ムーン』発売当初は虫ポケ対策をガオガエンサトシゲッコウガの「つばめがえし」に頼っていた多くのプレイヤーを血祭りにあげていたとか。

余談だが、いかがわしい屋敷での戦闘後に近くにある箱を探ると大量のムシZを発見することができる。
どうやらしたっぱがグズマのためにアローラ中からかき集めたものらしく、
主人公もひとつ失敬することになるので、このグズマとの勝負が事実上のむしタイプの試練とも言えなくはない。
(実際、過去にグズマはむしタイプのキャプテンを目指していた可能性が高い。)

なお、戦闘中のグズマはスカル団解散後も含め、全てヤンキー座りをしながらポケモンに指示を出している。


【サン・ムーン】

  • 1戦目(マリエ庭園)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 31 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
つるぎのまい
-
-
アリアドス 30 むしのしらせ とどめばり
かげうち
ふいうち
-

  • 2戦目(ポータウン いかがわしき屋敷)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 37 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
つるぎのまい
-
-
アリアドス 36 むしのしらせ とどめばり
かげうち
ふいうち
-

  • 3戦目(エーテルパラダイス)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 41 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
つるぎのまい
-
-
アリアドス 40 むしのしらせ とどめばり
かげうち
ふいうち
-
アメモース 40 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
-
-
カイロス 40 かたやぶり シザークロス
ダブルアタック
かわらわり
-

  • エンディング後/再戦(ハウオリシティ)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 63 ききかいひ であいがしら
たきのぼり
ふいうち
-
-
アリアドス 63 むしのしらせ とどめばり
クロスポイズン
ふいうち
どくのいと
アメモース 63 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
エナジーボール
れいとうビーム
カイロス 63 かたやぶり シザークロス
やまあらし
ストーンエッジ
ハサミギロチン
ハッサム 63 テクニシャン シザークロス
アイアンヘッド
つじぎり
バレットパンチ


【ウルトラサン・ウルトラムーン】

アリアドスが抜け初戦からアメモースが加わる他、最終的なパーティにクワガノンが加わるなどタイプ相性面でのフォローが強まった。
なお『US・UM』の四天王は「はがね」「いわ」「ゴースト」「ひこう」とむしタイプ使いのグズマにとっては逆風なのにも関わらず勝ち上がってくるため、
本当に相当な実力を有してはいるようだ。

  • 1戦目(マリエ庭園)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 34 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
ふいうち
-
-
アメモース 34 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
こごえるかぜ
-

  • 2戦目(ポータウン いかがわしき屋敷)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 41 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
ふいうち
-
-
アメモース 41 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
こごえるかぜ
-
カイロス 41 かたやぶり シザークロス
やまあらし
じごくづき
-

  • 3戦目(エーテルパラダイス)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 45 ききかいひ であいがしら
シェルブレード
ふいうち
-
-
アメモース 45 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
こごえるかぜ
-
カイロス 45 かたやぶり シザークロス
やまあらし
ストーンエッジ
じごくづき
クワガノン 45 ふゆう むしのさざめき
10まんボルト
エナジーボール
ラスターカノン

  • エピソードRR/マルチバトル時(ロケット団の城)
ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 64 ききかいひ であいがしら
たきのぼり
かわらわり
ふいうち
-
アメモース 64 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
エナジーボール
れいとうビーム
カイロス 64 かたやぶり シザークロス
やまあらし
ストーンエッジ
じごくづき
クワガノン 64 ふゆう むしのさざめき
10まんボルト
エナジーボール
ラスターカノン
ハッサム 64 テクニシャン シザークロス
アイアンヘッド
つじぎり
バレットパンチ

ポケモン 性別 Lv. 特性 技構成 持ち物 備考
グソクムシャ 68 ききかいひ であいがしら
たきのぼり
かわらわり
ふいうち
-
アメモース 68 いかく むしのさざめき
エアスラッシュ
エナジーボール
れいとうビーム
カイロス 68 かたやぶり シザークロス
やまあらし
ストーンエッジ
じごくづき
クワガノン 68 ふゆう むしのさざめき
10まんボルト
エナジーボール
ラスターカノン
ハッサム 68 テクニシャン シザークロス
アイアンヘッド
つじぎり
バレットパンチ


【ムーン/ウルトラムーン 限定】


誰だろうが ブッ壊す!
それが グズマさまの アイデンティティ!!

ポケモン 性別 特性 技構成 持ち物 備考
ドヒドイデ ひとでなし
じゅうなん
さいせいりょく
ベノムショック
なみのり
れいとうビーム
トーチカ
レッドカード 性格:ひかえめ
努力値:HC252
アクアブレイク
しっぺがえし
たくわえる
トーチカ
くろいヘドロ 性格:しんちょう
努力値:HD252
グソクムシャ ききかいひ であいがしら
きゅうけつ
アクアブレイク
かわらわり
せんせいのツメ 性格:いじっぱり
努力値:HA252
であいがしら
いわなだれ
アクアジェット
ふいうち
いのちのたま 性格:いじっぱり
努力値:HA252
ドクロッグ きけんよち
かんそうはだ
どくしゅ
ヘドロばくだん
きあいだま
シャドーボール
あくのはどう
きあいのタスキ 性格:ひかえめ
努力値:CS252
どくづき
クロスチョップ
ふいうち
ちょうはつ
こうかくレンズ 性格:いじっぱり
努力値:AS252
キリキザン せいしんりょく
まけんき
プレッシャー
ふいうち
つじぎり
アイアンヘッド
ローキック
ヨプのみ 性格:ようき
努力値:AS252
ふいうち
メタルバースト
アイアンヘッド
ちょうはつ
きあいのタスキ 性格:いじっぱり
努力値:HA252
カイロス かいりきバサミ
かたやぶり
じしんかじょう
シザークロス
あばれる
ばかぢから
ストーンエッジ
カイロスナイト 性格:ようき
努力値:AS252
シザークロス
インファイト
じしん
ハサミギロチン
こだわりスカーフ 性格:ようき
努力値:AS252
ドンカラス ふみん
きょううん
じしんかじょう
あくのはどう
サイコキネシス
シャドーボール
いばる
アクZ 性格:ひかえめ
努力値:HC252
ふいうち
つじぎり
ドリルくちばし
でんじは
いのちのたま 性格:いじっぱり
努力値:HA252
レパルダス じゅうなん
かるわざ
いたずらごころ
イカサマ
ふいうち
でんじは
すなかけ
レッドカード 性格:ずぶとい
努力値:HB252
あくのはどう
くさむすび
シャドーボール
わるだくみ
きあいのタスキ 性格:おくびょう
努力値:CS252
※性別・特性はランダム

上記からシングルでは3匹、ダブルでは4匹を使用する。
全員に持ち物と技構成が異なる2種類の型が存在する。同じ種類のポケモンや同じ持ち物を持ったポケモンは使用しない。

ツリーでは他のタイプのポケモンもいくらか使用する(どくあくタイプのポケモンが追加される)。
また、カイロスはメガシンカしてくることがあるため注意。



◆『ポケットモンスターSPECIAL』でのグズマ


第14章にて登場。
部下にとっては恐怖の象徴として描かれ、「スカル団が舐められちゃいけない」と暴力的に威圧している。
一方で試合で敗北した際には自分を傷つけながら「グズマァ!!なにやってんだああ!!」と叫び、
額から流血させつつポケモンには彼らの実力を引き出せないことへ詫びるなど、やはりトレーナーとしての誇りは狂気的なレベルで高い。*3
その戦法は力一辺倒ではなく論理性も兼ね備えたもので、ハラの指導を受けた経験があるようだ。
それ故にハラはグズマに負い目を感じているようで、暴力行為もあまり咎め立てしなかった。

スカル団の威厳を保つべく、まず主人公サンに軽くあしらわれ逃げ帰ってきたスカル団の下っ端を殴り飛ばして、祭り「ゼンリョクバトル」に乱入。
そこでサンを「ぶっ壊して」やろうとするが、偶然とはいえ相性では優位なはずであるアローラニャースに手持ちのむしポケモンが2連続で倒されて敗北。
初戦からトレーナーとしての強さには疑問符がつく結果となった。

しかし、ポケスペの敵組織のボスがただ暴力的というだけで終わるはずはなく、ポータウンにキャプテンたちが突入した際…


このグズマさまと話し合いがしたいなんて、
おもしろすぎるじゃねえか。

もっとも…、
無事にこの屋敷に入れれば…だがな。


なんと、多数のウルトラビーストを従えて部下もろともキャプテンたちを一方的に叩きのめしたのである。
ポケスペにおけるウルトラビーストはタイプ:ヌル等を除いてほとんどのポケモンの攻撃が効かないため、打つ手なしかに思われた…
が、敵が増えたことでどこからともなく取り出したコスモッグを用いて更にUBを召喚するも、制御不能の状態に陥る。

事態が混迷を極める中、グズマ自身はウツロイドの手でウルトラホールへと吸い込まれていった…。

そしてサン達がウルトラホールに消え、ウルトラビーストたちが闊歩するようになった物語終盤においてポニじまで発見される。
ウツロイド本来の生息地であるウルトラディープシーに飛ばされ、強いストレスに反応するウツロイドに寄生され続けていたようで、ひどく衰弱してしまっていた。
精根尽き果てたためウツロイドから解放され、こちらの世界に戻って来られたものの、その際にルザミーネと遭遇。
ウツロイドの「宿主のストレスを毒により解消させる性質」を教えてしまい、救助された後も彼女の身を案じていた。

その後見舞いに来ていたハラに気が付いた際には、


そんなツラでオレさまを見るんじゃねぇ!
オレさまはおまえの失敗作じゃねぇ!


と憎々しげに睨んでいる*4
一方で、ハウに「自分のやりたいことがアローラで叶わないなら、自分のようにならないためにも早くアローラから出て行った方がいい」と自嘲的に語っている。

過去にハラにほかの地方に連れて行ってもらった経験があるようで、
作中では「アローラのものよりも美味しいエネココアが他地方にあること」「アローラにあるエネココアは1種類しかない上に不味いこと」「アローラにいる限り不味いエネココアを飲むしかない(=選択の自由がない)こと」を引き合いに出し、


ガキの頃から知った顔ばかりで、
そいつらが「ふつう」に暮らしてアローラの「ふつう」を押しつけてきやがる。

そして…、自分の力だけでアローラの「ふつう」にノれねえヤツらは
いたらいけねえみたいに扱いやがるんだ。


とアローラの風習の暗黒面ともいえることをハウに語っており、これにはハウもハラも感銘を受けていた。

全ての事件が解決した後は無事に回復したようで、スカル団*5を辞め、ハウと共にエネココアとマラサダの店を出す予定のようだ。
と言ってもこの選択はこの前に言っていたアローラにはエネココアの味が一種類しかない=その味に馴染めない人間はアローラのふつうではないことに対応した行動であり、アローラのエネココアの味を増やす=今までふつうじゃなかった人間にも居場所を作ってやるという意味であり、スカル団の構成員たちと無関係になったという意味ではないと思いたい。



◆アニメでのグズマ



最低で最高のブラザーども!調子はどうだ?

「今日も最低にブルーです!」「今日も最高にイライラしてます!」

That's life!人生そんなもんだ!

『Yeaaaaah!!!』



ポケットモンスター サン&ムーン』放送開始から第115話で漸く初登場。リアルタイムで2年以上時間がかかっており、一部では「グズマはアニメには出ないのでは?」とまで囁かれていた。

立ち位置や性格はおおむねゲーム版と同じで、(明言されたわけではないが)外観からしてポータウンらしき廃墟を根城としている。
ただしアニメにおける設定や展開の違いもあって、エーテル財団とは特に関わりを持っていない様子。
ゲーム版では本人が口にしていた「ブッ壊してもブッ壊しても手を緩めない」「破壊という言葉が人の形をしている」といったフレーズも、
アニメではグズマを慕うしたっぱがグズマに対して使っており、ゲーム版と比較すると荒っぽさ(というか危なさ?)は比較的鳴りを潜めていると言える。
部下達をアニメオリジナルの呼び方で「ブラザー」と呼んで親しみ、トレーナーとしての力量も高い反面、他のトレーナーを見下す傾向にあり非常に不遜。
部下達からは「ボス」もしくは「グズマさん」と呼ばれている。
公式によるキャラ紹介PVでのキャッチフレーズは「破壊の帝王」。

相棒ポケモンは原作と同じくグソクムシャ。
使用技は「であいがしら」「ミサイルばり」「アクアブレイク」「どくづき」といったアニメとは思えないくらいのガチ構成で、
本人が「Zワザなんか必要ねえ」と豪語するように、それだけで相性が本来悪いはずのピカチュウを終始圧倒するほど。
防御においても「アイアンテール」と「10まんボルト」の直撃を耐えきり、Zワザすらも(タイプの相性を加味しても)難なく受け流すなど、高いレベルと実力を誇る。


ククイ博士が発表したアローラ初のポケモンリーグ開催を知ると、その翌日偶然遭遇したロケット団3人組を一蹴してからそのままポケモンスクールに現れ、
ククイに対しポケモンリーグの破壊を宣言。それに異を唱えたサトシとバトルすることになるが……
全ての大試練を突破し、リアルタイムで2年以上研鑽を積んだサトシを事実上の敗北寸前まで追い詰めるという、トレーナーとしての優れた力量を見せつけた。

しかしグズマ優勢でバトルは進んでいだものの、そんな中で突如グソクムシャがボールに戻ってしまい、
「お前らが弱すぎてグソクムシャが興味をなくした」と、白けきった態度で勝負を打ち切りスクールを後にしている。
(このグソクムシャの行動は特性である『ききかいひ』によるものではと推測されているが、真相は不明。)
立ち去る間際、ククイから「お前はまたそうやって逃げるのか?しまめぐりやしまキングからと同じように」と指摘されたことが相当堪えたのか、
アジトに戻ると自分の部屋に篭って壁を殴りつけており、トラウマや悪癖はゲーム版と変わりない模様。


その後、ククイの言葉通りアローラリーグに参加し、自分が優勝したらリーグを潰すことを宣言するグズマ。
ここでゲームと同様グズマは以前はハラの弟子で尚且つククイともライバルだったことが判明し、
二人は自分達のグズマとの接し方に問題があったのかもしれないと後悔を見せる。

予選突破後は決勝トーナメント1回戦にてイリマと対戦。
この時のグズマの使用ポケモンはハッサムで、イリマが使用したのはガルーラ
メガシンカして特性『おやこあい』を発動させたメガガルーラの親子二連攻撃に一時苦戦を強いられるが、グズマは相手のアドバンテージを逆手に取り、
ハッサムを親子の同一直線上にポジショニングさせ、親側が子供に攻撃が当たるのを恐れスムーズに技を繰り出せなくなるという状況を作ることでこれに勝利。
曲がりなりにもボスとして大勢の部下を束ねているだけあって、サトシ戦とはまた違うパワーだけではない戦術的な一面を見せた。*6

続く準々決勝ではスイレンと対決。彼女のアシレーヌに対して今度はグソクムシャを繰り出した。
サトシVSグズマ戦を回想して「であいがしら」に備えるスイレンだったが、グズマはその意表を突き、「じごくづき」でアシレーヌの喉を潰してしまう。
「うたかたのアリア」を封じられた上、「アクアジェット」で反撃するもグソクムシャに取り押さえられるアシレーヌ。
グソクムシャは「どくづき」でアシレーヌの弱点を突き続け、着実にその体力を奪っていく。
しかしスイレンもただやられるわけではなく、「こごえるかぜ」でグソクムシャの足元を凍らせ動きを封じることに成功すると、
一気にZワザ「わだつみのシンフォニア」で勝負を決めにかかった……が、Zワザに強い憎悪を抱くグズマには通用せず、
「アクアブレイク」で「わだつみのシンフォニア」諸共アシレーヌを一刀両断し、2戦目も勝利をもぎ取ったのだった。

試合後、歓喜に浸るでも敗者を嘲笑うでもなく、どこか冷めた様子で「雑魚が…」と吐き捨てバトルフィールドを後にするグズマ。
審判を務めていたライチはその態度に「互いの健闘を讃え合うまでがポケモンバトルだ」と注意を促したが、結局彼がそれに耳を貸すことは無かった。
なお、この時彼は上段で試合を観戦していたククイと一瞬目を合わせたが、その瞬間の彼らの胸中がどのようなものであったのかを知る術はない。
このバトルでグズマが見せた非情かつ残酷な戦い方にリーリエマオマーマネは「乱暴だ」「許せない」などと難色を示していたが、
カキは「冷静で的確な指示だった」と評しており、当のスイレンも「グズマはルール違反はしておらず、自分の実力が及ばなかっただけ」と彼の力を認めている。
この辺りの意見の差異は、彼らのバトルに対する観点の違いに起因するものなのかもしれない。
事実、グズマはアシレーヌの得意な戦法を対策するために技を「じごくづき」に変えて試合に臨んでおり、有利な状況を作ってからも一切手を抜くことなく攻撃の手を緩めなかったことから、スイレンの実力を認めて確実に勝ちを取りに行くことを優先していることがわかる。

試合の間の待ち時間、プルメリはグズマがサトシに苦戦するのではないかと懸念を抱く。
グズマは「無敗の帝王たる自分が負けるはずがない」と豪語し、団員達もその言葉に活気づく。
だがプルメリは一層不安げに表情を曇らせる。彼女はグズマの過去、そして無敗伝説の裏側を知っていたからだ。
ここで彼女の回想にて、原作同様グズマが準優勝や二等賞のトロフィーを幾つも所持していることが判明する。
しかしそれらは彼の抱えるコンプレックスを表すかの如く、彼自身の手によって全て破壊されていた。

迎えた準決勝では、サトシと再び対峙。
ここからは2vs2のバトルとなり、サトシの選んだニャヒートとピカチュウに対し、グズマの2匹はハッサムとグソクムシャ。
バトルが始まるとサトシが最初に繰り出したニャヒートに対して不利なハッサムを「とんぼがえり」で即交代させるというガチ戦術を見せつつ、
そのままグソクムシャでニャヒートと一進一退の攻防を繰り広げるが、ニャヒートが「だいもんじ」を撃ったタイミングでグソクムシャの『ききかいひ』が発動。
突如繰り出されたハッサムは「だいもんじ」を避けることができず直撃、グズマの指示も空しく戦闘不能に。
これにグズマは非常にショックを受けた様子で、審判であるクチナシの告げた「戦闘不能」という言葉が何度もグズマの脳裏に響き渡る。
そして再び繰り出したグソクムシャに対し、思わず怒鳴りつけてしまうグズマ。
その姿に観客席のリーリエ達は戸惑うが、サトシは黙ったままそれを見つつ、ニャヒートにまだバトルを続けられるか確認を取った。

バトルは続き、グソクムシャが手こずりつつもニャヒートを撃破すると、サトシは次にピカチュウを繰り出す。
グズマは前回ピカチュウがグソクムシャに敗北寸前まで追い詰められたことを指摘してサトシに勝負を諦めるよう揺さぶりをかけるが、サトシには通用しない。
ニャヒート戦でのダメージもあり、ピカチュウの巧みな攻めによって苦戦を強いられるグソクムシャ。
そんな中、サトシの目にククイの姿を重ねたグズマは、ククイと何度バトルしても勝てず悲嘆した苦い記憶が蘇り苛立ちと焦りがピークに達する。
…「無敗の帝王」と自分を崇める部下達の前で負ける姿を見せるわけにはいかない。ならば彼らに今から暴れさせて試合を有耶無耶にしてしまうか?

当のグズマ自身の中で諦めという感情が芽生えてしまった瞬間、サトシはデンキZを発動させて「スパーキングギガボルト」を放つ。
だが、グソクムシャはそれを死に物狂いで耐えきってみせた。そして闘志に燃える目で何かを訴えるようにグズマの方を振り返る。
その真剣な眼差しに、グズマはいつも逃げてばかりだった自分の半生を回顧する。
しまめぐりとしまキングから、ククイへのリベンジから、そして今のこの試合から。
プルメリ曰く、グズマとグソクムシャは似た者同士。傷付くことを恐れて鎧の中に閉じこもり、危なくなるとすぐ逃げる。
しかしそんなグソクムシャが今逃げずに戦っている、それなのに自分は…と己の弱さを悔やむグズマ。

そして、これまでの弱い自分、勝負から逃げ出そうとしていたさっきまでの自分と決別するため、
さらに、大切なことを思い出させてくれた相棒と共に新たな一歩を踏み出すため、腹の底から声を振り絞って叫ぶのだった。


なにやってるんだグズマァァ!!


絶対負けてはならないという呪縛のような強迫観念から解き放たれ、相手をブッ壊すのではなく「俺“達”が勝つ」と純粋な熱い想いを取り戻したグズマ。
そんなグズマの決意に応えるかのように、グソクムシャも高らかな咆哮をあげてピカチュウを再び迎え撃つ。
互いに譲らぬ攻防の末、「アクアブレイク」と「アイアンテール」で両者はぶつかり合い、グソクムシャはついに倒れた。*7
この時のグズマは口元しか描かれていなかったため、どのような表情を浮かべていたのか直接うかがい知れない。
だが顔を拭って全力を尽くして共に戦ってくれた相棒を肩で支える彼の姿は、とても先程まで敗北の恐怖にあれほど怯えていた男のものとは思えなかった。

サトシだけでなくグズマにも寄せられた万雷の拍手の中、グズマはリーグ会場を後にする。
そこに待っていたのはプルメリ達スカル団のメンバーだった。
グズマは「負けてしまった自分はもう無敗の帝王ではないから」とその場を去ろうとするが、
団員達は負けたボスに落胆するどころか深く感動した様子で、ポケモンバトルを自分達にも教えてもらえないかと懇願する。
プルメリが試合中語っていたように、彼らもまたアローラの地で挫折して心に深い傷を負った者達であり、
彼らにとってグズマは、失意のどん底にいた自分達にスカル団という居場所を作ってくれた救世主のような存在だったのである。
彼らは決して、グズマが無敗伝説の持ち主だから付き従っていた訳ではなかったのだ。

そろそろスカル団も次の一歩に進んでいい時期なんじゃない?
もちろんあたいもついていくよ。いいだろうグズマ?

どこまでも自分を慕う仲間達の想いを受け取ったグズマは、嬉しそうに彼らと明日へと向かって駆け出すのだった。
その晩遅く、彼らがバトルの特訓をしようとして寝ていたプルメリに怒鳴られてしまうのはまた別の話。



グズマといえば自分を責める台詞が有名だが、原作でのそれが彼のポケモンへの想いと過去のトラウマが複雑に絡み合ったどこか切ない物なのに対して、
アニメではグソクムシャの最後まで諦めない姿に感化され、弱くて臆病な自分の殻を破ろうとするポジティブな物として描かれている。
どちらも別ベクトルではあるがグズマならではの一面が垣間見えるシーンだと言える。

また、グズマ自身はサトシの姿をククイと重ねて見ていたが、
「数々の大会で好成績を収めたものの優勝経験はほとんど無い」という経歴自体は、むしろサトシに近いものである。

ちなみに、試合を通じてサトシのグズマへの印象がどのように変わっていったのかという点については、意外にも殆ど語られていない。
ただ、周囲がグズマの戦術を批判してもそれに賛同することはなかったり、
グズマがグソクムシャに怒鳴っている時でさえ(何か言いたげな顔で見ていたが)結局咎めるようなことは言わなかったり、
更に試合中グソクムシャの強さに目を輝かせて称賛の言葉を送ったことなどを踏まえると、
グズマの肩書はどうあれトレーナーとしての力量やグソクムシャとの絆は認めていたのかもしれない。

この先、いつかグズマがククイやハラと和解できる日がやって来るのかは分からない。
だがククイが「次のリーグでも待っている」とグズマに歓迎の意向を見せていた通り、バトルで互いをぶつけ合う機会はそう遠くないだろう。



◆『Pokémon Trading Card Game Pocket』でのグズマ


アローラ地方がテーマの「双天の守護者」でサポートのトレーナーズとして登場。
リーリエと共にイマーシブレアのカードも実装された。イマーシブレア実装はトレーナーズでは非常に珍しく、レギュレーションAではリーリエとグズマが唯一である。
グズマはルナアーラパックから引ける。

効果

相手のポケモン全員から「ポケモンのどうぐ」をすべてトラッシュ。
まさに破壊者にふさわしいシンプルにして強力な効果。

評価

環境問わず要警戒のトレーナーズ。
ポケモンのどうぐに戦術・保険を依存するデッキは多いため、それらを一気に崩す切り札として、デッキに1枚入れておくだけでも活躍が期待できる。
HPを補強するマント系はトラッシュした際に補強分のHPがマイナスになるため、実質的な追加ダメージになるのもお得。グズマによる最大値マイナスとポケモンの技の威力を足せばとどめをさせる、というときには迷わず使うべし。

相手の場にいるポケモンのどうぐが全て対象というのも強力なポイント。そのため、あえてすぐに使わずに、相手が場・ベンチ含め道具を出し切ったとみたタイミングで決めれば一気に優勢に持ち越せる。

逆に、どうぐに依存するデッキを組んだ際には「相手にグズマを出される可能性」は常に考えなければならない。
例えば、予備のどうぐをデッキに入れておいたり、手札にくるたびにすぐさまポケモンに持たせるのではなく必要な時にだけ持たせる、など。(無暗に手札にどうぐを抑えておいてレッドカードに泣かされるのはあるあるだが)
特にグズマはサポートなので他のサポートと併せて1度のターンで1回しかつかえないという制約は必ず計算すべし。うまくいけば相手にグズマを出す機会を与えずに畳みかけることもできる。

総じて、使う場合も、守る場合も、とにかく相手のデッキを読むことの重要性を高めたトレーナーズである。

レギュレーションBの波動ビートでリリースされた「フィールドブロアー」は場にいる互いのポケモンのもちものかスタジアムをどれか1つ選んでトラッシュさせるグッズ。
グズマとは好みで選べるが、より柔軟なフィールドブロアーに人気で押されている模様。



◆余談


  • 年齢
ククイ博士を「あんた」と呼んでおり、彼からは「グズマ君」と呼ばれるため、ククイ博士と同年代〜年下と見られる。つまり割と若い。
もしかしたら、昔はライバルとしてキャプテンを目指し競い合っていた…のかもしれない。
彼の両親が出奔したグズマを心配したり気にかけたりはしながらもそこまで気に病んではいないことからも、大学生くらいの年齢なのではと推測されている。
……ついでにククイ博士の得意戦法といえば初手「ステルスロック」。
言わずもがなむしタイプにはよく刺さる技であり、さらに彼の前述のグソクムシャによる戦術を考えると……。
これが同世代にいたらそら優勝とか出来んわ……

  • 戦闘BGM
ゲームでグズマとの戦闘時に流れる専用BGMにはよくよく聞くと裏にエーテルハウス&エーテルパラダイスのBGMが組み込まれており、
「グズマ(=スカル団)がエーテル財団と組んでいる」という暗喩になっている。

  • 名前の由来
名前の由来はパイナップル科の植物グズマニアだとされる。
ちなみにその花言葉は「あなたは完璧」。……皮肉にもほどがある。

  • クソコラ
彼の公式立ち絵は「笑みを浮かべながら左手を腰に当て右手の掌を前に向けている」という姿なのだが、
ゲーム発売に先駆けてこのイラストが公開されると何故かネット上ではそれを使って様々なコラ画像が作られ始め、
有志の職人諸君によって電車でお年寄りに席を譲っているグズマゴミ拾いに勤しむグズマなどの大量のグズマが世に放たれた結果、
「こいつ実は良い奴なんじゃね?」という謎の風評被害前評判が誕生したとかしてないとか。




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最終更新:2026年05月24日 10:53

*1 一応、本編終了後に優勝記念品であるめざめいしを主人公にくれるので、全く縁が無かったわけではないようだが。

*2 親に直接暴力を振るう(と取られかねない表現)のは、負けても自分を責めるグズマらしくないという配慮からの変更(あるいは実際に苦情があったか)だと思われるが、物に当たり散らす描写が存在している以上そこまで違和感は無い気もする。ただまあ流石に父への暴力があったならば母の「悪い子じゃない」発言には無理があるので、辻褄は合っていると言えば合っている。

*3 このため額には無数の傷が刻まれており、原作と異なる。

*4 「グズマの現状はグズマ自身の選択の末路であって、ハラの責任ではない」と言いたかったのでないか、とハウは推測している

*5 そもそも「アローラにUBをもたらした犯罪集団」として住民にリンチされ、壊滅していた

*6 これに対しリーリエは「子供を盾にするなんて!」と悲痛な表情を浮かべていたが、彼とハッサムは子供を無理矢理捕まえて盾にしたり子供のみを狙い撃ちするようなことはしていないので、あくまでルールに則った上で効果的な戦い方をしただけだとも言える。

*7 試合終了直後ピカチュウもすぐ倒れ込んだのを見るに、紙一重の差だったようだ。