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グラディウスIV -復活- - (2017/08/18 (金) 07:08:46) の編集履歴(バックアップ)
グラディウスIV -復活-
【ぐらでぃうすふぉー ふっかつ】
ジャンル
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横スクロールシューティング
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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コナミ
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稼動開始日
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1999年
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分類
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ゲームバランスが不安定
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黒歴史
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ポイント
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過去作の焼き直しだらけ ランダム要素で運ゲー化
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グラディウスシリーズ関連作品リンク
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概要
人気横スクロールシューティングゲーム『グラディウス』シリーズのナンバリングタイトル第4作。
アーケード作品としては1989年の『グラディウスIII -伝説から神話へ-』以来10年ぶりの新作。
グラフィックには3Dポリゴンが採用され発表時のビジュアルの美麗さもあってファンの期待が寄せられていたが、焼き直しが非常に多い構成により、ファンから落胆されることになった。
問題点
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ステージ構成・ギミックなど全体的なゲームデザインに目新しさが殆ど見られない。
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1面(流体金属ステージ)が『グラディウスII -GOFERの野望-』の1面(人工太陽ステージ)からグラフィックを替えただけの完全な焼き直しなのを皮切りに、以降のステージも植物、火山、細胞、高速スクロールと多少のギミックの違いはあれど既出の過去作品の焼き直しといったモチーフばかりが続く構成。
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いくつかのステージにシリーズ屈指の凶悪さをもつギミックがあるが、この点については後述に譲る。
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各ステージのボスも攻撃方法やデザインに独自性の少ない、面白みに欠けるものが多い。
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グラディウスシリーズは伝統的に個性や先鋭したボスが特徴の一つとなっているが、本作は総じて過去作品でどこかで見た事のあるような攻撃方法、もしくは過去作品のボスそのものに若干+αしたようなボスばかり。
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攻撃パターンのバリエーションも当時の他のSTGと比べても少なく、例えば攻撃方法自体もレーザー系攻撃のグラフィックや効果音が似たようなものばかりでケレン味に著しく欠ける。
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比較的印象的なボスといえば、強ボスと評される6面ボス「ベリアール」と、本作では最も多彩な攻撃方法を有する7面ボス「ローリングコア」ぐらい。
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グラフィックにポリゴンを使用し3D化されたが、全く活用されていない。
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前述のようにボスキャラの動きなども2D時代とあまり変わらない上、「とりあえずポリゴンで描いた」だけにしか見えない。視点を動かすなどの演出もなし。
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グラフィックそのものは綺麗なので、あくまで「グラディウスらしさ」にこだわった結果とも言えなくもないが、実際は下記に挙げるようにミスマッチが激しい。
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単機の挙動が有機的に滑らかになっているが、特にボス撃破時の爆風エフェクトはコマ数の少ないアニメーションが採用されており、更にコマの動きもぎこちないため画面上からとにかく浮く。グラフィック全体にとにかくのっぺりとした平たい印象を強くしている。
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攻撃がヒットした敵のモーションは、色反転による点滅とあまりに雑。生物系ボスはなまじ有機的に動くだけに乱雑な点滅は目に付きやすい。強いて利点を挙げるなら当たった事が分かりやすいことと言えるが、コア系など機械類ボスにはそもそも命中時の視覚的な表現はないので結局無用である。
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障害物は書き込まれている部類だが、さらに奥にある背景は単色系のグラデーションか「無い」のどちらかが多く深みが無い。
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解像度が高過ぎたのか一部のモニターと相性が悪くチラチラする問題もあった。また、この解像度の高さに頼り過ぎたのかビックバイパーや敵、敵弾等が小さくなり、迫力が無かったり見づらかったりする。
ゲームバランスの問題
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パワーアップゲージ選択タイプのバランスの悪さ。
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全般的に、6番>4番>5番>3番>2番>1番の順に強いと言われている。下段の装備程強いのは『II』と同様の傾向。
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本作のパワーアップゲージの選択タイプは『II』から継続の4タイプに、新規の2タイプを加えた計6タイプからの選択となっているが、このうちツインレーザーとフライングトーピドゥーで圧倒的な攻撃力を有する6番装備があまりに強く、他のゲージの立場がなくなっている。
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但し、6番装備はフライングトーピドゥーの弾道の遅い性質上、要塞面のハッチ地帯には辛い。
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もう一方の新ゲージである5番装備はミサイル武装のバーティカルマインが便利であるものの、レーザー武装のアーマーピアッシングが当たり判定が小さい上に連射不可という弱武器で、ノーマルショットの方がレーザーより強いという、本来あるまじき状態となっている。
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うっかり装備してしまった場合、以降はダブルでの攻略を余儀なくされる。
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3面の泡に対してのみアーマーピアッシングが異様に強いという謎の仕様となっており、うっかり装備して4面以降苦戦することになる。
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『II』から続投の1~4番装備にいたっては連発不可の上威力低下のスプレッドボム、地形や装甲等に引っかかりまくるリップルレーザーなど大幅に弱体化している。
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スプレッドやリップルの弱体化は『外伝』から引き継いでいる面もある。問題は『外伝』にあった高火力装備が今作には5番装備のバーティカルマインくらいしか無いことである。
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シリーズの代名詞である1、2番装備の「レーザー」もザコ敵にはそれなりに強いが、耐久力のある敵にはノーマルやダブルよりダメージが入りにくく(見た目と違い先端部が当たった時にしか攻撃力の判定が発生しない為)、アーマーピアッシング同様に地雷装備となってしまった。
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この仕様は初代『グラディウス』での触手細胞にレーザーを当てたときにも発生する。過去作からの反省が活かされていない。
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「バランスの良かった『II』のものをベースにすれば、バランスがとれるだろう」と後にスタッフが述べており、安易な調整をしていた事が発覚している。
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『II』をベースにしているとは言ってもその『II』からの各装備の弱体化が著しく、その『II』からのバランス調整すら活かされていない。
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これらの劣悪装備の数々ではあるが、一応全装備で1周クリアは達成されている。
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ランダム要素多用による運ゲー化
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本作は敵が有機的な(グロ的な)動きをするため、敵の攻撃をパターンを覚えて回避するより、アドリブ的な避けを各所で要求される。その最足る例が3面(泡ステージ)の泡と氷ブロック、6面(細胞ステージ)の触手で、そのアルゴリズムは完全なランダムでありパターン化がほぼ不可能。これにより本作は「運ゲー」と言う悪評を得る事となった。
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両者とも運が悪いとプレイヤーの行動云々に関わらず完全に詰む事がある(特に3面の狭い通路に破壊不能の氷が引っ掛かるのはどうしようもない)。AC版IIIを周回できる猛者シューターがIVは1周で投げたという逸話も残すほど。
その他の問題
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前作と同様、多発するバグ。中には重大なものも。
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自機のレーザーの先端が画面内にある時、装備をダブルに変更すると、レーザー先端の当たり判定が画面に残り続ける。
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2面ボスの撃破と同時にエクステンドすると、稀に効果音が消える。
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稀に3面の泡や氷が地形にハマり、短いスパンで何回もの反射を繰り返すことがある。この反射の際の加速にリミットが無いため、その結果速度が異常な値を示してしまう事がある。
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極太レーザーの発射準備をしたローリングコア(前述参照)の後ろに回りこむと、場合によりボスが硬直する。その間は自爆もしないため、復活砲台を利用すれば永久パターンが成立。
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『III』で多発した敵の理不尽な当たり判定についてはあまり見られないが(ダッカーの判定が大きめなくらい)、地形の判定がおかしい所が多く、すり抜ける所があったとおもえば、近付いただけで死んだりと不安定である。
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BGMの評価もあまり芳しくない。
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雰囲気面について、『III』までとは一線を画しており、良く言えば神秘的なのだが、悪く言うと全体的に音色が軽い。また、地味な印象を受ける曲ばかり。
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BGM担当はギタドラシリーズで楽曲を提供している「渡辺篤紀」(Atsuki)氏。どちらかといえばオシャレな曲を得意とするコンポーザーであり、グラディウスのSFめいた世界観には合っていなかった。
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曲数の問題では、ボス曲がたった2曲しかない。その2曲も過去シリーズのボス曲のアレンジで、モチーフが似たり寄ったりな上、音色のセットまで同じなので実質単曲の音源違いといっていい。ラスボスも同じである。
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確かに旧シリーズでは曲の少ない作品も珍しくなく、AC版『III』は通常ボス・ボスラッシュ共に本作と同じラインナップではあるのだが、既に家庭用版や移植版で曲数の補強された作品を複数経ているだけに、回帰の仕方が悪い方向に目立っている。
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各ステージの詳細な問題点
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1面(流体金属)
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各所に巨大な流体金属の球体が配置され、そこから金属龍が出現するステージ。上記にもあるが、完全に『II』の1面の人工太陽と火龍を流体金属に差し替えただけである。
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3面(バブル)
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本作最大の問題とされるステージで、多くのプレイヤーを挫折させた。全体的に狭い通路に撃つと分裂する泡と破壊不能の結晶が漂っている。
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『II』の結晶ステージと『III』のバブルステージを組み合わせただけという安直な構成の上に、2つのステージを足して2で割るどころか2倍したかのような難易度。
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泡と結晶の反射角度や加速、画面上下端から出現する小泡の量にランダム性が強く、対処にアドリブが要求される。
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また、泡が分裂する動きをしている際は全くダメージを与えられない。スタッフによると、この割れるアニメーションについて「IIIの泡に違和感があって、こういうのをやりたかった」とのことだが、見た目を重視するあまり、結果的にゲームバランスを蔑ろにしている。
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ボスはバブルコア。ここでも泡の読みにくい動きに苦しむことになる。
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本作は2周目以降は前半面の地形が変化するが、この面に関しては全体的に広くなるため難易度が下がる感がある。ボスについても画面外に誘導出来る様になる為弱体化している。
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4面(マグマ)
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前半は恒例の火山、後半は波打つマグマ地帯と2面性をもつステージ。
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本作の中では比較的理不尽さが無いステージだが、シビアなパターン性による窮屈感は強い。敵やハッチ処理を誤ると危険な状況に陥る。
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ボスはギラードル。開幕の超速WAY弾はおそらく安地前提。3周以降はばら撒かれる小虫の撃ち返しが酷く、ヴァイフの恐怖再びである。
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2周目は地形の構成が凶悪化し、シリーズ屈指の高難度ステージとなる。
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5面(モアイ)
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恒例のモアイ面。今回はモアイの吐くイオンリングの数が尋常ではない程に多くなっている。そのうえ全体的に通路が狭く逃げ場がほとんどない。
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後半は灰色の復活モアイが登場。破壊してもすぐに甦るので(しかも発狂し、イオンリング発射量が増大)、一時破壊しておくタイミングを見極める必要があり。
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たまに崩れ落ちたモアイの破片が宙に浮いたまま固まるという謎の現象が起きる。
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6面(細胞)
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3面と並ぶ高難度ステージ。序盤は血管地帯で、血管を破壊するとアメーバが次々に出てくるがその数が尋常ではない。あまりの多さにすでに出現しているアメーバがキャラオーバーで突然消滅するほど。アメーバ出現時に前兆がない為、非常に厳しい。
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後半は本作最悪のザコ敵とされる触手細胞が出現。倒してもすぐに同じ物が出るうえ、判定が大きい為に出現タイミングによっては詰む。キャラオーバーを利用するというバグに近い攻略法を強いている。
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終盤におなじみ復活細胞壁があるが、レーザーだと異様に掘り辛いほか、AC版はやたらと処理落ちがかかる。
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ボスは本作最強のべリアール。弱点の目と目玉ビットからのレーザー乱れ撃ち、振り回す腕から弾を連射する。これらはバリアを貫通するため正確な弾避け技術を要求される。
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しかし、レーザーは発光や残像がきつく錯覚を起こしやすいうえ、腕からの弾が重なると弾を隠してしまうという技術以前の嫌がらせが付く。
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振り回す腕や弱点前の触手が邪魔で弱点に撃ち込みづらい。特にリップルは触手に阻まれ殆ど当たらない。
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倒しても、最後に物凄い「初見殺し」が待ち受けている。
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7面(高速)
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『II』にもあった高速面。ギミックが似ていることから、通称「イライラ棒」と呼ばれている。
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通路が他のシリーズ作の高速面と比べて狭いうえ、細かい位置調整を強いる風車のトラップが各所に配置されており、シリーズ一凶悪な高速面となっている。
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地形の判定が不可解な個所が多々あり、すり抜けてしまう所がある。
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ボスはローリングコア。1周目では取るに足らないボスだが、復活砲台のせいでべリアールと同じくリップルはなかなか弱点に届かない。
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ボス撃破時に画面内の敵のレーザー等が消えるが、たまに当たり判定だけ残る事があるので、運が悪いといきなり死ぬ。
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9面(要塞)
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いよいよ最終面。要塞入口は大量のハッチと砲台が待ち構えている上に、細いクランク状通路でバリアが使い物にならない。ミサイルの遅い6番装備では苦戦する。ステージの最難所で、復活が最も困難なポイントでもある。
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しばらく進むと突然要塞自体が回転し、縦スクロールとなる。縦通路は狭いうえにまたも砲台とハッチの嵐である。ここも正確なオプション配置が必須で、テイルガン装備だと有利。
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ちなみに9面でのゲームオーバー時のみコンティニュー不可。(何周目でも一緒)
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評価点
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7面ボスであるローリングコアは外見、攻撃パターン共に特徴的であり、ファンに強い印象を残している。
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IVのボスは印象の薄いものが多いのだが、このローリングコアのみに関しては、以降のシリーズ作品であるV、オトメディウスのボスラッシュに採用されており、人気ボスとも言える立ち位置を確立している。
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一部のBGMは評価されている。
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評判の良いものとして、植物面BGM(Demeter)最終要塞面BGM(Prometheus.ATHENA)が挙げられる。
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高速ステージのBGM(DUPON)はテレビ朝日のクイズ番組『パネルクイズ アタック25』でも使われているので、ゲームを知らずとも耳にした人もいるだろう。
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どのBGMもステージの雰囲気と合致したものであり、明らかに使い所を間違えているようなものは存在しない。
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コンティニューの実装
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本作はグラディウスのAC版ナンバリングタイトル(国内のみ)で初めてコンティニューが実装された。
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アーケード版グラディウスシリーズにおけるコンティニューの実装については、伝統の1機ゲーっぷりから初心者は「誰得」と思うかも知れないが、本作は1機やられるとランクが落ちる設定になっている為、本作で追加されたコンティニューむしろ「復活のチャンス」とも言うべき行為である。
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…と、言いたい所だが、本作では「最終面に限ってコンティニューが不可能」という欠点もある為、最終面での復活は残機頼みになっている。
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1999年というご時世に、周回ループ仕様のゲームをアーケードゲームで出した点。
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周回ループは今現在のゲームセンター事情ではどうしてもオペレーターに嫌われる傾向があるが、「グラディウス」シリーズの通例でもあったため、発売前から注目されていた。この点に関してはゲームバランスに影響はないので、安易に一周(または二周)エンディングの形式にせず、通例を守り通したことは称賛に値する。
総評
一言で言うと、「過去の名作の焼き直しだけでは質のいいゲームを作ることができない」ことを体現してしまった作品。
過去作の模倣だらけで新鮮さがないこと、同時期の他STG作品と比べて見劣りする3Dポリゴンのグラフィック、印象に残りにくいBGM、悉く弱体化された武装の数々、そしてランダム要素による運ゲー化でパターン構築の面白さの低下など、ほぼ全ての要素で低水準なゲーム内容となっている。
中でも過去作の使い回しを多用したことで余計に劣化した要素が目立ち、グラディウスシリーズ作品として褒められる点がほとんど存在しない。
本作稼動当時のコナミはSTGにて『セクシーパロディウス』など微妙な作品が続いていた上、既に他のジャンルでの売れ筋を作り出していた時期にあった。
そのような中、STGにおける起死回生の一作として送り出された本作だったが、結果はコナミのACシューティングに致命的な一撃を与える形となってしまった。
その後の展開
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本作を最後にコナミのACシューティングは終焉したと言っていい状態であり、2007年に登場した『オトメディウス』を除いてACシューティングの展開は途絶えている。
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また、本作の移植においても単体での移植は無く、PS2『グラディウスIII&IV -復活の神話-』およびPSP『グラディウス ポータブル』と、どれも他作品とのカップリング収録となっている。本作の立ち位置が良く現れていると言えよう。
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ファンからも「コナミにはもうSTGを作る技量がないのでは」と囁かれる様になり、事実本作から約5年後に家庭用オリジナルとしてリリースされた次のナンバリングタイトル『グラディウスV』の開発担当はコナミではなく外注のトレジャーとなった。その『V』が国内外で高い評価を得て良作として認知されているのはなんとも皮肉な話である。
余談
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本作の2年前にリリースされた家庭用オリジナルタイトル『グラディウス外伝』は地味な広告や外伝という名の通りのスタイル変更から風当たりがあり、グラディウスの新作として好ましい評価を得られなかった過去がある。それがIVの失望感から今では良作として、或いは(現金な話だが)順当に進化したグラディウスの一つだと再評価され、これまた皮肉な話となった。
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後のスタッフインタビューにて、本作の制作においては「過去のシリーズファンを意識しゲームデザインを意図的に『II』に似せた」と述べられているが、その一方でランダム要素導入について「安易なパターンゲー化を避けるため」とも述べており、この制作コンセプトのチグハグさこそがプレイヤーを落胆させた一番の要因であったと言える。
また、同インタビューで、本作独自のギミック(泡の割れ方や、6面の撃つと反応する触手)について「こだわって作った」「こういうのを表現したかった」と述べているが、そのこだわった部分が軒並みバランスの悪さで批判されているのもやはり皮肉な話である。