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大貝獣物語 - (2016/07/11 (月) 17:40:46) の編集履歴(バックアップ)
大貝獣物語
【だいかいじゅうものがたり】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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スーパーファミコン
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メディア
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24MbitROMカートリッジ
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発売元
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ハドソン
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開発元
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ハドソン、バースデイ
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発売日
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1994年12月22日
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定価
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10,900円(税別)
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判定
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良作
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ポイント
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トラウマダンジョン「バイオベース」 ストーリーも全体的に鬱要素多め ゲームとしては全体的に高水準な出来
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貝獣物語シリーズ 貝獣物語 / 大貝獣物語 / 大貝獣物語II
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概要
ファミコンで『じゅうべえくえすと』『ドリームマスター』等独特な味のあるRPGを開発した会社「バースデイ」が手掛けた『貝獣物語』シリーズの2作目にして、同社のスーパーファミコンでのデビュー作。
前作『貝獣物語』とは物語上直接の繋がりは無いが、3人の貝の勇者やファットバジャー、オーラの玉、愛の剣、サザエの戦車など前作に登場したキーワードや要素など、前作との繋がりを仄めかしている部分もある。
ゲーム内容
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すけっとシステムは、バースデイ製作・旧ナムコ発売の「じゅうべえくえすと」の流れを汲んでいる。この他にも、敵召喚・偵察といった非戦闘要因もBすけっととして話に華を添える。
意外なシナリオ構成
ストーリー自体は、別世界から召喚された主人公が仲間(すけっと)と共に魔王「ファットバジャー」を倒すというファンタジーRPGの王道を行くものなのだが、意表をついた設定とシナリオの基に物語が展開していき、ゲームを進めるにつれ、牧歌的雰囲気を持ったかわいいキャラクターの登場するファンタジーRPGとは思えない程の鬱要素を含んだイベントの数々が繰り広げられていく事になる。
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ネタバレ注意
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確かにこのゲームは王道のファンタジーであり、ストーリーは全体を通してファンタジーのお約束を踏襲している(四大元素の力とそれを司る竜の化身など)。ただしあくまでそれは味方側だけ。
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ゲーム中盤からファットバジャーにかわる新たな敵「宇宙の侵略王ギャブ・ファー」の存在が明らかになり、そいつの侵略の仕方が「狙った星の生き物をさらって食料にする」、「ロボット兵器やクリーチャーを創り出して尖兵にする」というモロにSFっぷりを発揮している。そしてそいつの目的が、「この世界に伝わる無限のエネルギーをその手に収めること」。言うなれば、「ファンタジー対ハードSF」の様相を呈しているのである。
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「貝獣物語」「じゅうべえくえすと」にもSF的な要素はいくつか見られたが、ファンタジーとSFという要素がここまで明確な対立構図として描かれるのは本作が初である。
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評価点
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どんな目に遭おうとも、決して打ちひしがれない力強さを持ったストーリー。
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必死に生き延びようし、何とか世界を復興させたいと願う人々の忍耐力は胸を打つ。敵の力はあまりにも強大であり、ことごとく叩き潰されてしまうわけだが、貝の勇者やすけっとたちを皮切りに希望を見出し頑張ろうとする姿勢は、鬱展開があるからこそより光るものがある。
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とにかくキャラ愛に定評があり、Aすけっと(戦闘に参加するパーティキャラクター)達にも単に戦闘要員だけでなく細かい設定やバックストーリーがある。
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パーティ編成は比較的序盤からクピクピ・ポヨン・キラー・隠しキャラであるポット(ポットは発見することさえ出来れば他キャラと同じように初期から使えるが)を除く8キャラ(ポットを含めると9)から自由に選択ができ、好きなキャラを好きなように連れ歩くことができる。
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各キャラに個人的な生い立ちや悩みがあり、それを解決することで最強装備や必殺技を習得できるため愛着が沸くこと請け合い。全キャラに後日談があるのでお気に入りのキャラと一緒にラスボスを倒すのが大きな楽しみとなっている。
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Aすけっとの女性3人は「おませなロリっ娘」、「巨乳のシスター」、「高飛車王女様」と粒ぞろいであり、今にして思えば凄まじい全方位攻撃っぷりである。また、敵である女性キャラ「グジュー」もとある理由からなかなか人気が高い。
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ある攻略本のお勧めのパーティ構成に、なんと上記の女性3人で組んだ通称:ハーレムパーティが存在。ネタかと思いきや結構なガチ構成で、その実用性の高さから好んで組むファンも多かった。
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多彩な全体攻撃魔法を覚え最強の光系魔法を習得するトキア、様々な補助・回復魔法を覚えサポートに回復に隙の無いリンダ、女性ながらステータスが高く水属性への耐性を持ち、多彩な水魔法を覚え回復要員も熟すキララとバランスが良い。
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しかもこのパーティで特定の場所である事をすると想像力を掻き立てるイベントも起こるなど公式側も狙っていた様である。
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後に公開された携帯アプリ版の紹介画像で使われていたパーティが上記のハーレムパーティである。
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Aすけっととは戦闘中に会話する事が可能。主人公-すけっと間のみならず、Aすけっと同士での会話も可能で、ストーリー上では語られない各キャラの思想や性格、それぞれの人間関係を伺い知る事ができる。
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この会話システムは全キャラに用意されており、さらにどちらから話しかけるかで内容が変わる。一部キャラの会話はステータス上昇や回復も行われる為、序盤では戦術的価値が産まれる事も。
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戦闘はそれなりに歯ごたえがあり、演出も非常に凝っていて面白い。派手なエフェクトを多用している割には、テンポもさほど悪くない。
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歯ごたえがありすぎたためか、いくつか不自然な救済処置も入ってはいるが。それを差し引いても十分に楽しめるだけの完成度。少なくとも戦闘に関しては確実に高水準。
賛否両論点
ストーリー全体の鬱要素
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とにかく起こる出来事が残酷。平和だったファンタジー世界はわけもわからずに、謎の敵によってズタズタにされてしまう。巻き起こる災害、人の死、暴虐な敵の猛威に晒される人々など、かわいらしい見た目とは裏腹に何ともハードな展開が延々と続いていく。
鬱すぎるダンジョン・バイオベース
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数ある鬱展開の中でも後半のステージ「バイオベース」がSFC用RPG屈指のトラウマダンジョンとして後世に残ることに。
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ネタバレは避けるが、残酷さ、気持ち悪さ、後味の悪さでは本作のイベントの中でも群を抜いている。
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どうしても知りたければ…ネタバレ注意
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各地からさらわれた人が敵の兵器開発の実験体にされたり、文字通り養分として同化させられる。
同化された人間にも(一部犬もいる)話掛ける事が出来るが、その発言も徐々に人間としての意識が無くなることへの恐怖や絶望をひしひしと感じさせられる恐怖のイベントである。
そして奥にいくと人間たちは背景の緑色に溶け込み「完全に同化されたのであろう。もはや話しかけても何も反応しない…」という文章が出るのみである。淡々としたBGMもまた怖い。
長い間プレイヤーの分身として行動してきた主人公がパーティから離脱しているタイミングでのダンジョンであり、まんべんなくキャラクターを育てていない場合若干の戦力不足に陥る。そういう意味でもトラウマではある。(救済措置はあるが)
更に追い討ちをかけるように、「バイオベースは半分生物の施設であるため、ボスを倒すと機能活動が出来ずにそのまま同化された人間も一緒に死ぬ」という直接的な鬱設定もある。
そしてクリア後、バイオベースはそのまま崩れ去るように消滅し、二度と入れなくなるばかりか、囚われていた人々の末路は一切描写されずそのままストーリーが進行する。
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問題点
システム面
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ハドソンのSFC用RPGによく見られることだが、インターフェイスの処理が重い。メニューの開閉や戦闘シーンへの移行が重く、長いウェイトが入る。
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ゲームを進める都合上、ダンジョンなどではお助けキャラである「Bすけっと」を頻繁に呼び出す必要があるのだが、そのたびにこの処理の重さに苛立つことになる。
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メッセージの表示速度が遅い。一番速い設定にしてもさらに早送りが欲しいくらい。
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エンカウント率が高い。PCEやSFC用のハドソンRPGでは最早共通点とも言える。
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「回復魔法はすばやさに関係なく最優先で発動する」という仕様があるために、ガロウ・キラーといった紙装甲・高火力キャラやリンダ・クピクピ・キララのような回復要員は強く、逆にザルドンやポヨンなどの鈍重キャラは冷遇されている。
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「回復魔法最優先発動」は救済要素の面のほうが強いので、それは仕方がないと言えるのだが。
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上記のようにAすけっとの性能に優劣はあるが、どのキャラを選んでもクリアできない、ということはない。キャラ愛でカバーすることは十分に可能。
演出面
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プロローグやたらと長くてだるい。まず主人公の登場までが長く、ちゃんと操作できるようになるまでも長く、フィールドに出て歩き回れるようになるまでにもう一波乱あり、ついでに最初の街へたどり着き仲間たちとチームを組むためまた手続きが要る。実質上はここまでこなして、ようやく本編開始。この先は楽しめる要素も増えてくる。
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とにかく一番長くて退屈なのが冒頭なので、ここを乗り切れたなら耐えられるだろう。
シナリオ面
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スタンプラリーイベントでのコンプリートや特定の仲間加入条件がノーヒントでまず分からない。
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特に三貝獣の一人「ポヨン」はオープニングから出番+仲間フラグがあるのに、その発見条件が激ムズかつノーヒント。結果多くの初回プレイヤーがポヨンはいつ仲間になるのかという消化不良感をかかえたまま、ゲームクリアを余儀なくされた。
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シナリオの要求してくるフラグが一部で理不尽であり、見逃してしまうと足止めを食らう羽目になる。
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事実上の出発点となる都市で「刑務所の牢獄に行き、暗殺者が登場するイベントを見ていないと」、「長いダンジョンと町を1つと広いフィールドを越えた先にあるダンジョン」で、とあるキャラクターが登場せず進行不能になるなど。
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知っていれば理由は分かるが完全に後付けの知識であり、実質的にはほぼノーヒントなので、どこへ行けばいいのかまったく分からなくなってしまう。ストーリー上はこのダンジョンを越えた先に目的地があるはずで、ついでに道を塞ぐ障害物をどけてくれそうな人物も見えているのに、助け方だけがまるで分からない。
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最初に都市を訪れたときのイベントで一応、「牢屋の囚人から話を聞いておけ」といった趣旨のヒントはもらえる。ただし普通はこの直後、まず先に仲間集めをしてパーティー編成を行うはず。このとき仲間たちの自己紹介がまたいちいち長いため、最終的に牢獄の件を忘却したまま旅立ってしまう主人公も珍しくない。特に二回目以降のプレイでつまずきがち。
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同じく最初のダンジョンでとあるキャラクターを助けていないと、かなり先まで行ってから特定の場所でシナリオが進行しなくなったりもする。
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こちらは見過ごしていた場合、主人公が技を習得しないのでおかしいとは感じるだろうが……魔法はちゃんと使えるし、仲間たちもしばらくは技を覚えないので気付くのが遅れやすい。
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もうひとつ、前半の山場近くに通過する別のダンジョン内にも、見落としやすいトラップあり。長い迷宮の後半部分、とある脇道でサブイベントを見ていないと、後々あまり関連性のない遠い別の地域のイベントで、必要な人物が登場していないために話が進行しなくなる。
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これまた特定の誰かがいないせいだと分かりにくい上、何が足りなくてどの辺りで見落としたかもほぼノーヒント。しかも位置が迷宮の深部であるため、行くべき場所が分かっていてすら面倒くさい(通路状の迷宮なので逆から進入することは可能だが、それに気付いてもなお少し手間のかかる位置である)。
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念のために補足しておくと、最初に通るとき、どこかに誰かがいるかのようなヒントは表示される。ただし迷宮の構造がややこしいため、うっかり反対の道(出口側!)へ抜けてしまったら後はもうノーフォロー。しかも物語はしばらくの間、何の問題もなく正常に進む。
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Aすけっと関連のサブイベントに一部時限要素があり、見逃す可能性がある。また世界をしっかり探索しないと発見できない。
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各Aすけっとのサブイベントは対象のキャラクターがパーティに加わっていないと発生しないのだが、連れ歩けるAすけっとは3人までなので、見逃しやすい要素である。全キャラのサブイベントを見ようとするなら、育てていないキャラクターを育てたり、連れ歩いたりなどの作業が当然必要となる。
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ただし多くのサブイベントは対象キャラクターを常に連れ歩いてさえいれば発見できるものであり、サブイベント消化によって観られる追加EDもラストボスを倒したパーティにいたキャラクターにしか発生しないので、イベントコンプに拘る人以外にはそれほどの問題点ではないかもしれない。
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メインキャラクターであるはずのバブ・クピクピ・ポヨンの3人の貝獣には、何故かサブイベントが存在しない。そのためキャラクターの掘り下げが少し寂しいことになっている。
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とはいえ、彼らはOPで必ず登場するので一応主役格という扱いは受けているともいえる。
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その割に、前述のように仲間にしなくてもクリアできてしまう貝獣が約1名いたりするのだが……
総評
一部の鬱展開ばかりがクローズアップされがちな本作であるが、基礎の部分は比較的しっかり出来ており、ストーリーは良好、感情移入できる個性的なキャラクターとそれらを掘り下げるために用意された豊富なサブイベント、戦闘中会話もあり、更には音楽、グラフィックにも文句をつける部分はない。インターフェースの悪さなどは問題点として存在するものの、全体的に高水準な出来であるといえるだろう。今後のVC配信などでよりプレイしやすい環境が整うことを期待したい。
その後の展開
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後に続編『大貝獣物語II』が発売。本作の未来の話になるので登場人物の子孫も出る。
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携帯アプリ版でも本作がプレイできた。
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街中の探索ができなくなった、フィールド移動が簡易化された、キャラのデザインが微妙に違うといった変化こそあるが、グラフィック・システム共に良好。ストーリーや戦闘も抜かりない。それ以上にまさかのバイオベース完全再現にスタッフの本気具合が伺える。
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戦闘時のキャラグラフィック・メニュー画面の顔アイコンが一新され、より魅力的になった。また、オリジナルにはないイベントCGが挿入されるが、これの出来が非常に良い(1枚表示してオワリではなく、差分なども用意されている有様)。男性キャラはよりかっこよく、女性キャラはより愛らしく描かれているため、原作クリア済みのファンでもプレイするだけの価値はあった。
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2014年に配信終了したため、現在では幻の作品となっている。頻繁にサーバーとの通信が要求されるシステムの都合上、DLしていた人も既にプレイ不能。
余談
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「コミックボンボン」にて本作を元にしたギャグ漫画が掲載されていた。
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「デラックスボンボン」にて本作のコミカライズが連載されていた。こちらはボンボン版とは違ってシリアスな作品である。
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同じハドソン発、しかも一年前に発売した『新桃太郎伝説』(SFC)の共通点が多く、こちらも欝展開・ラスボスの外道めいた言動が語り草になっている。