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電車でGO!新幹線 山陽新幹線編 - (2020/05/16 (土) 12:36:35) の編集履歴(バックアップ)



本項では『電車でGO!新幹線 山陽新幹線編(PS2初期版)』『PS2修正・廉価版』
及び移植である『Windows版』『電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編』を併せて紹介します。
判定は『電車でGO!新幹線 山陽新幹線編(PS2初期版)』は「クソゲー」、『PS2修正版』は「改善」
『PS2廉価版』『Win移植版』『電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編』は「なし」です。


電車でGO!新幹線 山陽新幹線編

【でんしゃでごー しんかんせん さんようしんかんせんへん】

ジャンル 電車運転シミュレーション
PS2初期版

PlayStation2 the Best版

エターナルヒッツ版
対応機種 プレイステーション2
Windows
Wii
発売元 Win以外 タイトー
Win アンバランス
開発元 Wii以外 タイトー
Wiiのみ トーセ
発売日 PS2 2001年9月20日
Win 2002年10月13日
Wii 2007年3月1日
定価 PS2 7,140円
Wii版
Win 5,980円
Wii 【通常版】6,090円
【Wii版はじめての電車でGO!セット】10,479円
廉価版 PS2 【PS2 the Best】2002年10月3日/3,150円
【PS2 エターナルヒッツ】2007年6月28日/2,500円
Win 【Win本格的シリーズ】2005年11月4日/1,980円
判定 PS2初期版 クソゲー
PS2修正版 改善
上記以外 なし
ポイント 処理落ちとの闘い
備考 Wii版のみ『電車でGO!新幹線EX 山陽新幹線編』
電車でGO!シリーズリンク


概要

シリーズ初の新幹線のみを取り扱った作品。
WindowsとWiiの移植版は、廉価版同様に不具合が改善されている。
Wii版のみ、レールスター仕様で無い700系が追加されている。
発売前年のゲームショーでは東海道新幹線を収録したうえで出展されていたが、大人の事情で収録されなかった。
時速300km/hの世界を体感できることがセールスポイントだったのだが…。


問題点

PS2初期版

  • このゲームを語るうえで欠かせないのは処理落ちである。具体的に言うと…
    • 大きな駅(新大阪 岡山 広島 博多)では特に処理落ちが酷く、停車直前まで確実に処理落ち
    • そうでなくても対向車のすれ違いで不規則に処理落ちする箇所あり
  • 処理落ちは完全にプレイに支障を来たすレベルと言っていいもので、しかもいつ起こるのか分からない処理落ちもあるので一筋縄ではいかない。
    • 各駅停車のこだまの運転は、間違い無く苦行の領域…。
  • 処理落ち以外にも、明らかにおかしいところがある。
    • かなり先のトンネルの出口の表現がおかしく、白く霞んだような表現になっている。
      体験版や過去作では長いトンネルはきちんと先が暗く描画されていたのだが…
    • 悪天候なのにワイパーが動かない(電GO!シリーズは悪天候になるとワイパーが動く仕様)。
    • 午後8時なのに空が夕焼け。一体どこの国を走ってんだ?
  • 実際の距離より大幅に短縮されているとはいえ、ダイヤによっては1~2時間を要するにもかかわらず中断セーブなどといった機能は無いため、ぶっ通しでプレイしなくてはならない。
    • Wii版はプレイ途中で中断した場合、続きから再開できるようになり、この点は改善された。

最後まで残った問題点

  • 初期解放ダイヤとその難易度
    • 初期解放されているダイヤに上級・特級・超特級(最大難易度)が多く、苦労の末に完走して開放する隠しダイヤが初級や中級である。メーカーの名に恥じない"アンバランス"な難易度。なお、ただ単にクリアするだけだったらコンティニューしても構わない。また、終着駅停車時の評価で失格しても一応クリア扱いになるのでご安心を。

評価点

  • ギャラリーモードは健在
    • もちろん3Dモデル鑑賞やムービー閲覧、音声視聴、画像閲覧といった要素も完備。
  • ATC制限の切り替え
    • 2種類あって、電GO!モード(ATC予告があり、そこまでに減速する必要がある)、リアルモード(ATCを通過しても減点されないが、ATC確認が必要)が出来る。
  • フリーランモードがある。
    • しかし車両関連の制限があるのに注意。
  • 乗客の仕草。音量もそれほど問題なく、うるさくはなっていない。
    • 天候や、発車前に警笛を鳴らしたり、停車時のブレーキ具合によっては…。
      • ちなみに、フリーランではこのような光景は見られない。
  • 全駅で停止位置30cm以内に停車出来れば、その駅の到着アナウンスが流れる。
    • しかし、『FINAL』にもある(こちらは無条件で)ので、それを知っていると…。
  • 発車アナウンスが細かい。列車によっては…。
    • しかし、発車時間は省略されている。
  • 運転手のボイスも豊富。
  • 従来と違い、停車後の運転評価で結果が決まるので、確実に次の停車駅まで運転が出来る。
  • 電GO!シリーズ初の回復運転ダイヤ
    • 岡山行きひかり151号がそれに該当し、1度クリアすると新大阪を5分遅れで発車し、岡山に定着するようなダイヤになる(この場合はダイヤの正確さが無視される)。上記の採点基準だからこそ出来たのだろう。
  • 一部ダイヤのみだが博多南も収録されている上、更に条件を満たせば博多総合車両所の車庫にも行ける
    • 博多南行きこだま579号を博多南までノーコンティニューでクリアすると、継続してそこまで行ける。また、博多南発新大阪行こだま656号を新大阪までノーコンティニューでクリアするとそれ以降のプレイからは博多総合車両所から出発となる。
  • 雰囲気は従来以上に充実している。

総評

PS2オリジナル版は処理落ちに悩まされるクソゲーとして非常に悪名高く、シリーズでも一二を争う大騒動を巻き起こしてしまった。
だが、まもなく修正版が発表され、騒動は無事鎮静化。移植版も安定してまともな出来となった。
新幹線を全面的に推している作品である為、なんだかんだ言って熱心なファンからの支持は厚く、今でもリメイクを希望する声が各所で見受けられる。


余談

PS2修正版・廉価版について

  • 一応、タイトーに問い合わせれば処理落ちを改善した修正版に無償で取り換えてくれるようになっている。しかし公式ではその旨が無い
    • この件に関して明確なソースはない。(記述を確認できたのはWikipediaのみ)。また、通常版と修正版を見分ける方法は不明。
    • 因みにPS2初期版との違いは在来線の架線などのオブジェクトが削られてしまっている点とその他フォントの一部変更がある。
      これはWindows版も同様である。
      なおWii版では修正版で削られたオブジェクトが復活している他、PS2版よりも遠くまで描画されるように改良されている。

その他

  • 現在でもAmazonでは(電車でGO!シリーズ共通だが)プレミアがついており、入手が非常に困難。PS2版は通常版よりむしろ廉価版の方が値段が高くなっており、Wii版は中古でも定価に近い値段が付いている。
  • 500系新幹線の運転台を模した専用コントローラが同時発売されたが、こちらは戸閉めランプや計器類が限られたスペースで可能な限り再現されているなど、完成度が非常に高いが、こちらもかなりのプレミアがついている。
    • Wii版もあるが、こちらはPS2版以上にプレミアが付いている。しかし戸閉めランプ以外の計器類はシールで済まされている