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マリオカート7 - (2019/10/10 (木) 07:16:24) の編集履歴(バックアップ)


マリオカート7

【まりおかーとせぶん】

ジャンル レース

対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 任天堂
開発元 任天堂、Retro Studios
発売日 パッケージ:2011年12月1日
ダウンロード:2012年11月1日
New2DSLL同梱:2018年7月19日
価格 パッケージ/ダウンロード:4,800円
New2DSLL同梱:15,980円(各税別)
プレイ人数 1~8人
判定 良作
ポイント 空を飛び、水中も走るマリオカート
自由度が大幅に増したマシン選び
ゲームバランスはシリーズ内でも良好
アップデート前は重大なショートカットバグあり
マリオシリーズ・関連作品リンク

概要

マリオカートシリーズ7作目。
シリーズで初めてタイトルにナンバリングが冠され、タイトルにハード名が含まれないのは『マリオカート ダブルダッシュ!!(以下DD)』以来。
DS』や『Wii』と同様、新コース16コースと旧作からクラシックコースとして16コースの計32コースを収録。


特徴

  • 空中の滑空や水中の走行
    今作最大の特徴。前作まではジャンプする程度だったり、入るとジュゲムのお世話になった場所が走行(飛行)可能に。
    • 空中
      • コース中にある青いボード「 グライドボード 」の上を走るとグライダーを展開して空中を滑空する。
        車体を上げるとスピードは落ちるが高度が上がり、車体を下げるとスピードが上がるが急降下する。
        グライダーなので次第に高度は落ちていくが、コース中の仕掛けやキノコで高度を上げることも可能。
        コースによってはうまく利用すればショートカットを狙える。
        なお、飛行中に攻撃を受けると落下してしまう(グライダー解除)ので相手のアイテムに注意が必要である。
    • 水中
      • マップ中で薄い青で示された水路部分に入るとスクリュープロペラで水中を走れる。
        ややスピードが落ち、ジャンプに慣性がかかるなどの挙動の変化がある。
        陸上と異なり、軽量級の方が重量級よりも最高速が高い傾向がある(パーツにもよるが)。
  • パーツの組み合わせ
    • 今作もう一つの目玉。キャラクターと3つのパーツを組み合わせて自分に適した性能のマシンを作れる。
    • パーツはコイン(後述)を集めたり特定の条件*1やすれちがい通信で入手することが出来る。
    • フレーム
      • マシンの基本となる部分。これとキャラクターの性能でスピード・加速・重さの大まかな性能が決まる。特定のキャラクターが乗るとボディカラーが変化するものもある。
    • タイヤ
      • 最高速やハンドリングなどの性能を左右するパーツ。その他オフロードや水中での操作性も決まるほか、ミニターボの持続時間などにも影響している。特にハンドリングとオフロードの性能はこのパーツで決まると言っても過言ではない。
    • グライダー
      • 空中での飛行性能を左右するパーツ。個性的なデザインが多いが、性能はスピード重視・ハンドリング重視・バランス重視の3パターンしか存在しない*2
  • キャラクター
    • 新規参戦したキャラ/既存キャラの変更点
      • 新規プレイアブルとしてハナチャン、ハニークイーン*3、メタルマリオ、ジュゲム*4が追加。また、『DS』で特殊条件下で使用できたヘイホーが正式に使えるようになった
      • その一方で、『DD』以降常連だったワルイージがまさかのリストラ
      • 最初から使用可能なのは8人だが条件をクリアすると増えていき、Miiも加えて計17名が使用可能。ちなみに初期キャラは(ドンキーコングが代替わりした以外は)初代と同じになり、ワリオが初めて隠しキャラになった
      • ほか細かいところではロゼッタ*5とMiiの声が変更、ロゼッタに『Wii』で付き添いだったチコがいない、今作のMiiは性別や体格に関わらず中量級扱いになっているなど。
    • 重さは軽量級は1段階なのに対し、中量級と重量級は2段階に分けられているため、全5段階。なお、重さが同じなら異なるキャラクターでも性能差はない(前述のパーツの組み合わせで差別化可能だが)。ただし重量級の中でメタルマリオは他のキャラクターより若干小さく視野が広いため、その点で有利とも言える。
      • 軽いと加速やハンドリングが、重いと当たり強さや最高速が高いのは今作でも同様。
    • ゲーム開始時のライバル2人がキャラごとに固定されるようになった。
      • マリオならメタルマリオとクッパ、ルイージならデイジーとマリオといった、使用キャラのイメージに合わせたものが多いが、ピーチに対するジュゲムとドンキーのように「何故その2人!?」と突っ込みたくなるようなものも。
  • コース
    • 1周が非常に長い代わりに1周のみでゴールというコースが初登場。
      • これらのコースでは3つの「セクション」で区切られ、3セクション目ではファイナルラップ同様にBGMが変更される。同じ場所を通ることがないため、それに応じてアイテムを設置するなどの戦略が必要。
    • 一部のクラシックコースに仕掛けの追加や変更が加えられている。
      • 具体的には「Wii メイプルツリーハウス」などのコースのハーフパイプの撤去や、「SFC マリオサーキット2」の立体交差ジャンプ台にグライドボードが追加など。
    • Wii Sports Resort』等で登場した「ウーフーアイランド」がコースとして登場。
      • 昼間を走る「1」と、夕方に別ルートを走る「2」が存在し、2はシリーズ初の「スタートとゴールが異なる」コースとなっている。
    • シリーズの名物コース、『レインボーロード』が初めてリメイクされた。
      • リメイクされたのは、初代『スーパーマリオカート』のもので、床に赤い部分がないことなど多少違いはあるが、『アドバンス』のものと異なり背景やスーパードッスン*6などは概ね忠実に再現されている。
  • レース中1位になっている間、BGMにパーカッションが追加される(通称イケイケトラック)。1位維持のモチベーションに繋がるため好評だったのか、続編の『8』にも搭載された。
  • ドライバー視点操作
    • レース中に十字ボタンの上を押すことでドライバー視点に切替可能。
    • さらにこの状態で本体を動かすことで自分でハンドルを動かすような操作も可能。(ちなみに本体の傾きに同期して画面が動いて視野の水平を保つような機能はない)
    • この操作に関連して、ゲーム周辺機器メーカーのHORIからハンドル型アタッチメント「マリオカート7 ハンドル for ニンテンドー3DS」が販売されている。
      グリップ感の向上に一役買っているので、ジャイロ操作を使わずとも愛用するユーザーも多い。
    • 傾き操作とセットの機能のように捉えられがちだが、ゲーム内設定のジャイロセンサーをOFFにすることでスライドパッド操作でドライバー視点マリオカートを楽しむこともできる。
    • 3D立体視が通常の視点より弱くなるのがタマにキズだが、空中や水中を進みアイテムをぶつけ合うという今作のレースをドライバー視点で楽しめるのはまた一興である。
  • インターネット対戦
    ニンテンドーネットワークにより、今作もインターネット対戦が可能。
    最大8人のレースだが、選べるコースに制限はなく、バトルゲームもちゃんと遊べる。
    参加時にレース中だった場合は、観戦して待つことが可能。
    • せかいのだれとでも
      • その時にニンテンドーネットワークに接続している人と対戦可能なおなじみの方法。対戦相手は自分とVR(=レーティング)の近い人が選ばれやすい。
    • フレンドやライバルと
      • 対戦経験のある相手や、3DSフレンド登録やすれちがい通信した相手がオンライン対戦をしている場合に合流してレースを行える。
    • コミュニティ
      • 今回追加された仕様。1人につき8つまでコミュニティを作成可能で、コミュニティに登録した人と対戦できる。作成時にアイテムの出現の有無や排気量などのルール設定が可能。
      • 公式のコミュニティも存在する。
  • 新アイテム
    • 今作で追加されたアイテムは全部で3つ。新登場ではないがコインもここで記述する。
      逆に『64』から3D系マリオカートの定番だった「にせアイテムボックス」や、『Wii』で初登場した「きょだいキノコ」、「POWブロック」、「カミナリぐも」が削除された。
      • 『DS』と同様、LボタンかXボタンのどちらかでアイテムを使用できる。
        どちらのボタンを使うかで一応分かれるが、ほとんどの場合Xボタンを使う人が多い。
    • ファイアフラワー
      • 今まで登場しなかったのが不思議なアイテム。効果は異なるが、ファイアボールは『DD』以来の登場。
      • ファイアボールを投げてライバルをスピンさせたり障害物を破壊することが出来る。前後に撃ち分け可能。
      • 10発撃つか使用してから約8秒経過するまでは効果は持続するが、一度に4発以上出すと古いものから消え、効果中は他のアイテムを入手できない。射程は短く、喰らっても1回転しかスピンしないと威力は控えめ。
    • スーパーこのは
      • 使うと、約8秒間カートに尻尾が生える。
      • 尻尾はXボタンで振り回すことでライバルをスピンさせたりアイテムや障害物を破壊したり出来る。アイテムボックスやコインにも効果があり、入手したとき同様に一定時間消失させられる。発動中は他のアイテムを入手できないほか、スピンしたり、真後ろから攻撃を受けるとスピンしないが消滅する。
    • ラッキー7
      • 使うと7つのアイテムが自分の周囲を回る。回っているアイテムは正面に来たときにXボタンで使用可能。何もない場合は正面に近い物が使われる。回っている状態でも攻撃や防御が可能だが、スターやキノコにライバルが接触すると利用されてしまう。
      • 回るのはアカこうら、ミドリこうら、バナナ、ボムへい、ゲッソー、ダッシュキノコ、スーパースターの7種類。
      • 対戦でルールを設定していても出現し、その場合は設定したアイテムだけが周囲を回る。
    • コイン
      • アイテムボックスからの入手ではなく、路上に置かれているものを拾うことで入手する。拾ってもアイテムボックスのように時間経過で復活する。拾うと最高速が上がる他、拾った瞬間に一瞬だけ加速が可能。
      • 初登場ではないが、通常のレースに登場するのは『アドバンス』以来。3Dマリオカートとしては初。なお、「コインがないと敵カートに衝突しただけでスピンする」ことは無くなった。
      • 最大所持数は10枚。スピンした際に落としてしまうのは過去作と同様だが、今作では消える前なら拾える。また、壁や相手に衝突した場合に落とすことはなくなり、落とす枚数は所持枚数によって変化する。
      • また、COMキャラも拾う。
      • タイムアタックとコインバトル以外では、ゴールした時に持っている枚数が積み立てられ、一定枚数で前述のパーツがもらえる。
  • 既存アイテムの変更点
    • バナナに触れると2回転スピンするようになった。
    • 緑こうらの跳ね返る回数が減少。
    • 赤こうらの追尾能力が上昇し、滑空するようになった。
    • トゲゾーこうらから羽根が消滅し、プレイヤーのやや上空を飛ぶ動きから、コースの中央を走り*7、接触したカートを吹っ飛ばすという『64』に近い動きをするようになった。
      • 強力なためか、5位以下でないと出現しない。
    • ボム兵によって自爆することが少なくなり、かなり扱いやすくなった。
      • こちらも爆風のカス当たりで2回転スピンする(トゲゾーこうらも同様)。
    • ゲッソーの墨が巨大化し、1・2位の場合は上画面のほとんどを覆われる。マップが弱体化したことも相まってコース上の障害物に衝突する危険性が高まり、地味にいやらしいアイテムとなった。
    • キラーが時間経過によって加速していくようになった。
    • 基本的にコースアウト時を除いてアイテムを落とさなくなったが、サンダーのみアイテムを消滅させる効果を持つ。

評価点

  • 良好なゲームバランス
    • キャラクターとパーツの組み合わせにより、自分のスタイルに合わせたセッティングが可能。
      強いて言えば軽量級やメタルマリオが頭一つ抜けているが、『DS』や『Wii』のような極端に強い組み合わせは無いため、自分のスタイルを研究して腕を磨けば誰でも勝てる余地がある。
    • 『DS』にあった直ドリや『Wii』にあったウィリー、『Wii』で登場した凶悪アイテム「POWブロック」「カミナリぐも」も存在せず、遊びやすくなっている。
    • 『DD』から『Wii』までは、攻撃されると装備アイテムを落としたりクラッシュでストックアイテムが消失するなど無防備になりがちだったが、今作ではサンダーやコースアウト時にアイテムを消失、クラッシュ時に装備アイテムを落とすという控えめな仕様に抑えられている。
    • グランプリでは『Wii』に引き続き評価制となっているが、アルファベットが廃止されて星無し~3つ星の4段階になった。
      それに伴い、コースアウトをせずに40点満点を取れば大抵は3つ星(=最高評価)を取れる。この為、3つ星評価の獲得難易度は過去作と比べても格段に下がっている。
  • 安定したフレームレートと個性的なコース
    • 3D立体視機能のONやキャラが入り乱れるなどの状況下に影響されることなく、60fpsで滑らかに動く。
      • リプレイで再生してみると分かるが、相手キャラ・カートのモデルの質を下げてデータ処理を抑えているのが一因だろう。
    • プクプクの泳ぐ水中を走る「プクプクラグーン」や近未来都市を走る「ネオクッパシティ」など個性的なコースは今回も健在。
  • 充実した対戦モード
    • 『DS』と異なりWi-Fi対戦では8人でのレースであり、現段階ではいわゆるチーターとマッチングすることも少ない快適な環境により、非常に楽しみやすい*8
    • 前述のコミュニティなどもあるため、ルールを決めて対戦しやすくなった。
    • 今作もダウンロードプレイ機能に対応しており、本ソフトを持っていない人とでも全コースを遊ぶことが出来る。
      • ただしソフトがない人は、ヘイホー固定、カート固定、その本体からはBGMが流れない(一位時のパーカッションもなし)といった制約が発生する。
      • SEや操作するヘイホーやその周辺にいるキャラのボイスは通常通り流れる。
  • タイムアタック要素も充実
    • すれちがいやいつの間に通信で毎日新しいゴーストが送られてくる。
    • ゴースト7体+自分の計8人で同時に走ることも可能なため、自分+1体のゴーストと寂しくタイムアタックということもなくなった。
    • 自分のタイムがプレイヤー全体の中でどの位置にあるのか一目でわかるのも嬉しい。
  • COMのAIの改善
    • アイテムの使い方を工夫する、ショートカットを狙うなど、以前の作品と比べAIが大幅に強化された。
      • 単発のアイテムを防御に使用する、アイテムを装備しながらスピードを落として接触によるダメージを狙う、コースアウトから復帰した瞬間にサンダーを撃つ、他プレイヤーの移動先を予測してボム兵を投げるなど、高度なテクニックも行ってくるようになった。
      • 一方でショートカットに関しては、ダートなどに突っ込み明らかに遅くなるケースも多々見られる。
    • 反面、ライバルキャラとそれ以外のスピードの格差が大幅に減少。
      • プレイヤーが介入しなくても、ライバルだったキャラが下位に落ちることが多くなるなど序列があまり安定しなくなり、個人戦に近い感覚で挑めるようになった。
      • 最高速のステータスはCOMには影響しないため、加速に優れる軽量級が上位に入りやすくなっている。

賛否両論点

  • コインが貯まりにくい
    • 前述の通りパーツは基本的にコインを貯めて入手するのだが、そのコインが少々貯まりにくい。
    • その理由は基本的に1コースで入手できる枚数は最大でも10枚と少なく、パーツを手に入れるにつれ、必要枚数が1000枚近くとかなり多くなる為。
    • コースに存在するコインが多くなかったり、アイテム攻撃やコースのギミックは最大3枚のコインが飛び散り、コースアウトでは最大3枚のコインをジュゲムに払うため、最大の10枚をクリア時に集められてない事も多い。
    • 特定の条件を満たしたらたくさんプレゼント、ということもない。
    • ただ、グランプリはもちろん対戦でも貯まるため楽しみながら貯める事は可能なのだが…。
    • コインを貯める以外にも、すれちがい通信の利用でもパーツ入手が可能。ただし、通常の150ccよりも高難度のグランプリで優勝する必要があるため初心者や子供にはハードルが高い。
  • 一部のパーツ入手条件が非常に厳しい
    • 特殊な入手を要するゴールドシリーズの道のりが非常に長い。コインを大量に集めるか、特定の条件を満たすと入手できるのだが、フレームは廃人レベルでやりこまないと手に入らないほど厳しい*9
    • ただ、現在までにどこまでもやり込める要素が少なめだった本シリーズのため、自分の限界を試すにはちょうどいいと前向きにとらえる人もいるにはいる。
    • 性能面でも、初期所持パーツに比べて見劣りする程度のものでしかない。持っていなくても対戦で不利になるということはまず無いので安心してほしい。

問題点

  • 一人用VSモードの削除
    • 『アドバンス』及び『DS』以降の作品にあったCOMの強弱やアイテムの有無を自由に設定して楽しめる一人VSモードが削除された(複数人VSモードは存在している)。
    • 練習等に使えるありがたいモードであったため、惜しむ声も多い。
      • VSモードに限らず、『DS』で好評を博していた充実した「ミッションラン」などのローカルプレイ要素がほとんど引き継がれなかったのも残念なところ。
  • キャラ選について
    • 前述の通り、『DD』以降常連だったワルイージが未参戦。
      • 一応救済措置として『DS』から「ワルイージピンボール」が本作に収録されている(ちなみにタイムアタックのスタッフゴーストはワリオが担当)。
      • 元から人気があるとは言いがたかったキャラクターではあるものの、登場しないのには悔やまれる声が多かった。一応次回作となる『8』では復帰している。
      • インタビューによると、新キャラクターを登場させたかったためとのことで、「何故登場しないの」という声が非常に多かったことも受け止めているらしい。
    • 他にも、本家シリーズ・パーティゲームの常連や、登場作品と関連したコースがあるキャラではなく、ほぼ一発屋の「ハニークイーン」が登場したことを素直に喜べなかったものも多い。
  • 一言コメントでの暴言
    • マリオカートチャンネル内では、勝敗数などといった戦歴が表示され、また一言コメントを添えることができるが、それを使って暴言を吐くプレイヤーも存在する。
    • 一応、コメントを作る際には漢字を使用することができないが、それによってNGワードを設定できないからか、相手を罵倒する悪質なプレイヤーも生み出してしまっている。
      • タイトル画面から「インターネットで」→「フレンドやライバルと」を選択し、リストを下方向へスクロールしていくと「すれちがった人」の項目がある。この項目内において、暴言を吐いてきたプレイヤーの情報をXボタンで削除してやればマリオカートチャンネルからも消す事ができる。
        わざわざニンテンドーネットワークに接続する手間はあるが、どうしても暴言が目に付くという方はこまめに確認・削除しておくといいだろう。
  • ロード時間の長さ
    • 例えばタイムアタックモードで「スタートをやりなおす(リトライ)」を選択してからスタート位置に戻るまでは約4・5秒かかる*10。極端に長いという訳ではないが、気になる人は気になる時間。
    • タイトル画面を約30秒程放置しているとデモ画面が流れるが、デモをキャンセルしてからタイトル画面に復帰するまでには約4・5秒かかり、そもそもデモに移行するまでの時間も約4~5秒かかる為、進めようとしている最中にデモに突入されると10秒無駄になってしまう。
      • 3DS本体のメニュー画面からゲームを起動して3DS本体を閉じておくとスリープモードに入り、ゲームが始まってタイトル画面に突入するためのロードをしてくれなくなるのが原因。どうしても開きっぱなしにして待たざるを得なくなる為、気付いた時にはデモやそれらのロードの暗転にかち当たってしまう。
+ アップデートで改善された問題点
  • 「ウーフーアイランド2」の致命的なバグショートカットが、インターネット対戦で問題視されていた。
    • 今作で最も批判されていた点で、成功すればセクション2をほぼまるまるカット可能
      • インターネット対戦においてこのコースばかり選ぶプレイヤーは高確率でこのバグを使用するため、ウフカスと蔑まされていた。
    • 2012年5月15日のパッチ配布により、インターネット対戦に限り、このショートカットが使えなくなるように修正が行われた。
      • ローカル対戦などではこれまで通り使用可能。すでにこのバグを利用したタイムアタックの記録が氾濫しているためか。
    • ショートカットバグ自体は他にも多数確認されているが、いずれのコースもショートカットの難易度が高く状況が限定されているため、そこまで致命的なものではない。
      • このうち「ウーフーアイランド1」と「GBA クッパキャッスル1」は、「ウーフーアイランド2」と同様の修正が施されている。

総評

レースゲームとしての完成度はシリーズ中でも高く、一人でも多人数でも十分楽しめるゲームに仕上がっている。
カートのカスタマイズにより、好きなキャラでレースを有利に運べるという点も好評。

『DS』で問題視されたバランス面にも調整が入り、直線ドリフトやウィリーなどの上級者向けテクニックがなくなる、グランプリの最高評価を獲るのが楽になるなど、初心者向けのマリオカートとして徹底的にユーザーフレンドリーを重視した作りになっている。

勿論あくまでもハードルが下がっただけで、決して歯ごたえがなくなったわけではない。上級者も心行くまでやり込める傑作と言えよう。


余談

  • 3DSの定番人気ソフトとなったことで稀に見る超ロングセラー商品になっている。毎年ホリデーシーズンには売上ランキング上位に登場し、2018年でもTOP30位内にマリオカート7の名前を確認できたほど(特に2017年までは毎年10万本以上の売上を叩き出している)。
    • 2018年5月で国内販売数が300万本を突破した。世界的な不況といわれている中でここまでのヒットを確立できたのは、さすがはマリオカートといったところだろう。
    • 任天堂の公式発表によると2017年末に全世界での累計出荷本数は1676万本(リンク先はInternet Archive)を記録し、長年全世界での3DSソフト売上トップだった『ポケットモンスター X・Y』の1626万本を抜いて、全世界での3DSソフト売上トップとなった。
      • なお2019年6月時点での全世界累計出荷本数は1838万本であり、売上トップを維持している。
  • 2018年7月19日に「Newニンテンドー2DS LL マリオカート7パック」が発売された。