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サンドラの大冒険 ワルキューレとの出逢い - (2017/10/04 (水) 13:30:55) の編集履歴(バックアップ)
サンドラの大冒険 ワルキューレとの出逢い
【さんどらのだいぼうけん わるきゅーれとのであい】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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スーパーファミコン
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メディア
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8MbitROMカートリッジ
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発売元
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ナムコ
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開発元
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ノバ
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発売日
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1992年7月23日
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定価
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8,300円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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可愛らしい世界観にそぐわぬ難易度の高さ
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ワルキューレシリーズ ワルキューレの冒険 / ワルキューレの伝説 / サンドラの大冒険 / ローザの冒険
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概要
ワルキューレシリーズの三作目。
『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』では協力者、『ワルキューレの伝説』では2Pキャラクターとして登場し、後のシリーズや外部出演でも登場するする事となる「クリノ・サンドラ」が主人公。
本作は『時の鍵伝説』の前日談であり、これまで設定でしか語られてこなかったサンドラ族の勇者としての一面が描かれる。
ストーリー
マーベルランドの片田舎サンドランドで、サンドラ族は平和に暮らしていました。
しかしある時、アルサンドラ山が大噴火を起こしてサンドランドが地の底に陥没し、村中に死の灰が降り注ぎます。
それは、時の狭間から蘇った悪の化身「ゾウナ」の仕業でした。
灰を浴びた者は風化病という病にかかり、体が石になりやがては死んでしまいます。
サンドラ族最強の戦士、クリノ・サンドラの息子も風化病にかかり、徐々に弱っていきました。
サンドラはわが子を救うため、どんな病でも治せる万能薬「まぼろしのくすり」の手掛かりとなる
「ひかりのかけら」を探し出すために旅立ちの決心をしました……。
システム
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サイドビュー2Dアクション。残機制で体力の概念は無く、何らかのダメージを受けた時点で即ミスとなる。コンティニュー回数に制限はなく、パスワードによる保存も可能。
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探索要素と謎解き要素もあるが、強制スクロールのシンプルなステージもある。
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ステージ間にはアドベンチャー要素と言うほどではないが、ある程度選択肢があり、それに応じてストーリーが変化する。
「姫は美人なんじゃろうな」に「きっとそうだよ!」と返すと美人になり「この世のものとは思えないブスかも…」と返すとカッパになるなど、この時代のそれもアクションゲームとしてはなかなか凝った要素。
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また、特定地点におけるNPCとの会話においてはエンディング分岐が発生し、間違った選択肢を選ぶと即座にゲームオーバーとなる
更に、後日談である『時の鍵伝説』に繋がらない結末は全てバッドエンドである。
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サンドラの攻撃手段は手に持った三叉の槍。射程は短いが取り回しが効き、4方向に攻撃できる。
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下方向へはジャンプ中に下キーを押しながら攻撃を押すと攻撃できるが、敵のいない場所に落下すると地面に刺さってしばらく動けなくなる。
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特殊アクションは、ボタンを押したまま溜めて、その時間に応じて高さが変化するハイジャンプ。走りながら短いジャンプをするステップジャンプ、真横に飛んでいくきりもみアタックの三種類。
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ハイジャンプは空中での調整が効かず、僅かに前進しながら飛び上がる。
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ステップジャンプもハイジャンプ同様空中での調整が効かない他、ハイジャンプと操作が近いため、慎重に入力しないと暴発する事もある。
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きりもみアタックは通常攻撃の8発分と威力は高いが、何かにぶつかると目を回して気絶し、しばらく操作できなくなる。
評価点
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グラフィックは丁寧に描写されており、ステージによってその外見はがらりと変化する。
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一般的なファンタジーものとはやや毛色の異なった、独特なファンタジー世界が温かみのあるドット絵で描写されており、童話のような世界観を形作っている。
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富樫則彦の手がけたBGMの数々は評価が高く、特にシリーズでも使われている「メイン・テーマ」のアレンジ「サンドランド」はひときわ人気が高い。
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難易度は初見ではシビアに感じる面も多いものの、パターンや初見殺しなどの、ギミック対処が多いためある程度の学習を必要とするものの、何度かトライする事で乗り越えることが出来る絶妙なバランス。
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操作性も非常に優れており、良質な効果音も相まって、動作ごとのスキに目をつむれば動かしていて気持ちが良い。
問題点
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その可愛らしい見た目とは裏腹に難易度が異様に高い。
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システム部分にもある通り、1回のミスで残機を失ってしまう。コンティニュー回数に制限は無いとはいえ、本作は拠点復活なので、同じ難所を何度もプレイするハメになる。
残機は最初から7機あるが、その代わり1UPが存在しない。1面あたり1回死んでギリギリクリアできない容赦のなさ。
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また、コンティニュー回数にこそ制限は無いものの、コンティニューした回数は記録・加算される。ゲームオーバーになる度にバッドエンドシーンと同様のビジュアルシーンを何度も拝む羽目になる。
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更にそこに加わるのが、サンドラの操作の癖の強さである。ハイジャンプや高いところから落下した時の着地に発生する軽微な隙から、下攻撃を外したりきりもみアタックのタイミングを間違えたりした時の長大な隙まで、操作不能になる瞬間が非常に多く、そこをつかれて敵やトラップにやられるというパターンが非常に多い。ほぼ特殊アクション全てが短所を抱えているといっても過言ではない。
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強制スクロール行き止まりも完備。初見殺しの罠は沢山ある。
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また、本作は並み居る敵を強引になぎ払って進んだり、ステージを手早く駆け抜けるといった行動はできず、むしろ場面場面で「解答」となる適切なアクションを見つけ出すというパズルゲームに近いプレイスタイルが要求される。
つまるところ昔ながらのトライ&エラーによって「死んで覚える」系のアクションゲームとなっているのである。
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これ自体は一概にマイナスとは言えず、歯ごたえのある難易度を好むプレイヤーにとっては長所と捉えることもできるが、上述の難易度の高さも絡んでくるため、やはり初心者や苦手なプレイヤーには辛い仕様と言えよう。
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重い設定や後味の悪いバッドエンド
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1ステージ目の背景から「荒れ果てた村に降り積もる灰と力尽きた住民たち」が描かれていたり、コンティニュー画面で一定時間放置するとサンドラが身に纏わされた黒い鎧がなんともいえない笑みを浮かべるなど、コミカルなキャラクターの登場する世界に唐突にシリアスかつ不気味な演出が入る為、凶悪な難易度も相俟ってトラウマになったゲームとして挙げる者も少なくない。
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バッドエンドの際にはサンドラが悪霊に取り付かれて正気を失ってしまうシーンが悲劇的なBGMと共に克明に描かれ、かなり後味が悪い。
総評
独特な世界観と可愛らしいキャラクター、美しいBGM等で人気のあるワルキューレシリーズの例に漏れず、本作もまたグラフィック、サウンドの完成度は高い。
前二作と異なってキャラクター描写がしっかりとしており世界観の深みも増している。何より、今まではただいるだけだったサンドラやコアクマンと言った人気キャラクター達を掘り下げており、シリーズにおける本作の重要度は大きい。
一方、世界観やビジュアルは親しみやすい反面、その世界観に惹かれたプレイヤーの心をへし折るような高い難易度故に、気軽に楽しみ難い点がネックとなってしまった。
繰り返しプレイして、自身の精度を上げていけば先へ進めない事は無いのだが、この時代のスーパーファミコンプレイヤーの主だった層である、いわゆるキッズ層がプレイするには常軌を逸しているとしかいいようがない程の難しさであり、上述の後味の悪いバッドエンドの演出も相まってトラウマゲーとなってしまったのは残念であった。
余談
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『NAMCOxCAPCOM』で本作の主人公クリノと共に参戦したコアクマンのサビーヌは、ゲーム中では便宜上「ワルキューレの伝説」が初出として解説されているが、厳密には本作が初出である。
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また、オープニングでのクリノとの会話では、本作においてサビーヌ親子がクリノに救われるエピソードを暗示する発言がある。