【とうきでん つー】
ジャンル | ハンティングアクション | |||
対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション3 プレイステーション・ヴィータ |
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発売元 | コーエーテクモゲームス | |||
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |||
発売日 | 2016年7月28日 | |||
定価 |
【PS4/PS3】7,800円 【PSV】6,800円 |
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レーティング | CERO:C(15歳以上対象) | |||
判定 | 良作 | |||
ポイント |
大幅に改善されたプレイアビリティ 前作までの長所を残しつつ正統進化 明らかにデバッグ不充分レベルのバグ地獄でリリース |
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討鬼伝シリーズ : 討鬼伝 - 討鬼伝 極 - 討鬼伝2 |
PSVitaで展開を続けていた和風ハンティングアクション『討鬼伝』の新作で、初めて据え置き機を主軸として作られた作品。
既存の狩りゲーには無かったオープンワールド化を大きく宣伝していたが、その制作発表時期が、PS4の性能に物を言わせてオープンワールドに手を出すメーカーが増え始めた時期だった事もあり、出来に関しては不安視する声もあった。しかし総合的に見れば、ゲームシステムを上手く組み合わせた続編に仕上がっていた。
本項ではPS4版を中心としてまとめていく。
時は明治―― 世界を滅ぼしたオオマガドキの災厄。 連綿と続いてきた「表の歴史」が滅び、 魑魅魍魎が闊歩する「裏の歴史」が世界を飲み込み始める。
遥か北の地に大量の“鬼”が出現し、人里を蹂躙しながら南下を始めた。 それを迎え撃つために横浜に展開した“鬼”を討つ戦士モノノフたちは、 “鬼”と激闘を繰り広げながら横浜の市街を防衛していく。
その最中、巨大な“鬼”が上空に現れ、 一人のモノノフが“鬼”が開いた鬼門に飲み込まれる。
そして十年後―― 西の果てにある「マホロバの里」に、 一人の記憶喪失のモノノフが流れ着く。(公式サイトより)
基本的なシステムは、『討鬼伝』を参照。
これまでの狩りゲーというジャンルにオープンワールドのシステムを導入し、過去作の持ち味を十二分に活かしつつ、続編として上手く進化させた印象を抱かせる。新要素を取り入れた事で評価された部分も多いが、荒削りな部分は多い。
しかし、「前作までは、先行の狩りゲーに追いつく為のゲーム」「新しいものを作るには、モーションや敵を追加しただけじゃ駄目」「他ゲームの先を行く為にも、IPを殺す覚悟で新しい事に挑戦しなければならなかった」と開発が語った通り、決して手抜きから生まれた粗さという印象は無く、シリーズ経験者も新規プレイヤーも概ね満足出来る仕上がりとなっている。
惜しむらくはDLCによる盛り上がりが過去作と比べて極端に低く、その他調整不足な点が目立つことだろうか。
実際の作品を見る限り、完全版ありきと取られる仕様が多すぎることや、いくらアップデートで改善したとは言えてんこ盛りだったバグなど、作りが雑すぎた部分はあるが、アクション面での快適さは他の同ジャンルのゲームとは段違いに高く、組み合わせや収集の楽しみも増えた事も事実。
狩りゲー特有の単調さに抵抗が無いのであれば、是非一度プレイしてみてはどうだろうか。