【とうきでん】
ジャンル | ハンティングアクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション・ヴィータ プレイステーション・ポータブル |
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発売元 | コーエーテクモゲームス | |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) | |
発売日 | 2013年6月27日 | |
定価 |
【PSV】5,800円 【PSP】4,800円 |
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備考 |
【PSV】 PlayStation Vita TV対応 アップデートのバージョン1.07を適用することで PS4版『討鬼伝 極』にネットワーク経由で引継可 |
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判定 | 良作 | |
ポイント | 部位破壊がウリの和風ハンティングアクション | |
討鬼伝シリーズ 討鬼伝 / 討鬼伝 極 / 討鬼伝2 |
2013年にコーエーテクモゲームスから発売された、「和」の世界観を軸に作られたハンティングアクション。
PSPとのマルチで展開したが、本項では主にPSV版について述べる。
古より、“鬼”と呼ばれる異形の存在と戦う者たちがいた。彼らを称して「モノノフ」(鬼ノ府)という。
千年の長きに渡り「モノノフ」は歴史の影で人の世を守り続けてきた…。
しかし、太平の時代の末、突如、大いなる災厄が訪れる。時が歪み、天地が裂け、各地に異界が出現…。
かつてない大量の“鬼”があふれ出したのである。
多くの土地が“鬼”に飲み込まれる中、「モノノフ」は生き残った人々を里に迎え入れ、“鬼”に立ち向かった。
七日七晩……短くも熾烈な戦いの後、かろうじて人間の勢力圏を守り通した。
後に“オオマガドキ”と呼ばれるこの災厄を経て、「モノノフ」は人の世を守り、治める組織として、歴史の表舞台に立つこととなった。
それから八年――。
いまだ終わらぬ“鬼”との戦いの最前線に、新たな戦士が派遣される。
人の世を滅びから守るため、モノノフたちよ、“鬼”を討て!
(公式サイトより)
アクション
+ | 各種アクション。クリックで開閉 |
+ | ... |
多少荒削りな部分はあるものの、ゲーム自体の完成度は非常に高く、それまで無かった「和風テイストの狩りゲー」としてユーザーから高い評価を得た。
目に見える不具合は大型鬼絡みといった程度で、普通にプレイしている分には目立ったバグにも遭遇しない。
狩りゲーそのものに対する好みは別として、UIの快適さや狩りゲーとしてのやり込み要素は充分満たしている。何よりも迫力ある部位破壊により強い爽快感が得られるアクションゲームである。
ただ、本作は体験版および発売直後の段階での評価はすこぶる悪いと言わざるを得ないもの(*16)であった。が、ω-Forceのスタッフがユーザーの声を真摯に受け止め、それを内容に反映させる形で高水準のゲーム内容に出来たという事も注目したい(*17)。
DLCもボリュームと価格が適切(*18)であり、概ね好意的に受け止められている。無料のものも複数配信している他、オリジナルコミックも無料で配信している。
タイアップも盛んに行っており、『ソウル・サクリファイス』の衣装や魔物をアップデートで配信、ニコニコ静画によるミタマイラストコンテスト受賞作を無料配信するなど、積極的な販促も効果を上げている。『どこでもいっしょ』のトロのミタマも配信されている。
改善された体験版も配信中なので、まずは手にとって試してみては如何だろうか。
*1 このタイプの鬼は角などの装飾扱いの部位は再生しないが、鬼祓いが必要になる部位はすべて強化再生する。もちろん、タマハミ前に破壊できなかった部位も強化されて、部位のダメージも完全に回復してしまう。
*2 味方は悪影響は受けないが、攻撃そのものは味方にも接触判定はあるため、例えば双刀の双突や地襲が味方にヒットしてしまい、意図せぬ反動で浮いてしまったりと言うことは起こりうる。
*3 スタイル特性として「戦闘不能以外の状態異常になっている味方を攻撃するとその味方の状態異常を回復させる」というものがある(癒スタイル以外のキャラクターでは睡眠と気絶以外の状態異常は回復させられない)。さらにスキルを付けることで味方を攻撃することで気力を少量回復させたり、タマフリのクールダウン時間を短縮させることも出来る。
*4 体力が低い状態での復活となる。
*5 とじこのいらつめ。蘇我馬子の娘で後に聖徳太子の后となる。
*6 らいでんためえもん。大相撲史上最強と呼ばれる江戸中期の力士。
*7 一応タマフリの使用回数を全回復出来るポイントがマップ上に存在するが、原則、拠点エリアと他エリア1つの計2つしかない上、一度使えばその任務では二度と使えなくなる。
*8 瘴気で覆われたエリア。ここに入るとエリアに居る全ての鬼を倒さないと別エリアに移動する事が出来ない。
*9 プレイヤーキャラクターが男性の場合のみ、信頼度に関係なく禊場から追い出されてしまうキャラクターがいる。
*10 本編のラスボス鬼を他のモノノフ(NPC)の力を借りずに単独で討ち果たせというもの。
*11 基本的にストーリー上で初登場となる大型鬼の原種は、ゲーム中での登場演出がエフェクトなどを強化されたうえでムービーとして流れるようになっているのだが、本編のラスボス鬼の初登場はストーリーの絡みで通常の登場のそれと異なる形となるため、本来の登場シーンをその任務で再生している。同様の理由でラスボス鬼以外でも別の任務に出現ムービーが用意されている鬼がいる。
*12 おんけん・ちどり。NPCの「速鳥(はやとり)」の愛用している武器。作るのに必要となる素材の中に特殊な条件を満たさないと入手出来ない物はあるが、その条件を満たすのも特別難しくはなく、作成時に必要となるハクも安いので割合作成が容易。
*13 クリティカルヒットの出やすさも攻撃力も最大まで強化してから本領を発揮する。初期状態であればそこまで高性能と言うほどではなく、こちらも強化による上昇幅の大きさが大きな影響を与えている。
*14 攻撃力が僅かに千鳥より高く、会心の出やすさも微量下がる程度
*15 ツチカヅキの「希少鉱石」など、下手すれば領域で拾える素材とも思える素材もある。ゲーム中では素材のカテゴリ毎にアイコンが分けられているので実際に間違えることはないが…。
*16 狩りゲーの先達を参考に出来るはずなのに、高威力な上に多段ヒットする攻撃がやたらある、体力が異常に高すぎる鬼がいる、攻撃力が明らかに異常な高さな鬼が多い…等、バランス調整が壊滅的であったり等。
*17 この評価もあくまで「狩りゲーのデビュー作としては」という断りが付くものであり、完全版・追加ディスクを出すのであれば、ゲームバランスやシステム面やらのあらゆる面に改良して欲しいとする点が様々なユーザーから多く挙げられていた点は補足しておく。
*18 追加クエストは配信直後は無料/期間後は有料であったので新規が入りづらい空気は出していた。