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SIMPLE2000シリーズ Vol.118 THE 落武者 怒獲武サムライ登場 - (2015/08/19 (水) 16:52:37) のソース

*SIMPLE2000シリーズ Vol.118 THE 落武者 怒獲武サムライ登場
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ118 ざ おちむしゃ どえむさむらいとうじょう】
|ジャンル|落武者ばっさりんこアクション|&image(http://ec2.images-amazon.com/images/I/51QbHjsYrNL.SL180.jpg)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|タムソフト|~|
|発売日|2007年5月31日|~|
|定価|2,000円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|「渓」が「淫」に見えた奴、ちょっと来い|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLE2000シリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
D3パブリッシャーによる廉価ゲームシリーズ『SIMPLE2000』の1作。~
主人公は歴史上の人物・明智光秀。彼が起こしたとされる「本能寺の変」は、実は濡れ衣であり、真犯人を倒す為に蘇った光秀が戦う…というもの。

%%''なおパッケージに「黒幕は豊臣秀吉」と思いっ切り書かれているが、気にしてはいけない''。%%

**特徴
開発元は『[[お姉チャンバラ>SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ]]』シリーズと同じタムソフトであり、本作も同系統の無双系アクションである。
-プレイヤーキャラは光秀と、その部下の女忍者「渓」の2人。ゲームは全8章からなる。章ごとにプレイ可能なキャラは決まっているが、1度クリアした章では2人を自由に切り替えながら再プレイできる様になる。
--光秀は、第3章から「''怒獲武システム(ドエムシステム)''」という能力が使用可能になる。×ボタンを押すと、数秒間「''怒獲武受け''」という状態になり、防御力がアップする。この状態の時に敵の武器攻撃を受けると、''自分の肉体に敵の武器が刺さったまま''となり、敵の武器を奪い取る事ができる。
---同時に「''怒獲武ゲージ''」が蓄積される。一定量以上溜めて△ボタンを押すと、一定時間攻撃力と防御力がアップする。

-刀・弓・手裏剣など、様々な系統の武器が登場する。光秀と渓は、使用できる武器が違っている。武器は敵を倒すと入手できるが、怒獲武受けで武器を奪った敵は、倒しても武器は落とさない。
--主人公2人には、武器の系統ごとに「熟練度」が設定されている。敵を攻撃する度に上がっていき、武器の壊れにくさ・攻撃力・クリティカル率に補正がかかる。

-倒した敵の数やクリアタイム等を元に経験値が割り出され、レベルがアップする。レベルアップ時に、HP・攻撃力・防御力・移動スピードの4つの数値に、ポイントを振り分ける事でパワーアップが行える。
--経験値が与えられるのは章クリア時だが、ゲームオーバー時にコンティニューを諦めた場合でも与えられる。

-一定の条件を満たした上で章をクリアすると「称号」が与えられ、それに応じて隠しコスチュームを入手できる。各種類に4つのカラーパーターンも用意されている。

-難易度はイージーとノーマルから選択する。ノーマルをクリアするとハードを、ハードをクリアすると更に上の難易度を選択できる様になる。

-ストーリーモードである「戦国の巻」の他に、一定区間逃げ延びる「落延の巻」も用意されている。こちらでは光秀しか使用できず、経験値も彼にしか与えられない。

**評価点
-称号・レベル・熟練度・コスチュームと、収集・育成要素はそれなりに揃っている。

**問題点
-''「落武者ばっさりんこアクション」「ドMシステム」''と、バカゲー臭をプッシュしているかのように見えるが、ストーリーはシリアスで、ネタ武器なども存在せず、''まったくバカゲーではない''。光秀の隠しコスチュームの中に''ネコの着ぐるみを被った様なもの''がある程度。
--そもそも光秀はダメージを受けても''別に喜んだりしない''ので、マゾでも何でもない。
--SIMPLE2000頃からのSIMPLEシリーズには意図的にバカゲー要素を持たせた作品が多く、それが受けた作品もまま見られるのは確かだが、このように名前関連だけネタっぽくしてゲームを茶化すのは明らかにやり過ぎである。

-プレイヤーキャラの片割れである渓は、怒獲武システムや、それに替わる特殊能力は持っていない((ドMとは逆に「ドSシステム」と呼べるようなものは無い。))。忍者なだけに移動スピードは速いが、それも能力振り分けで光秀に追い付かれる。光秀と違ってジャンプが行えるが、使わなくてもどうにかなる程度のものである。
--デザインは巨乳・全身網タイツ・ミニスカ・Tバックと、明らかに''露骨なお色気要員''である。ジャンプができるのも''ぶっちゃけ乳揺れの為''だろう。カメラの視点変更や拡大は不可能なので、マジマジと見る事はできないが…。
--''パッケージにも「くノ一には特別なシステムは搭載していない」と堂々と書かれている''。ある意味潔い?

-光秀の隠しコスチュームは''どれも首から上のデザインが替わるだけ''。ザンバラ・チョンマゲ・歌舞伎顔などで、しかもゲーム中のグラフィックでは殆ど違いがわからない。
--渓の方は、お約束でお色気強調のコスチュームが揃っている…と思いきや光秀より種類数が少ない上、やはりマイナーチェンジがいくつかある。

-称号は、「冷静沈着」「唯一無二」など四字熟語が名前に付けられており、称号名だけは最初から一覧に表示されているが、取る条件はその名前から判断するしかない。
--そして、''なぜか取った後にヒントらしき文が表示される''。逆だろ。

-「戦国の巻」のマップは1種類しかない。章ごとに行くことのできる範囲が決まっているだけで、同じ様な所を行ったり来たりするだけのお使いゲーである。
--敵のバリエーションも少なく、まったく同じボスと3回も戦わされる章まである。
---またどのザコの声も同一の声優が担当しており、台詞のバリエーションも殆どのザコで共通。従って''一斉に「どこに行った?」「どこに行った?」、「逃げてよ~!」「逃げてよ~!」と叫ぶ''為、どうにもマヌケである。
--ステージBGMも少ない。
--''なぜか最終面でゲームオーバーになってもクリアしたと扱われ、隠し要素が解禁される''。その後改めてクリアしても何も起こらない。

-「落延の巻」は''サバイバルモードなんじゃないか''と思える程長い。「右が正解のT字路→左が正解のT字路→ボスの出る一本道」を何度も繰り返すだけ。イベントも会話も無い。
--道中は壊せる障害物とザコの配置が違う程度。''ザコを全て無視してもクリアに1時間半ぐらいはかかる''。渓に交代もできないのでとにかく飽きる。
---ザコは一定の距離まで近づかないと攻撃してこないので、避けて進むのが容易であるのが救いか。

-セーブデータが1つしかない。

**その後の展開
『お姉チャンバラSPECIAL』に、本作に因んだ小ネタが登場している。