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レリクス 暗黒要塞 - (2015/09/17 (木) 15:49:24) のソース

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*レリクス 暗黒要塞
【れりくす あんこくようさい】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00F92K4QO)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ ディスクシステム|~|
|発売元|ボーステック|~|
|発売日|1987年4月10日|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|劣化移植を突き抜ける出来&br「''おまちください''」のロード地獄&br操作性悪すぎ|~|

**概要
PC98でヒットしたアクションアドベンチャーゲームの移植。主人公は「魂」で、倒した敵の体に憑依し乗り移って進む、という当時としては斬新なコンセプトを持った作品であった。~
ディスクシステム移植版となる本作は、憑依システムは原作そのままだが、いくつか原作から変更された箇所がある。~
それだけなら当時のパソコンからファミコンへの移植に伴うグレードダウンの常としてやむを得ない点ではあるのだが、ゲーム開始と同時にありえないぐらいのディスク読み込みによるローディングが待ち受けており、~
ゲームそのものの評価を下す以前の問題となってしまっている。

**問題点
***恐怖のおまちください(ローディング)地獄
-スタート直後、上の階層へハシゴを上っていくと「おまちください」。 
-通路でたむろする兵士の前で「おまちください」。 
-イモムシやコウモリ、ミイラなどのザコ敵の出現前に「おまちください」。
-上下で画面切り替えのあるとき、ジャンプして「おまちください」。そのまま落下して「おまちください」。
-ボスの棲息エリアに突入する時も「おまちください」。 
-そして本作最大の特徴である、敵戦士の身体に乗り移る場面ではもちろん「おまちください」。 

ファミコンディスクシステムのディスクカード(クイックディスク)は、ディスクの特定個所を読み込む事(ランダムアクセス)ができないため、データを取り出すのにディスクを毎回最初から最後まで読まなければならない。~
そのため、''ローディングは一律8秒かかる仕様''である((元々クイックディスクの比較対象は「ロードに1回10分以上かかる磁気テープ」なので、本来はこれでも十分早いのだが…。ただし磁気テープ時代のアクションゲームは全てオンメモリの仕様であり、ゲーム中にデータを読む事は無かった。))。この仕様を全く考慮していないローディングの多さのため、「一画面分歩くのに8秒」、「梯子を上りきるのに8秒」、「画面スクロール時に必ず8秒」などいちいち8秒間遮られ、ゲームのテンポは最悪という、どうしようもない作品に成り果ててしまった。

しかも、ゲーム中に必要なデータがA/Bの両面に分散しているため、''ゲーム中にディスクの裏表入れ替えを頻繁に要求される''((一般的なディスクシステムのゲームは、最初に一度だけ読むデータやセーブデータがA面、ゲーム中に読むデータはB面という設計が多く、一度ゲームを始めたらセーブするまでB面というゲームが多い))。少しは努力してよ…。

他にも、

-ジャンプは常にためらっているようにのっそり。
-スタミナ回復アイテムは12ゲージ中1ゲージしか回復しない。(比較的少ない)

など、当時のアクションゲームと比較しても、微妙な点がチラホラ。~
そもそもレリクスはオリジナルのPC-9801版からしてロード地獄なものの、PC-9801が16bit機だから(加えてランダムアクセスが可能なフロッピーディスクを使用していたから)何とかなっていただけであり、8bitパソコン移植版(こちらもフロッピーディスクを使用しているが)は全て散々な評価である。~
それより更に低性能なディスクシステム版((上記クイックディスクの仕様に加えメモリーも一般的な8bitパソコンの半分しかない))がこの惨状なのもむべなるかな。~
//同じディスクシステムの『[[メトロイド]]』とはえらい違いである。一応メトロイドより絵が細かくキャラが大きく動きも凄い((関節ごとに分解したスプライトを用意して滑らかな動きを再現している。))のだが。問題はそれが(ランダムアクセス不可能な)ディスクシステムの性能を考慮しておらず、更にゲーム性に繋がっていない事((良く言えばリアルだが悪く言えばキレの無いのっそりした動きなので爽快感が無い。更にシステム的に重いので敵が一度に1、2匹しか出ない。))であり、結局旧来の手法で制作されたメトロイドの方が正解だったと言う事である。
//他社作品との比較の必要はないのでは。

**その後の展開
-その後、Windowsにてオリジナル版をクォータービュー型アクションロールプレイングゲームでリメイクした作品である『RELICS -The recur of "ORIGIN"-』(1999年発売)及びその続編である『RELICS -The 2nd Birth-』(2001年発売)が発売された。
--Xboxにてフルポリゴン化したレリクスの開発もすすめられていたが、残念ながら開発中止となってしまった。
--2005年に日本ファルコムとソフトバンクBB から『RINNE』というクォータービュー型アクションロールプレイングゲームが発売されているが、商品タイトルにトレードマークのRELICSが無いものの、事実上、これは『RELICS -The recur of "ORIGIN"-』から連なるシリーズの続編である((世界観やシステム・キャラクターデザインが酷似しており、またプログラムのファイル名にもRELICSの記述がある。))。

-ProjectEGGではFCDに忠実な移植版が[[配信>http://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=814]]されており、これらではロード時間やタイミングは改善している。
--また、プロジェクトEGGからダウンロード販売(要会員登録、有料)されている本作もロード時間及びディスク面入れ替えはない。

**余談
-このゲームの一部BGMは『[[ダンジョンキッド]]』にも使われている。
-『[[伝説のオウガバトル]]』及び『[[タクティクスオウガ]]』に、このゲームをモチーフにしたと思われる武器やユニットが登場する((いずれも名前に「レリクス」の文字が入っている。))((『伝説』『TO』を発売したクエストはボーステックの後継会社のため。))
--直『オウガバトルサーガ』におけるレリクスは「言葉の通じない邪悪な異世界」という設定の模様。
-CS番組「ゲームセンターCX」で有野が退院後((2008年5月30日、肺膿瘍の治療で有野が入院休養することを所属事務所が明らかにしてからの退院後、初のゲームセンターCXでの挑戦は「退院したとは言え長時間ゲームの挑戦は過酷」な為、その時はリハビリモードの日となった。))の放送で「次は何を挑戦するか」というおまけコーナーがあり、その時に元ADの中山がこのゲームに対して「クソゲー・操作が悪い・''紹介はしたい''」と散々なコメントを残した。
--スタッフによると、当の中山が(次の挑戦の)候補にあげた記憶は無いのだが、勝手に次に何の挑戦をするかの表に入ってた とのこと。
--ちなみに、最終的に次の挑戦に選ばれたのが[[コレ>暴れん坊天狗]]である。
--今となっては中山はADをやめており、このゲームにもまだ有野は挑戦をしていない。

#region(動画)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm241270)
プレイ動画その1。スクロールすらしてないのに「おまちください」の連発。

&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=wGf8DevKMC0)
&br() これはエミュレーションもの。劇的に向上している。
#endregion