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トップガン

【とっぷがん】

ジャンル シューティング
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 1MbitROMカートリッジ
発売・開発元 コナミ
発売日 1987年12月11日
定価 5,300円(税別)
プレイ人数 1人
判定 良作
ポイント コックピットビューでスピード感抜群のシューティング
ロックオンから撃墜する爽快感
決して誇大ではないリアル・シミュレーション


概要

1987年12月にコナミが発売したファミリーコンピュータ用ロムカセットでコクピットビュー方式のシューティングゲーム。
前年に公開された同名のアメリカ映画のゲーム化作品。


ストーリー

カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるミラマー海軍基地は別名"ファイタータウン"。太平洋艦隊の凄腕戦闘機パイロットが結集する場所だ。この基地内に設けられているのが海軍戦闘兵器学校、愛称"トップ・ガン"である。
"トップ・ガン"は1969年米海軍により1%のパイロットの為エリート学校として設立された。目的は失われつつある空中戦技術の訓練であり、一にも二にも優秀なパイロットを養成することとなった。

この"トップ・ガン"を優秀な成績で卒業した者の一人に"マーベリック"ことビート・ミッチェルがいた。
ある日、彼に緊急発進命令が下された。任務は敵国の軍事目標を破壊することである。
かくして彼は実戦へと飛び立って行くのであった。

(取扱説明書3~4頁より)


内容

  • 戦闘機「トムキャット」を操作して空中戦で敵機を撃墜していく。
  • ゲームはコックピット視点の疑似3Dで展開され、約6:4に分割されており上部がゲームのメイン表示部で、下部がステータス表示となる。
  • 上部
    • ゲームのメインウィンドウで、中央に二重のカーソルがある。
    • 中央の小さいカーソルが機関砲の照準で、ここに向かって発射される。
    • それを取り囲む大きいカーソルがミサイルの有効圏内で、ここに入った敵機や敵艦などにロックオンされ、発射後は自動で追尾される。
  • 下部
    • 上記の通り、ステータスの表示部分で本物の戦闘機のコックピットの計器を模している。
    • 中央の緑っぽい四角い部分がメインのモニタ「多機能モニタ」となっている。
      • 基本的にここは水平軸のレーダーになっており、中央やや下にある三角形が自機の位置。
      • 敵に後ろに回り込まれると表示が変わり、その敵機との位置関係を表示する。この状態になると急上昇や急下降、左右への急旋回などで振り切らないとミサイルを撃ち込まれてしまう。
      • 空母着艦や補給機とのドッキングになると、ここがその位置関係のナビに変わる。
    • 画面下部のゲージがダメージゲージで、ライフのようなものになっている。
      • 敵の機関砲を喰らうとダメージが蓄積(ゲージが消えていく)し、尽きて被弾するとミスとなる。ミサイルはこれに関係なく喰らったら即ミスとなる。
  • ステージ開始と同時にどんどん上昇していき、戦闘態勢に入ると下記のようにできるようになる。
    • 武器は機関砲(Aボタンで発射)とミサイル(Bボタンで発射)、十字ボタンはそのまま左右への操作や上昇、下降を行う。
      • 前方から発射された敵のミサイルを機関砲で相殺することが可能。
    • ステージ開始前にミサイルは下記3種類から選択することになる。それぞれで威力や発射可能数が異なる。
      • T-11 HOUND (40発・威力は機関砲4発分)
        T-22 WOLF (20発・威力は機関砲8発分)
        T-33 TIGER (10発・威力は機関砲16発分)
  • ステージの最後に空母へ帰還するが、ここで着艦できないと残機を1つ失う。
    • ここでの操作は上下左右は戦闘時と変わらないが、Aボタンがスピードアップ、Bボタンがスピードダウンになる。
    • 成功ならボーナス点が入り、失敗の場合残機が残っていればクリアーだが、それが最後の残機ならばゲームオーバーになってしまう。
  • ステージ2以降は、普通に飛んでいると燃料切れになるので補給のために、スタートボタンで補給機を呼ぶ必要がある(呼べるのは一度だけ)。
    • 補給機とドッキングすると燃料が満タンになるだけでなく、ミサイルの弾数も初期値に戻る。

評価点

  • 高速飛行のスピード感と、それに乗って敵をどんどん撃墜していく爽快感。
    • 機関砲とミサイルそれぞれ特徴があり、機関砲は連射にも対応しており追撃しながら連射で落としていく爽快感が早速ステージ1から味わえる。
    • ミサイルもロックオンから発射し敵機を追尾して飛んでいく躍動感が感じられる。
  • 特性の違うミサイルを自由に選択できる。
    • 一発撃墜できる反面敵が多いようなステージではT-11、タフな艦艇が多いなら「T-33」といった具合に、この特徴を生かせるようになるとより撃墜、撃破の爽快感を高めることができる。
  • 高速スクロールのスピード感とそれを彩る美麗なグラフィック。
    • ファミコンが苦手とする3D表現をドット絵ながら非常に細かく描きこまれ、奥行き方向に迫力の高速スクロールの臨場感。
    • 前例としてナムコの『スターラスター』等もあるが、左記作品のようなほとんど真っ黒の宇宙空間よりも、機体視点で地上や水平線が傾き、雲は高速でこちらに向かってくるように流れ、降下時には迫ってくるような地上など、左記作品よりもダイナミックで迫力がある。
    • コックピットのデザインも非常にリアルで、アナログ計器など細かい部分まで再現されており、戦闘機のパイロットになったような気分を出している。
    • ゲーム中のみならずオープニングデモやエンディング、ステージクリア時の一枚絵も非常に美麗に描きこまれている。
  • 多彩な敵機の数々と、ただの空中戦のみならず地上や海上との戦いも繰り広げられる。
    • 空中の敵機だけでなく、艦艇や地上兵器も豊富でパッケージに書かれた「リアル・シミュレーション」が決して誇大ではないリアルな実戦感覚。
  • 初心者にも飲み込みやすいレーダーの構造。
    • 上下の位置関係こそわからないものの、敵の接近や前方の位置している敵など目標が定めやすく、そこに向かって行くということが直感的に理解できる。
  • サウンドはコナミらしい良質。
    • エンジン音や撃墜時の爆発音、警報などのSEは特に出来が良く、これもリアルな感覚を醸し出している。

問題点

  • スタートボタンが補給機を呼ぶ操作に充てられているためポーズができない。
    • そのため、数分間はブッ通しのプレイを余儀なくされるため融通が利かない。
      • セレクトボタンは空いているので「補給機を呼ぶ」はこれにあててスタートはポーズでよかっただろう。
  • ランディングにコツが必要で慣れないとちょっと難しく着艦できなければ1機失ってしまう。
    • ステージクリア後のランディングは前年発売の『アーガス』(ジャレコ)でもあったが失敗しても残機は失われない完全なボーナス要素だったそれとは違って失敗するとリアルに1機失うのは痛い。
    • また当時英語は小学生の必修科目ではなく「RIGHT!RIGHT!」「SPEED UP!」などの意味は説明書にこそ載っているものの、それを瞬時に判断するのは難しい。

総評

高速で飛行するスピード感、さらにシューティングらしい撃墜の爽快感があり、加えてリアルなコックピットを再現した画面構成など既存のシューティングと一線を隔した爽快感とリアルな空中戦の迫力。
それを構成するグラフィックやサウンド、いずれもコナミらしいクオリティで背景描写にまで拘りが感じられ「リアル・シミュレーション」という名に恥じないまさに実戦感覚。
空母着艦や補給機とのドッキングは少々馴染みのない操作が必要な難点はあるものの、本編のシューティング部分はファミコンのゲームらしく直感的で馴染みやすい操作性で、その延長線と思えば徐々に慣れていけるだろう。
根本は映画をベースにしたゲーム化作品だが、それを意識せずとも純粋にシューティングとして楽しめる仕上がり。
コナミは過去に『グーニーズ』『キングコング2』『火の鳥 鳳凰編』など映画のゲーム化作品を「元の映画を知らなくても楽しめる」という良い形でファミコン化してきたが本作もその流れを受け継げている。


関連作

  • 1989年12月15日に同じくファミコンで本作の続編作『トップガン デュアルファイターズ』が発売されている。題名通り2P対戦モードがあるのが大きな特徴。

余談

  • 前述の通り、コナミは映画のファミコンゲーム化作品をリリースし続けてきたが映画タイトル単位では『トップガン』(上記の続編)が最後となる。
    • なお後に発売する『忍者激亀伝』など『タートルズシリーズ』のファミコンソフトはいずれもアニメベースで作られたもので、原作は映画化されたものの、その映画からの直接ゲーム化されたものではない。

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最終更新:2026年05月07日 09:04