ウルトラマン 光の国の使者
【うるとらまん ひかりのくにのししゃ】
| ジャンル | ウルトラ格闘アクション |  
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| 対応機種 | ワンダースワンカラー(専用) | 
| メディア | 16MbitROMカートリッジ | 
| 発売元 | バンダイ | 
| 発売日 | 2001年6月21日 | 
| 価格 | 5,229円 | 
| 判定 | なし | 
| ウルトラマンシリーズ | 
 
概要
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1991年にアーケードで稼動し、様々な機種に移植された2D格闘ゲーム「ウルトラマン」。
 本作は、それをワンダースワンカラーで大幅にリメイクしたものである。
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原作再現という部分は共通するが、ゲームとしてはほぼ完全に別物。
 
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円谷英二生誕100年記念を祝して作られたソフトで、予約特典にウルトラマンVSバルタン星人のジオラマが付いていた。
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ウルトラマンを操作して怪獣達と戦っていく「ストーリーモード」、ウルトラマンや一部の怪獣を戦わせて自分好みに育成していく「育成モード」、そして通信機能を用いた「対戦モード」がある。
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ストーリーモードではキッズ・ノーマル・ハードから難易度を選ぶことができ、大人から子供まで幅広く対応している。
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育成モードで育てたキャラは通常セーブの保存の他、パスワードによる保存も可能。これを用いて遠く離れたユーザーとデータのやりとりを行える。
 
評価点
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ストーリーは短めだが、再現する場所はしっかり再現してある。
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ネロンガ戦で投げを行うと発電所を破壊してしまったり、一部の敵キャラ(アントラー、ジャミラなど)は原作通りの倒し方をしている他、一部条件を満たすと原作さながらの科特隊の援護攻撃をしてもらったり、戦闘時間は3分間だったりなど、なかなか芸が細かい。
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また、敵を原作通りの倒し方で倒せば最後の評価が上がる。
 
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BGMも基本的に原作のものがほとんどで、かなり気分がでる。
 
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操作性はSFC版と違って大幅に改善されている。
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難易度を上げる原因となっていた「触れただけでダメージ」「とどめは必ずスペシウム光線」「時間経過でのみゲージがたまる」などといったものは全てカットされている。
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ウルトラマンの操作性が大幅に改善されているので、普通にパンチやキックで戦うことができる。またガードも可能になった。
 
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育成モードではプレイヤーの戦わせ方によって千差万別のキャラを育てることができる。
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育成可能なのはウルトラマン・ゾフィー・バルタン星人・ニセウルトラマン・メフィラス星人・ゼットンの6体。
 
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新キャラも加わっており、ガボラ・ニセウルトラマン・ケムラーが追加されている。さらに条件を満たすとあのゾフィーも使用できる。
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アーケード版に登場したネロンガ・アントラーも登場。レッドキングも知名度の高い初代に変更されている。
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ニセウルトラマンは攻撃を受けたり、勝利時に正体を現すという凝った演出がある。
 
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ゲーム画面も当時の斬新なデザインとスワン本体の限界まで挑戦した味わい深い雰囲気を完全再現している。
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キャラクターグラフィックもかなり雰囲気がでている。
 
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格闘ゲームとしてはやや難ありだが、対戦モードで怪獣も使うことができるので、怪獣ファンも楽しめる。
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ただしほとんどの怪獣は動作が限定されているのでかなり辛い。
 
問題点
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仕方がないとはいえ、全話が再現されているわけではない。そして再現されたストーリーも所々端折っている部分もある。
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怪獣の鳴き声の再現は中途半端。バルタン星人やアントラーは再現されているが、ゼットンの鳴き声は微妙。
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そもそも、声の収録はウルトラマン・バルタン星人・メフィラス星人・ゼットンのみである。
 
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上記の新キャラの代わりにテレスドン・ブルトン・レッドキング二代目・ジェロニモンがリストラされてしまっている。
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コンボなどが無かったり、動きが遅かったりなどで、格闘ゲームとしての出来は大味。ただし、ボタン一つで簡単に必殺技を出せすのでコマンド入力が苦手な人には優しい。
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正直、格闘ゲームというよりも主人公(ウルトラマン)の操作が格闘ゲーム風のアクションゲームといったほうが近い。
 
総評
当時のWSC専用ソフトとしては非常に出来が良い部類に入る。
システムはアーケード版が元なので古臭さは否めないが、ファンなら十分楽しめる作品。
最終更新:2021年05月11日 14:06