レミングス2
【れみんぐすつー】
| ジャンル | アクションパズル |  
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| 対応機種 | スーパーファミコン | 
| 発売元 | サンソフト(サン電子) | 
| 開発元 | DMA Design | 
| 発売日 | 1994年8月12日 | 
| 価格 | 9,800円 (税別) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| 周辺機器 | スーパーファミコンマウス対応 | 
| 判定 | なし | 
| 備考 | 原題は『Lemmings 2:The Tribes』 | 
 
概要
世界的に有名なアクションパズル『レミングス』の第2弾。
今作では大幅にストーリーの追加、仕様の変化などがありハードルが高くなった。
今作も様々なプラットフォームに移植されたが、そのうち日本版があるのはSFC版とFM-TOWNS版の2つとなっている。
当ページではSFC版について記述する。
ストーリー
前作での冒険で新天地を見つけ、平和に暮らしていたレミング達。
彼らは長らく一緒に暮らしていたが、ある時守り神のメダルが12個に分かれ、それと共にレミング達も12の部族に分かれた。
だがメダルは分かれても力は衰えず、レミング達は平和な暮らしを送っていた。
しかし、ある予言によるともうすぐこの島に危機が訪れるらしい。
そこで島の中心に箱舟を作り、みんなで乗り込んで島から脱出する事になった。
そしてレミング達を導くのは、前の冒険でもレミングを救ってくれた神、つまりプレイヤーなのであった。
変更点
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レミングの出現数の固定。
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12の部族に40匹のレミングがおり、途中で死亡者が出ると次のステージでは死んだ分のレミングが出現しない。
 
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ゴール時の評価。
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前作では文に意味は無かったが、今作では3段階評価がなされ全ステージで最高評価を取る事が目的である。
 
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指示の増加。
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指示が8種類から49種類(amiga、MD版は51種類)に増えた。
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指示はステージごとにその中から2~8種類が選ばれる。
 
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スクロール方向の増加。
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横長だけでなく四角、縦長などのステージも加わった。
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その影響か、レミングが落下死しにくくなった。
 
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ファンの追加。
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カーソルの他に風車を操作できるようになり、一部の指示をさらに操作できる。
 
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ロックオンの採用。
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ボタンを押すとカーソルの形が変わり、そこから十字ボタンを押すとその方向の最寄りのレミングをカーソルが追いかけるようになる。
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これで溜まっているレミングの向きを把握できるようになった。前作プレイヤーには嬉しい仕様。
 
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レミングスが基本的に転落死しなくなった。高いところから落ちても目を回して一定時間行動不能になるだけである。
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ただし下が砂など、一部の面では死亡することがある。もちろん水や溶岩、画面外に落ちれば死亡する。
 
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大幅に増えたギミック。
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レミングを飛ばす大砲やワープ装置、トランポリンや吹き出す蒸気など。
 
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ローカライズ。
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ほとんどが日本語に訳されている。でも指示の名前は微妙…?
 
評価点
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よく動くドット絵。
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小さい姿ながらも何をやっているかすぐ分かるくらいにピョコピョコと動いてくれる。
 
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雰囲気がかなり明るくなった。
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ストイックだった今までと違い、ステージは背景などが付き華やかに。
 
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レミングのボイスが増えた。
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お馴染みの「Let's Go!」「oh no!」の他に「ouch!」「yippie!」が追加された。
 
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セーブが出来る。
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4ファイル保存でき、しかも再開時には「PLAY」を選ぶとそのファイルで最後にやったステージまで自動で移動する。
 
問題点
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まずこのゲームを見た大抵の人の反応は
「レミングスじゃない」。
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前作であった「一匹を犠牲にして大勢を助ける」と言ったハードさや、出現レートを操作する戦略性が無くなったなどの理由が主に挙げられる。
 
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解法を見つけてからの楽しみがほぼ無くなった。
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前作は答えを見つけても階段のドットが届くかどうかなどの醍醐味があったのだが、解法を見つけたら終わりの今作ではそれが無い。
 
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指示の説明不足。
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前作では最初に指示が一個だけの練習的なステージがあったが、今作の練習は本編とは別で「指示を8個選んでゴールの無いステージに放り出される」と言ったものである。
 
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指示の実質水増し。
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指示の種類が大幅に増えたというが、実際のところ違いがよくわからない似たようなものが多く、ここまで増やす意味があったのか疑問に感じられる。
 
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スキルの格差が大きい。
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カーソルの場所に向かって上を渡れるロープを撃つ「ロープもち」、風で押されれば空中に行かない限り穴を掘り続けられる「ねじりんこ」などのスキルが多くのスキルの上位互換として猛威を振るうのだが…。
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槍を斜め上に投げる「やりなげー」、ボールを山なりに投げる「ぴっちゃー」、小さな植物を生やす「はなさかぼうず」などは圧倒的に地味(勿論これらのスキルが役立つ時も来る)。
 
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エンディング後にタイトル画面には戻らない仕様。
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このため一つの部族をぶっ通しでプレイしていて、直前にセーブせずにエンディングを見てしまうと努力がパーに。
 
総評
初代は結構クセが強いゲームだったが、まだ間口は広かった。
だが今作では初心者お断りと言わんばかりの問題が多く、手放しで薦められる物ではない。
しかしルールを理解すれば名作の続編に恥じない面白さがあるため、このゲームの仕組みを理解する前に投げないかが一番の壁かもしれない。
余談
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タイトル画面の左の木のウロを押すとサウンドテストが、タイトルロゴの「i」の点部分を押すと効果音が文字で小さく表示されるようになる。
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今作ではセーブするとレミングの総救出率が見られるのだが、全てのステージで最高評価を取っても97%ぐらいにしかならない。
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理由は途中で犠牲を出さなければならないステージがあり、そこでは死亡者が出ても最高評価を得られるためである。
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しかしあちこちのステージで「犠牲が出るはずのステージでも頭を使って犠牲者を出さずにクリアする」事が可能であり、現在では99%、残り一匹まで助けている記録がある。
 
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エンディングで一匹レミングが箱舟に乗り遅れるが、彼のその後が見られるのはDOS版のみである。
最終更新:2021年01月31日 20:43