魔法騎士レイアース
【まじっくないとれいあーす】
| ジャンル | RPG |  
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| 対応機種 | ゲームボーイ | 
| 発売元 | トミー | 
| 開発元 | パンドラボックス | 
| 発売日 | 1995年6月2日 | 
| 価格 | 4,725円 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 甘い難易度 ゲーム性はまずまず
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| 魔法騎士レイアースシリーズリンク | 
 
概要
少女漫画誌「なかよし」で連載され、アニメにもなった人気コミックのゲームボーイ版。
ストーリーはオリジナルで、旅の途中で見つけた不思議な絵の中に吸い込まれた三人が、脱出手段を求めて冒険する。
レイアースのゲーム化自体はSFCやSSなどでもされているが、三人がそれぞれソロで動くのは本作のみ。
また当時ゲームボーイでは非常に珍しかったボイスサンプリングを採用しており、戦闘時などにアニメ版と同じ声優によるキャラがしゃべる。
システム
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オーソドックス…というよりかなりシンプルなRPG。
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武器防具やアイテムの概念自体が無く、ステータスはHP・MP・攻撃・防御・素早さの5種。戦闘は常に一対一であり、魔法も攻撃魔法一種類しかなく(実質的に必殺技)、HP/MPは移動中に勝手に回復する。
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レベルと経験値は☆の数で表示され、レベルの最大は5。敵を10体倒せばレベルは上がる。
 
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オープニングの後で三人が別れ別れになるので、誰か一人を操作してストーリーをクリアし、その後次に取り掛かる。
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三人ともクリアすると、合流してラスボス戦。実にシンプル。
 
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鳳凰寺 風シナリオだけ、簡単ながら謎解き要素が強め。
問題点
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とにかく低難度すぎる
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「なかよし」読者をメインターゲットに据えたためか、難度はヌルいにも程がある。レベルを最高まであげると、ボスさえ魔法で一撃で倒せてしまう。普通にゲームを進めていれば、ゲームオーバーになることはまずないだろう。
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かといってレベルを上げないまま先に進もうとするとやたら苦戦する。特にラスボス戦は、レベルをちゃんと5まで上げておかないと、攻撃を1回ミスしただけで負けが確定する運ゲーになってしまう。
 
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同じ本に連載されていたセーラームーンのRPGはえらく高難度だったが、まああれみたいにされても困るか。
 
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ボリュームがものすごく小さい
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三人分のシナリオがあるのでボリュームがありそうに見えるが、実際はどのシナリオもダンジョンが1~2個しかなく短い。ゲーム全体で見ても3~4時間もあればクリアできてしまう。さすがにRPGでこれは…
 
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せっかくのボイスサンプリングが…
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ハードのスペック上仕方ないのだが、音質が悪く非常に聞き取りにくい。せっかくオリジナルの声優陣が声を入れてくれているのに…。
 
評価点
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グラフィックはGBとしてはかなり頑張っている。特に主人公三人は表情差分が多く、戦闘シーンでも結構滑らかに動く。
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BGMもなかなかの良曲揃い。アニメOP曲もちゃんと入っている。
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ゲーム進行に関係ないミニイベントが妙に豊富。
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何もなさそうなところでもAボタンを押すと、何かしらのレスポンスが返ってくることが多い。行き止まりをチェックしたら主人公が「あれ、行き止まりだ」とかいうRPGはこれくらいじゃなかろうか。
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中には爆笑モノのイベントも。いろいろ探し回ってみるのも楽しみの一つ。
 
総評
おんなのこ向けの非常に甘口難度なRPGであり、ボリュームも非常に小さい。しかしゲームの出来は平凡ながら破綻はなく、普通に遊べる佳作。
続編『魔法騎士レイアース2nd The Missing Colors』では難度がかなり上がり、ゲームの雰囲気が大きく変わっている。
最終更新:2024年06月24日 08:11