【めだろっとせぶん かぶと/くわがた】
ジャンル | ロールプレイング | ![]() ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | ロケットカンパニー | |
開発元 | デルタアーツ | |
発売日 | 2012年9月13日 | |
価格 | 6,090円(税込) | |
判定 | なし | |
ポイント |
前作の問題点を改善 人気機体の復活&新たな機体の追加 新システムや演出面の強化 バグや対戦バランスなどの粗も残る 前作は半ばなかったことに |
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メダロットシリーズリンク |
『メダロット』シリーズ久々の新作であった『メダロットDS』。
シリーズの再始動に喜んだファンは多かったが、一作品の出来としては物足りないものであった。
『メダロットDS』発売から数か月後、「ニンテンドー3DS向けにメダロットを開発中」であることが明らかにされ2年が経過。
そして、ナンバリングを復活させ(*1)本作『メダロット7』が発売された。
前作と同じスタッフによる制作、メインキャラクターデザインの変更などファンにとって不安要素もあった一方、
新ハードで大幅に向上したグラフィック、再登場した数々の旧機体、旧作のシステム復活と新システムの登場、
すれちがい通信によるチーム交換など、一層パーツ集めやロボトルを盛り上げてくれる数々の新要素と改良が加わった。
こうして多くのメダロッターの不安と期待が渦巻く中、ニンテンドー3DSという新たな舞台で熱いロボトルが始まるのであった。
+ | 以下ネタバレ含む |
※現在こちらに記載しているバグの多くは後述する「更新データ」を導入することで改善されている。
+ | 以下ネタバレ |
あまりのバグの多さに公式もこれはマズイと思ったのか、発売から2か月後である2012年11月27日に「更新データ Ver1.1」をニンテンドーeショップ経由で配信開始した。これにより多くの問題点が改善された。
前作の問題点を段階的に改善しつつ、新要素も取り入れた一作。
相変わらず過去作ファンや旧作の要素に引っ張られている感じはぬぐえないが、ロケットカンパニー製のメダロットとして着実に進化を続けていることが感じられる。
ナンバリングこそ『7』と冠されているものの、キャラクター設定は新規でも入りやすく、
肝となるロボトルもテンポの向上やインターフェースの改善など初心者にも遊びやすく仕上がっている。
数多くのパーツやメダルを収集し、実戦で様々な組み合わせ・戦術を試すという醍醐味は新システムの導入でより魅力的になった。
初めてメダロットに触れる人にも、かつてメダロッターだったプレイヤーにも改めて勧めることができる作品だろう。
一方で、やや単調なシナリオ進行と描写が浅い主要人物たち、過去作キャラ・設定の扱い方、数多くのバグ、未だパワーバランスの激しい対戦環境など粗が残っているのも事実。
開発側による更新データ配信や定期的なアイテム・ネット対戦レギュレーション配信など一定の取り組みは評価されているため、今後のメダロット作品にも期待したい。
前作『メダロットDS』は当初の予想を上回るヒットを記録したが、今作もそれにはわずかに劣るものの、2バージョン合計で約107,000本以上という安定した売り上げを記録しており、続編製作にも期待が持てる状態である(もちろんGB・GBC時代の輝きには及ばないものの、『メダロット・ナビ』の約73,000本が最高であったGBA時代と比べると人気は上向いているといえる)。
*1 公式では『メダロットDS』がシリーズ6作目のナンバリング作品として扱われる。
*2 いずれも『メダロット2』に登場するキャラクター。
*3 バージョンごとに主役機のアナザーカラー(性能は同一)とチュートリアル用の雑魚機体
*4 元ネタはマンガ版メダロットのシアンドッグ。ブルースドッグにそのような描写は無かったが、シアンドッグの後継機であることを考えれば。
*5 脚部を狙われている状態で防御できなかった場合などは従来通り脚部でダメージを受ける
*6 前者は該当する攻撃のダメージを全て0にする、後者はやや遅い代わりに該当する攻撃を無効化した上にダメージを反射する。
*7 総ダメージが60以下の攻撃を無効化、するのだがメダルが育っていれば攻撃力10以下のパーツでもダメージ60突破は余裕
*8 一応初代のライバル「ユウキ」には『7』で初登場した最新ザリガニ型メダロットをあてがったりするなど、配役を合わせようとしている部分もある
*9 どれもアニメ版を髣髴とさせる機体設定・構成
*10 効力の低い順に「ライトリペア→リペア→シリアスリペア」
*11 前作では同じように用済みと見なされた後も改心せずこれまでの経緯をリセットして横行を繰り返したため、そういう意味ではマシにはなっているが
*12 ただし、公式HPのキャラクター紹介では「何かにつけて脱ぎたがる節がある」と表記されている。