TOCA RACE DRIVER 2 ULTIMATE RACING SIMULATOR
【とか れーす どらいばー つー あるてぃめっと れーしんぐ しみゅれーたー】
| ジャンル | レース | 
  PS2版
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  PSP版
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| 対応機種 | プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル
 Windows
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| 発売元 | インターチャンネル・ホロン MYSTIX STUDIOS(PC版)
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| 開発元 | コードマスターズ | 
| 発売日 | 2006年12月14日 2004年7月15日(PC版)
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| 定価 | 5,040円 オープンプライス(PC版)
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| 判定 | なし | 
| ポイント | リアルさをとことん追求 他に類を見ないだろう賢いAI
 恐ろしく出来の良いプリレンダムービー
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概要
元はPCをメインに英国のコードマスターズが開発・販売している「TOCA Race Driver」シリーズの2作目。
但し、日本では前作が未発売の為、これが1作品目となる。
また、PC版は「日本語マニュアル付き英語版」として日本でも発売された。
評価点
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これでもかと言う程賢いAI
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レースによっては20台以上も走るイベントがあるのにも拘らず、他作品にありがちな「十分スペースがあっても避け切れないでぶつかる」が中々起こらない位賢い。
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ただ流石に敵車に近ければ話は別ではあるが、それでも有名ゲームを含めた他ゲーと比較したら間違いなくこちらが上。
 
 
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魅力的な車種
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一般車からレーシングカーやツーリングカーやラリーカー、果てはトラックやオープンホイールといった車種まで幅広い車種を実名で厳選収録。
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中にはホットロッドやコンセプトカーを使ったレースも。
 
 
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多彩なレース
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DTMのように名が知られているものから(日本人にとっては)あまり馴染みの無いものまで豊富。
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高級車がスノーコースを走るレース、トラックを使ったレース等一風変わったものも。
 
 
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セッティングの細かさ。車によっては変える事の出来ない箇所があるが、基本的な所はしっかり出来るようになっている。
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豊富なコース
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コースは実に50以上。車好きなら誰でも知っているだろうコースからあまり知られていないコースも。
 
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物理演算・天候の表現
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ゲーム的味付けが一切されていないようなリアルに特化した挙動、曇りや雨の演出も本物さながら。
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窓ガラスが割れたり、車のパーツがぶつかって外れてコース上に落ちたり(レース終了まで残る)、破壊可能オブジェクトをなぎ倒す事も出来る。ぶつかり方次第では即リタイアなものだから最後まで気が引けない。
 
 
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とにかくリアルさを重視した演出
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観客の前を通ると歓声が聞こえると言った事は勿論、レーススタートがシグナルが変わったらスタートといった感じ、ラリーにおけるコ・ドライバーのボイスやラリーのみコースマップが無い等、現実味がある。
 
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キャリアモードとそのプリレンダムービー
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随所に挿入されるプリレンダムービーの出来が恐ろしく良い。今見ても実写に見える位。
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勿論綺麗なだけでは無い。無名時代から有名になるまでの過程を描いたストーリーは山あり谷ありな世界観で、中盤からそれが顕著になる。
 
 
問題点
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ロードがとても長く、約30秒位は掛かる。
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ロード中の演出は、間接的にレース開催地に向かっている時間という感じで表現されてはいるのだが…(矢印がロード時間を示している)。
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但し、リスタート時にロードが入らないで即開始出来る所は評価点。
 
 
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元が英国のゲームのせいか、日本人には知らないイベントが多数ある為、知らない人には知らないで終わってしまう可能性が高い。
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リアルタイムの3Dグラフィックはハードに対して良いとは言えない。特にPSP版はそれが際立っている。
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リアルタイムで天候・時間が変わらない。
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1回のクラッシュで強制的にやり直し。似たようなゲームはあるのだが、こちらはそれと隣り合わせの状況が多いので尚更。
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接戦でスピン→クラッシュ→やり直しは慣れない内はザラだろう(特にオープンホイール)。リアルといえばリアルなのだが…。
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しかしこれのおかげで他に類を見ない本当のリアルさを表現出来ていると言える所でもあるので何とも言えない所。
 
 
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魅力的な車種が多いように見えるのだが、実は車種はかなり少ない。
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但しGTシリーズと違い、カラーリング込みで1車種と数えられている。
 
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レース中にBGMが無い。とにかくリアル向きなのだからか。
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リプレイの早送り・巻き戻し等が出来るのにカメラアングルが良くない。
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車とコースがレースイベントごとにセットになっている。
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この為、普通なら出来る「このコースでこの車を走らせる」といった事が出来ない。
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折角魅力的な車が多いのにこれでは宝の持ち腐れもいいとこである。
 
 
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PSP版のみにある問題点も。タイヤ痕が付かなかったり、デフォで○ボタンを使わないのにクラッチ操作自体が消滅(割り当てられていないのでは無い)しているなんて事も。
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キャリアモード最初のレースがいきなり強制敗北同然のイベント(ムービーもその通りになっている)。やり直しも出来ないので初見で引っ掛かった人は少なくないはず。
総評
とことんリアルに特化しているので本物志向という方には向いているだろう。
しかし、裏を返せばゲーム的な要素はほぼ皆無と言って良く、ゲーム性も求めている人には絶対向いていない。
そう言う意味でも良くも悪くもリアルであろう。
余談
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チートコードが公式サイトに公開されていた(現在は閉鎖)。
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特定のコースでとある区間を走っていると高確率で敵車が大きく宙を舞う。自車もセッティング無しで普通に走っていても稀に発生する事がある。
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Xbox版があるが、日本では未発売。
最終更新:2021年05月13日 16:05