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DT Lords of Genomes
【でぃーてぃー ろーず おぶ げのむ】
ジャンル
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カードゲームアドベンチャー
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対応機種
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ゲームボーイカラー(全GB共通)
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発売元
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メディアファクトリー
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開発元
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ゲームスタジオ
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発売日
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2001年5月25日
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定価
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4,725円(税込)
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判定
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なし
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ポイント
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膨大なテキスト
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概要
ゲームスタジオ開発のカードゲームアドベンチャー。アドベンチャーゲームのようにストーリーを読み進めつつ、間に入るカードバトルを行うという内容。内容はバイオレンス要素の強いもので、一時期は発売未定となっていた。発売されるとバイオレンス描写も話題となったが、緻密に練られた設定、カードテキストの面白さが高く評価された。ディレクターは『ゼビウス』『ドルアーガの塔』などで知られる遠藤雅伸。
なお、テレビアニメ『DTエイトロン』を原作としているが、共通点は「DT」という単語が使われているというくらいで、内容的には全く関係ない。
特徴・評価点
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戦闘システム
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エネルギー「DTセル」を出し、それを消費することで「ユニット」を場に召喚する。ユニットの攻撃で相手マスターの「CP」を0にした方が勝ち。デッキは40枚。ターンの最初には必ず手札を7枚にするようにデッキを引くことや、ユニットがやられるとマスターがダメージを受けるなど、徹底してバトル時間の短縮が図られている。
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練られた設定
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ナノマシン「DT」により、ある物質を合成することで、人間でも戦車でもポメラニアンでも、あらゆるものを作り出すことのできる「DTマスター」同士の戦いを描く、というのがストーリー。この設定により、「死んでいる人間が合成し直されたら、その存在とは一体なんなのか」などのストーリーが展開され、世界観に深みを与えている。
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また戦闘においては、「女子高生が鱗の鎧やら増強筋肉やらで武装する」「10メートルの巨人の攻撃を柔術でかわす」などの無茶なこともできるが、前記の設定によりつじつまはあっている。
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濃い内容のカードテキスト
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登場するカードには1枚1枚にテキストがあり、その内容が非常に濃い。そのカードの説明であれば、製作者は誰か、どのような使われ方をするのか、といった解説。そのカード(つまりユニット)を使用したショートストーリーであれば、ストーリーモードで出てきたキャラの意外な活躍や、ストーリーモード外のキャラとの接触などが楽しめる。いずれも画面5ページ以上を使うほどの文章量で、本作を象徴するシステムとなっている。また、テキスト中の単語はハイパーリンクで繋がっており、その単語の解説からまた別の単語へ……と調べていく楽しみもある。
問題点
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戦闘はそれほど難しくない。
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手に入らないカードが有る。これは元々ニンテンドウ64の周辺機器「64DD」で遊べるゲームとの連動で手に入る予定だったものなのだが、それが発売中止になってしまったために入手不可能となってしまった。
総評
とにかくカードテキストについての評価が非常に高い。カードが集まれば集まるほど様々なテキストを読めるようになり、テキスト自体の面白さ、単語の繋がり、あるキャラクターを別のカードのストーリーにも出ているのか探してみるなど、楽しみ方は多い。その他にも、手早く終わるバトルや分からない単語の解説など、ユーザーへの配慮が見て取れる。全体的に、プレイヤーを飽きさせない作品である。
その後
iアプリでリメイクされている。戦闘はカードバトルではなくなり、相手を倒すことでレベルを上げるなどRPG風のものになっている。ストーリーもやや異なる。
続編『バナナ・メイヘム』もiアプリで出ている。戦闘は上記のリメイク版と同様。
最終更新:2025年03月27日 21:44