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【ゆうぎおう しんでゅえるもんすたーず ふういんされしきおく】
ジャンル | 対戦型カードバトル(アドベンチャーRPG) | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | コナミ | |
発売日 | 1999年12月9日 | |
定価 |
通常版:5,800円 限定版:9,800円(共に税別) ※限定版は特製ポケットステーション&ストラップ付き |
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廉価版 |
コナミ ザ・ベスト:2000年7月13日/2,800円 PS one Books:2002年3月28日/1,800円 ※廉価版には特典カードは封入されていない |
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判定 | クソゲー | |
ゲームバランスが不安定 | ||
ポイント |
インフレが激しい ポケステがあっても終盤は高難易度 封印されし黒歴史 BGMは高評価 カードのおまけ |
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遊☆戯☆王 関連作品リンク |
ゲームボーイで発売されていた遊戯王デュエルモンスターズシリーズのプレイステーション版。
3Dによる迫力のモンスターバトルや、当時漫画でも明かされていなかった闇遊戯の過去が明かされるということが本作のウリであった。
折しも、当時は国内の遊戯王人気が最盛期と言ってもいい状態にある時期で、据置版としては初めての「デュエルモンスターズ」という事、
例によってクリスマス商戦を直撃した販売日も相まって、実に50万本を超える売上を出したが、その実態は……
召喚守護星システム
クイック融合システム(仮称)
デュエル評価システム&パスワード
ポケットステーションとの連動機能
BGMは良い
デュエルの基本ルールはそこそこ
一部カードの性能調整
いわゆる不具合の類がほとんど存在しない
それなりの完成度を誇るモンスターのポリゴン
ストーリーの短さとインフレの速さ
+ | ストーリー展開及び敵デッキの強さについて |
その他の問題点
ゲームバランスが不安定。
PSなのに収録カード数はGB作品からほとんど変わっておらず、さらに効果モンスターがほぼおらず、攻撃力が高いモンスターを出せば勝てるという単純なシステムまで踏襲してしまったため、その分強力なカードが手に入りにくいよう調整されたと思われる。
そのため難易度が極端に上がってしまい、何の情報もない当時の購入者が阿鼻叫喚の末「クソゲー」との評価が連呼される結果となったことは想像に難くない。
ポケステで強力なカードを揃えると大味なバランスになってしまうのも褒められた点ではない。
ポケステ無しでもクリアは可能であるが、そこに至るまでの知識面のハードルが極端に高く、ポケステ無しではクリア不可能とまで言われたのも仕方がない面がある。
誰がどのカードをどんな確率で落とすか、スターチップ何枚でどのカードが手に入るか、デュエル評価の条件といった内容がゲーム内で確認できた上で、なおかつ入手率などのバランスが整えられていれば、また違う評価を得られたであろう。
一方でGBにおける次回作『DM3』は、携帯機でありながらOCGの要素とゲームオリジナルの要素を同時に盛り込んでおり、そちらより見劣りするのも否めない。
ただしネットの普及や海外RTA勢の活躍で十分な知識が広まった現在では、良質なBGMをバックにテンポの良いデュエルをこなしてカード収集・デッキを強化できるゲームとしてみなし、プレイスタイルも最速クリアを目指すものや、特定のカードをメインに据えたり融合やフリーデュエルを封じるなどの縛りプレイ、入手可能な全カードを図鑑に載せるといった様々な楽しみ方が見出され、再評価された面もある。
毎ターン5枚ドローや守護星システムなどの本作独自のルールも、賛否両論あれども戦略性を高める要素として機能しており、後の作品に引き継がれた部分もあるなど、悪くない発想だったと言える。
総じて本作は人を選ぶ、合う人には楽しめるゲームであると同時に、合わない人には『遊☆戯☆王』の「カードのおまけ」と評価されるゲームだろう。
*1 モンスター毎に「属性」に相当するステータスが存在するというもの。優劣関係にあるモンスターに攻撃されると攻撃力に関係なく破壊されてしまう
*2 「水金火木土海」という、地球を除いた惑星群と、「月」と「太陽」、更に当時はまだ惑星扱いだった「冥王星」が存在している
*3 1+1を順番に行っていく関係上の問題。《青眼の究極竜》は本来3体融合だが、本作では《究極竜の儀式》というオリジナルの儀式カードが代用品として追加されており、融合召喚は不可能。
*4 ドラゴン族+雷族かつ、片方が攻撃力が1600を超えたモンスターである事が条件。3体のモンスターはいずれもこれに該当しないが、先に《プチリュウ》と《エレキッズ》を融合する事で《サンダー・ドラゴン》を作り出し、この条件を満たしている。
*5 二段階融合は後の真DMⅡでも可能。
*6 必ずプレイヤーと同じデッキを使う、いわゆるミラーマッチ用のキャラ。フリーデュエルのデュエリスト一覧に最初から登録されている。続編でも登場しており、元ネタはおそらく原作者の高橋 和希氏(和希のK)と思われる。
*7 相手が発動した、こちらの伏せた罠カードを除去する効果の身代わりになる。
*8 このカードも、OCGでは「召喚・反転召喚したレベル3以下のモンスターを破壊する」という全くの別物の効果である。
*9 GB版で場に伏せる事ができるのは罠カードのみな上、スペース上の問題で罠はお互いに1枚しか場に伏せる事が出来なかった為、除去効果のある効果モンスターでも十分代用できた。
*10 対象モンスターを二段階強化=攻・守ともに1000アップする。
*11 特徴欄に記載されているが、ドラゴン+雷族かつ、どちらかの攻撃が1600を超えるモンスターの融合で召喚できる
*12 GB版「2」では隠しキャラ。名前や持っている千年アイテムなどから、程なく原作に登場したイシズ・イシュタールのプロトタイプ的存在だと思われる
*13 お互いのターンで4ターン、相手側から見て3ターンの間、こちらのモンスターは攻撃が不可能になる。発動されたら、除去する事は不可能。
*14 相手フィールド上のモンスターの攻撃力と守備力を一律で500ダウンさせる
*15 相手の場に存在する攻撃力1500以上のモンスターを全滅させる
*16 OCGでは《究極完全態・グレート・モス》と、微妙にカード名が異なる。
*17 そもそも当時の岩石系モンスターの最大値が低く、《荒野》による+500込みで《金色の魔象》(2700)・《砂の魔女》(2600)・《ストーン・ドラゴン》(2500)などと、強化有りでも微妙な攻撃力のものしかいない。
*18 「対戦相手選択→準備画面スキップ→デュエル開始→リザルトスキップ」の流れを常に3分で終えるとしても、計60万分、約416日間ぶっ通しでデュエルし続けなければならない。
*19 知っている人は知っているが、そもそもが雑魚モンスター《二つの口を持つ闇の支配者》の色替え。
*20 いわゆるROM抽出及び書き出しによるカードドロップ率の改ざん。生配信中に「カードナンバー000」というバグカードをドロップした事から判明に至った
*21 後に出世し、2011年には『週刊少年ジャンプ』の編集長となった。