【あふたーばーなー】
ジャンル | 3Dシューティング | |
対応機種 | アーケード | |
発売・開発元 | セガ・エンタープライゼス | |
稼働開始日 | 1987年7月 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
諸事情により未完成でのデビュー アフターバーナー非搭載なアフターバーナー |
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アフターバーナーシリーズ I / II / III /クライマックス |
ジェット戦闘機のドッグファイトを題材にした擬似3Dシューティングゲームの未完成版。
鈴木裕陣頭指揮のもとで開発されたセガ体感ゲーム第6弾だが、初代『アフターバーナー(I)』はβ版の位置付けとなっている。
西暦199X年…、世界はA国とZ国の2大勢力の下、既に慢性化した冷戦状態に置かれていた。
張りつめた糸を思わせる絶対的な緊張の中、A国海軍に所属する1人のパイロットに、ある極秘指令が下された。
指令の内容は「Z国の領空を強行突破し、秘密兵器の情報ディスクを軍の秘密研究所に届けよ。」
今、空母から1機の戦闘機が飛び立とうとしている。A国の、いや、世界の運命を賭けた孤独な任務が始まる…。
戦闘機の操縦桿を模したアナログスティック+1ボタン1トリガー制。
「開発経緯」にあるように上層部の指示で強引に出荷された未完成版。既にダイナミックに流れる背景、白煙を引くミサイルの表現などは完成していたが、ゲーム性に関わる部分は調整が行き届いていないことがわかるレベルの出来であった。
【あふたーばーなーつー】
ジャンル | 3Dシューティング | |
対応機種 | アーケード | |
発売・開発元 | セガ・エンタープライゼス | |
稼働開始日 | 1987年10月 | |
判定 | 良作 | |
アフターバーナーシリーズ I / II / III /クライマックス |
ジェット戦闘機の空中戦を題材としたセガの体感3DSTGの完成版。
初代『アフターバーナー(I)』も含めてセガ体感シリーズ第6弾。セガゲーム史を語る上で欠かす事のできない作品の一つ。
内部事情により未完成のまま出荷した『I』を三ヶ月後に改良、バランス修正してリリースしたのがこの『アフターバーナーII』である。
『I』はβ試作品あるいは最初からなかったものとされ、世間一般でも『アフターバーナー』は基本的に『II』の事を指す。
『スペースハリアー』開発の頃に温めていた構想「戦闘機を使った体感STG」を見事に実現させた作品である。
臨場感あふれるゲームシステムに加え、その硬派な世界観は『スペースハリアー』以上に多くのプレイヤーを惹きつけた。
特に、ダブルクレイドルタイプの『アフターバーナーII』は、プレイヤーに「特別な経験」を味わわせてくれる。
アフターバーナーが名作と呼ばれる所以は、ゲームの世界に引き込んでくれる数々の仕様なのだろう。
数多くの機種に移植されているが、『I』の移植は意外に少なくほとんどが『II』の移植になっている。
以下、国内で発売された移植版を列挙する。
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*1 後にゲームで使われたものと同じメロディなし版を収録したサウンドトラックも発売された。
*2 このフレーズだけが独り歩きし、よく本作への蔑称として引用されているが、これはBEEP誌が雑誌をあげてのセガ押しだったために、セガのソフトへの批判的な文章は自粛気味な空気の中、弁護しようのない本作が出てしまったために、あえて名前をボカしてあるライターが引用したというのが正しい。バカにした言い方ではなく逆にタイトルをズバリあげないための自主規制だった。
*3 当時の価格は23,800円(税別)と高価。後に電波新聞社も型番違いのOEMとして発売している
*4 PC6001版『タイニーゼビウス』やPC6001版『スペースハリアー』の開発者としても知られる人物
*5 MS-DOS以降のパソコンゲームではOS上からゲームディスクの内容を覗くことができるものもあり、ファイルリストを眺めていると時折「Readme.doc」や「開発日誌.読」などといった名前のスタッフによる裏話やコメントなどが書かれたテキストファイルが存在してたりする。内容を読むにはテキストエディタなどでそういったファイルを開くのが一般的な方法
*6 本人のインタビュー等ではぼかしていたが、最初に所属していた株式会社キューブのことを指している
*7 セガは、ロッキード社と合併する前のマーティン・マリエッタ社と、MODEL2基板とそれを使用したアーケードゲーム『デザートタンク』の共同開発をしているため、この段階では相性は悪くなかったようだ。
*8 2022年12月21日に配信終了
*9 作曲者のHiro師匠こと川口氏が所有していたもの
*10 後の3Dサンダーブレードインタビューにて「飛び回るABIIのゲーム性に動かないグラントノフが合わないと感じた」と語られている。
*11 R360版はアトラクション要素を強めた内容になっている
*12 いつまで稼働出来るかの不安もあるために2019年現在としておく。
*13 店長曰く「プレイ100円+修繕積立費200円で考えてください。」とのこと。
*14 元々5号館にあったレトロコーナーから移設されたもの。
*15 レバー等はスペハリ用のアップライトコンパネにスロットルレバーを追加したもの。