【あうとらん】
ジャンル | レース | ![]() |
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対応機種 | アーケード | |||
発売・開発元 | セガ・エンタープライゼス | |||
稼働開始日 | 1986年9月25日 | |||
判定 | 良作 | |||
ポイント |
多様性のある情景 ゲーム史に刻まれたBGM レースと名ばかりのドライブ |
擬似3D表示のレースゲーム。当時セガが注力していた「体感ゲーム」の一環として発表された。
リアルで美しいグラフィック、印象的な音楽、そして可動する大型筐体が大きな特徴。
タイトルの英字表記は『OutRun』。
現実的ながら色彩豊かなグラフィックやサウンドなどの圧倒的な表現力と、臨場感と迫力たっぷりの大型可動筐体により、全世界で高い評価と大きな人気を獲得した名作である。
『フェラーリに乗って欧州をドライブする』という「お洒落さ」と「スピード感」に満ちたゲーム内容は、以後のアーケードレースゲームに大きな影響を残したのは勿論のこと、
セガとしても「爽快な青空が似合うゲームを作る会社」という現在まで続くブランドイメージの1つが定着した偉大な作品。何処かで見かけたらぜひ1度は遊んでみて頂きたい。
+ | セガサターン版の詳細 |
+ | 3DS版の詳細 |
+ | ... |
*1 フェラーリ社とのライセンスを締結していないため、あくまで「よく似た車」である。移植版では権利関係の問題からデザインが変更されている場合が多い。
*2 また、テスタロッサにはオープン仕様の量産車は存在しないが、特注品が1986年2月に生産されていて、フェラーリ生産品が数台、チューニングショップがクローズボディベースに屋根を切った物が20台ほど存在したようである。
*3 「高速域でギアをLowに入れると現実ではギアやエンジンが壊れるが、ゲーム内で壊すわけにはいかないので、いきなりスピードが落ちるのもなんだから、しばらく空転しているような状態を作ってみたら、市場に出てから『ありえないタイムが出ている』となってしまった」「結果的に製品寿命が延びたんじゃないかという事でお咎めは無かったが、筐体の寿命が…」との事。
*4 別のゲームの話にもなるが電源パターンでハイスコア狙いをするためにいきなり電源を切り、間を置かず即座に電源を再度入れるという「電プチ」も基板故障を引き起こすトリガーになりやすいということで論争の火種になった。
*5 例としてタイム加算で制限時間が102秒になった場合、100秒差し引かれてゲーム上での実際の制限時間はたった2秒となってしまう
*6 それを防ぐため制限時間設定をデフォルトよりも厳しい設定にした店もあったようだ。
*7 なお、本作稼働の前年にフェラーリの創立者でありF40が最後に手掛けた車種となったエンツォ・フェラーリ氏が死去しており、本作の非可動小型筐体には彼を追悼するメッセージが記されている。
*8 このシステムは現代的な言い方をすれば「ターボ」よりも「ニトロ」と言ったほうが現実でのそれに近い。三舩氏曰く「あれはニトロだけど『ニトロアウトラン』じゃしっくりこない、しかし続編を作る事をよしとしない当時の社風から『2』とつけてはならなかったので『ターボ』にした」と書籍『セガ3D復刻アーカイブスMANIAX』にて述懐している。
*9 ターボでも、一時的にブースト圧を上げて高馬力を出す「スクランブルブースト」という物が無いことは無いが、本作のターボ並の加速を得られる訳ではない。
*10 三舩氏は『RUSH A DIFFICULTY』を夜のイメージに合うので2曲目にしようとしていたが、AM本部長の鈴木久司氏がこの曲を気に入って「これを最初に流さないのはどういう事だ」と何度も揉めたとの事。結局鈴木氏が味方のつもりで連れてきたAM3研の小口久雄氏が三舩氏の意を汲んで味方をしてくれてコクピット版は三舩氏の希望通りになった。だが後日、稼働筐体仕様の製作時に「またこの問題を蒸し返された」結果、「ここまで思ってくれているんだから」と最後は三舩氏が折れたそうである。
*11 テスタロッサ同様に実車はクローズボディのみ。一応911カブリオレを959ルックにするという改造はあった。
*12 4ステージ毎のチェックポイント通過がライバルよりも遅いと、助手席の女性がライバル車に移り、ボーナス点を失ってしまう。ただしエンディングではプレイヤーの勝敗にかかわらず、ライバルが女性を主人公に取られたことを悔しがる演出が入る。
*13 三舩氏が『ロック調にアレンジしてください』と依頼して作られた『ファンタジーゾーン』のショップBGMのアレンジ版が使われており、パーツ決定時に特定の操作をすると通常とは違ったパーツ装着アニメーションが行われるとやけに凝っている。
*14 「コース外のオフロードを走っていると最高速度が増す」という、レースゲームでは非常に珍しい特性の車。他では『クールライダーズ』でも同じ特性を持ったオフロードバイクが選択可能。
*15 このBGMモードでステージ間に流れるジングルは同作と同じ使用基板の過去作である『スタジアムクロス』で使用されていたものである。
*16 その前は『サイバーロード』というタイトルであったことが後に判明している。
*17 なお、ハートアタックは英語で「心臓発作」という意味だが、海外版でも名称は変わっていない
*18 101のミッションを全てクリアするか、プレイ時間が50時間以上で解禁される。
*19 厳密な正式名は『アウトラン2 スペシャルツアーズ』だが、一般的には『アウトラン2SP』や『2SP』と短縮表記される。
*20 筐体の設定により「選択不能」「選択に追加クレジットが必要」の場合もあり。
*21 一部要素はXbox版『アウトラン2』で追加・やりこみで解禁できた要素だった。
*22 フェラーリ公式で販売された「テスタロッサ」はクーペモデルのみで、オープンモデルは存在していない。
*23 今作の移植スタッフは後に『有限会社ゴッチテクノロジー』にて、アーケード版『パックマン』などの各機種への移植を担当することとなる。
*24 ただ、取扱説明書の作曲者コメントでもHiro氏が発言しているように「かなり大胆なアレンジ」となっている為、原曲を知る人には好みは分かれるかもしれない。
*25 マルコンにはアナログトリガーのLRとアナログスティックが搭載されているため、ハンドル操作とアクセル・ブレーキをアナログ入力で微妙に調整して操作することができる。
*26 起動時にセガのロゴが出る場面でフリーズしてしまう。白いSSでは正常に動作しないと言われがちであるががこれは正確ではなく、実際は白サターンであっても未修正版が問題なく動作するケースがある。同じ白サターンであっても製造時期により内部の構造が異なるからである。
*27 ディスクの型番に「A」が追加されているのが修正版である。
*28 アーケード版に存在する二種類のバージョンである『JAPAN』と『OVERSEAS』を選択する項目。後の移植版ではそれぞれ『OLD』と『NEW』という表記になっている。
*29 このモードを選択するにはソフト起動時のロード後の『SEGA』ロゴの表示画面、もしくはその後の『SEGA AGES』ロゴの表示画面で2Pコントローラーで「A+C+スタート」のコマンドを入力すると『GET READY?』というボイスが流れ、このモードに切り替わる。2Pポートだけにコントローラーを接続してもコマンドを受け付けないので要注意。
*30 イージーコーナーリングモードと併用する場合は、まず普通に起動してオプションでイージーコーナーリングモードに設定後、タイトル画面でしばらく放置してアーケード再現モードのコマンド入力可能な画面が再び表示されるまで待つ必要がある。
*31 オリジナル(10:7) / ワイド(約16:9) / オリジナルを拡大して上下カット / ムービング筐体を再現するか否か…など。
*32 海外版の『アウトラン2 SP』の移植作。これを国内向けに移植して追加要素を加えたのがPS2版『アウトラン2 SP』である。
*33 この2曲については選曲画面にてラジオではなくカセットテープを再生する形になっている。
*34 なお、この操作方式を選んでいる間はシフトはATに固定される
*35 なのでシフトレバーは右にある。
*36 画面やハンドルなどゲームに必要な一切を収めた「本体」と、椅子部分「ベンチシート」の2パーツ構成である。