※本記事ではオリジナルであるSFC版と、若干の追加が行われたGBA向けの移植版「超魔界村R」について記述しています。
【ちょうまかいむら】
ジャンル | アクション | ![]() 高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 | 1991年10月4日 | |
定価 | 8,500円 | |
レーティング | 【VC】CERO:A(全年齢対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2007年2月20日/800Wiiポイント 【WiiU】2013年4月27日/800円 【New3DS】2016年7月20日/823円(税8%込) |
|
書換 |
ニンテンドウパワー 1997年9月30日/1,000円/F×2・B×0 |
|
判定 | 良作 | |
魔界村シリーズ |
家庭用オリジナル作品としてリリースされた、魔界村シリーズの第3弾。
前作から「上撃ち・下撃ち」が廃止され、それに代わる新要素として、二段ジャンプと鎧の種類の増加によるパワーアップシステムが追加された。
大魔王ルシファーとの死闘の後、再び魔界が復活するであろうことを危惧したアーサーは、
魔界を完全に滅ぼしうる力を持った最強の武器を探すため、愛するプリンセスを残し長い旅に出た。
アーサーの背中を見送りながら、プリンセスは民のため、城と街の復興に力を注ぐことを誓った。それから3年後。城の竣工式が行われることを知ったアーサーは王国に駆けつけ、 愛するプリンセスと静かなひとときを過ごす。
しかし、再び魔の手は忍び寄り、またしてもプリンセスがさらわれてしまう。
ルシファーとは別の魔の者が魔界を復活させようとしていることを悟ったアーサーは、
鎧に身を包み槍を手に三度、魔界へと乗り込んでいく。プリンセスを救い、今度こそ魔界を討ち滅ぼすために……!
パワーアップシステムのさらなる拡張
前作『大魔界村』同様のパワーアップシステムが搭載されているが、本作ではさらに進化した。
鎧
お馴染みの装備。本作では新たな鎧が追加されて全3種類に増え、取得毎にアーサーが強化されていく。
種類問わず、一度のダメージで失われて裸になる。その状態で再度攻撃を受けることで1ミスとなる。
装備中のものよりもランクが上の装備を出現させた後、取得するまでの間にダメージを受けて裸になった場合、どの装備をとっても「鋼の鎧」になる。
盾
初登場の防具。黄金の鎧装着時でのみ装備できる(*3)。規定回数分だけ敵弾を防ぐことが可能。
敵本体との接触については無効(*4)で、その時点で鎧と盾が一度に失われる。
これらの盾には敵弾を防ぐ効果に加え、魔法メーターのチャージ時間を短縮させる効果が備わっている。
黄金の鎧を装備しているときに宝箱から出現し、盾を失った後は宝箱を開けることで再び入手可能。
ステージ構成
新アクション
宝箱システム
その他
武器一覧
+ | ノーマル版/パワーアップ版 の順に記載する。 |
相変わらずの高難易度
プレイ時間の増加
上下撃ちの廃止
ジャンプの仕様
マジシャンの魔法による変身パターン
ステージ7の難易度が突出して高い
序盤のつかみが悪い
処理落ちが発生する
ラスボス戦の難易度が旧作に比べて易しい
相変わらず使える武器と使えない武器との性能差が激しい
相変わらずの宝箱システム
テンポ感の減少
エンディングを台無しにするバグ
旧作に比べると、動きがモッサリしていたり、ハード性能から来る要因で劣化している点が有ったりもするが、それらはこれまでのファンを極端にガッカリさせるものでもなく、魔界村らしい硬派なゲーム性はきっちりと引き継がれている。
難易度の面では、初心者にとってはやはり辛口気味と言えるが、旧作と比較すれば魔界村シリーズ入門者にもそれなりに手を出しやすい程度には落ち着いている。
「魔界村」の看板を背負うに十分な完成度を持つ作品といって差し支えないだろう。
【ちょうまかいむら あーる】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 32MbitROMカートリッジ | |
発売元 | カプコン | |
開発元 | アフェクト | |
発売日 | 2002年7月19日 | |
定価 | 4,800円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | 【VC】CERO:A(全年齢対象) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【WiiU】2015年1月14日/702円 |
|
判定 | 良作 |
ゲーム自体はオリジナル版に忠実で、この手のゲームによく見られる『移植前の方が良かった』という事態が限りなく少ないレベルに達している。
加えて追加要素で新たな遊びを盛り込むと共に、セーブ機能の実装によって遊びやすくなった。
追加要素に加えて携帯機ならではの手軽さという利点もあるため、オリジナル版へのこだわりがなければこちらを選ぶのもありだろう。
*1 ただし、1周目のステージ7ボス撃破後にはこの鎧装着の演出はない。また、2周目の同ステージボスを、女神の腕輪〔別項目で解説〕以外の武器を持った状態で撃破後に鍵を取得した場合も同様。とはいえ、画面が切り替われば鎧装着状態から再開となる。
*2 オットセイの場合は二段ジャンプも、そして女の子の場合はしゃがむこともそれぞれ可能。
*3 ただし、特定のステージで、ある手順を踏むことにより、青銅の鎧装着時でも盾を装備できる。
*4 ザコ敵「ファイヤーキラー」「ブルーキラー」のみ、ゆっくり接近してきた時に接触した場合のみ盾で防ぐことが出来るが、高速体当たりを繰り出してきた場合は「相討ち」となってしまう。
*5 ただし、↑キーは立ちポーズに影響しないので押しても構わない。またハシゴに掴まっている最中は十字ボタンどの方向を押していても、敵弾が向かってくる方向に盾が向いている状態ならば敵弾の接触ダメージを防ぐことが出来る。
*6 例えば、カマやオノなどの連射が利かない武器を投げた際に、その武器が画面内に残っているうちに回転ショットを行うと、武器が射出されずアーサーがただ回転するだけだが、その直後に(立ち撃ちやしゃがみ撃ちなど、二段ジャンプ撃ち以外の撃ち方で)投げた一射目だけが回転ショットのときと同じ威力になる、ということ。
*7 白いドル袋を取得すると500点、黄色いドル袋を取得すると1000点のスコアがそれぞれ入る
*8 その場合は立ち位置を変えて、特定の地点に立って魔法を発動すれば出現する
*9 ただし、初代『魔界村』では1周目でもラスボスとの対決はあるのだが、「実は幻であった」という扱いになっている。
*10 ステージ1の前半エリアの終盤では、一定地点を通過するごとに陥没・隆起を繰り返して地形が変化する
*11 アーサーのいる方向に向かって自在に繰り出すビームで攻撃するだけでなく、足場を崩して移動を制限してきたり、鎧の有無に関係なく即死させる踏みつけ攻撃をしてきたりする
*12 同時に吐き出す場合と、足場→光線の順に時間差で繰り出す場合の2パターン。