【ばいおはざーど こーどべろにか】
ジャンル | サバイバルホラー | ![]() |
対応機種 | ドリームキャスト | |
発売元 | カプコン | |
開発元 | ネクステック | |
発売日 | 2000年2月3日 | |
価格 | 7,140円(税込) | |
判定 | 良作 | |
バイオハザードシリーズ |
【ばいおはざーど こーどべろにか かんぜんばん】
対応機種 |
ドリームキャスト プレイステーション2 ニンテンドーゲームキューブ |
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開発元 |
【DC/PS2】ネクステック 【GC】トーセ |
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発売日 |
【DC/PS2】2001年3月22日 【GC】2003年8月7日 |
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価格 |
【DC】6,090円 【PS2】7,140円 【GC】5,040円(各税込) |
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配信 |
【PS3/360】2012年3月13日/1,900円(各税込) ゲームアーカイブス:2012年7月25日/1,200円 |
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レーティング | CERO:18歳以上対象(*1) | ||
判定 | 良作 |
※共通項目は省略
カプコンの大ヒットサバイバルホラー『バイオハザード』のシリーズ4作目。
プラットフォームを当時の最新ハードであったDCに移しての発売となった。
本作にはナンバリングが振られていないがシリーズにおいては正史であり、後作においてもゲーム中で言及される場面がある。
基本的なゲームシステムは従来のシリーズ作品を踏襲しており、大幅な変更点は無い。
時系列的には『2』『3』の3ヶ月後となっており、『1』『2』で主人公として活躍したクリスとクレアの兄妹を再び主人公に据え、謎の渦巻く孤島からの脱出を目指していく。
シリーズ1作目以来の登場となるクリスと敵役ウェスカーの因縁が絡んだシナリオも話題となった。
当初はDC版のみ発売されていたが、後に完全版として多くのハードで発売されている。
完全版では後にシリーズにおける重要人物となってゆくウェスカーのムービーシーンなどが修正・追加されている。
DC版は価格が安くほぼ全ての隠し要素が解放済み、PS2版は隠し要素は自力で開放する必要がある他『デビルメイクライ』の体験版が付属している。
HD版は『4』と共に720pにHDリマスターしたもの。360版は『コード:ベロニカ』『4』でディスクチェンジが必要。フルインストールなのでロード時間が速く、実績・トロフィー機能にも対応している。
ラクーンシティの惨劇から3ヶ月後。
クレア・レッドフィールドは行方不明になっている兄クリスの手掛かりを得るためヨーロッパへ飛ぶが、
パリのアンブレラ研究所ビルに侵入した際に捕えられ、南米の絶海の孤島「ロックフォート島」の牢獄に収監されてしまう。しかしその後、島は謎の部隊の襲撃によりT-ウイルスをばらまかれ、壊滅状態に陥る。
刑務官ロドリゴの計らいで解放されたクレアであったが、そこに待っていたのは無数のゾンビとアシュフォード兄妹の陰謀、
そして意外な襲撃犯であった。
新しい武器
カメラ視点の改善
武器の仕様変更・追加
ゾンビのバリエーション
その他
シリーズ屈指のボリューム
バリエーションに富んだ数多くの謎解きや仕掛け
2つの方向性の恐怖演出
進化したグラフィックで綴られるシナリオ
印象的な戦闘BGM
恒例のクリア後のミニゲーム
強い、というより面倒な敵の数々
お使いの数や仕掛けの多さによるテンポの悪さ
初見殺しな仕様
+ | 終盤の展開に関するネタバレ注意 |
おまけ要素に関する問題
その他
シナリオ・グラフィック・恐怖演出・BGMなど、現在でも見劣りしない要素は多い。
『3』までのシリーズ作品が好みのユーザーにとっては、「謎解き」「戦闘」「恐怖」の3要素をどれも高水準で体験できるはずだ。
一方でそれら3要素を含めて特筆にあたるほどの新要素が盛り込まれていないため、その点ではパンチに欠けた作品と言わざるをえない。
とはいえ優れた楽曲やシリーズ全体のシナリオ的方向性を決定付けたストーリーも鑑みれば、良作として充分及第点に届く作品だろう。
『1』から続く基本システムをベースにして各要素を高い完成度で実現した本作であるが、問題点にて前述した敵への攻撃方法やアイテム所持に関する仕様、お使いといった部分がゲーム全体としてのテンポの悪さを生み出してしまっている。
そのため随所で旧来の『バイオハザード』のゲームシステムの限界が垣間見えたことで、本シリーズはこれ以降抜本的変容の道を歩むことになる。
現在では、様々なハード・媒体で廉価版として販売されており、手軽にプレイすることができる。
項頭で述べたように一個のゲームとしての出来は良作クラスであるため、シリーズファンであれば是非とも「旧来シリーズ作品の終着点」に触れてみてほしい。
*1 改定後のレーティングはCERO:D(17歳以上対象)となっている。
*2 ボウガン(72、火薬30)、グレネードランチャー(炸裂36、硫酸20、火炎20)、ショットガン(49)、マグナム(24)、アサルトライフル(200%)、ハンドガンパーツ、救急スプレー6本。さらにセキュリティBOXにはハンドガン弾120、救急スプレー3本が入っている。
*3 この仕様は『0』などにも受け継がれており、一部のユーザーからは爽快感やリアリティの面で疑問の声もある。
*4 本格的にライバル的関係となってゆくのは後作からであるが。
*5 もしくはナイフか以後使わない武器。
*6 ただし、セーブについては前半と後半の間におけるセーブのみセーブ回数にカウントされない。
*7 シリーズの登場人物に関する文章付きの1枚絵。8人分用意されており、本編をクリアする度に1人解禁されていく。
*8 移植の経緯そのものは当時カプコンの上層部であった稲船敬二氏がPS2への移植を強行したとのことである。
*9 ウェスカーの場合は血の繋がった実の兄妹ではない。