【う"ぁるきりーぷろふぁいる】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | エニックス | |
開発元 | トライエース | |
発売日 | 1999年12月22日 | |
定価 | 7,140円 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象)(*1) | |
廉価版 |
PS one Books:2005年2月3日/2,500円 アルティメット ヒッツ:2006年7月20日/1,500円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
北欧神話を題材にしたアクションRPG ヴァルキリーと人間達が織りなす魅力的なキャラ・世界観 ワンボタンで攻撃できる単純な仕様ながら奥深い戦闘 シナリオ・システム共にシビアな感触も特徴 |
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ヴァルキリーシリーズ プロファイル / プロファイル2 / 咎を背負う者 / エリュシオン |
【う"ぁるきりーぷろふぁいる れなす】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | トーセ | |
発売日 | 2006年3月2日 | |
定価 | 5,040円 | |
レーティング | CERO:12歳以上対象 | |
廉価版 | アルティメット ヒッツ:2008年3月6日/2,800円 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
新規3Dムービーを追加 それ以外は基本的に変更点のない移植作品 |
『スターオーシャン』シリーズで有名なトライエースの新規タイトルであり、北欧神話を題材にしたアクションRPG。
プレイヤーは主人公である戦乙女「ヴァルキリー」となって人間の魂をスカウトし、神界戦争を優勢に導くために地上界を飛び回る。
シナリオはSOシリーズのゲームデザインを担当し、過去には『テイルズ オブ ファンタジア』のシナリオも担当した則本真樹氏が手掛けている。
北欧神話がモチーフではあるが、スルトがヴァン神族の王になっている、フレイが女性の神になっているなど、独自のアレンジも施されている。
とある寒村にプラチナという少女がいた。貧しい家に生まれ、実の両親に虐げられて育った彼女はいつしか生きる事に絶望するようになっていた。
ある夜、プラチナは幼馴染のルシオから自分が身売りに出される事を知らされる。しかしルシオに連れられて村を逃げ出したのも束の間、逃げた先にあった鈴蘭の草原で命を落としてしまう。所変わって、神々の住まう天界「アスガルド」のアース神族を束ねる王オーディンは、未来を語るという「ユーミルの首」から「神々の黄昏(ラグナロク)」が近いことを聞かされる。
オーディンはこれを敵対するヴァン神族との最終決戦の事だと判断し、三姉妹のヴァルキリーの次女であり、三姉妹の中でも最も神格の高い「レナス・ヴァルキュリア」を召喚。
来たるべき戦争の戦力たりえる人間の魂を集めさせるべく、人間界ミッドガルドへ向かうことを命じた。女神フレイに伴われて地上界「ミッドガルド」に降り立ったヴァルキリーは、志半ばで死に瀕した数々の英雄達の生き様と対面し、彼らの魂を導いていく。
しかし戦乱の絶えないミッドガルドは様々な思惑が渦巻き、更にそこに介入する不死者達によって混迷を極めていた。
一方のアスガルドでもある陰謀が進行しており、ヴァルキリーもまた自分自身の素性に疑問を抱くようになっていく…。
システム概要
戦闘システム
ダンジョン探索
システム面
シナリオ・演出面
一部ダンジョンの攻略が難しい。
ゲームバランスは若干崩壊気味
ストーリー描写の陰鬱さ
シナリオ面
システム面
その他
シナリオの暗さに好みがやや分かれる傾向にあるものの、エインフェリア関連のドラマや完成度の高い戦闘システム、成長戦略が問われるゲーム性が高く評価され一躍人気作になった。
後にスターオーシャンシリーズとともにトライエースの看板作品として成長を遂げることになる。
イージーとハードの難易度逆転
*1 廉価版で付与されたレーティングを記載。
*2 ゲーム内ではチャージターンと呼称。
*3 さらに、それらに混じって宝箱も現れることがある。
*4 しかもキャラごとに同じ呪文でも微妙に詠唱が違う。
*5 彼がイベント中で発する「俺は今まで斬りすててきた者達こそ守りたかったのだ」は、本作屈指の名台詞として有名。
*6 ヴァルキリーをおびき寄せるという目的のために謀略を用いて、心配してくれていた恩師の夫を攫い、魔物化させて恩師を殺させたほどである。
*7 序盤のダンジョンではロープで移動する仕掛けもなく、あるダンジョンの高い所にある宝箱を取るのに晶石や宝箱でムリヤリ足場を作って突破しようと試行錯誤しているうちにそこで偶然ロープにぶら下がっていて初めてロープの移動方法に気が付くというパターンが多く当時発売された4コマでもネタにされたぐらいである。背景と同化してロープが見えにくいのもそうなってしまった要因の1つだろう。
*8 レベルMAXでの発動率は85%にもなる。
*9 本編のボスの攻撃程度であればDMEアップや特定の属性半減、90%カット、DMEに転化する武器などの装備品や補助魔法を駆使すれば容易に耐えることが出来る。
*10 紫炎石はチャージターンが溜まっているキャラにランダムで分配されてしまうが、魔術師以外が決め技を使わないようにする=チャージターンを溜めないようにすることで簡単に解決可能。そして魔術師以外の決め技が必要なくなるほど大魔法は強い。
*11 『ドラクエ』で例えるなら、他の大魔法をメラミ3発程度のダメージだとすると、この2つだけイオナズン10発くらいの威力がある。『FF』で例えるなら7のリミット技。攻撃一回に対するダメージはほぼ同じのため、攻撃回数の多いものほど強力になってしまう。
*12 どちらの魔法も同威力の全体7ヒットで、属性以外にも通常魔法のベクトルやCT増加量、決め技ゲージ増加量、それとエフェクトの長さ等で使い分けはできる。
*13 強キャラを手元に残したいのなら神界転送を絞らなければならない。
*14 同じく主力キャラであるアリューゼが使う大剣だけはそれなりに優遇されている。
*15 ただしヴァルキリーやアリューゼ、HARDモードのみの隠しキャラ、セラフィックゲート完全クリア時に手に入る剣は別格。
*16 特定のキャラが仲間になるまで、その街ではエインフェリア加入イベントが一切起こらないのがヒントといえばヒントになるが…。
*17 ロウファとラウリィも話の流れでどういう状況に追い込まれたのかは分かるので、どのようにして死んだかも想像で補える範疇ではあるが、選定に関わるヴァルキリーとの対話のシーンが丸ごと無いので感情移入はしにくい。
*18 加入が非常に速く(OPのイベントの一環で加入)イベントの都合上神界に転送できない。おまけにきちんと要望通りのエインフェリアを送った場合、職業を指定されない1章と4章で優先して魔術師を送らなかった場合中盤では戦士が不足するので必然的にパーティーにいることが多くなるため。単純に決め技が強力なのも要因の1つ。
*19 特にバドラックというキャラのイベントはこれまた45分くらいかかる。
*20 ちなみに、後に発売された『SO3』にはイベントカット機能が実装されている。
*21 攻撃時にそのキャラの分身が追撃を行ってくれる。
*22 全ボイスデータ解禁に必要な収取率は95%。
*23 ちなみに、次回作にて「公太郎」というモンスターが登場した。どう考えても「へけっ」で有名なあのアニメの動物キャラがモチーフだろう。
*24 特に主人公であるヴァルキリーは武器のランクによって決め技そのものが変わる他、魔術師も先述の大魔法が使えるのと使えないのでは大きな差がある。
*25 アイテムを別のアイテムに作り変える「原子配列変換」のパターンを変えられるアイテム。
*26 レベルアップ時にHPを余分に+300する装備品。初期レベルが低ければ低いほど、これによってレベルアップする機会が多く得られてHPを伸ばせる。さらに重複可能なので、アクセサリを2つともこれにしてレベルをあげると、余分に+600もあがる事になる。入手方法も『特定のアーティファクトから手に入るパラメータアップアイテムを配列変換する』なので、容易に量産が可能なのも利点。
*27 以下を踏まえて一例を挙げると魔法威力を上げられたりCTを下げたりできる装飾品を装備した魔導師二人体制で、相手の弱点属性の、もしくはCTが低く強力な通常魔法を毎ターン撃ち続けるような戦略が有効となり、これで通常の雑魚戦からハードモードでも本編最強といわれている終盤のボス相手まで十二分に戦うことが可能。戦士系の決め技や、大魔法に頼り切る戦略はイージーでは非常に厳しく、逆に自分の首を絞めることになる。
*28 何も知らずにイージーをプレイした場合、先入観などから配列変換や戦士系の決め技や大魔法に頼り切ることに戦略が限定されることはないので、普通に生成や道中で手に入る宝などを用いて問題なくクリアが可能。全容を知った上でイージーをプレイする場合でも前述のような戦略に固執しなければ下記のような戦略は容易に思い浮かぶため簡単にクリア可能。冷静に考えて楽にクリアするのに「先を見越した稼ぎが必要」で「強力なキャラやスキルや魔法、上位の配列変換などの事前情報が必要」な上に「ダンジョンの難易度が桁違いに高い」ことなどを踏まえれば本来は「何も知らずにハードをやる」のが一番難しいに決まっているのである。