探偵 神宮寺三郎 Early Collection
【たんてい じんぐうじさぶろう あーりーこれくしょん】
ジャンル
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ADV
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対応機種
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PlayStation
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発売元
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データイースト 【普及版】メディアリンク 【GA】ワークジャム
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開発元
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データイースト
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発売日
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1999年8月5日
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定価
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5,800円
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廉価版
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普及版:2001年2月1日/1,500円
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配信
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ゲームアーカイブス:2007年12月26日/600円
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レーティング
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CERO:B(12歳以上対象) |
判定
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なし
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ポイント
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シリーズの歴史が詰まった1本
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探偵 神宮寺三郎シリーズリンク
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概要
探偵物のコマンド選択式アドベンチャーゲーム「神宮寺シリーズ」のオムニバスソフト。
シリーズ初期4作品の純粋な移植に+αした内容となっている。
収録タイトル
収録作品の内容についてはリンク先も参照。
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新宿中央公園殺人事件
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新宿中央公園で起きた殺人事件を巡る物語。RPGのようなマップで捜査する場面があるなど、他のシリーズにはない特徴がある。
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横浜港連続殺人事件
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行方不明になった恋人を探してほしいという依頼を受けた神宮寺が横浜を舞台に活躍する。
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危険な二人
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洋子の友人である京子の招待でオートバイレースの観戦に来た神宮寺だったが、レース中に京子の夫が事故を起こしてしまう。病院へ駆けつけた神宮寺たちだったが、運び込まれたのは夫ではなかった。そんな中、京子の宿泊しているホテルで他殺体が発見されるのだが…
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元は前後編で発売されたタイトル。今作では一本にまとめられている。
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時の過ぎゆくままに…
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散歩をしていた神宮寺は一匹の犬と出会い、とある事件を回想する。
評価点
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移植度が高い。
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元がディスクシステム版のゲームでは本来ディスク入れ替えや読み込みが発生したポイントではローディング及びメッセージが無くなりテンポが良くなっている。ただし『新宿中央公園殺人事件』ではローディング画面がアイキャッチも兼ねていたため読み込みは無いが敢えて残されている。
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『横浜港連続殺人事件』における誤字、脱字および固有名詞を間違えているといった問題点がすべて修正されており、より完成度が高まっている。
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オリジナルにバックアップ機能のなかった『横浜港~』と『時の~』にもバックアップ機能が追加された。
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ゲームを進めると項目が追加される「キャラクターファイル」を搭載。各作品の登場人物がわかりやすく載っている。
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得た情報がクイズ形式で出題され、問題を解くと情報を整理してくれる「捜査ノート」と、次に進むヒントを示してくれる「HELP!」で捜査しやすくなっている。
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特にノーヒントだと詰みやすい『新宿~』で活躍する。
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神宮寺の回想という形でゲーム上で語られなかった事件の細かい伏線が保管されており、ゲームの邪魔にならずに物語の深みを増す事に成功している。
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キャラクターの紹介やミニゲームなどを収録した「神宮寺TOPICS」を収録。
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項目をオープンするには特定の場面で入手できる「タバコ」を消費する必要がある。
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その他、各タイトルのビジュアルを集めた「アートギャラリー」と楽曲を聴ける「サウンドギャラリー」、『未完のルポ』『夢の終わりに』『灯火が消えぬ間に』の紹介なども収録されている。
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アートギャラリー、サウンドギャラリーでは収録タイトルの他、アレンジ曲や『未完~』以降のタイトルのモノも多少収録されている。
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PS以降の作品の紹介は主に各タイトルのOPムービーだが、発売前だった『灯火~』はスクリーンショットと紹介文が流れるのみとなっている。
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本編とは特に関係ないが、実写を使用したオープニングムービーはなかなか格好良い。
問題点
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PSのゲームにありがちではあるが、ロードが長めかつ多め。
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特にメインメニューでは項目を一つ選択するごとにロードが挟まる。
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収録タイトルを遊んでいる分にはほとんど問題はない。
総評
グラフィックの書き直しや追加要素のない純粋な移植であるが、その分、オリジナル版をそのまま楽しみたい往年のファンには感涙もの。
特にディスクシステムは遊ぶ環境を整えるのが難しかったこともあり、初期タイトルが最新ハードで手軽に遊べることが喜ばれた。
システム上、若干遊びにくかった点もきちんと改善されており、オリジナル版を尊重しつつ当時の現行ハードに合わせた仕上がりとなっている。
また、収録されている各種資料のお陰で神宮寺シリーズに初めて触れる新規ファンにも親切な作りと、ぜいたくな一品となっている。
配信
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現在はゲームアーカイブスで他のタイトルと一緒に配信中。収録された各タイトル単品もVCで配信されている。
最終更新:2022年11月02日 05:43