DEAD OR ALIVE Dimensions

【でっど おあ あらいぶ でぃめんしょんず】

ジャンル 対戦格闘
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 2Gbyte3DSカード
発売元 コーエーテクモゲームス
開発元 コーエーテクモゲームス(Team NINJA)
発売日 2011年5月19日
定価 5,800円(税別)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
コンテンツアイコン セクシャル・暴力
配信 2012年12月06日/5,143円(税別)
判定 良作
DEAD OR ALIVEシリーズ



もう一度、殴りあわないか。



概要

2011年で生誕15周年を迎えた『DEAD OR ALIVE』シリーズの集大成と言える作品。
チュートリアルとして、これまでのストーリーを追う「クロニクルモード」が搭載されている。
さらに、全1,000枚の静止モデルを3D撮影出来る「フィギュアモード」等もある。


特徴・評価点

  • プレイアブルキャラは過去最多の25+1人。
    • 雷道、万骨坊、幻羅、ALPHA-152といった歴代ラスボスやCPU専用だったカスミαに至るまで全員プレイヤーキャラとして使用可能。また裏技的な方法だが、かすみ達の父・紫電(しでん)も使用できる。
  • シリーズの売りでもある、ハイレベルなグラフィック。さすがにHD機には敵わないものの、Xbに迫る美しさ。3DSの性能を存分にアピールしている。
  • 対戦中は下画面がデジタルインストになっており、いつでもコンボ技リストの確認が可能。さらにタッチするだけでそのコンボ技が発動するので初心者でも簡単に複雑なコンボ技が使用できる。
  • 3DS発売から一ヶ月足らずに発売された*1にもかかわらず、任天堂製作のゲーム以上とも賞される3D演出。
    • 試合中のヒットエフェクト等はもちろん、シリーズのヒロイン「かすみ」の勝利ポーズには多くのプレイヤーが度肝を抜かれた。こればかりは是非自分の目で体感していただきたい。
    • ちなみに試合中でもリアルタイムで3Dと2Dの切り替えが可能。滑らかに60fpsと30fpsが切り替わる。
  • クロニクルモードの存在。今までのシリーズではあまり深く描写されていなかった『DOA』の世界における出来事が分かりやすくまとめられており、これまでの『DOA』ファンにとっては必見と言える内容に仕上がっている。
    • クロニクルモードはチュートリアルを兼ねているので、初めてシリーズに触れる人にはありがたいモードとなっている。
    • 上画面で話が展開され、タッチスクリーンには話に合わせて用語や登場人物の解説が挟まるので、ストーリー進行を阻害することなく登場人物や単語について理解できる。
    • 操作キャラはその都度変わるが、基本的に「かすみ」「リュウ・ハヤブサ」「あやね」「ハヤテ」と言ったシリーズの中心人物の視点で物語を追っていく。そして最後は終章であるエレナ編へと繋がっていく。
  • いつの間に通信を利用したコスチューム配信。過去シリーズでも登場したコスチュームもあるが、最低でも1人につき一着はあり、このご時世無料で配信ということもあってか評判は上々だった(現在は配信終了)。
  • Wi-Fi通信による対戦機能。本作は数ある格闘ゲームの中でもガチャプレイが通用しやすく、腕に自信のない初心者も気軽に楽しめる。
    • もちろん上級者が相手なら技を見切られる可能性が高い。一応勝利後に取得出来るポイントにより変動するランクによって対戦相手が決まるので、今から始めてもいきなりプロ級の相手とぶつかることは少ない。
  • すれちがい通信によって取得した他のプレイヤーのゴーストと戦えるストリートファイトモードを搭載。擬似的にではあるが対人戦が楽しめる。
    • ただし1回限りで、勝っても負けてもそのゴーストは消滅する。
    • またいつのまにか配信でスタッフのゴーストも配信されている。負けてもフィギュアが1個もらえるが、倒せば2個獲得できる。こちらも配信は終了している。

問題点

  • シリーズ共通の問題とも言えるが、忍者が有利なバランス。三竦みによる駆け引きが重要なこのゲームにおいて、忍者勢だけ妙に攻撃の選択肢が多く、一旦攻撃を許してしまえば一気に削られることもしばしば。
  • クロニクルモードのムービーの大半がほぼ静止画状態。それでいて何故か髪だけが風になびいたりするので違和感MAX。分かりやすく言えばオーマイキーのようなマネキンドラマのような状態。どうも開発期間が足りなかったらしく、苦肉の策としてこうしたそうだ。
    • その分動くところは3D表示も含めて評価は高いが、そのせいで余計に静止画ムービーが浮く羽目に。
    • 因みに本作には『2(UT)』のOPムービーが丸々収録されているが、ハードへの配慮からか一部のシーンがカットされている。
  • 4』の超難易度の反省か、CPUが弱くなっている。が、その多くはパンチ連打だけで勝てるんじゃないかという勢いの棒立ちっぷりで、経験者はもちろん初心者からも弱すぎとまで言われる貧弱さ。
    • ただしタッグチャレンジのみは鬼畜な難易度。ミッションが進むにつれ味方CPUはほとんど役に立たないし、タッグ投げ技を食らえばほぼ瀕死に追い込まれてしまうほど敵の攻撃力が激増する。
  • 携帯機の宿命か操作性に難有り。特に斜め入力のし辛さが指摘されている。十字ボタンだと斜め入力しやすいが、今度は3DS特有の十字ボタンの位置の悪さが立ちはだかる。
  • 記録した試合を観賞するリプレイモードが廃止されてしまった。ビジュアルに定評のあるゲームだけにじっくり見れる機能がなくなったのは残念がるユーザーも多い。その代わりに上記のフィギュアモードが加えられている。

総評

格闘ゲーム最大の問題であるハードルの高さを感じさせないシステム、そして据え置き機にも匹敵する美しいグラフィックとサウンド。
3D格闘ゲーム自体が肌に合わないという人でない限りは、一度手に取って『DOA』の世界を堪能してもらいたい。


余談

  • ザックのコスチュームとして『オプーナ』とのコラボ衣装が用意されている。
    • 「オプーナ!」の掛け声とともに登場し、勝利ポーズでは「俺と戦う権利をやろう!」と言ってのける。さらに全ラウンドGREATESTで勝利すると…。
  • メトロイド』とのコラボもある。
  • アーケードモードとクロニクルモードの一部が収録された無料体験版がニンテンドーeショップで配信された。
  • オーストラリアおよびスウェーデンでは児童ポルノ法違反の可能性を指摘されて発禁処分を下された。
    • この影響か、『5』ではナンバリングが進んでも年齢が進まなかった過去作とは異なり、2年経過したことになっている。
      • その為これまで18歳未満だった、かすみ(17歳)・あやね(16歳)・こころ(17歳)の3人も18歳以上の設定となっている。
  • 今作にはハヤブサのパートナーとして、彼のデビュー作『忍者龍剣伝』のヒロインであったアイリーンが登場するが、当時に比べてかなり印象が異なっている。
    • それもそのはず。声、外見共に『NINJA GAIDEN2』に登場したソニアそのものと化しているのだ。逆にソニアの方は同じく『NINJA GAIDEN』シリーズのヒロインだったレイチェルや紅葉のように『DOA』に参戦する事もなく、本家でもプレイアブル化も再登場もしていない。
    • 両者とも同じ「CIAエージェント」の設定であったため、キャラクターを統合されたものと思われる。
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最終更新:2021年11月01日 00:00

*1 東日本大震災の影響により発売自体は大幅に遅れたが出荷はされていた。