【にんじゃがいでんつー】
ジャンル | アクション | ![]() |
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対応機種 | Xbox 360 | ||
発売元 | テクモ | ||
開発元 | テクモ(Team NINJA) | ||
発売日 | 2008年6月5日 | ||
定価 | 7,800円(税別) | ||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
廉価版 |
プラチナコレクション 2009年12月23日/2,800円 |
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判定 | 良作 | ||
忍者龍剣伝/NINJA GAIDENシリーズ |
たたかうひとへ。
硬派な難易度と自由度の高い戦闘システム、リュウ・ハヤブサの超絶アクションが話題となった『NINJA GAIDEN』の続編。
ディレクター(兼プロデューサー)は、前作に引き続き板垣伴信氏。前作をベースに、多数の新武器・新アクションを追加。新要素「欠損」「滅却」も好評を博した。
ストーリーも「邪神復活阻止のために世界中を駆け巡る」というもので、前身の『忍者龍剣伝』を彷彿させるものになっている。
龍の一族こと隼一門の若き忍者リュウ・ハヤブサは、夜の東京にて謎の女エリザベート率いる地蜘蛛忍者達に襲われていた1人の女性―ソニアを助ける。
彼女はCIAのエージェントで、邪悪な者達が太古に封印された邪神ヴァースダーを復活させようとしていることをリュウに伝えるため、日本に来たのだと言う。
邪神封印の鍵「邪神像」は隼の里にある―急いで里に帰還するリュウであった。
だが、「地蜘蛛一門」の頭領幻心の妨害により邪神像の封印は解かれ、持ち去られてしまう。
そして封印の解かれた邪神像に呼応するかのように、世界各地で邪悪な魔神達が出没し始めた。
リュウはソニアと協力して、邪神像を取り戻すため、出没した魔神達を殲滅するため世界を駆け巡る。
欠損
滅却
次世代機の性能を活かした美麗なグラフィックと、60fpsで流れる超絶アクション
多彩な武器と豊富なアクション
大幅にパワーアップした絶技の演出
+ | 参考動画 ※ゴア表現有・苦手な人は要注意 |
アイテム関連
探索要素の簡略化
データ引き継ぎプレイの搭載
(前作に比べて)取っ付き易い難易度
死に物狂いでプレイヤーを倒そうとする敵
ストーリー関連
一部の敵が不評
本作の敵は一言で言えば「耐久力が低めだからどんな理不尽な挙動してもいいよね!」をそのまま体現した挙動を行う。
+ | よく見ると敵のほとんどである |
爪忍者の爆破手裏剣の性能が異常
ある意味、本作の最大の問題であると言える。本作の難易度を理不尽に跳ね上げる要素となっている。
複数の要素が重なって極悪な性能になっているので順を追って説明していくと
遠距離攻撃
壁張り付き
パフォーマンスの不備
カメラワーク・演出
コンティニューの仕様
水中戦
操作性
アクション面
その他
難し過ぎる「超忍の道」
捌き
敵の多さ
過度なゴア表現
武器のバランス
次世代機で登場した『NINJA GAIDEN』の続編。アクション面での完成度の高さはそのままに、前作で不評だった点の多くが改善されている。
前作ではあまりの難しさに挫折者が続出したが、本作のベースの難易度である「忍の道」及びその1つ上の難易度「強者の道」は簡単過ぎずかつ理不尽過ぎない程よい難しさで、シリーズ未経験者でもゲームクリアまで楽しむことができる。
また、前作をやり尽くしたプレイヤー向けに超絶難易度「超忍の道」が用意されている等、アクションゲーム好きなら誰でも楽しめる作品に仕上がっている。
ほとんど処理落ちせずに遊べる快適さ、絶技で敵を薙ぎ倒していく爽快感、欠損・滅却により生まれた新たな戦術と敵との駆け引き等、前作に勝るとも劣らないそのゲーム性は、まさに3Dアクションの傑作と呼ぶに相応しい。
その一方で、評価点と問題点が極端にハッキリしているため人を選ぶゲームでもある。
ただし、本作はCERO:Z故にゴア表現がかなりきつい為、アクションゲームは好きだがあまり残酷過ぎるのは…というユーザは注意が必要である。
*1 本作の解像度は1120x585ピクセルで、一般的なHD画質より解像度が低い。
*2 前作では鎖鎌のような武器だったが、本作では新たに鎖鎌が追加されたため、刃物の付いたヌンチャクのような独自の武器に変更されている。
*3 普通の地蜘蛛忍者と違って禍々しいデザインをしており、声も人間のそれとはかけ離れた不気味なものになっている。
*4 ハヤブサの倒した敵の死体を投げて攻撃する発生の早い遠距離攻撃。
*5 無敵時間でない場合は刺さった時点でもダメージを受けるが、無敵時間中に刺さった場合はノーダメージ。
*6 画面全体を一瞬白く発光させることで、モーションの繋ぎ目を誤魔化すのと、素早い斬撃を表現する演出。
*7 『1』『BLACK』は旧レーティングでは18歳以上対象、表記が新しくなってからはCERO:D(17歳以上対象)になっていたが、2019年にXboxクラシックで配信された際には本作と同じCERO:Zとなった。
*8 一例として、ある解析サイトによると本作の象徴の1つと言える大量の出血描写は360の高速なビデオメモリをフル活用した大量の半透明処理で描いているとのこと。PS3はメモリのスピードよりプロセッサの演算能力に比重が置かれているハードで、このような表現をするには全く別の手法をとる必要がある。
*9 収録は『Σ2』の方で、『1』『3』も無印ではなく『Σ』と『Razor's Edge』がそれぞれ収録されている。