【でぃあぶろつー】
ジャンル | アクションRPG | ASINが有効ではありません。 |
対応機種 |
Windows Macintosh |
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発売元 |
Blizzard Entertainment 【PC日本語版】カプコン |
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開発元 | Blizzard North | |
発売日 |
2000年6月29日 【PC日本語版】2000年7月1日 |
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判定 | 良作 | |
Diabloシリーズ Diablo / Hellfire / Diablo2 / Diablo2 LoD Diablo3 / Diablo3 RoS / Diablo4 |
【でぃあぶろつー ろーど おぶ ですとらくしょん】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 |
Windows Macintosh |
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発売元 |
Blizzard Entertainment 【PC日本語版】カプコン |
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開発元 | Blizzard North | |
発売日 | 2001年6月29日 | |
判定 | 良作 | |
Diabloシリーズ Diablo / Hellfire / Diablo2 / Diablo2 LoD Diablo3 / Diablo3 RoS / Diablo4 |
見下ろし視点の2DアクションRPG。操作はマウスとキーボードで行う。
LANもしくはインターネットを介した通信プレイが可能なマルチプレイヤーオンライン(MO)ゲームで、1つの部屋に8人まで入ってパーティを組んで遊べる。
全世界で大ヒットを飛ばした前作『Diablo』の続編。ゲーム性はそのままに、各要素をさらに洗練させて完成度を高めた。
さらに『Diablo2』発売から1年後の2001年6月29日には、拡張ディスク『Lord of Destruction』が発売された。
この項目では、拡張ディスク「Lord of Destruction」の内容も含めて解説する。
インターネット通信プレイのために、ロビーサーバ「Battle.net(*1)」が用意された。最盛期には数十万人が接続し、今なお軽く数万人を超えるプレイヤーが居る。
Battle.netには見知らぬプレイヤーとのマッチングを手助けする機能やチャット機能があり、複数人が協力すると有利になるゲームシステムや、物物交換を推奨するランダムアイテム生成システム、分かりやすいトレードのインターフェイスなど、プレイヤーの交流を円滑にする気配りが行き届いており、オンラインゲーム黎明期に『Ultima Online』と並んで二大双璧を成した大型タイトルである。
マップや敵の豊富さ・キャラクター育成の自由度・直感的で簡単な操作・作りこまれた世界設定とそれを盛り上げる高品位のグラフィックや音楽、アイテム探索(*2)の楽しさなどから再び世界中で大ヒット。
多くの中毒者を出し、今なおオンラインサービスが継続していることからファンは増え続けている。
各種システムやインターフェイスの完成度の高さは随一で、後発のネットゲームに多くの影響をもたらした。
と言うより、初代『Diablo』と『Diablo2』の影響が一切無いオンラインRPGを探すのが難しいほどである。
『Diablo2』
創世の時より、天界の天使軍と地獄の悪魔軍は戦い続けていた。地獄の三大悪である三兄弟の魔王メフィスト、バール、ディアブロは、人間の潜在能力にこそ勝利の鍵があると考えて人間界を手中に収めようと進軍するが大戦争の末に天使と一時講和を結ぶ。しかしそれが地獄の四小悪と呼ばれる魔王アンダリエル、ドゥリエル、アズモダン、ベリアルたちの怒りを買い、反乱者に敗れた三大悪は肉体を失い、魂は人間界に追放された。
人間で暴虐を尽くした三大悪の魂は最終的に、天使に知恵を授けられた人間の賢者集団「ホラドリム」によってソウルストーンに封印され、ディアブロのソウルストーンはトリストラムの地下深くに封印された。
しかしこれは惨劇の始まりに過ぎず、300年後、封印が弱まったディアブロは地下から王国の大司教を操り、王を発狂させ、末の王子の体を乗っ取って復活を果たした。
前作「Diablo」においてトリストラムを地獄に変えた魔王ディアブロは王の長子エイダン王子によって打ち倒され、魂を封印する魔石「ソウルストーン」に魔王の魂は封じられた。
しかし、それはディアブロの罠であった。
「ディアブロを封印するには、ソウルストーンを自らの額に突き刺し、強靭な精神力で彼を押さえ込まなくてはならない」と吹き込まれたエイダン王子は、その通りに事を実行。
ディアブロはまんまと自らを倒すほどの英雄の体を乗っ取ることに成功したのである。
英雄の肉体を得てさらなる力を獲得したディアブロは、地獄の魔王三兄弟の一人「破壊の王バール」を復活させるため、東の地へと向かった。
だが、かつて肉体を奪った英雄よりも強力な冒険者達が、ディアブロを倒さんと追撃を始めていたことに気付いたのである…。
『Diablo2 Lord of Destruction』
3魔王のうち、長兄の「憎悪の王メフィスト」と末弟の「恐怖の王ディアブロ」は倒された。
彼らが封じられたソウルストーンは英雄の手によって砕かれ、二度と復活することはない。
しかし、次兄の「破壊の王バール」がまだ生き残っていた。
復活し力を取り戻したバールは、人間界の至宝「ワールドストーン」を手中におさめるべく、それが安置されている北の聖地「アリート山」へと進軍を始めた。
メフィストとディアブロを倒した英雄と老賢者デッカード・ケインは、大天使ティラエルの導きにより、休む間も無くアリート山へと向かった。
前作からの変更点があまりにも多いため、主だった点のみ記述。
+ | 各クラスの特徴 |
+ | 各傭兵の特徴 |
全体的なシステムはほぼ『Diablo』の時点で完成されており、本作はそのアッパーバージョンといえる。
しかしほぼ全ての要素に徹底的なテコ入れがなされており、ゲームとしての完成度は大幅に向上。
当時としては画期的なシステムを数多く投入しながらも、緻密に計算されたゲームバランスを有する本作は幅広い層に受け入れられた。
現在の視点からすると新鮮味の有る要素に富むわけではないが、前作から引き続いてMOの基礎を作り上げ、MOのみならず様々なジャンルに影響を与え「マルチプレイヤーRPGの定番」と言えるゲームシステムを完成させた功績は計り知れない。
その輝きは色褪せず、発売から17年目となった現在でもBattle.netによる無料オンラインサービスが継続しており、
次作の『Diablo3』が発売しているにもかかわらず、今なお数万~十数万を超えるプレイヤーがオンラインで遊び続けている化け物ソフトとなっている。
+ | 『Diablo3』発表時の会場の様子 |
*1 現在はBllizard作品や兄弟会社であるActivisionの一部作品の配信プラットフォームも兼ねている。
*2 トレジャーハンティングを略して「トレハン」「TH」などと呼ばれる。
*3 例えば、「Arkaine's Valor」という鎧はVer1.09で下方修正を受けたが、ノンラダーモードでは弱体を受ける前のArkaine's Valorもわずかながら現存する。当然ながらその希少価値は計り知れず、取引される際の価格は天井知らず。
*4 LANケーブル&ルーター等を用いて構築したローカルネットワーク、クローズドでのオンラインプレイなど。
*5 キャラクターが幽霊の姿となり、Battle.net上のロビーでチャットするだけは可能。アイテムの受け渡しも不可能なため、事実上の「死んだらおわり」モードである。
*6 『Lord of Destruction』でAct5が追加され全5部となった。
*7 ゲーム開始時点で、腐敗したザカラム教を見限り離脱している。
*8 もっとも、雄叫び攻撃は有効射程が短いので、限りなく近接戦闘に近いのだが。
*9 ダメージ2倍となるのではなく、例えば敵の物理耐性が80だった場合は-20となり、ダメージが20%から120%と6倍になる計算であり大いに強力なスキルである。
*10 デフォルトネームの中に何故か「Kyoko」という日本名があることに由来している。
*11 Gold入手の簡単さに対して所持上限が非常に低くなっているためである。死亡すると「死神の通行料」として所持するゴールドの一定割合を取り上げられてしまうという要因もある。街にある安全な「収納箱」にゴールドも入れておけるが、死神は収納箱からも容赦なく持ってゆく。
*12 ついでに言えば、初代『Diablo』のオンラインサービスも完全無料で現在も完全な形で継続されている。
*13 もしそのソフトがアカウントBANされたものであったなら、そのソフトではBattle.netへの接続ができなくなる。そしてそれを購入時に判別することはほぼ不可能に近い。
*14 「ホーリーウォータースプリンクラー」はメイス(戦鎚)の一種。聖水=相手の血しぶきというニュアンス。しかしこの和訳だといらぬ誤解が…。
*15 先にインストールした版のフォルダ名を一時的に変える必要がある。
*16 当時の韓国人オンラインゲーマーのマナーの悪さは世界的に有名で、東南アジアのプレイヤーであってもAsiaをわざわざ避けUS-Westに接続する者が多く、上記仕様からメッセージに韓国語が表示されないことからも大半のプレイヤーがUS-Westを選択している。
*17 現代で言う「クラウドサーバーセーブ方式」に近い。
*18 Blizzard社はソースコードを社外に持ち出さない方針で、ローカライズ作業もカプコン社員がアメリカで行ったという。
*19 Deluxe版及びUltimate版を予約したユーザーは、早期アクセスで同年6月2日から遊べた。
*20 本編+各種コンテンツが付属の『Diablo PRIME EVIL Collection』も同時発売された。