ZOIDS STRUGGLE (PS2)
【ぞいどすとらぐる】
ゾイドフルメタルクラッシュ (GC)
【ぞいどふるめたるくらっしゅ】
| ジャンル | 対戦格闘 |  
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| 対応機種 | プレイステーション2 ニンテンドーゲームキューブ
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| 発売元 | トミー | 
| 開発元 | エイティング | 
| 発売日 | 【PS2】2004年11月18日 【GC】2005年10月27日
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| 定価 | 各7,140円(税込) | 
| 廉価版 | 【PS2】トミコレベスト 2007年3月29日/2,940円(税込)
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| 判定 | 良作 | 
| ポイント | ありそうで無かったZOIDSの格闘ゲーム とっつきやすく奥が深いシステム
 ゾイドにしては機体数が少なめ
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| ゾイドシリーズリンク | 
 
概要
トミー(現タカラトミー)より発売された組み立て玩具・ゾイドを原案とした対戦格闘ゲーム。
STRUGGLEがPS2で発売され。後にバージョンアップ版のフルメタルクラッシュがGCで発売されている。
対人や対CPUで戦闘を行う対戦モードや、選択肢によって流れが分岐するストーリーモードの他、連続でCPUと戦い勝てば新たな武装やパイロットを獲得できるZiファイターズモード等がある。
対戦格闘ゲームではあるが操作は簡単で複雑なコマンド等は必要無く、いわゆる格ゲーをやったことのない人でも十分に楽しめる。
かといって戦闘が単純化されているワケではなく、対戦格闘ゲームとしての奥深さも兼ね備えている。
自分の攻撃を当てたり相手の攻撃を食らったりするとEXゲージとよばれる表示が上昇していき、それが満タンになると強力なEX攻撃を放つことが可能。
また攻撃を受け続けることでその部分の装甲が破壊され、防御力と引き替えに機動力が上昇する「アーマーブレイクシステム」を搭載。
それはもちろんグラフィック上にも反映され、内部の機構が露出する。
登場ゾイド
    
    
        | + | STRGGLE・13体 | 
ブレードライガー
全体的にステータスが高く格闘戦に秀でるが、独特のクセがあり慣れるまではやや使いにくい。Eシールドは攻撃にも防御にも使うコトができる。
コマンドウルフ
装甲値は低いものの、高い機動性と固定装備のスモークディスチャージャーが強み。また、ウェポンラックが多く様々な追加武装を積むことが出来る。
レッドホーン
通常攻撃は格闘・射撃共にぱっとしないものの、追加装備は豊富に積むことができその性能も優秀。また、装甲が厚く防御力も高い。
アイアンコング
威力の高い格闘攻撃を持ち、さらにミサイルを始めとした遠距離射撃もこなす万能型。ただし機動力は低い。
セイバータイガー
機動力に優れ、搭載可能な武装の量も多いオールラウンダー。武装の組み替えとカラー変更によりアニメに登場したシュバルツ仕様にすることも。
ディバイソン
機動力に多少難はあるものの、攻撃力やガード破壊能力は格闘・射撃共に高水準。EX射撃攻撃ではアニメで使われたメガロマックスを放つ。
ライガーゼロ
軽量で扱い易く、格闘性能に優れる機体。逆に射撃はあまり強くなく、追加武装を積まない限り遠距離戦は苦手。
ライガーゼロフェニックス
ジャンプ力の高いライガーゼロ。フェニックスを分離させて支援攻撃をさせることも可能。
ジェノブレイカー
荷電粒子砲を持つティラノサウルス型の中では射撃寄りのバランス型。登場機体で唯一、空中でEX荷電粒子砲が発動できる。
バーサークフューラー
ステータスは、機動力はブレイカーに勝るが装甲値は劣る。追加武装のバスタークローに専用コマンドがあり、攻守・遠近どれを取っても優秀な装備である。
凱龍輝
格闘重視のバーサークフューラーといった性能だが、集光パネルによりビーム兵器を吸収して自身のエネルギーに変換できる他、支援ブロックスゾイドである飛燕・月甲を分離させて同時攻撃が可能。
ゴジュラスギガ
非常に高い格闘能力を持ち、さらにEシールドも備える。EX射撃攻撃のゾイド核(コア)砲は、一端上空に光球を撃ち出した後、相手に降り注ぐため回避するのは容易ではないが、発射する度にHPを消費する。
デスザウラー
機動力は低いが装甲は非常に厚く、EX攻撃の荷電粒子砲は凄まじい威力を誇る。
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        | + | フルメタルクラッシュからの追加・9体 | 
ライガーゼロイェーガー
機動力に特化したライガーゼロ。ブースターによって瞬時に距離を詰め格闘攻撃を繰り出すことが出来る。
ライガーゼロシュナイダー
ブレードライガーの流れを汲む格闘戦仕様。レーザーブレードの命中時の反応がブレードライガーとは異なる。
ライガーゼロパンツァー
アニメ版と同じく動きは鈍重ながら、強力な火器装備を満載している。
ジェノザウラー
動きはジェノブレイカーとほぼ同じだがチャージ格闘時間のロケットアームが片腕発射に変更されている。初期装備のパルスレーザーライフルは、移動しながらでも発射できる。
エレファンダー
踏み潰す攻撃が強力な重戦車タイプ。機動力は低いものの、専用装備であるESCS(エスクス)ユニットのビームソードはリーチが長く、さらにEシールドによる防御も可能。
デススティンガー
全体的に高いスペックを誇る機体。大型ながら高い機動性を有し、強力な射撃・格闘攻撃兼ね備えた本作最強クラスのゾイド。
ムラサメライガー
優秀な格闘能力を持ち、武装攻撃であるムラサメブレードはリーチも長く強力。
ムラサメライガーシノビカスタム
ゾイド フルメタルクラッシュ初回特典として付属した小型ゾイド「ブレイドホーク」がムラサメライガーと合体した姿。忍者さながらの俊敏さに加え、光学迷彩も併せ持つ。噛みついてからの投げ技も強力。
デッドリーコング
アイアンコング譲りの強力な格闘性能に加え、専用武装であるデッドリーハンマーによって広いリーチも兼ね備える。その反面、機動力は低く射撃も貧弱。
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基本システム
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オーソドックスな1対1の格闘ゲーム。
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使用するボタンは格闘・射撃・追加武装・EXの4つのみ。
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コマンド入力はボタン+レバー入れのみ。
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ゲージを消費して放つ大技であるEX技もEXボタンを押してから他のボタンを押すだけと操作は非常にとっつきやすくなっている。
 
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一方で少し珍しいシステムとして攻撃用の格闘・射撃・追加武装のボタン毎にエネルギーゲージが用意されている。
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エネルギーゲージは使いきると回復するまでボタン毎のアクションが使えない・または著しく弱体化する。
 
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これにより"操作は簡単だが連打していれば良いという訳でもない"という作りに仕上がっている。
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またよくある部位破壊システムとしてアーマーブレイクというシステムも搭載。
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装甲毎に一定以上のダメージを負うと装甲が弾け飛び受けるダメージが増加する。
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しかしデメリットだけではなく、装甲が無くなった分だけ軽くなり機動力が上がる。
 
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装甲はラウンドをまたいでも回復しないため、後半になるほど試合展開が早くなっていく事になる。
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本作は極一部のゾイドを除いてカスタマイズで武装パーツを追加することが出来る。
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オーソドックスな射撃武装からコンボを作れる格闘武装までその種類は豊富。
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付けられる武装パーツはゾイド毎に決まっているため、この手のゲームにしては珍しく汎用性も強みのひとつになっている。
評価点
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自分の動かすゾイドが縦横無尽に走り回り大暴れし格闘戦をする
、おそらく本作最大の評価点。
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ZOIDSを題材にしたゲームは数あれどこの点をちゃんと表現できたものは非常に少ない。
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またかなり丁寧にゾイド毎の個性が表現されているのも特徴。
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汎用性が高いゾイドは装備出来る武装パーツの種類が多いが、ほぼワンオフであるライガーゼロフェニックスなどはカスタマイズ自体が不可能。
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小型ゾイド達は機動力が高いが格闘性能が低めで装備する武装パーツによっては機動力も大幅に落ちる。
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大型ゾイド達は暴力的な格闘性能を誇り多少の攻撃では怯みもせず装甲も厚いが、撃たれ続ければ装甲が破壊され追い詰められていく。
 
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どれもゾイド達にとっては当たり前なのだが表現するのが難しい、本作はそれを見事に表現している。
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もし触れる機会があれば是非とも本作のレッドホーンとアイアンコングは使ってみよう。この二機が帝国に重宝された理由が実感できる。そしてそれらを作らざるを得なかったゴジュラスの凶暴さも使えるのはゴジュラスギガだけど
問題点
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登場ゾイド数22体(STRGGLE13体)とゾイドの数が非常に少ない。上記のとおり丁寧に作り込んだ反動かゾイドのゲームにしてはあまりにも機体数が少ない。
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特にSTRGGLEではロード時間も長かったのも問題点。(フルメタルクラッシュでは大幅改善)
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またカテゴリーが格闘ゲームである以上、仕方がないのだが、1人で遊ぶには限界がある。
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まだネット対戦が普及していなかった頃の作品であるが故に友達が必須というのは非常に惜しい点である。
 
総評
戦闘システムはシンプルでありながら奥深く、初心者でも簡単に楽しめる上に上級者同士の対戦では高度な読みも必要になるという絶妙なゲームバランスを持つ。
ゾイドのカスタマイズ機能では実際にキットとして登場した改造パーツが豊富に登場し、特定パイロットと機体の組み合わせで変化する台詞など、原作再現度もこの上なく高く、アニメゾイドファン一押しの一本と言える。
反面、CPUの強さは最高レベルに設定してもあまり強くならない為、一人プレイだと飽きが早いかもしれない。
対人戦ならゾイドファンのみならず、対戦格闘や戦闘メカに興味がある人全般にお勧めできる。
最終更新:2024年01月25日 23:26