【ぜるだのでんせつ かみがみのとらいふぉーす つー】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂情報開発本部 | |
発売日 | 2013年12月26日 | |
定価 | 4,571円(税抜) | |
セーブデータ | 3個 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『神トラ』のマップを舞台にした22年ぶりの続編 良好な操作性と攻略順の自由度の高さ アイテムレンタル制は練り込み不足感が強い |
|
ゼルダの伝説シリーズ |
SFC初期の名作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』(以下『神トラ、前作』)の続編。
マップ構成や2つの世界を渡り歩くというコンセプト、音楽などは『神トラ』のものを踏襲しているが、新システムなども多く、続編であると同時に『神トラ』をリニューアルした作品とも言える。
時系列としては『神トラ』の物語が遥か過去からの伝承になっている別の時代。そのため『神トラ』との差異も多い。
例えば『神トラ』で言うところの「闇の世界」にあたる裏の世界は、表の「ハイラル」に対して本作では「ロウラル」という別の王国になっている。
ロウラルにもハイラルとは別にトライフォースが存在する設定で、形はハイラルの物とは逆の向き(いわゆる逆三角形)になっている。
発売同年のNintendo Directでは今後のシリーズの展望として「ゼルダのアタリマエを見直す」というコンセプトが掲げられており、
本作はアタリマエの見直し第一弾として一本道を廃し順を追わずに攻略できるというゲームデザインが行われている。
グラフィック・操作性
壁画化
高低差
レンタルアイテム
がんばりゲージ
ダンジョン
+ | アイテムの例 |
マザーマイマイ
すれちがい通信
易しめの難易度
その他
+ | ネタバレ注意 |
+ | アイテムについてネタバレ |
+ | 存在感の薄い賢者たち(シナリオについてネタバレ) |
+ | とあるレギュラーキャラの扱い(シナリオ終盤についてネタバレ) |
+ | 詳細 |
実に22年越しとなる『神トラ』の続編。賛否両論は目に付くものの全体的に堅実な作りで、これからシリーズを始める新規プレイヤーにはうってつけ。往年のユーザーも昔を懐かしみながら快適にプレイでき、新時代の『ゼルダ』の方向性を示した一本だろう。
『ゼルダ』に限らずシナリオ重視で一方通行になりがちなゲームが多い中、本作は中盤からダンジョンを好きな順番で攻略できる、様々な稼ぎ要素があるなど、プレイヤーに与えられた行動の自由度が比較的高いものとなっている。
一方で、レンタルアイテム関連はシリーズの新たな可能性を感じさせるものの、制限の緩すぎるバランスなどから今一つレンタルの面白味を引き出せておらず練り込み不足で、まだまだ改善の余地が残っている。
ゲーム全体を見れば構成やゲームの出来そのものを大きく損ねるような問題点はなく、インターフェース関連の快適さ、適度な長さから、何度も遊びたくなるゲームに仕上がっているといえよう。
*1 ただし今作の数年後の世界とされる『トライフォース3銃士』では再び猫目デザインに戻っている
*2 過去作のゼルダはほとんどが30fps以下
*3 それでもゲーム中で説明らしきものはほとんどない。
*4 よりによってアイリンが捕まっている所である。
*5 アスファル自身もラヴィオからサンドロッドを借りているので、弓はスルーしたと思われる。自前のものを持っていたのだろうか?
*6 初代『ゼルダの伝説』などに存在した高難易度モード。
*7 当時は『時オカ』がリメイクされたにもかかわらず『ムジュラ』がなされておらずファンをやきもきさせていた。
*8 今作以外のソフトだと『プチコン3号』がSTARTがプログラムの停止、SELECTで上下画面のスクリーンショット撮影とボタン毎に異なる動作となっている。当初は他の3DSソフトと同様にSTARTとSELECTも同じ動作だったが、2018年(発売から4年後)のアップデートで前述のスクリーンショット撮影機能が追加された。こちらも異例の対応である。
*9 そもそもSELECTボタンでゲームの何かを「選択」していた時代はファミコンまでであり、今の子供や若者がゲームコントローラのSELECTボタンを見ても「選択はスティックやタッチパネルでするものだろ?」と思っても不思議ではない。実際に任天堂も据置ハードでSELECTという名のキーを採用していたのはスーファミまでであり、むしろ3DSがGBAやDSという前世代の携帯機のキー名称を踏襲して実態に即していなかったというべきだろうか。