【のぶながのやぼう そうてんろく】
ジャンル | 戦略シミュレーションゲーム | ![]() ![]() |
対応機種 |
Windows 98/2000/XP(*1) プレイステーション2 プレイステーション・ポータブル |
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発売・開発元 | コーエー | |
発売日 | 2002年6月28日 | |
価格 | 11,800円 | |
その他 |
ソースネクスト「超ホーダイ」 2014年6月10日/1年間4,980円(税抜)(*2) |
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備考 | PSP版はWith パワーアップキットのみ | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
城主(*3)プレイ PKはシリーズ最古のシナリオ収録 戦闘や内政が簡略化 忍者強すぎ 二階堂家の顔グラ酷過ぎ |
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信長の野望シリーズ |
戦国大名となって全国を統一する光栄の看板歴史SLG『信長の野望』シリーズの10作目。
シリーズでは珍しく、軍団長・城主を主人公として選択できる。全体的に渋く、抑えめの演出が特徴。
ゲームの目的は前作までと基本的には同じだが、大名はそのまま全国統一を目指すのに対し、軍団長・城主は主君の全国統一を目指すことも、他大名に鞍替えすることも、自分が主家を乗っ取ったり謀反を起こして大名に成り上がり、改めて全国統一を目指すこともできる。
いずれにせよ、全国150の城を全て支配するか、他大名がプレイヤー武将の属する大名に全て従属する(同盟統一)ことでクリアとなる。また、プレイヤー武将の大名家が他大名に従属し、その大名家が勝利条件を満たした時もクリアになり、違うエンディングとなる。
Win版蒼天録は、Windows 8.1までは動作可能。しかし、SecuROM・SafeDiscでDRM(デジタル著作権管理)を行っている。これらは更新が止まったことを理由にWindows10ではサポートから外されたため、Windows10での起動は拒否される。secdrv.sysファイルを入手することで起動可能だが、利用は自己責任で。 また、Windows Vista、7、8、8.1のアップデートでも、セキュリティ上の理由でSecuROM・SafeDiscの利用を停止させるため起動できなくなる(Windows10では、これらのOSからアップグレードすると、secdrv.sysファイル自体が削除される)。利用再開コマンドはこちらを参照→2015年9月のWindows Updateに関する不具合&トラブル情報
本作では内政は「政略フェイズ」と、行軍・交戦は「軍略フェイズ」に分かれて行う。
プレイヤーが直接命令を下せるのは居城のみで、他城はCPUに間接的に指示を出すことしかできない。軍団長・城主はそれぞれ独自の判断で戦略を立てる。
一枚絵の日本を行軍する。配下への出陣命令や、諸勢力・他城への出陣要請、包囲した城への力攻めや降伏勧告などが行える。城外で他勢力の部隊と接触すると、その場で野戦になる。包囲された城は収入が得られなくなり、防御度も下がるので、包囲を続ければどんな堅城もいずれ落とせる。
…もちろん、敵も黙って見ているわけではなく迎撃部隊を出して野戦で壊滅させようとしてくる(*4)のである程度の戦力は必要である。
野戦・攻城戦とも、時間経過で部隊士気が下がり、0になると勝手に退却を始める。
統率が高いほど士気は下がりにくいが、「策戦」コマンドが強力なので、統率が低くても策戦に影響する知略が高い方が有利。
部隊は足軽・鉄砲は長槍に強く、長槍は騎馬・騎鉄に強く、騎馬・騎鉄は足軽・鉄砲に強い三竦みになっている。鉄砲が騎馬に弱いのに注意。
PS2/PSP版では3Dになり迫力が増したが、ゲームシステム自体は変わらない。
『烈風伝』の「威信」、『嵐世記』の「名声」に引き続き実装された、大名家のパラメータ。この数値が大きければ大きいほど各種コマンドが成功しやすくなり、有利になる。その影響は非常に大きく、城は1城でも名声が高ければ、名声で劣る大勢力を脅迫で屈服させることも可能。
シリーズで初めて、15世紀(1495年)のシナリオが実装された。これにより、北条早雲(伊勢盛時)、細川政元といった、戦国初期の人物を通常武将として活躍させられるようになった。
シリーズとしては珍しく、軍団長や城主としてのプレイも可能な、渋めの作品。
主君の大名の天下統一を補佐するのも、下克上で自分が成り上がるのもプレイ次第。
下剋上を売りにしているだけあり、外交や調略に重きを置いた造りになっている。
一方、戦闘や内政は簡略化されており、従来作とは大幅に勝手が異なっていることには注意した方が良いかもしれない。
*1 ソースネクスト「超ホーダイ」収録版以降はWindows Vista/7/8/8.1/10対応。
*2 「超ホーダイ」120本あまりのソフトをWebでレンタルできるサービス。蒼天録はダウンロードできるソフトの1つという扱いなので、蒼天録のみの利用では割高になる。
*3 大名や軍団長でも基本は同じ。 今作では自分の居城以外の行動は委任する形となる。
*4 他の城からの場合は忍者の偽伝令で追い払えるが包囲中の城からの迎撃はタイムラグが無いので無理、また全員失敗もありうる。
*5 『信長の野望 創造』のパワーアップキット版で11年ぶりに記録が更新された。
*6 PSP版では大義名分が無い時のペナルティが大きくなり、大義名分無しで独立しても他大名にまともに相手にされないようになった。
*7 理不尽ではあるが、史実と照らし合わせても間違いとは言えない。
*8 タイトル通り戦国武将をモチーフとした猫たちによるコーエーのソーシャルゲームSLG。もっともこの作品では2chが元ネタになっているグラフィックの武将が結構いるが…。
*9 例えば『信長の野望 創造』では岩城親隆(伊達政宗の父方の伯父)を変顔でファイティングポーズをとっているグラフィックにする等。
*10 たとえ大名が一条兼定で、城主が上杉謙信であっても、なすすべも無く手討ちにされる。ただし、呼び出しを断ることはできる。
*11 ただし、身分が城主以上の武将は死亡しない。
*12 Win版でも、通常版はゲームに出せるのは200人までで、1000人一度に出すにはパワーアップキットが必須。
*13 自ら臣従を申し出て独立する形なら可能だが、CPU大名は明らかに脅迫を用いている。
*14 例えば大名を斬った後の処理を、総取りの代わりに残った城の軍団長などがバラバラに独立する「小規模独立」や、残った城が全て1つの勢力として独立する「大規模独立」に変更できる。いずれも、元の大名家はいったん滅亡して、改めて独立させている点に注意。
*15 どうしても架空武将を城主以外に使いたい時は、あらかじめ家臣をその城に送り込み、ゲームをデモプレイにした後で架空武将の城で再開するとよい。そして自城の家臣と城主を交代させると、架空武将でも消えずに残る。ただし、PSP版では翌季節に架空武将が強制的に死亡するようになり、実質的に架空武将は城主専用になった。
*16 城主が1人だけの城へは、通常は追放・切腹の命令は下せないが、ターン開始時に忍者の報告があった場合は可能。すると後釜に架空武将が現れる。
*17 むしろ松永などは知略が高く、敵の謀略に惑わされにくいため義理堅い猪武者に比べれば安全とさえ言える。
*18 佐野泰綱のように『嵐世記』通常版に登場して本作通常版で外された武将が、パワーアップキットで再追加された例はある。
*19 長尾家出身の上杉謙信は山内上杉家を継いだのであって、越後上杉家ではない。
*20 PSP版では、CPU同士の関係が悪化しにくくなった。プレイヤーにとっては難易度上昇だが、忠臣プレイに限っていえば少し易しくなった。
*21 一応、ゲーム開始直後は全城主に低レベルの忍者が3人雇用されている。派遣元は伊賀衆か甲賀衆のランダム。