突撃!パッパラ隊
【とつげき!ぱっぱらたい】
| ジャンル | バラエティーシューティング |  
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| 対応機種 | ゲームボーイカラー(全GB共通) | 
| 発売元 | J・ウイング | 
| 開発元 | デジタルキッズ | 
| 発売日 | 2000年3月10日 | 
| 定価 | 4,500円(税別) | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 全体的に大味なゲームバランス 作画崩壊気味のグラフィック
 しっとマスク
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| 少年ガンガン関連作品リンク | 
 
概要
月刊少年ガンガンで連載されていた松沢夏樹氏の同名漫画が原作のキャラゲー。
1998年から翌年までアニメが放映されていたが、放映終了から一年経ってのゲーム化となった。ちなみに原作は同年8月号で連載終了している。本当に今更のゲーム化であった。
ガンガンと言えばエニックスの雑誌なのだが、なぜか発売元はJ・ウイングとなっている。
ゲーム概要
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ジャンルとしてはSTGだが、インベーダータイプの固定視点もあれば横スクや縦スクもあるミニゲーム集になっている。
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各ミニゲームにはノルマが設定されており、ノルマ以上のスコアを稼ぐことで先へ進める。
 
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プレイヤーはゲーム開始時に操作キャラを選択し、ゲームを進めていくことになる。初期3人をクリアすると隠しキャラが解禁される。
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ステージ間には原作を再現したデモパートが流れる。ステージクリア後のアイキャッチでセーブ可能。
 
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他にミニゲームのみを遊べる「アタックモード」対戦プレイができる「バトルモード」がある。
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アタックモードはランキングを登録することが出来る。
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バトルモードの時はさらに選択できるキャラが増える。
 
問題点
ことごとくスベっているギャグ
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デモパートでは原作を再現したギャグを行っているのだが、これがことごとくスベってしまっている。
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スベっている要因としては、SEや画面演出がほとんどないためだと思われる。「どかーん」「ごごごごごー」などの擬音がメッセージと一緒に流れるのは寒いとしか言いようがない。
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セリフは原作のものをそのまま載せているだけという手抜き。漫画とゲームは違うという悪い意味での見本と言える。
 
グラフィック面
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立ち絵のクオリティが低めで表情の数も少ないため、余計動きが感じられない。
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困っている場面なのに笑っていたり、嫌がっているのに無表情だったりとセリフと表情が合っていない場面多数。
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立ち絵の中でもモブ隊員の代表格である宮本などは特にひどい。もはや落書きレベル。
 
ゲームとしての問題点
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画面固定、横スクロール、縦スクロールなど種類は多いが、内容やゲームバランスはどれも大味。
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弾数制限を追加したもぐら叩きを「ガンシュー」と言い張っていたりもする。
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横スクロールや縦スクロールは自機が大きく、判定も見たままの大きさで非常に当たりやすいため高難易度。
 
音楽面の問題点
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SEが少ないのは前述の通りだが、BGMの方も少ない。
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デモパートは常に同じ音楽が流れており、場面に合わせる気はまったくない。
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当然、アニメの曲なども使っていないので低予算なのが丸分かり。
 
評価点
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数あるミニゲームの中には、一部だがなかなか面白いものもある。
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タイミングよく複数の敵が並ぶのを狙って攻撃する狙撃STG「グシュット」などが該当するであろう。
 
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ステージクリア時に表示されるアイキャッチのグラフィックはそこそこ頑張っている。なぜこのクオリティを他に活かせなかったのか……。
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しかしエンディングの一枚絵は本編の立ち絵と同じく作画崩壊気味という有様。
 
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ストーリーは各キャラごとに別々のものが用意されており、後半は選択肢による分岐もある。
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分岐を含めてエンディングは全9種類となかなか多い。
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原作漫画本編よりも多大な知名度を誇るしっとマスクのストーリーがあるあたりは「ファン納得の人選」と言えよう。
 
総評
そこそこの知名度を誇った原作に比べると非常にマイナーなキャラゲーである。
一部のグラフィックを除き、取説でキャラ名を間違えていたりと全体的にやる気のなさが滲み出ている。
「典型的なクソキャラゲー」と言えよう。
余談
原作は数年後に続編『逆襲!パッパラ隊』が連載、単行本化された。ただし未来の話なのでキャラは一部を除いて入れ替わっている。
最終更新:2024年08月01日 07:05