純情で可憐メイマイ騎士団 スペクトラルフォース聖少女外伝
【じゅんじょうでかれんめいまいきしだん すぺくとらるふぉーすせいしょうじょがいでん】
| ジャンル | SLG |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売・開発元 | アイディアファクトリー | 
| 発売日 | 1999年11月25日 | 
| 定価 | 5,800円(税別) | 
| 廉価版 | IFコレクション 2000年12月7日/2,800円(税別)
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| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | あまりにも少なすぎる追加要素 攻略情報なしでは各種イベントを発生させることは非常に困難
 ギャルゲーとしては不備だらけ
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| ネバーランドシリーズリンク | 
 
概要
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『スペクトラルフォース 愛しき邪悪』で新たに参戦したメイマイ国を舞台に恋愛要素を加えた戦略SLG。
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プレイヤーはデュークランドからやって来た主人公フォルト(ゲーム開始時に変更可能)としてメイマイ国を勝利へと導いていく。
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恋愛要素が入っていることから進行上自動的に仲間になるメイマイ国の武将は全員女性である。
 
ストーリー
魔道世紀1000年、ネバーランド大戦は大陸近隣の島国にも飛び火しようとしていた。
その中の一国「メイマイ国」は先王が死去したばかりで戦争への対策は整わないままであった。
そんな折に先王から恩義のあったデュークランドのある国から一人の青年がメイマイ国を訪れた。
彼は王女ティナと共に迫り来る戦火から国を守るために動き出す…。
特徴
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ゲーム全体の進行は『愛しき邪悪』と同じであるが少し変更点もある。
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敵国を滅亡させた際に、プレイヤー側から敵武将を自国に勧誘可能になった。
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武将固有の必殺技がヒロイン勢を中心に若干追加された。
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一部武将では戦闘前会話が若干追加された。
 
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ヒロインになるキャラクターを2人追加
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以前から登場していた王女のティナと彼女の親友のラト、ラトの義理の妹リムの3人に加えて、見習い魔法使いのキラットと魔獣使いのアニータが登場。
 
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今作固有のシステム
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メインの5人のヒロインには「好感度」パラメータがあり、エンディングの分岐に関わってくる。
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目的のキャラのエンディングを迎えるには最大値まで上げる必要がある。
 
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1国勢力を拡大するとそれに合わせてキャラのイベントが発生する。
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一部にはヒロイン勢ではなく他の武将が登場するイベントもある。
 
 
評価点
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キャラのグラフィックはそれなりに良い。
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愛しき邪悪のものと比べるとより恋愛ADV風のビジュアルになっている。
 
問題点
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少なすぎる追加要素
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追加要素は上記の特徴の項目で書いたことのみである。それ以上は本当に何もないため、愛しき邪悪とプレイ感覚が同じ。
 
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勢力選択ができない
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今までのシリーズではクリア毎に選べる勢力が増えていったのだが、今回はプレイ可能な勢力がメイマイ国のみ。
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このため今作で愛しき邪悪から新規に追加された特定武将同士の戦闘前会話を見る手間が跳ね上がっている。
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キャラと世界観が売りの部分でもあるのにそこが確認し辛いという点はかなり厳しい。
 
 
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イベント発生条件の達成が非常に困難
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殆どのイベントは発生条件に各イベントごとに指定された武将が所属しているかどうかである。
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今作でも武将の探索は運ゲーであるため、通常プレイでは複数回周回しても見ることは困難。
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発生条件に関してノーヒントである上、条件の武将がイベントそのものに関わってこないこともある。
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そして、苦労の末にイベントを見ても内容は異様に短い。一枚絵がない物も半数近くある。
 
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王女ティナの離脱イベント
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中盤で主人公のやり方についていけないという理由でティナが下野するイベントが発生するが、その後復帰するイベントはない。
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プレイヤーが自力で探し当てるしかないが、運ゲーなので延々と見つからないこともしばしば。
 
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ボイスがない・回想モードもない・CG閲覧機能がない
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サウンドテストと必殺技ムービーの閲覧機能は用意している。この部分は愛しき邪悪でも実装済み。
 
総評
戦略SLGと恋愛ADVを組み合わせて新規ユーザーの獲得を狙ったのかもしれないが、その結果は既存のゲームシステムに申し訳程度に恋愛要素を足しただけのクソゲーになってしまった。
戦略SLGがやりたいのであれば、シリーズでも『フォース2』や『愛しき邪悪』を、恋愛ADVならば他社の優れた作品で十分事足りるだろう。
クソゲーハンターでもない限り、興味本位であっても手に取らないことを薦める。
最終更新:2021年07月21日 15:47