Outland
【あうとらんど】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | Xbox360 (Xbox LIVE ARCADE) プレイステーション3 (PlayStation Store)
 Windows XP~7 (Steam)
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| メディア | ダウンロード専売ソフト | 
| 発売元 | Ubisoft | 
| 開発元 | Housemarque | 
| 発売日 | 【360】2011年4月27日 【PS3】2011年6月14日
 【Win】2014年9月29日
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| 価格 | 【Win】980円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | アクションゲーム版『斑鳩』 システム、世界観の完成度の高さ
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概要
ユービーアイソフトが2011年にダウンロード専売で発売した新作タイトル。
トレジャーの『斑鳩』や『シルエットミラージュ』のような属性を変化させてステージを突破していくパズル性の高い探索アクションである。
特徴
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グラフィックは3D、システムは2Dの横スクロールアクション。
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主人公は当初これといって特徴的なアクションを持たず、ジャンプと剣を使って各地を探索していく事になる。
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ゲームが進むと新しいアクションを習得出来、行動範囲が広がったり攻撃能力が向上していく。
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敵を倒したりオブジェクトを破壊すると出てくるコインを消費することでアップグレードも可能。
 
 
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最大の特徴は概要にも書いた属性変更システムである。
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青と赤の2種類の属性があり、当初の主人公はどちらの属性も持たない無属性状態だが、序盤を過ぎるとそれぞれの属性を修得して任意に変更出来るようになる。
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敵や敵の撃ってくる弾にも属性がついており、同じ属性の弾ならダメージを受けず、別属性で攻撃すると大ダメージを狙えるといった『斑鳩』ライクなシステムを採用している。
 
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ゲームの目的は各地にある封印を解いてガーディアンを倒していく事。
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他に各地にあるパワーアップアイテムを回収していく探索要素もある。
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ストーリーはチャプターごとに区切られており、一度クリアしたチャプターはアーケードモードでタイムアタックが出来る。
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オンラインマルチプレイに対応しており、2人で協力する専用ステージをプレイ出来る。
 
評価点
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非常に高い完成度。
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何度も言うが、基本的にはアクションゲーム版『斑鳩』と言える内容で、無数の弾幕を属性を切り替えて突破していくパズル要素の高いゲームに仕上がっている。
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属性によって乗れる足場を属性を切り替えながら上っていったり、属性によって発動する罠など属性システムを活かしたギミックが多く、そこそこ歯ごたえのある難易度も良好。
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巨大なボス戦も属性やギミックを活用して攻略する必要があり、アクションの腕だけでなく洞察力も試されるようになっている。
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操作性も良く、キャラクターの動きもキビキビしており各種アクションも爽快感があってプレイ感覚も良好。
 
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マルチプレイ用のチャレンジステージも2人でうまく連携していく事が求められ、完成度が高い。
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やはりパズル的な要素が強いので、ボイスチャットなどを使わずとも自然に連携していけるつくりなのも良い点。
 
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マップは割りと広いものの、次に行くべき場所をナビしてもらえるので迷うことはない。
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一方で、進行ルートからはずれる事で入手できる収集物も豊富で、探索のしがいがある。
 
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グラフィックなどもクオリティ高し。
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足場やキャラクターは黒をメインとし、そこに属性を表す模様が入っているという一環したデザインになっている。
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背景は淡い色合いで描かれており、自然をメインとした世界観ともマッチしている。影絵のようなキャラクターや足場、弾幕とのコントラストで視認性も高く、ゲーム内容とも絶妙にマッチしている。
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明るいジャングルや薄暗い森、街といった神秘的な世界観も良質。
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洋ゲーらしく落ち着いたBGM、キラキラとしたSEや環境音、会話がなくゲーム進行で語られるストーリーといった要素も雰囲気作りに一役買っている。
 
問題点
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チェックポイントの仕様のせいでゴリ押しが出来てしまう。
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死ぬとチェックポイントからだが、この際体力なども全回復してしまうため無理矢理ゴリ押し出来る場面が存在する。
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チェックポイントが割と多いのもこの問題点に拍車をかけている。
 
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全体マップが簡素すぎて使い勝手が悪い。
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一部の収集物はマークが表示されているものの、マップが非常におおまかにしか描かれていないためマークのある場所にいってもなかなか見つけられない事も多い。
 
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前述の通り、ストーリーはゲーム内容で見せていくタイプな事もあり内容は非常に簡素。
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せいぜい光と闇を巡る戦いが起きている程度の認識で問題ない。ガッツリとしたストーリーに期待するようなゲームではないが。
 
総評
全体的な完成度の高さから多くのゲーマーに高い評価を得た良作アクション。
難易度の低くなりがちな探索アクションに属性システムを取り入れた事で新鮮さと歯ごたえのある難易度を両立しているのが最大の評価点と言えよう。
当初は日本未配信のため海外アカウントを利用せねばプレイ出来ず「知る人ぞ知る良作」であったが、Win移植により購入しやすくなった。アクションゲーム好きならプレイしてみるとよいだろう。
最終更新:2021年09月27日 23:23