ルパン三世 バルセロナ洞穴脱出作戦
【るぱんさんせい ばるせろなどうけつだっしゅつさくせん】
| ジャンル | アクション |  
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| 対応機種 | スーパーカセットビジョン | 
| 発売・開発元 | エポック社 | 
| 発売日 | 1984年 | 
| 定価 | 3,800円 | 
| プレイ人数 | 1~2人 | 
| 判定 | なし | 
| ルパン三世シリーズリンク | 
 
概要
『ルパン三世』のゲーム化作品で、エポック社のスーパーカセットビジョン初のキャラゲー。
ヨーロッパの秘境バルセロナの地下に眠る財宝を求めてルパン三世が活躍するアクションゲーム。
当時放送されていたアニメ版『ルパン三世 PartIII』を元にしているため、ルパンのジャケットはピンクになっている。
特徴
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全4面の横スクロールアクション。敵を倒したり罠を回避しつつ出口に辿り着けばクリアとなる。
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画面下には現在地を表示するメーターが表示されており、あとどのくらいでゴールか分かるようになっている。
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4面のみスクロールせず、制限時間以内に4つある扉の上下するポイントを銃で撃って開けることでクリアとなる。
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全ステージクリアするとエンディングだが、その後はステージ1に戻されるループゲームとなっている。
 
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ルパンは右に向かって進むが、背後からは無敵の敵が迫ってくる半強制スクロール的な内容になっている。
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前からはコウモリが飛んでくる他、銭形警部の妨害で丸太や岩が転がってくることがある。
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2面では穴や出っ張った岩を飛び越える必要があり、3面では上からぶら下がって上下する大蛇や足元に見え隠れするコブラといった罠が追加される。
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どのトラップも触れれば一撃死となり、体力などの概念はない。残機を使い果たせばゲームオーバーとなる。
 
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ルパンの攻撃手段はパンチ。効くのはコウモリ、コブラと2、3面で背後から追ってくる警官のみ。
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その他のアクションはジャンプとしゃがみのみ。しゃがみ中でも進めるがレバー上を入れるまで立ち上がらず、ジャンプも出来なくなるといった制限がある。
 
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ステージの空中には宝石や爆弾といったアイテムが配置され、ジャンプで触れることで獲得できる。
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宝石はスコアアイテム。爆弾は触れて数秒すると落下して爆発する。背後から来る敵を爆発に巻き込むと後退させることが出来る。
 
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ゲーム開始時に4つのゲームモードを選んではじめられる。
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内容はプレイ人数と難易度をAMAとPROから選択するのみ。2人プレイ時は交互にプレイし、残機も別々になっている。難易度も残機数の違いくらいである。
 
評価点
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グラフィックは割と良好。
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今見ると粗いドットながら、ルパンや銭形といったキャラの特徴をしっかり捉えている。
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ミス時やステージクリア時にはルパンの顔グラフィックが表示される演出があるのも良い。
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背景も下水道の流れる水や洞窟やジャングルを表現するなど、それなりに綺麗。
 
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タイトル画面やエンディングでは「ルパン三世のテーマ」が流れる。
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その他のBGMはないが、パトカーのサイレンなどSEは賑やか。
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前述のように『PartIII』のゲームであるが、ステージ開始時などに鳴るジングルはなぜか『PartI』の後期OPが使われていたりする。
 
問題点
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コウモリの出現はランダム性が高いため、場合によってはクリア困難な配置になることがある。
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しかし、難易度は意外と低い。特に2、3面は背後から追ってくる警官を殴れることに気付けば劇的に難易度が下がる。
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最後の最後も非常に難易度が低く拍子抜け。全体的には当時のアクションゲームでは平均的な出来だが。
 
総評
家庭用初のルパンゲーであり、シンプルなゲーム性な事もあって出来は悪くなく、『PartIII』唯一のゲーム化という事もあって貴重な一作。
しかしやはりマイナーハードであるスーパーカセットビジョンでの発売だったため、よほどのマニアしか知らないゲームとして埋もれてしまっているのは残念である。
最終更新:2021年06月11日 23:49