【どらごんくえすと しょうねんやんがすとふしぎのだんじょん】
ジャンル | ローグライクRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | キャビア | |
発売日 | 2006年4月20日 | |
定価 | 7,140円 | |
プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:全年齢対象 | |
廉価版 |
アルティメットヒッツ 2007年6月28日/2,940円 |
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判定 | なし | |
ポイント |
不思議ダンジョン式DQモンスターズ 初心者向けの難易度 |
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ドラゴンクエストシリーズ | ||
不思議のダンジョンシリーズ |
『ドラゴンクエスト』シリーズの世界観やキャラクターを使ったダンジョン探索ローグライクRPG『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』シリーズの流れをくむ作品。
それまで主役を務めていた「トルネコ」に代わり、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(以下『VIII』)に登場した仲間キャラクター「ヤンガス」が主人公である。
ストーリーはヤンガスの少年時代を描いたものであり、壷の中に広がる異世界「ポッタルランド」が舞台。
そこで、同じく『VIII』に登場する「ゲルダ」や、シリーズの前主人公であるトルネコと出会う。
『モンスターズ』(以下『DQM』)シリーズのような「配合」システムが採用されており、その手続き担当として『VIII』から「モリー」が登場している。
グラフィックは『VIII』に近い3D+トゥーンレンダリング。BGMも『VIII』におけるヤンガスのテーマ曲「そうだあの時は…」のアレンジ版などが使用されている。
また不思議のダンジョンといえば、何らかの形でチュンソフトが関わってきたが、今作は関わっていない。
難易度は、ローグライクゲームとしては易しめである。
+ | 最後に入手するモンスターの心について。ネタバレ注意 |
レアアイテム探索やボス討伐などといった所定の目的を遂行するためにダンジョンに潜るローグライクゲームのスタイルで作られてはいるが、全体的なプレイ感は「目的を達成するための手段(育成)も楽しむ」という『DQM』シリーズの特性が強く出ている。
そう考えると、有能なモンスターのいるダンジョンに限ってアイテムなどの持込制限がキツく繰り返しプレイが難儀だったり、せっかく育てたモンスターを活躍させる機会が少なかったりといった細かい部分が気になってくる。
ストーリーにひと区切りつくエンディングまでは制限が緩く、易しめの難易度と自由度の高いシステムとでバランスが取れているものの、いざやり込もうとしたときに何かと不満点が出てくる。
これは「むしろクリア後からが本番」であることが多いジャンルの作品としては、それなりに無視できない問題点だろう。
本作はローグライクゲームであり、育成重視型RPGであり、『ドラクエ』のキャラゲーでもある。
そういった様々な側面をまんべんなく押さえはしたが、様々なところに粗が多く、中途半端と評価されやすい作品である。
結果論で言うなら、「不思議ダンジョンの正当進化」か「システム違いの『DQM』」か、どちらかに徹底するべきだったのかもしれない。
*1 この時に空いている壷を持っていない場合も大混乱状態になってしまう。
*2 「出す」のコマンドで出てくれないだけで、壷を割って強制的に出すことは可能。
*3 モンスターズシリーズでは有料だった。
*4 ゴールドを預けたり、不要なアイテムを売却したりできる施設。ここでアイテムを売却する際、『売れ筋』のアイテムだと通常の2倍の売値で買い取ってもらえる。
*5 2マス先まで攻撃できる武器を盾と同時に装備できるなど。
*6 ただし『トルネコ3』同様、攻略中に獲得した経験値はリセットされる。
*7 従来の「転び石」より凶悪な上に防ぐアイテムも存在しない。
*8 装備している武器・盾・指輪のいずれか1つの+値が反映されなくなり、印の効果も発揮されなくなる。 武器の場合はその武器を装備して10回攻撃する、 盾か指輪は装備して10回攻撃を受けるまで解除されない。
*9 『VIII』では天井があると頭をぶつけてしまうが今作ではその心配はない。ポッタルランドだからなのか?
*10 ただし「夢幻の宝物庫」のテーブルも共通テーブルをベースにしているため完全にオリジナルとは言いにくい。
*11 ある方法を使えば、レベル引継ぎは可能。