とっとこハム太郎3 ラブラブ大冒険でちゅ
【とっとこはむたろうすりー らぶらぶだいぼうけんでちゅ】
ジャンル
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おはなしアドベンチャー
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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任天堂
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開発元
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パックス・ソフトニカ
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発売日
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2002年5月3日
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定価
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4,800円(税別)
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プレイ人数
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1~2人
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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良作
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ポイント
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豊富なやり込み要素 層に見合わぬ高難易度
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概要
漫画やアニメで大人気の『とっとこハム太郎』のゲームシリーズ第3弾。
前作に引き続き、各ステージをハム語を駆使して冒険するアドベンチャーゲームである。
あらすじ
ある日、悪魔(デビル)の格好をしたハムスターが現れて、ハムスターのカップルたちの仲を裂いてまわっておりました。
ついにそいつは、ハム太郎の方へも近づいてきて…。どうする!?ハム太郎!
…と、うなされているところを、タイショーくんに起こしてもらいました。
ホッとして地下ハウスを出たのですが、実はこれが正夢。
とっとこ山に行くと、仲良くしているこうしくんとじゃじゃハムちゃんの仲を裂こうとするハムスター=デビハムがいたのです!
でも今回は、ハム太郎たちの努力もあって、2人は無事に仲直りできたみたい。しかしデビハムは何を企んでいるのか?
どうやらデビハムは、ハムスターたちの"ラブ"を邪魔したいようです。
ちょうどその頃、デビハムの悪さを止めようとする謎のハムスター=エンジェルちゃんが地下ハウスにやって来ました。
さぁ、これから一体どうなることやら…?。
(公式サイトより引用)
特徴
全般
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本作ではハム太郎とリボンちゃんが、全6ステージを回りながらデビハムをやっつけるまでのお話が初回EDまでのシナリオとして用意されている。もちろんハムちゃんずやモブキャラ毎に発生した問題を解決するシナリオも存在する。
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EDはデビハムをやっつけた時(初回)、ラブをコンプリート(2回目)、ハム語をコンプリート(3回目)の全3種。余談だがフラグの関係上EDの順番は変えられない。いずれも地下ハウスのテレビで後から閲覧可能。
ラブポット
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新ハム語辞書(前作のハム語手帳)を埋める他に追加された収集要素。ハムスターのラブにまつわる問題を解決することで、ラブポットにパワーが溜まっていく。
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作中での「ラブ」の内容は単なる恋愛に限らず、家族愛、夫婦愛、親子愛、兄弟・姉妹愛、友情等幅広い意味合いが含まれており、中にはハムスターとサル、ハムスターとロボットなど、種族や機械を超えたものまである。
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パワーの数に応じて持ち物画面のハム太郎とリボンちゃんのアクションが変化するが、どれも非常に可愛らしい。
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パワーが溜まると宝石(後述)の入手効率が上がる他、シナリオ終盤で一定数以上のパワーを要求される場面がある。後者に関してはよほど最短ルートで攻略しない限り特に問題ない。
デュエットハム語
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本作のみ登場する特殊なハム語。2匹のハムスターが協力してアクションする必要があるが、その分冒険の助けになることも多い。
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高い位置にあるアイテムを取る『ぐるまーニ(肩車)』、閉じた扉を開ける「セサミん(開く)」が代表例。
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当然『フリリッくる(自由)』など1人で使えるハム語も追加されている。また炎が桁違いに大きくなった『バルっち(ライバル)』のように、モーションが変わったものも。
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全ハム語は前作と同じく86(ハム)個。数合わせの為、ダンス以外で全く使わないようなハム語を中心に前作から多数リストラされている。
ハム語ダンス
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前作から引き続き登場。『ハム太郎とっとこうた』以外は全て一新された。
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収録メロディーは『はなのワルツ』のように実在する曲、本作オリジナルの『ラブのテーマ』、はたまた露骨なパロディ曲『いいおんせんだな』など様々。
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前作の『g(グラム)ロック』『きらきらぼし』の入手難易度があまりに高かった反動か、入手する場所さえ分かれば比較的容易に手に入るものばかり。
着せ替え
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前作から引き続き登場。
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単純にハム太郎とリボンちゃんを着せ替えるだけでなく、背景を選択して写真撮影もできる。
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衣装に所持数以外の制限はない為、女装や男装もOK。
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ただしハム太郎がリボンちゃん用の服を着た場合、流石に身体がはみ出るが……。
アクセサリー
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着せ替えに関連して追加された要素。
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各地にある石ころを集め、『ピカッシュ(みがく)』習得後解禁されるピカッシュルームでそれを宝石に変え、それを使い初回ED後解禁されるアクセサリールームでアクセサリーを作るまでが大まかな流れ。
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作ったアクセサリーは着せ替えで使える。ただし全種類所持するのは不可能。
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宝石は実在するサファイアやダイヤモンドだけでなく、何故かハム太郎そっくりな『ハムストーン』や最早宝石か? と突っ込みたくなる『ガラス』まで多数収録されており、単にリストを眺めるだけでも楽しい。
世界観
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前作は人間の日常生活を舞台にハムスター目線で冒険するという世界観だったが、今作はほとんどの物や仕掛け等がハムスターサイズになっており、ファンタジー感が強く出ている。
評価点
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可愛らしくも美麗なグラフィック
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GBAに移行したことで、より細やかな表現が可能になった。
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前作に比べキャラクターが大きめに表示されている。感情表現もなかなか豊か。
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制作側も意識したのか、とっとこやまに初めて訪れる際は遠景の美しい花畑と青空が映し出される。
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ゆうえんちのコーヒーカップなど一部簡易的ながら(当時の携帯ゲーム機としては)ハイレベルなアニメーションや静止画を用いた場面も存在し、臨場感を出している。
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ちなみにそのコーヒーカップは先にトラハムちゃんとのっぽくんを入れてから入場すると、ムービー後半で彼らのカップが近づいてくる芸の細かさ。
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操作の快適さ
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一部の挙動が見直され、全体的にスムーズな進行を可能にしている。
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『くんかくんか(かぐ)』のモーションは文字で表現するとたんたん(間)たんたん(間)たんたんと『間』があったのが、本作でたん・たん・たんと『間』がなくなった。
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モーション自体も素早くなっている。アイテム収集でかなり使うため地味ながら嬉しい変更。
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またアイテムが有益なものだった場合のリアクションもかなり短くなった。
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『あたっちゅ(たいあたり)』が状況に合わせ、斜めを除く全方向から撃てるようになった。
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あまり攻略で使うことはないが、いちいち対象から見て画面下側に立つ必要がなくなる。
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ひまわりの種や石ころを入手した際いちいち持ち物画面に移動しなくなった。
問題点
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低年齢層向けにしては難易度が高い
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前作同様謎解き要素が強いが、低年齢層には難しい部分も。特にひのでかいがんのダンス大会とおばけやしきは大人でも手こずるほどで、現在でもプレイヤー間で語り草となっている。
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ダンス大会のAクラス優勝条件が相手チームの使用したハム語を全部入れた上で最後に『わわわわ~(うたう)』を入れるというもの。ゲーム中『歌を使う』以外のヒントは無いに等しいが、ハム語コンプリートには必須。
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おばけやしきはシナリオ中ハム太郎(とまいどくん)が落とし穴に落ち、以降リボンちゃんを操作する強制イベントがある。解決法が若干複雑な上にマップの構造上リボンちゃんだけだと他のステージに移動することすらできず、ヒントも乏しい。
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トラウマ要素
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おばけやしきは不気味な雰囲気のグラフィックで、BGMもまた気味の悪いものが使われている。またおばけやしきに出てくる幽霊ハム等のお化けたちは
全て本物のお化け
であり、特に一部のお化けハムは唸り声を上げたり、倒した際の断末魔もかなり強烈なため、当時トラウマになった子供も決して少なくない。
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他にもジャングルでは沼地にワニがいたり、インコ軍団という荒くれ者集団がいたりとこちらもトラウマ要素が多い。
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一部ハムちゃんずメンバーの扱い
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タイショーくんといえばリボンちゃんが好きなイメージだが、今作恋愛をテーマにしてるにもかかわらず、意外にもリボンちゃんに好意を示しているような描写がほぼない。もちろんハム太郎やリボンちゃんがカップルコンビを組んでくる事に対しても特に疑問は思わずむしろ『ここはハム太郎達がなんとかするしかねーな』とデビハムの退治を2匹に任せている。どちらかというとエンジェルちゃんとコンビを組んでいる事が多い。前作のハム太郎2や4では度々あったのに何故……
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他にもかぶるくんはデビハムにそそのかされたとは言え、どんぐりくんの大切にしている帽子を盗み出すと言うシャレにならない悪事を働いている。一応このこと自体はリボンちゃんから「デビハムくんに騙されただけ」と言うフォローはしてくれるし、かぶるくんも反省して帽子をどんぐりくんに返し、それ以降二人は仲良しになるという心温まるオチになっているものの、前作でもかぶるくんはかなり自分勝手な行動をしており「ライターはかぶるくんが嫌いなのか」と揶揄するプレイヤーまで現れたほど。
総評
ハム太郎のメインターゲットである女児により楽しんでもらえる要素を盛り込み、モチベーションに繋げている。
子供にとってやや高い難易度は変わらないが、キャラ人気に甘んじることなく大人でも満足して遊べるだけの作り込みがされている裏返しとも言えるだろう。
余談
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おばけやしきのとあるイベントでリボンちゃんがグランドピアノでベートーベンの「月光」を弾くという明らかに女児を狙っていない小ネタがあったりする。
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楽譜を手に入れてからぶっつけ本番で弾けたり、弾き終えた後に「何か」が開くところまで類似。
最終更新:2024年06月06日 14:52