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救国のスネジンカ

【きゅうこくのすねじんか】

ジャンル ハイテンポシューティング
対応機種 Nintendo Switch
プレイステーション5
Xbox Series X/S
発売元 PLAYISM
開発元 hinyari9
発売日 2025年2月13日
定価 1,180円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング IARC12+(12才以上対象)
判定 良作
ポイント 前作から大幅にボリュームアップ
洗練されたBGMの数々
やはり救いのないマルチバッドエンディング
溶鉄のマルフーシャシリーズ
溶鉄のマルフーシャ / 救国のスネジンカ

概要

溶鉄のマルフーシャ』(以下前作)の続編。前作主人公マルフーシャの妹であるスネジンカが主人公を務める。
基本システムは前作と同様だが、ステージイベントや武器種などが増加し前作から大きくボリュームアップした内容となっている。
大元となるSteam版は2024年8月27日と前作からちょうど3年後に発売された。Steam版はパブリッシャーを介さない個人販売形式のため、記述は最小限に留める。 ボタン表記はSwitch版を参照とする。


ストーリー

前作トゥルーエンド後、カゾルミアの精鋭部隊「溶鉄」の隊員となったマルフーシャ。
日々、過酷な任務に駆り出され日に日に弱っていく彼女を妹のスネジンカは見守る事しかできなかった。
ある日、マルフーシャが消息を絶った事でスネジンカは姉を連れ戻すために民間軍事会社「ブルーピーコック」へと入社し戦場へと赴いていく。


システム

  • 操作方法は前作と同様に右スティックでエイムを付け、ZRボタンで射撃、Lボタンで構えを行う。Rボタンで使用のたびにクールタイム(待ち時間)を要する青色ガジェットを、Lボタンで使い切りの緑色ガジェットを使用。
    • Steam版ではマウス操作のみだったが、今作からCS版同様にコントローラー操作に対応するようになった。
    • CS版ではマウス操作には非対応。
  • ゲームモードは前作同様にメインモードとチャレンジモードが存在し目的も防衛目標が破壊されないよう敵をせん滅する事だが、内容が大幅に拡充されている。
    • メインモードでは30日までに防衛目標の完全防衛を達成することでストーリーが分岐し「東部」と「北部」の二つのルートを選択できるようになる。
      • どちらも日数の進みと共に舞台が目まぐるしく変わり、ノーマルルートである東部では貨物列車での戦車護衛から戦車と共に進軍。トゥルールートである北部では同様に門の防衛だが後半からはエネルギー施設の防衛に代わり、背景のコンテナが破壊される事で様々なチャンスカードや資金が入手できる。
        仲間との個別エンドが見られるのは東部のみで、トゥルーエンドは北部ルートへ一本化となった。低成績によるバッドエンディングは今回は存在しない。
    • 1日ごとに購入できるカードの種類が大きく増加した。
      • チャンスカードとは別に一定の確率でプレイヤーが有利になるか敵が有利となるかの効果を持つ「ボーナスカード」が登場。
        引かないという選択肢は無く、ローリスクローリターンのカードとハイリスクハイリターンのカードのどちらかを必ず引く必要がある。
      • チャンスカードも種類が増加し、中には特定の行動を行う事で報酬を得られる「チャレンジカード」も見られている。
    • 宿舎では新たに「副業」「トイレ」が追加された。
      • 「副業」では資金を増やすことができ、「トイレ」ではクールタイムをゼロに出来る。念の為に言うが、トイレで用を足すのではなくトイレ掃除である
    • ゲームの進行具合により難易度に「ノーマル」の他「イージー」「ハード」が追加された。
      • ハードモードはノーリトライでのクリアが困難なほどの難しさを誇る。
    • チャレンジモードでは2ステージ分が用意され、ゲームスタート時に選択できるようになった。
      • チャレンジモードでしか登場しないカードも登場する。
    • 武器の試し打ちができる射撃場におまけ程度ながらタイムアタック要素が追加された。
  • 各種武器やガジェットの種類が増加した他、性能にも前作から大きく調整が入った。
    • 初期装備であるハンドガンが三種類になり、カードを購入する事で換装が可能。
    • 基本的にどの武器も下級・上級併せて4~5種類となっているほか、
      特殊な武器として「上級マシンピストル」やチャレンジモード限定武器である「特級マルチバレルライフル」が追加された。
    • 新たにサポート役として自動で敵を攻撃するドローンが追加された。「鳩」「大型鳩」「犬」などが存在する。
    • 他、メインモード限定カードやチャレンジモード限定カードも多数存在する。

キャラクター一覧

+ 長いので折り畳み

各キャラクターの名前は宇宙開発実験でロケットに乗せられた動物が由来である。基本的に全員が手持ち武器を得意とした特性*1を持つ。

  • スネジンカ
    • 主人公。前作主人公マルフーシャの義妹。徴兵年齢に達していないため、ブルーピーコックの契約社員となる。
    • メインモードでは各仲間との個別エンドを迎える事で、各キャラに対応した性能の選択ができるようになる(実質的なキャラセレクト)。
  • ダチカ
    • ブルーピーコックの社員である係長。面倒見の良い性格であり、スネジンカを気に掛ける場面が多い。
    • 手持ち武器はグレネードランチャー。メインモードにて誰も仲間にしないでクリアした場合は彼女との個別エンドになる。
    • 特性として、全手持ち武器の弾が爆発する能力を持ち、サブマシンガンなど連射性の高い武器との相性が抜群に良い。
    • 画力は画伯並
  • アニタ
    • マイクを持つと喋れなくなる極度のあがり症の通信兵。手持ち武器は上級アサルトライフル。
    • 防衛対象のライフゲージが毎日微回復する特性を持つ。
    • 条件を満たすと閲覧できる彼女の来歴は他のキャラと比べて明らかに文章量が多い。
  • デジク
    • 頼まれごとを断れない押しの弱い卑屈な性格の斥候兵。手持ち武器はショットガン。
    • 特性である「ハンドガンの散弾化」が非常に強力であり、ゲームスタート間もない時期や耐久値切れになった際でもそこそこ戦う事ができる。
  • アブレック
    • 数少ない年上のお姉さん。教師だったが爆弾事件を起こして解雇された過去を持つ。手持ち武器はアサルトライフル。
    • 前作に登場したビオンの姉であり、前作の時点で名前が言及されている。
    • 特性として、カードを購入しなかったり青ガジェット以外で敵を倒すとクールタイムが減っていく。
  • クラサフカ
    • 万年睡眠不足な工兵。十分に寝た時は明らかにキャラが異なっている。武器は上級サブマシンガン。
    • 特性として、宿舎で休んでから3日間は全パラメータが大幅に上昇する。
  • エクトル
    • 3等級という富裕層出身のお嬢様。口が悪く相手をよく罵っている。武器は上級軽機関銃。
    • カードを購入しないとお金が+1増える特性を持つ。
  • リシチカ
    • 「きらい」が口癖のネガティブなマークスマン。武器はスナイパーライフル。
    • スネジンカのバイト先のパン屋の常連客であり顔なじみ。
    • リロード後(最初)の1発だけ威力が2.5倍に増える特性を持つ上に、初期攻撃力が全キャラトップの8を誇る。
      その代わり、連射性と移動速度は最低の1とピーキーな性能となっている。
  • マルフーシャ
    • 前作主人公。今作ではNPCとしての登場。
      前作での戦いの影響もあり、自ら望んで死地へ赴くようになるなど自罰的かつ破滅的な性格へと豹変してしまっている。
      • ゲーム中の宿舎のテレビ放送では彼女の活躍が大々的に報道され、プロパガンダに利用されている事が解る。
    • チャレンジモード限定カードである「溶鉄支援」では彼女が協力し敵をせん滅してくれる。

評価点

  • 基本はそのままに、前作から大きなボリュームアップ
    • 単純にカードの種類が多くなっただけでなく、ストーリーモードのルート分岐やチャレンジモードのステージ選択、ボーナスカードなどの存在もあり、リプレイ性がより強まった。
      難易度面でも幅が広がった事で、作業感は大きく緩和されている。
  • 前作ではフリー音源が使用されていたBGMが本作ではzukio氏の手によって新たに書き起こされた。内容も疾走感と緊迫感が溢れる曲が揃っており、ゲームとマッチしている。
  • シナリオ分岐が分かりやすく、辿り着きやすいように
    • 本作ではキャラごとに個別のノーマルエンドとなる東部、固定でトゥルーエンドとなる北部が明確に分かれている。
      分岐の際にもどちらがどのエンドとなるか明記される親切仕様。
    • この「誰でもとりあえずトゥルーエンドが見られる」変更により、とりあえずゲーム内容を知りたい人や、トゥルーエンディングを見たいがゲームの腕にさほど自信はないライト層、短時間で一区切りにしたい配信者といった現代インディー特有の幅広い需要にも合致するようになった。
    • もちろん前作同様に、キャラごとに用意された個別のノーマルエンドもトゥルーに劣る内容ではなく、各々のキャラクターを掘り下げるさまざまな展開が待ち受けている。
      さらには、とある条件を満たすことで更なるトゥルーエンドとなる『エピローグ』も追加されるなど、ライト層にもやりこみ層にも嬉しいシナリオ構成となった。

賛否点

  • 前作以上に強烈になった展開の数々
    • 前作も十分鬱展開が多い作風だったが、今作は輪をかけて救いのない展開が多い。
    • 各キャラとの個別エンドは相変わらずであり、トゥルーエンディングも 本当にトゥルーなのかと言いたくなるほどの衝撃的な内容となっている。
      • 一応、一定条件を満たす事で閲覧できるエピローグではささやかな救いが描かれてはいるが、更なる展開への伏線とも取れ、やはり不穏さの方が強い。

問題点

  • キャラと武器性能、カード内容の格差の拡大
    • 上記の通り、クールタイム短縮特性を持つアブレックや武器の散弾化性能を持つデジクは特に強力な性能を持ちバランスブレイカー級とまでなっている。
    • 更に問題なのが、一部のキャラクターの特性がゲームシステムと噛み合っておらず、アニタの防衛対象の回復は敵のせん滅を優先したいがために単純に微妙、クラサフカは強化したいタイミングが単純に合わない。
      • その一方で、キャラと武器・青色ガジェットとの一部の組み合わせが非常に相性が良く、上手く立ち回ればバランスブレイカー並にまで活躍は出来る。これを救済措置と見れるかはプレイヤーの立ち回り次第と言える。
    • グレネードは上級を除いて低火力となり前作程の便利さは無くなった。
    • 仲間の上級兵カードはかなり出にくくなっており、下級兵でも一線で戦える性能であるために手を出す必要性が薄い。

総評

前作の良い所を伸ばしたお手本のような続編作品と言える。
内容が前作から地続きである事と単純なボリューム差もあり、未プレイの人はなるべく前作からプレイする事をおススメする。


余談

  • ゲーム中の通知にて個人事業税やインボイス制度など発売当時に話題になった時事ネタが見られている。
  • Steam版は2025年2月から前作と共にファミリーマートやローソンなどのコンビニプリントサービスとしてアクティベーションコード付きのブロマイド「ゲムマイド*2」の販売も行われている。
最終更新:2026年05月06日 05:12

*1 耐久値の上昇やパラメータのアップ、手持ち武器のカードが出やすいなど。

*2 要はSteam向けソフトのダウンロードカードといったところ。